シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
……はい、でます。このためにいろいろ頑張っていました。
基本的に、自分はバトル作品においてよくあるその場その場で出てくる怪人ポジションに近い手合いを出したがっていますが、まぁそれはそれ。
今後の理想としてはロンギヌス・イレギュラーズみたいな小規模派閥を出し、章ごとにメインどころを倒していく……といった感じにしたい。
あと本章で出てくる味方よりになるキャラですが、基本的にメインキャラにはならないのでご安心を。立ち位置としては匙以外のソーナ貴下の生徒会とかレベルのサブキャラです。
《兵藤一誠 PM3:30》
「本当に! なんで、絶妙なタイミングで混浴風呂に入れないんですかねぇ!!」
「同感です!! めっちゃ同感です!!」
俺は、お姉さんと一緒に混浴風呂に入れなかった辛さを分かち合っていた。
酒は飲んでないけど、牛乳で十分だ。お姉さんは酒飲んでるけど、カウボーイ*1にしてる当たりノリがいいなこの人。
っていうか、秀華さん以外でこんな展開で愚痴りあえる人がいるとは思ってなかった。
いるんだね。スケベな女の人。
「念願の混浴風呂。スケベなおっさん達に素っ裸見せつけてチンポおったたせたかったのに! 若気の至りでふろに入ったお兄ちゃん達を、このスケベなマンコ見せつけておったたせてやりたかったのに!!」
「俺も見たかったです! 温泉に入って見たかったです!!」
お互いに、涙を語りながら牛乳やカクテルでヤケ飲みしながら、ドーナツをやけ食いする。
ちなみに、お店に迷惑をかけない為にカラオケボックスに入って飲んでる。ドーナツは途中で買って入った。
樹下からも秀華さんからも、その辺はしっかり言われてるしな。
素っ裸のお姉さんの裸見て、興奮したかったよ。
全体的にあまり出てないけど、小猫ちゃんよりはそこそこある。なくはないレベルだ。
後雰囲気が正直エロい。さっぱりしている感じなのに、エロさがあふれている。
「うぅ……人生再出発だってのに、しょっぱなから躓きすぎっすよぉ……大丈夫かなぁ、この後の人生……」
なんか酔いが回ってきたのか、泣き出しちゃったよ。
女の子の涙は好きじゃない。何とかしないとな。
「大丈夫ですよ、ちょっと最初で躓いたぐらい! 俺の周りのお姉さんなんて、悪党に目をつけられてどん底に落ちてから立ち直って頑張ってる最中の頼れる人達ばっかりなんで!!」
ありがとう、桃山警護事務所の皆。
届け説得力。圧倒的事実に裏付けされたオーラ!!
「……少年刑務所に四年間も入って、出所したの一週間前ですよ? 僕、二十歳になってから出所したから前科者ですよ?」
結構重い過去を話しているけど問題ない!
「大丈夫です! くそ野郎に引っかかった所為でそいつに連れていかれる形でテロリストの一員になっちゃったけど、色々あってやり直してる人を知ってるから! 頼れる人だから!!」
ありがとうコガネさん! 前例の存在が強い説得力を生んでるぜ!!
「支えてくれる人がいるなら、なんだかんだでやっていける人もいるから! もし無理だっていうなら言ってください。紹介します!!」
「おぉ……ありがとう、少年! でも大丈夫、迎えてくれる友達には恵まれてるから大丈夫な気がしましたよぉ~っ!!」
そっか、なら大丈夫だ。
お姉さんは頑張ろうとしているみたいだし、支えてくれる人もいるんだ。
なら大丈夫。すぐに終わるなんてわけがねえ。
「何かあるなら言ってください! 俺、バイト的なもので何でも屋もやってるんで!!」
悪魔として契約することも辞さない覚悟でいうと、お姉さんは涙ぐんでいた。
おぉおおお抱き着いてきたぁ!! おっぱいが、大きくないけどしっかりあるおっぱいがぁああああ!!
「ありがとう、少年!!お礼にこのやわらかぁい女の子の体を、堪能して!!」
うっひょぉおおお!! 大盤振る舞い!!
くそ! ここがカラオケボックスではなくホテルの個室なら! 一夜の過ちというかひと夏の恋ができたかもしれないのに!!
涙が、涙が止まらねえ!!
「お? 元気な
あ、勃起しちゃったのに気づかれた!?
初めてあった人にこれは、ちょっと恥ずかしいかも!?
俺はちょっと慌てるけど、お姉さんはにっこりとほほ笑んだ。
……エロい笑顔だ。 すっげぇエロい笑顔だ。
この人本当にエロい人かもしれない。
「そういうコトならぁ……この後のお誘い、君にしていいっすか、少……年♪」
俺、俺……俺っ!!
