シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
この調子で回復したいところですねー。もう十年以上患っているので、そろそろ薬から卒業したいところです。
では、間章のはじまりはじまり~♪
第一話 臨時休校で温泉旅行♪
《兵藤一誠》
「では俺は、ちょっと離れた地点にスーパー銭湯があるから行ってきます!!」
なんか樹下が一気に走り去って行った!?
え、あ、もう見えない!?
樹下の奴、スーパー銭湯大好きすぎだろ!? 温泉より先にスーパー銭湯に行くか普通!?
「では皆様方。ご夕食は七時半を予定しておりますので、七時にはお戻りくださいませ」
「ありがとう。じゃぁ、俺達も思い思いに過ごそうじゃないか」
麗夜さんが使用人の人と話してきたけど、いいのか?
正直、ちょっとリアス達が心配なんだけど……いいのか?
「部長達は大丈夫でしょうか?」
「凄く怒ってた秀華先輩、怖かったですぅ……」
木場とギャスパーも不安に覚えてるけど、空本さんは平然としていた。
「大丈夫大丈夫。人格汚染とかそういうことするようなお方じゃないから、致命的なことにはならないよ。ま、夜にイッセー君から主導権を握れないように徹底的に仕込むぐらいはする気だろうけどね」
「ちょっと興味あるけどそれはそれで大丈夫なんですか!?」
思わず大絶叫したよ。
めっちゃワクワクとハラハラが同居するんだけど!?
大丈夫!? 樹下から聞いてるけど、波柴一族の調教手腕ってかなりやばいって聞くけど!? 被害者たくさん知ってるけど!?
心臓に悪いんだけど大丈夫だろうか。
と思った時、スマホにメッセージが送られてきた。
……秀華さんからなんだけど。
件名が「リアスちゃんの調教中写真! おかずにどうぞ♪」なんだけど。
メッセージ内容「利権使いまくって、脊髄反射レベルでイッセー君とのエロ時にメロメロヘロヘロになるようにしています。やばくなったらチンカギさせればへなへな大発情して動けなくなるぐらいに仕込むので、もうオナホ扱いで脳内麻薬大噴出するぐらいにするから安心してエロエロラブラブで主導権握ってね♪」なんだけど。
添付ファイル開けるのがマジで怖いけど、見ないわけにもいかない。
腹をくくって、周囲を確認して、添付ファイルを開いた。
……凄いことになってるんだけど!?
うぅぉお~っい!? 秀華さん手加減してぇえええええええええ!?
ぼかし加工でエロ度合いを上げようとする努力要らないから!! 怖いよぉおおおおおおおっ!!!
《空本麗夜》
さて、所長はだいぶお冠だったし、リアス嬢達はこってり絞られて仕込まれるだろう。
様々な派閥の貴族から利権を使うことを求められる所長と麗華だけど、今回の件に思いっきり使うようだ。
アダルトグッズメーカに特注をいくつも依頼して、香水メーカーなどにも依頼。おそらく、将来的な成長を視野に入れてわざと似たようなどまりにしたバイブや香水を調教に使うことで、条件反射で発情して腰砕けになるように仕込むのだろう。
そこまですれば夜の生活でイッセー君が後れを取る可能性は減る。最悪チンカギでなだめられるようにするという発想だね。流石所長だ、エロが絡む形で怒らせると本当に怖い。
悪用する形で仕込ませるとこうなるのか。真っ当にエロを受け入れたうえで楽しくみんなでセックスというコンセプトの俺達が、もれなく淫魔かとツッコミ入れられるレベルでとこ上手になるわけだよ。
まぁ、麗華がサーゼクス様達四大魔王様にプレゼンしたうえでダメなら連絡する手はずになってるから、致命的な事態にはならないだろう。途中経過がイッセー君に送られている辺り、今のところは大丈夫だろう。
最近色々忙しいからね。休暇ができたのなら思う存分満足お風呂に入るとするかな?
「……その、麗夜さん?」
と、今日ついてきた唯一の女子メンバーのリーナちゃんが、ちょっと緊張した様子で俺に声をかけてくれる。
「その、三泊三日間……お姉さま達も連れずに一緒にいて、いいんですか?」
気にしてたのか。
なら、和らげないとね?
