シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
間章もあとちょっとで書き終わるところです。まぁ落ち着いてきた感じですかね。
では本編!
《樹下誠二 PM5:30》
「ありがとぉ~! おっぱいドラゴンの歌を聴いてもらったのは初めてだよぉ~っ♪」
「あ、そーかそーか……よかったな」
俺はそう言うほかなかった。
同期四人と再会してから結構たった。
最初はなんというか、めっちゃ問い詰められたというかなんというか。
ただし内容があれだ。「お前なんで堂々と冥界社会に出てんの!?」案件だったな。
まぁ言いたいことはわかる。波柴一族の訓練機関で、俺たちは手を汚しまくっているからな。
それで、異形社会とは言え堂々とマスメディアに出て肯定的なインタビューとかされてるの見たら、文句を言いたくなるのだろう。自分たちが陰に隠れているのならなおさらだ。
……思えば、菊花の激高もそういう所だろう。
あれだけ殺し、苦しめ、死後の尊厳すら傷つけた。その重荷をもってして、自分たちは光刺す世界にいるべきでないと思ってしまう者がいるのは仕方がない。
生きていくなら、裏社会。それも魑魅魍魎が跋扈する業界じゃないとダメだって思ってしまうんだろう。
流花さんや美沙さんも、似たような状態になっていたことがあったからな。
だからこそ、俺はそこで終わることを良しとしない。
受け入れてくれる土壌がある。そんな場所があるのなら。俺は、前を向いて立派に歩いていきたいと思う。そして、そうあってほしいと願う。
……同期が、後ろめたさすら抱えて表から離れているなら黙っていられない。
で、いろいろ言いあった結果今俺たちはカラオケしてる。
「いやどうしてこうなってんだぁ! しかも俺の金でって何だぁ!!」
「うるせえよ! さっきからスイーツがっつり食べやがって! お前の金じゃなきゃダメだろうが!!」
全力ツッコミが帰ってきた。
叩き込んできたのは、チキンを豪快に食べてからコーラで流し込んでため息をついた。
「さっきから食い物の料金九割がお前だろうが! 何スイーツパラダイスしてんのぉ!? 自殺手段に糖尿病選択するトンチキかましてんのぉ!?」
「誰がするか。ちゃんと計算はしている。……この温泉街設立周年記念メニュー、全制覇したいだけだ!」
真っ向から言い返して、額を突っつき合わせてにらみ合う。
今仕掛けてきたやつは、
態度こそ悪いが戦闘能力では俺の次、上位三位に位置する実力者だ。
態度が悪いので裏切り対策はいるとされていたが、一斉摘発後の行方不明もあって口封じされたかどさくさに逃げたかで半々ぐらいに考えてたが、ちゃっかり逃げ切ってたか。
互いにため息をついてソファーに座り直すと、コトンとウーロン茶の入ったコップが俺たちの前に置かれる。
「はいはい。二人とも毛色の違う物を口に入れて落ち着きなよ」
そういう男の娘は
海外のハーフで、波柴一族に対して好意的に近い態度を取っていたことから、忠誠心と献身の評価が特に高い。
こいつも逃げてたとはな。残党に囲われているとばかり思っていた。
というか、右谷と組んで活動してたのが驚きだ。
「……! このカラオケBOX、エロゲやエロアニメの主題歌も入ってる! 十曲ぐらい入れていい?」
「「お前エンジョイしてんなぁ!!」」
右谷と一緒にツッコミを入れさせるほどにエロに突っ走っているのは、
同期で最強の星辰光を持っているとされていた。反面忠誠度や態度においてはおびえている傾向が強く、その点が懸念点とされていた。
こいつはその後、素直に警察に出頭する形で保護され、かなり真面目に少年院や保護観察をしていたと聞いていた。無事なのは知ってたが……どういう方向に走ってんだ。