「七時には港に行かないといけないんですけど、それでいいなら!」
「オッケー! 今から二時間半ぐらいで終わるように調整しとくっすよ! レッツ一夜の恋!!」
行きずりの女の人とエロいことができるぞ……!
わぁあああっい! こういうのはこういう時じゃないとできないぜぇええええええええ!!!
「あ、そういやお姉さんの名前は? 俺はひょ―」
「行きずりの関係に深い知り合いはいらないでしょ?」
自己紹介してなかったのでしようとしたら、人差し指を柔らかく唇に押し当ててきた。
なんて、色気のあるしぐさなんだ……!
「下の名前だけにした方が、エロエロな雰囲気で行きずりっぽいでしょ。竜胆っす」
「うっす! 一誠です!」
そそるお姉さんだよ竜胆さん。巨乳じゃねえのにテンション縛上がりだぜ!!
《樹下誠二 PM4:00》
……ふぅ。いい湯だった。
温泉街にほぼ隣接するスーパー銭湯。中々の戦いぶりだ。
後温泉饅頭を抹茶でいただくセットも素晴らしかった。ネットの評判に書き込みをしたいが、きちんとしたものを書く為には多少の時間はいるだろう。冷静さがなければ素晴らしい評価を伝えることはできない。
髪結い処も腕がいい。軽く散髪してもらったがすがすがしい気分だ。
あかすりマッサージで気分もリフレッシュ。最近色々荒事が多かったので、リラクゼーション施設でマッサージもしてもらった。
総じてスッキリ。間違いなく
……何故、途中から気づいてしまったのか。
移動中に、つけられていたことに気づいたのは五分後だ。
それも、あえてばらすようにして更に追加され、到着することには付けている奴が四人もいる。
スーパー銭湯でまったりしている間も、外から監視されていたことはわかっていた。
でもスーパー銭湯は我慢できなかった。殺気がなかったので、もうやけくそで満喫した。半分嫌がらせだ。
満喫した所為で相手から怒気を感じたので、こうして出てきて人気のないところまで移動したんだ。
なにせ、気配が……気配そのものと
「ここまでくればいいだろ。出てこい、レイドボス以外の四人!」
俺が荒めに声を出すと、四人がそれぞれ別方向から姿を現す。
一方からは二人組の少年。一人はガラが悪いというかいい加減な雰囲気を持つが、隣が男の娘といってもいいようなバランスの格好。
一方からは一人の少女。明るいギャル風な格好をしているが、それで隠密をなしていることが実力を証明している。
一方からは一人の少年。少し気弱に見えるが、一瞬でも油断すると姿を見失いそうな影の薄さを
全員、顔も実力もよく知っている。
驚くべき程に色々最悪だ。
「……レイドボス以外の六震脚が揃い踏みとはな。ここは同窓会か何かか?」
「言うじゃねえか、ハイエンド。ま、俺もレイドボス以外が全員この温泉街にいるなんてびっくりだがなぁ?」
二人組の片方がそうぼやくが、つまり全員でつるんでいたわけではないと。
だとすると更にややこしいことになりそうだと思った時、そいつは息を吸い込んで―
「つーかなんでスーパー銭湯90分も堪能してるわけ!? お前移動中から気づいてたよねぇ!?」
―めっちゃツッコミを入れてきた。
残り三人も、呆れ半分の顔になっている。
あ、これ思ったより危なくないな?
《兵藤一誠 PM4:30》
どっきんどっきんどっきんと、心臓がバクバク音を鳴らしている。
夢みたいだ。俺が、行きずりの女とエロいことができるなんて。
リアス達と愛を交し合ってからはそういうのは難しかった。秀華さんや美子ちゃんの性欲発散に付き合わされる形で、駒王学園内でちょっと色々したぐらいだ。
ああ、旅先できれいなお姉さんとエロいことをしまくれるなんて……夢みたいだ!!
「すげえな坊主! 俺らもこんなことができるなんて思ってなかったぜ!」
「長生きはするものじゃのぅ。まさか儂の年で若い娘と交われるとは」
「ぱねぇっす! 全員エロいお姉さんとか、まじぱねっす!」
俺以外にも、待ちに待った状態の男の人が何人もいる。
今俺は、温泉街の別荘地帯の一角で、待ちに待っている。
竜胆さんは友人たちと一緒にこの別荘で優雅なひと時を過ごすらしい。
そのために、エロ目的な観光客やエロい現地人をそれぞれで探してた。そして集められた猛者たちが、ここで皆で乱交パーティをするんだ。
俺乱交パーティなんて初めてだよ! 信子さんやコナユキがしてるのを見たぐらいだ。
……生で見たことはあるのにやってないって、そっちの方が特殊な気がするな。NTRでもないんだぞ?