「安全策の一つでもあるんだよ。リーナちゃんにマジギレした所長のエロ折檻を近づけるのは、麗奈が断固反対してたからね」
まぁ、正直教育に悪いだろう。
リーナちゃんには純粋さをもっと保っていて欲しい。その点は俺も麗奈も同意見で、麗華にも美子ちゃんにも譲らない。
それにだ。それ以外にも理由がある。
「麗華や美子ちゃんからも提案されてはいたんだよ。俺と一緒の時間が一番少ない君に、もっと独占する機会を上げたいってさ」
それが、リーナが俺達男グループの旅行ともいえる今回の一件についてきた理由だ。
この旅行が即興とはいえ行われたのには、他にも理由がある。
……どうも禍の団がらみと思われる、犯行予告が高等部に複数送られてきたのだ。
駒王学園高等部のガス管に破壊工作を仕掛けた。
駒王学園高等部の通風孔に違法薬物を仕掛けた。
駒王学園高等部の学食に毒薬を噴霧した。
駒王学園高等部の自販機に爆弾を設置した。
などなど。多方面から送られてきて、事務員の仕事量がパンクするレベル。
ピンポイントに駒王学園高等部を狙い撃ちにしたこの嫌がらせが、表を経由する形で行われた。
これもあって、駒王町の警察署から徹底的な捜査をした方がいいと言われてしまった為、週末だったこともあって一日休みができてしまったということだ。
冬休みがその分減るみたいだけれど、まぁただの迷惑電話の可能性は高いだろう。表の人間達に対する精神的な安心を与えるためという理由が大きい。
なので、この機会にリアス嬢達を一回しっかり懲らしめつつ、イッセー君に明確な休暇を与えるように……ということだ。
で、その名目としての男達の旅行。そこに唯一紅一点としてリーナちゃんが選ばれた。
ただ俺としてもそれはありがたい。
美子ちゃんも麗華も、麗奈に負けないぐらいリーナちゃんを尊重してくれている。俺も、リーナちゃんにこれから一杯思い出を作ってあげたいと思っている。
だから、あまり遠慮されると困るかな?
冗談めかして優雅に一礼。そのうえで、俺はリーナちゃんに手を差し伸べる。
「そういうわけで、今日から数日はリーナちゃんだけの俺だ。ご要望はありますか、マドモアゼル?」
「……じゃぁ、思いっきりかっこいいところが見たいですっ」
ふふ。そう言われたら上手くエスコートしないとね。
最も温泉街だ。となると温泉饅頭とか温泉卵だろうか。……外国の子なんだし、生に近い温泉卵より温泉饅頭のほうが抵抗は少ないかな?
素早く脳内でプランを組み立てつつ、ほほ笑んだその時だ。
「ぬぉおおおおおやばいやらかしたぁあああああああっとぉ!?」
「ほにゃ!?」
頭をぶんぶん抱えてぶん回しながら走っている阿呆な女の人が、前を見なかった所為でリーナちゃんに激突した!?
リーナちゃんが回避できないって相当だよ。星辰奏者か何かかな!?
「すすっすすんません! 思いっきり想定外の事態にぱにくってましたぁ!!」
「え、あ、はい……大丈夫です、か?」
「リーナちゃんはもうちょっと怒っていいと思うよ?」
完璧に相手が悪いタイプの事故なんだけど。リーナちゃんはこういう時いい子過ぎる。
まぁ、代わりに俺がきつめに対応すればいいか。恋人にいい印象をプレゼントってね。
「何があったのかは知らないけれど、もっと前に注意してくれ。君の速さだと人によっては怪我じゃすまされない」
手を伸ばして立たせながらも、その辺はしっかりと言って力強く引き上げる。
ただ、相手はやっぱり身体能力が高いだけあってそれに合わせて立ち上がった。
「すいませんでした……あれ!? 麗夜くん!?」
と、素っ頓狂な声をあげられた。
ただ同時に、俺も面食らった。
え、嘘だろ……?
「雷銅さん……!?」
高校時代の同級生、それも同じ部活の女性だ。
……危なかった。今麗奈と麗華がいたらややこしいことになる。
未成年の犯罪ゆえにニュースで実名報道がされたりはしてないけれど、同じ高校にいた幼馴染三人が絡んだ事件だ。それも、美子ちゃんを連れて警察署に訪れた時、クラスメイトのお父さんである少年課の警部さんがいたからこれ幸いと美子ちゃんを預けるついでに自首したからなぁ。麗奈も麗華も成績優秀だったこともあって、母校では名前も大体分かった状態で大騒ぎになったと聞いている。
二人がいたら適当に誤魔化すこともできなかった。俺だけなら、少年院を出た後に就職して、そのあと縁ができたリーナちゃんに事情を教えたうえで告白されたで誤魔化せる。
……別の意味で色々ややこしいことになるだろうけれど、今の麗奈や麗華や美子ちゃんがそろった状態のややこしい事態は知られるともっと面倒だ。俺だけで留まるだろう形に収めたい。
さて、とりあえずリーナちゃんに紹介を―
「いよっしゃ助かったぁ!! プリーズ・ヘルプ・アス!!」
―何事ぉ!?
