※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

24 / 232
 はいどうもー! グレン×グレンです!

 スマートフォンに乗り換えたりいろいろやりながら頑張っております!


第三話 共同戦線、結成です!

《木場祐斗》

 

 

 

 なんというか、心軽やかに怒れている。

 

 矛盾に満ちた感情だと思うけれど、これが本音だ。

 

 お前達は主に選ばれる資格を得たのだと、彼らは言った。

 

 僕を含めて集められたのは孤児。中には異能の才覚を持っている者も多く、更に上の異能ともいえる聖剣の適性を得る為に集められたといった。

 

 実験は過酷だった。何人も何人も帰ってこなかった。それでも、聖歌を口ずさみながら頑張った。

 

 だが、彼らは僕達を失敗作として毒ガスを撒いた。

 

 僕が今ここにいるのは、彼らが身を挺して僕を逃がしてくれたからだ。

 

 僕だけでもと、生きてくれと、彼らはその身を犠牲にしてくれた。

 

 そして逃げ出した僕は、毒ガスの影響で死ぬところをリアス部長に助けられた。悪魔になることで生を繋ぎ、師匠に剣の使い方を教わった。そして、部長の眷属として活動しつつも、復讐心を心に残していた。

 

 最近まではエクスカリバーこそを恨んでいた。今でも憎悪がないわけではない。

 

 だけど、真の元凶はバルパー・ガリレイだ。教会の意向でもなく僕達に毒ガスを向けるよう命じ、罰を受けながら似たような実験を繰り返した。聖剣使いに追い詰められた経験から、コカビエルに価値を見出されて庇護を受けながらだ。

 

 彼は許せない。そうでなくても、奴を残しておけば同じことが繰り返される。

 

 幸い、和平を目指す各勢力は身内の膿を連携を取って吐き出す構えだ。悪魔側も教会もそうだが、堕天使側もしぶしぶ容認してきた問題行動を是正する気がある。

 

 当然、バルパーほどの外道ならほぼ確実に処罰対象だ。万が一にでも自粛するのなら話は違うだろうが、彼はコカビエルとともに逆の行動に出た。つまり討伐して何の問題もない。

 

 問題もないけれど―

 

「……ぬるいな。技巧と手札は多いが、この程度ならまとめて破壊すればいいだけだ」

 

 ―僕の剣は、ゼノヴィアに通じていない。

 

 ゼノヴィアが持っているのは、エクスカリバーのデータをもとに使用されている量産型の聖剣だ。

 

 技術革新で開発された、回数制限有で少しの間だけ分割されたエクスカリバーと同等の性能を発揮できる聖剣。ただし、瞬間的なだけで総合力は大きく劣る。

 

 その中でも、破壊力に特化した破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)を再現したリボルカリバーという聖剣をゼノヴィアは二本持って扱っている。

 

 僕も多種多様な魔剣を振るって対応しているけど、見事に破壊され続けているよ。

 

 呪いの魔剣を使っても、呪いが影響を及ぼす前に叩き斬られているしね。なんというか脳筋気味だけど、素早い判断もあって今の僕だと相性が悪いか。

 

「……ふむ、若手転生悪魔の眷属としては間違いなく上位に入るだろう。だが、そこ止まりでは統合され始めているエクスカリバーは倒せまい」

 

「そうだね。それに使い手の一人はフリード・セルゼン。……奴は、中々に腕が立つからね」

 

 かつてイッセー君を殺しかけ、アーシアさんにも乱暴を働いたはぐれ悪魔祓い。そしてレイナーレ達の討伐作戦において、情勢不利を悟ってこっそり離脱していた男。名前をフリード・セルゼン。

 

 こっそりコカビエルと繋ぎを作っていたらしく、今はコカビエルが保有する人工聖剣使いだ。軽く嫌がらせを受けたけど、元から強いうえに聖剣まであるときついね。

 

「忌々しいが奴は優秀だ。ろくな異能も持たず、若干十四歳で悪魔祓いに任命される実力は確か。同年代ではやはり上位に位置するだろう」

 

「となると、相応の切り札がいるということか。できれば一対一で倒したいけれど、そうも言ってられないかもね」

 