いや、深く考えるより今は乱交だ!
このチャンス、逃せば再びつかめるかわからない。行くぜ新たなステージの気概だ。
「おまたせしました~。さ、皆の準備もできてるでーす♪」
そう言って案内に来たのは竜胆さん。
うぉおおおおおおおおお!! エロ下着、エロ下着だ!
しかもコンドームを挟んでいる。めっちゃエロイ!!
「これも使って最後に一気飲みパーティとかしたいんで、ハッスルプリーズ! さ、皆のいる畳部屋に行きますよぉ」
『『『『『『『『『『はぁ~っい!!』』』』』』』』』』
男たちの下半身の正直さが、一糸乱れぬ連携を生んだぜ。
ああ心臓がドックんドックん言ってる。
そして入ったところには、なんというエロい光景が広まっているのでしょうか!?
「「「「「「「「「「いらっしゃいませ! おチンポ様!」」」」」」」」」」
気合入った合唱で向かえてくれるお姉さんたち。
皆目隠しをして、腕と足を括り付けるように縛ってマンぐりがえしだ。
エロい。エロすぎる!!
「ちょっと趣向を入れてみました。さ、どうぞどうぞ」
「僕たちが愛撫もしているので、皆トロトロです」
男の人が数人いるけど、おそらく友人メンバーの男性側なんだろう。
凄いエロい光景だ。マジか、マジなのか!
「思いっきり挿入れていいんですか、竜胆さん!?」
俺はもうたまらなくなって確認すると、竜胆さんは親指をグッと立ててwinkしてくれた。
「もちろんですよイッセー! あぶれた人達は僕がまとめてそそらせてあげるっす!」
なんと太っ腹な人達なんだ……あれ?
なんか、女性陣というか、竜胆さんの友人達が硬直したぞ?
「イッセー……それにその顔つき……ま、さか……!?」
「赤、龍帝?」
え?
なんで、それ知ってるの!?
俺が思わず驚愕した時だった。
「……竜胆さん。それは流石にしょっぱなから遊びすぎですねぇ」
聞き覚えがある声が響いて、振り返るとそこには小笠原長官がいた。
めっちゃ困り顔だった。
え、え、何事!?
「多少の火遊びは見逃す方針でしたが、初手からがんがら火祭りなのはちょっと。寄りにもよって兵藤君をナンパするなんて、どんな引きをしているんですか?
と、たしなめるように長官は言った。
え、っていうか。
波柴って、ま・さ・か
「あんた、秀華さんの親戚かよ!?」
「え、師匠の知り合いっすか!?」
しかも師匠って、なに!?
《空本麗夜 PM4:30》
「「「「「ありがとうございました、空本さん!!」」」」」
「あ、うん。かしこまらなくてもいいから」
「麗夜さん、ギター上手なんですね」
勢いよく頭を下げられ、横でリーナちゃんがぱちぱち拍手しているのが何だろうね、むず痒い。
雷銅さんから頼まれたのは、ライブ大会の助っ人。
この温泉街は相対的に見て最近できたところであり、それもあって人を呼ぶイベントには結構熱心。
その一環でライブ大会が開かれており、コスプレライブ部門で雷銅さん達が参加。ただし細かい条件が付けられており、助っ人枠が必要な時に軽音楽部出身だった俺と会ったので頼まれた。
……思わぬ展開というかなんというか。まぁコスプレライブ部門で三位とったからいいんだけど。
しかしまぁ、驚いたというかなんというか。
「お久しぶりです。部長だけでなく嵐野先輩まで、雷銅さんと一緒に活動してるとは思いませんでしたよ」
高校時代、軽音楽部にいた時にお世話になった先輩方までいるなんて、驚きだね。
「はっはっは! ま、俺もお前とこんなところであえてバンド組めるなんて思わなかったぜ! あ、俺達起業してるから、知り合いに顧客になりそうな奴いたら教えてくんない?」
と、軽音部部長だった風巻竜太郎先輩が、名刺を渡してくる。
Beautiful Bonds。美しい絆と訳せるね。
社員同士が仲良くなれる会社を目指しているんだろう。願掛けにはいい名付け方かもしれない。
あと、コスプレグッズ販売店なのかぁ。
「ちなみに、仲介ですか?」
「いんや、オーダーメイドの作成までやってる。バンド活動も宣伝の一環でな……ちなみに動画配信サイトに登録してるから、チャンネル登録してくれるとマジで嬉しい」
ちゃっかりしながら教えてくれるけど、それはなるほど。
……コスプレ趣味か。麗華達はエロにも走るから、ちょっと躊躇するね。
「ちなみに着心地重視で注文次第じゃエロ特化オプションも付けてますぜ旦那ぁ? どうよ、そこの彼女とぉ?」
「竜太郎、それセクハラ」