《木場祐斗》
僕はそれとなく散策をしながら、温泉街を回っていた。
いい観光地になっていると思う。なにより、この辺りは構造が非常に有効だ。
イメージとしてはトライデントが近いだろうか。飛び出た岬になっているんだけれど、小さい山があることで海岸線が三つある。真ん中が砂浜になっていることから観光地としてのリソースを集中していて、先端を前方に向けて左側を東京都に近いことからクルーザーを止められる来客用に再設計し、向かって右側に漁港のリソースを集中している。
結果として、海辺の住み分けがしっかりできているんだ。そして穂先を束ねるような位置を中心にして観光地化を進めている感じだね。
神代晃星ができてから、急激に温泉が発見されたことが、この土地の観光地化を進めていたらしい。今は大きな浴場が四つほどあり、更に都市側にスーパー銭湯を作っていると聞いている。
樹下君はスーパー銭湯が好きらしく、全速力で走っていったよ。
……ギャスパー君はクルーザーでのんびりするようだ。ま、彼はあんまり外出は好きじゃないしね。
でも、こういった時間は久々かもしれない。
禍の団との戦いはひと段落付いたと思うけれど、油断はできない。いつ何が起きるかなんて読み切れないしね。
だからこそ、休める時はしっかり休もう。
少し離れた温泉にでも行っておこうかと、そう思った時だ。
「ひったくりだぁー!」
……こんなところでひったくりとはね。
走ってくるバイクに対し、僕は素早く魔剣を創造。
それ違いざまにチェーンを切ったうえで、マフラーに足を引っかけて乗る。
チェーンを切られたことで推進力を失ったバイクは、僕の体重が乗ったことでバランスを崩す。
同時に僕がバランスを調整することで、倒れるバイクは怪我人を出さない形で倒れて停止した。
「な、なななななんだぁ!?」
「動かない方がいいよ? 僕は実戦系統の武術について教えられていてね」
ひったくり犯が慌てる中、僕は警告をしたうえで拘束する。
まったく。忙しいことになるものだよ。
「あ、ありがとうございます……その、バッグを取られてしまって……」
「いえいえ。取り返せてよかったです」
僕はバッグを取り返してその女の人に渡して、ひったくり犯を交番に突き出す為に腕を掴んだ。
「いや、その前に彼を病院に連れて行った方がいい」
そのとき、声が響いた。
振り返ると、そこにいたのは二人の女性。
一人は十代後半で、もう一人の陰に隠れている。
もう一人は二十代半ばだろうか。ボーイッシュな服装をしている。
雰囲気的に姉妹ではないようだ。年の離れた友人だろうか?
更にそのタイミングで誰かが転ぶような音がする。
見れば、先ほどバッグを受け取った女性が倒れていた。
「……それと彼女も拘束した方がいい。別件で警察案件だと言っておくよ」
そう告げた女性は、鋭い視線を彼女に向けていた。
そこで僕は気づいた。
……転んだ表紙にバッグからこぼれている、試験管のような物体。
そこに、割れて漏れている液体がある。
「その液体から離れた方がいい。おそらく、揮発性の劇物だ」
そう告げる女性は、ため息をついた。
「妙に周囲を気にして当たらないようにしていたのでそれとなく付けていたが、危険物取扱関連の法律に違反しているね。たまにいるんだよ、バカな度胸試しをしたがる人ってのが。……そこのひったくり犯たちは、これに懲りたら地雷を踏むリスクがあることを痛感するように」
そう言い捨て、その女性達は離れて行く。
……一分ぐらい、僕達は呆気に取られていた。
ってそんなことをしている場合じゃない!?
《兵藤一誠》
……なんか、木場が向かって行った方向が騒がしいな。
事件でも起きたのかな? 観光地だっていうのに大変だなぁ。
そんな呑気なことを思いながら、俺は温泉の一つを見る。
俺のスケベパワーは、瞬時にこの温泉街にある公衆浴場としての温泉の特徴を捉えていた。
一つは、温泉地であることを逆手にとって薬草湯をいくつか用意している変わり種。
一つは、山間部にある洞窟を改装した洞窟風呂を持ち味としているうえに広い温泉。
一つは、最近のメジャーともいえるサウナを、湿度のバランスを調整したりハーブを入れたりするなどしているサウナ特化型。
一つは、山の上にあることを利用した露天風呂による見晴らしの良さが売りな温泉。
そして最後の一つ。混浴風呂がある温泉!!
うぉおおおおおお! 綺麗なお姉さんと一緒の風呂に入りたい!!
リアス達で慣れてるだろって? それとこれとは別なんだよ!!
女子にとって甘いものが別腹なように、男にとって彼女とスケベはまた違うのさ!!
さて、俺に……俺に、スケベな一夜の出会いは訪れるのか!?
全力で決意を入れた時だ。
「申し訳ありません!! 混浴風呂でトラブルが発生しましたので、本日は混浴風呂を停止させてもらいまーす!」
なんか外で言ってるんだけどぉ!?
「「そんなぁあああああああああっ!?!???!!」」
天を仰いで大絶叫したよ。
……あれ?
今、被ったような?
隣を見ると、そこには俺と同じく天を仰いで頭を抱えながら絶叫したらしい人がいた。
女の子だった。
「「あ、どうも」」
つい、挨拶しちゃったよ
最近、モザイク加工に使っているサイトに慣れてきたのでちょっと加工を入れてみました。
それはそれとしてAIイラストにはやはり普通に書くのとは別の意味での苦労がありますね。まぁ、絵心内からこっちのほうがまだマシではあるのですが。……パソコンでイラスト書くのがもっと不得手で……!
それはそれとして温泉旅行編となりますが、当然トラブルに巻き込まれます。
すでにいろいろありますが、麗トリオ関係の関係者が出てきたりとしております。
次からちょっと実験的なことをやっているので、その辺の感想も書いてくれたらすっごい嬉しいです!