 今の僕では、統合され始めているエクスカリバーの相手は一人では無理だろう。

 

 教会が保有しているエクスカリバーの内、リボルカリバーとして再現するには相性の悪い擬態の聖剣以外が統合された状態で奪われた。そのポテンシャルは、おそらくイッセー君が今の状態で禁手になっても苦戦するだろう。

 

 できることならもう一手が欲しい。そうでなければ、僕自身の手で決着をつけることは不可能だろう。

 

「……そちらも色々大変な様ね」

 

 と、そこで声がかけられた。

 

 振り返ると、そこには雨宮麗奈さんがいた。

 

 彼女が持っている聖剣は、明らかに高性能だ。

 

 おそらくゼノヴィアの持っている、リボルカリバーより上ではないだろうか? 教会に直属というよりは外注企業に属しているらしいが、いいのだろうか?

 

「ふむ。それが例の実験型か。確かホロウカリバーと聞いているが、外注の君に渡されるとは余程の才能か?」

 

「確かにそうだけど、これは使い勝手の悪すぎる初期型だからよ。で、後期型が送られてきたから渡しておくわ」

 

 そう言いながら雨宮さんは、鞘に納めていた酷似した聖剣をゼノヴィアに渡す。

 

「貴方に渡すのは四番型よ。短時間連続の切り替えや一瞬以上の同時発動だと制御難易度が跳ね上がるけど、そういうのを好まない貴女なら問題ないと判断されているわ」

 

「なるほどね。まぁ、小細工など圧倒的な力で粉砕すればいいだけだ」

 

 ……なるほど、ね。

 

 ゼノヴィアは典型的なパワータイプということか。そして、其れ向きの切り札を用意したと。

 

 となると、雨宮さんは使い勝手の悪い武器を制御できるだけの力量を持っていることになる。外注でありながら聖剣を託される当たり、相応の実力者ということなんだろう。

 

「ちょっと複雑だけど、頼れる味方がいると思うべきかな?」

 

「ま、せいぜい利用していいわ。こっちも和平は寝耳に水だし、お互い仁義を通したうえで利用しあうぐらいにするのが最適でしょうね」

 

 雨宮さんは僕にそう言うけど、多分そうもいかないだろう。

 

「残念ですけど、そうもいかないと思いますよ。……ほら」

 

 僕がそう言って離れたところを指すと、そこにはイッセー君がいた。

 

「馬鹿野郎! 空孫悟のドラゴン波は、もっとオーラを込めるようにだな!」

 

「違うわイッセー君! あれはもっと、滑らかな動きが気を集めるのよ!!」

 

「愚か者! ドラゴンの頭部を模す両手の動きをないがしろにしてどうするのだ!!」

 

 雲川さんと紫藤さんを巻き込んで、休憩中のイッセー君がドラグ・ソボール談義をしている。

 

「……年相応の男である赤龍帝と、ああいうノリだと分かっているイリナはいい。雨宮麗奈、お前の幼馴染はいつもああなのか?」

 

「いえ、最後に会った時どころか今まで見た中で一番ハイテンションで精神年齢が低くなっている気がするわ。正直色々と言うべきことがあるけど、タイミングが掴めない……っ」

 

 あ、ゼノヴィアの前で雨宮さんが俯いた。

 

 ははは。でも堕天使や教会の戦士を前に、簡単に打ち解けるイッセー君は大物な気がするね。

 

 これは、本当に上級悪魔になれるだろう。実力以外にも光るものが見えてくるしね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 部屋の窓から、ドラグ・ソボールの真似をしている麗華達が見える。

 

 どうしたものかな、あれ?

 

 麗華がもの凄くはしゃいでいる。今まで見てきた中で、一番成長しているはずなのに一番はしゃいでいる。一番子供っぽくなっている。

 

 どうしたものかな。麗奈にも言うべきことがあるけれど、麗華にまず真っ先に言わないといけないことがあるんだけど。

 

 現在進行形でそんな雰囲気でないから、本当に困ったものだよ。

 

 波柴矢城の奴が来ている可能性がある以上、できればけじめはつけておきたかったんだけどなぁ。どうしよう?