風巻部長が下世話なこと言って嵐野先輩に睨まれてるし。
ま、半分ぐらいはこっちの気を紛らわすジョークだろうけどね。
……俺が警察に自首したことも、麗奈がそのあと補導されたことも、被害者が麗華であることも。全員があの高校に在学していたメンバーである以上は知っているはずだ。
特に元から軽音部だったメンバーは知っているだろう。部員のお父さんが警察署で少年課にいたから、美子ちゃんを警察署に送った時にたまたまいたのでこれ幸いと彼に両手を出して自首したんだ。多少は流れてないとおかしい。
気遣ってくれているんだろう。俺だって、そそのかされたとはいえ手を汚した側なのにね。
気遣いがありがたい。
そう思った時、風巻部長が俺ににこりとほほ笑みながら、肩に手を置いた。
「
その言葉に、つられて反応しなかったことを褒めてやりたい。
「……彼女の前でそういうこと言わないでくれません? 流石に怒りますよ?」
俺はそう返すが、たぶんそういうコトじゃない。
実際、風巻部長達は笑ってなかった。
「
すぐに、周囲を確認する。
驚いているのは、リーナちゃんだけ。おっぱいドラゴンなんて素っ頓狂な名前をいきなり出されているのにだ。
これはちょっと驚いたよ。小笠原長官すら知らないのか、伝えてない理由があるのか。
前者だとするとちょっとやばい。長官達祓魔省すら搔い潜っているうえに、そのうえで俺に接触してきているんだ。殺気がなければ臨戦態勢になっていただろう。
「……いつからこっち側に足を?」
「あの事件のちょい後だな。色々あって、波柴矢城ってのがどういうやばい奴だったのかはぐらいは分かってんだ」
風巻部長はそういったうえで、俺を探るように見てくる。
「悪魔業界の文化とか価値観は知ってっから、そこはいい。……相手に二人がいるってのはどうなんだって思っちゃいるがよ」
そこまでは知られてるのか。
「仮にも冥界の英雄様で、子供達のヒーローなんだろ、乳龍帝ってのは。そんな奴の周りに、雲川はともかく雨宮がいるのは―」
「―そこから先を言うなら、こっちも物理的に手が出ますよ」
それ以上は言わせない。
言いたくなるのは当然だ。思ってしまうことは仕方ない。
だけど、堂々と目の前で言われるのまでは認めない。
「部長達が麗奈を嫌うのは当然だし、麗華と距離を空けたいのも仕方ない。だけど、そこまで踏み込むのなら話は別です」
そこは、言っていい。
「俺達はけじめをつけた。俺は、罪を償った上で幸せになることを主に命じられた。麗奈は、罪を悔めるようなって改め続けてリーナちゃんの人生すら救った。そして麗華は、そんな俺達と共にあれることを望んで方々に頭を下げてできるようにしてきた」
麗華に関してはやり方はあれだろうけどね。
「そんな俺達を、イッセー君は仲間と思い共に並び立とうと願ってくれている。そこに関してまで外野の立場で直接口出しまでするなら、俺は
その一線はきちんと示す。
今の俺達は駒王町に住まう仲間達だ。その事実は否定するべきじゃない。
「……お願いします。俺は、貴方を敵としてみたくない。大切な思い出を共有する者達なのだと、胸を張って言い続けさせてください」
頭を下げて、それを頼む。
リーナちゃんは何も言わない。この場において、それを言うのはややこしくなると悟っているから。
沈黙は、一分ぐらい経った。
「……まぁ、そこまで言うのならよいではないですかな社長?」
「同感でーす。ここまで言われちゃ負けっしょ?」
と、口々に皆が言ってきた。
風巻部長も、苦笑している。
「ま、そこまで言うなら今はそれでいいさ。罪償ったって言うなら、外から言うのも野暮だしな」
……試しだったのかもしれない。
まぁ、半分ぐらい本気でも驚かないけれど。
少し息を吐いた時だ。
五人が同時に、ちょっと詰めてきた。
え、なに!?
「それはそれとして話があるんだが……その、オタクのレイドボスだったか?」
「ハイエンドですよ~社長。レイドボスはその一つ上の女の人」
え、誠二案件!?
今回の間章は実験的に、モノローグ部分の担当などに時間表記を入れております。
今後の描写力を鍛える実験であると同時に、作中時系列で二十四時間かからずに完結するストーリーなので、そう言ったところを踏まえた感じですね。
執筆力を高めるためにも、新しいことにも少しは挑戦していきたい。視点変換時に《???》以外に場所などを入れる時を始めたのもその一環です。