 

 まぁ、今は置いておいていいか。

 

「で、巡回の臨時ローテーションはこれでいい?」

 

「そうね。お兄様達の推測によればいずれ動くでしょうけれど、準備が整う前に各個撃破ができるに越したことはないわ。……まぁ、動く時まで潜めているのが妥当な策でしょうけど」

 

 所長の秀華とリアス嬢は、最後の詰めをしている最中だ。

 

 コカビエルは遅かれ早かれ動く。それまでの間は隠れているだろうし、打って出るのは白き龍が来てからだ。

 

 だが何もしないわけにはいかない。何かしらの仕込みをしているかもしれないし、それを黙って見逃すのもあれだしね。

 

 そこで警戒網を臨時で増やし、対応する準備を整えている段階だ。

 

 その際、交流も兼ねて勢力が入り乱れるようにするというプランを練っている。そしてそれの詰めに入っている段階だ。

 

 ただ、所長は大体終わってから少し首を傾げた。

 

「そういえば、イッセー君とはどんな状態?」

 

「……今聞くこととは思えないけど、アーシアもいるからちょっと大変ね」

 

 じょ、女子会が始まった!?

 

「……俺は退出した方がいいですか?」

 

「いいえ。男の視点も聞きたいから相談に乗ってくれないかしら」

 

 と、リアス嬢は退出を考えた俺を止める。

 

 で、大体相談された。

 

 リアス嬢は今現在、兵藤君の家にホームステイしている。

 

 もうこの時点で本気だろう。どうやら、彼は見事にリアス嬢の心を射止めたようだ。

 

 アーシアちゃんを「花嫁修業」の名目で住まわせておきながらのこれだ。今現在、微笑ましいレベルで収まっているけど恋のさや当てが始まっている。

 

 で、兵藤君は現在進行形でスルーしているそうだ。興奮はしているけどさっぱり恋心には気づいていないと。

 

 ラノベ主人公かな?

 

「というより、主権限で押し切ってみるのも手では? むしろ立ち位置からいって、まずリアス嬢にするのが妥当な流れではないかと」

 

「それも考えたけれど、イッセーを最初に愛したのはアーシアだもの。せめてフェアで行きたいわ」

 

 リアス嬢は俺にそう返すけど、しかし兵藤君も大概だね。

 

「……いっそのこと、二人で連携してさっさと夜這いでも掛けたらどうです? 彼は性欲に忠実ですし、変に絡め手を使うよりそれが手っ取り早いかと」

 

「……………いえ、できればまずは告白されてからの方が……その」

 

 下世話なことを言ったけれど、もう真剣に考えこむレベルか。

 

 べた惚れだね、兵藤君。ちょっと罪作りじゃないかな?

 

 ただまあ、それぐらいの時間はあってもいいとは思うけど……不安だ。

 

「う~ん。でも、今回ばかりはさっさとしないと心残りになるのでは?」

 

 俺が懸念を告げると、黙って聞いてた所長も勢いよく頷いた。

 

「まったくだよ! うだうだ引っ張る時間があるか分からないよ!?」

 

 もの凄い勢いだったので、リアス嬢はちょっと気圧されている。

 

「い、いえ。確かにコカビエル相手は命を覚悟しなければいけないけど、絶対に生き残る覚悟こそ―」

 

「甘い! 砂糖を凝縮したかのぐらいに甘すぎる!!」

 

 バッサリだった。秀華所長、思いっきりバッサリだった。

 

「相手も頑張っている以上、頑張ったらいい結果が訪れるというのは妄信なの! 今まさに大ごとなんだから、覚悟を決める為にもさっさとやることやっちゃいなさい!」

 

「いえ、でもね? これでも色々とアプローチはしているのよ?」

 

 リアス嬢は押され気味だけど、まぁそうだよね。

 

 ただまぁ、今回ばかりは俺も背を押すべきか。

 

「こういう言い方は悪いですけど、リアス嬢もアーシアちゃんも女性として魅力的です。今回コカビエルは下劣な連中を多く連れてきているようですし、最悪強姦されて殺される可能性がありますからね。……悪意ある連中はむしろ、そういう関係を壊すことも好みますから」

 

「その通り! 意外とこの世には、そういうケースが多いの! めっちゃあるの!!」

 

 秀華所長も強く頷いている。

 

 というかまぁ、現実問題そういうことはあるからね。

 

 世の中、そういうことって本当にある時はあるからね。

 

「イッセー君が死ぬかもだし、リアスちゃん達が死ぬこともあるの! そのリスクが大きい事態なんだから、しっかりやっときなさい! 手伝うから!!」

 

「て、手伝うって!? 手伝ってくれるのは助かるけど、どうするのよ!?」

 

 あ、リアス嬢それはまずい。

 

「……私よ。女子メンバー全員集合! アーシアちゃんも連れてきて!!」

 

 あ、やっぱり。

 

「じゃ、俺は一旦退出してます。とりあえず順番が後なので、しっかり休んでおきますので!」

 

 俺は返答を待たずに速攻では部屋を出る。

 

 所長はやる気だ、思いっきりやる気だ。

 

 流石に、男の俺が聞いても見てもいけないことをやる気だぁあああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 よし! 俺は今日の巡回班の一つだ。気合入れるぜ!!

 

「よし、行くぞ兵藤! 木場の仇をぶちのめす為にも、頑張るぞ!」

 

「分かってるぜ、匙!!」

 

 俺は、シトリー眷属の新入りである匙と腕を組んで気合を入れる。

 

 匙元士郎。主であり生徒会長でもあるシトリー家次期当主でもある、生徒会長の眷属悪魔をやっている男。

 

 ソーナ・シトリー。リアス部長の友人でもあり、同じように日本の学生をやっている美人の人だ。眼鏡がいい。

 

 そんな生徒会長とできちゃった婚をしたいという野望を持つ、友。俺も部長の乳首を吸い、エッチなことをしたいから一気に意気投合したぜ。

 

「ふっふっふ。下級悪魔でありながら主と結ばれることを夢見る。中々に……ロマンあふれる物語を目指しているではないか!」

 

 そうすっごく楽しそうに言ってきたのは雲川さん。

 

 空本さんの幼馴染らしいけど、何つーか面白い人だ。

 

 すぐ声を張り上げるし、俺達と同じレベルで少年漫画を語れる。というか、趣味が完璧に男の子だ。

 

 俺達の夢も、一緒にパトロールをする小猫ちゃんは呆れているのにこれだ。びっくりだぜ。

 

「……もう少し呆れてもいいですよ、雲川さん」

 

「無理だな! ハーレム街道はロマンがあるだろう? 私はそういうのが……大好きだ!」

 

 おお、小猫ちゃんの反論に、溜めてポーズまでつけやがった。

 

 この人あれだ。結構な中二病だ。

 

 でも話してると結構面白いな。雨宮さんも発言は厳しいことが多いけど、本人も頑張っているしいい人な気がする。

 

 っていうか幼馴染なんだよな? 中々個性的なトリオになってる気がする。

 

 ……あれ?

 

「そういや、空本さんや雨宮さんと幼馴染なんですよね? なんで神の子を見張る者にいるんですか?」

 

 なんでも朱乃さんの監視を政府から頼まれたとかいう、桃山警護事務所の社員である空本さん。

 

 教会の枢機卿から依頼を受け、態々アーシアを探りに来た雨宮さん。

 

 そして、雲川さんは堕天使の組織に属している。

 

 普通、幼馴染ならもうちょっと同じ側の勢力に関わらないか?

 

 その辺が疑問だったんだけど、雲川さんは苦笑していた。

 

「……うむ。色々あってな……というか、会議で話題になった波柴矢城が関わっている」

 

 ふんふん。

 

 俺達が頷きながら促すと、雲川さんはちょっと考え込んで―

 

「大体NTR調教系エロ漫画みたいな展開だ。私に女の家庭教師が付けられる予定が手違いで選ばれたのが奴だったのだよ」

 

 ―なんか凄いことぶっこんだな!?

 

 思わずもの凄くビビったんだけど!?

 

 っていうか、俺達全員引いているんだけど雲川さん気づいてない。

 

「うんうん。高校にピンクローターをつけたまま授業を受けるとか、色々調教されたものだ。あれは中々にロマンあふれる経験だった」

 

「………いい思い出のように語ってません?」

 

 小猫ちゃんがドンビキしているけど本当に同意見だ。

 

 エロに寛容な俺でも、流石にちょっとビビったし起こったぞ。

 

 現実でNTRとか鬱とか凌辱とかのエロはイランだろ!? そういのはSMプレイが限界だっての。

 

 後本当に楽しそうに言っている雲川さんにちょっと引いた。大丈夫かこの人。

 

「いや本当にいい思い出だ。夏休みは海に連れていかれ、ハメ撮り動画を取らされたりしたものだ。ネットで流出しているが、自分で拾ってみた時は感慨深かった」

 

 うっとりしながら何つーこと言ってんのこの人!?

 

 俺達がちょっと戦慄していると、雲川さんはちょっと苦笑した。

 

「……すまんな。常人なら語るのも嫌な思い出なのだろうが、こういう性分なのだ」

 

 そういう雲川さんは、ふと寂しそうに夜空を見上げる。

 

「麗夜も麗奈もそれに関わっていたのだが、私は何時の間にかそれがおかしいことすら分かってなくなっていてな。警察や学校に知られて転校することになったのだが、事情の流れもあって父と母は離婚。姉も妹も私と関わりたくないと去っていき、途方に暮れた一人暮らしをしている時、白き龍とたまたま出会ったことでこちらの世界を知ることになった。……それからの激動の四年間も、そこに至るまでの四年間も、今でも天国のように思ってしまえる」

 

 そういう麗華さんの顔は、本当に楽しそうでいて悲しそうだった。

 

「自覚のない狂人は、常人にとって有害だということだ。ゆえに、私は望んでこの世界で死ぬ。……それが私の望んだ道だ」

 

「な、何かその……凄いっすね」

 

 匙が言葉を選んでいるけど、確かに大変だな。

 

 俺もエロにおいては常人を超えているから、ちょっとだけ気持ちは分かるかもしれない。

 

 うん。でもいえることはあるさ。

 

「……でも、二人のことは今でも大好きなんですよね?」

 

 俺がそう聞くと、麗華さんはちょっときょとんとしてから頷いた。

 

「そうだな。あの頃は、どこにでもあるような人の物語だったが……楽しかった」

 

 そっか。なら問題ないや。

 

「だったら、仲直りはできますよ!」

 

 俺は自信満々で言い切った。

 

「あの頃が楽しいといえるのなら、雲川さんはちゃんと真っ当な人を大事にできる人です! それさえ分かってれば、折り合いをつけれるんだから大丈夫ですよ!!」

 

 ああそうさ。絶対に大丈夫だ。

 

 だって―

 

「少なくとも空本さんは、俺みたいな変態にも優しくしてくれる人です! 覗きの常習犯だった俺にも優しくできる人なら、きっと雲川さんとも仲良くできます!!」

 

 ―そういう意味では恩人だからな。

 

「……まぁそうなんだけど。あの時は本当に悪名高かったからな」

 

「今でも女の服を破壊する技なんて作ってますし。本当に変態ですよね先輩」

 

 匙と小猫ちゃんが酷い!?

 

「なんだと!? ぜひとも喰らってみたいな!」

 

 それでいいんですか雲川さん!?

 

 ただ、雲川さんはちょっとほっとしたみたいだった。

 

「……だが、確かに二人と一度話してみるべきだな。けじめはきちんとつけるべきだろう」

 

 な、なんか俺の言葉が届いたみたいでよかったよかった―

 

「すまんイッセー、交代だ」

 

 ―と思ったら、なんか樹下が声をかけてきた。

 

「どうした樹下。お前の番は後だろ?」

 

「それが、秀華とリアス先輩の連名でお前が御呼ばれだ。悪いがこの地図に描かれているビルの地下室に向かってくれ。簡易結界が張ってあるから人は入ってこないし悪魔ならすぐ気づく」

 

 なんだなんだ?

 

 リアス部長と秀華先輩が? 二人揃って?

 

 よく分かんないけど、行ってみるか……?

 




 さぁ、次回は……一話丸ごとエロエロです!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。