エロゲー会社の警備部門に就職したとか言っているんだが、何考えてんだ。訓練機関が数年周期で人を集めており、美星は年上だとは言え……何やってんだこいつ。
「まぁ、落ち着こうよ。それに少しは歌わせてくれないかな? アニソンなら得意なんだ」
最後にちゃっかり予約を進めているのは、
忍者と魔法使いの血を引いているとされており、それに由来する諜報能力が非常に高い点が評価されていた。
同期の訓練生において、菊花を含めたこの六人が最上位ランカー。
ダンバー数に配慮した150人の訓練生。その中でもずば抜けて優秀とされ、これまでの訓練生でも一機につき二人いれば多いほうとされるレベルの成績をたたき出した、歴代主席クラス六人。
その実力者の内五人が集まっている。
……全員、波柴一族見切ってるところがあれだな。あいつら壊滅するべくして壊滅した気がするというか。
「でもでも、まさか異形社会とは言え堂々と動けるなんてすごいよね。異形がすごいのか誠二がすごいのかは知らないけど」
「半分ぐらいは異形がすごいと思うがな。……いまだにヴァーリを最上級悪魔に迎えたいという派閥、冥界政府に結構いるからなぁ」
美星に聞かれて思い出したが、ヴァーリも大概人気だよ。
あいつ、三大勢力の和平をぶち壊しかけたりしてるんだが。
ま、そこはいいか。
「まぁ確かに。あんまり深入りしないようにしてたけど……なんか馬鹿らしくなってきたかも」
千也が落ち込み気味になっている。
忍び一族を同じくする遠縁に匿われて、彼女の学友たちに匿われる形で起業された会社の裏社員になっていると聞いた。
さっき電話してたし、なんか麗夜さんの知り合いっぽいからメガヨットに合流する手はずに放っているが、さてどうしたものか。
「素直に投降してればワンチャンあったかもね。ま、骨折り損でもくたびれ儲けでもないけどさ?」
「そうなの? わざわざ裏社会にいるより、真っ当な仕事して真っ当に認められる方が安全だと思うけど?」
テイカーが自信ありげに言った言葉に、美星が首をかしげる。
そこは同意見だと思ったが、右谷も頷いていた。
「まぁな。裏側にずぶずぶ足を踏み入れていたからこそ、助けられた奴ってのもいるもんだ。……してよかったって思えるぐらいにゃ情も絆もあるんでな」
そうか。
確かに、そういうことはあるだろう。
「ならまぁ、そこはあえて置いておこう。……美星の方はどうなんだ? 会社の連中で慰安旅行って言ってたよな?」
結構な人数がいる可能性がある。一応大人数でのパーティも想定されている船だが限度はあるだろう。
あんまり多いと船員たちに迷惑も掛かるからなぁ。
そこが懸念だったが、美星は笑顔で手をひらひら振って見せる。
「社長や部長や竜胆様とか、主要メンバーだけで来るぐらいの節度はあるから大丈夫だよ。というか、乱交パーティの準備してたからあまり台無しにしたくないし。せめて誘った人たちは楽しめるようにしないと……と言いたいけど、内閣の人から竜胆様怒られちゃって中止なんだよね……」
「慰安用の酒ぐらいは差し入れとくよ」
何やってんだ、その竜胆っての。
確か、一族では秀華の直臣にすることを考えて動いていた話があったと聞いている。美星が彼女の側近としてつけられたのも、俺との連携ができる側近にしたほうがいいだろうという判断だったらしい。
ていうか内閣かぁ。小笠原長官だったら同情が行くぞ。当然小笠原長官にだが。
「で? わざわざ異形関係者のいるカラオケを選んだんだ。もうちょっと深い話をしてもいいか?」
俺はその辺を振っておく。
一通り話はまとまった。だが、それだけで済むわけもない。
「我らがレイドボス様の話だったな。その辺どうなってんだ?」
右谷が真面目な顔になるが、当然だ。
同期どころか歴代最強。俺たち全員にほかの同期が束になっても返り討ちにした実力者。ここに唯一以内となるときにもなる。
そんな奴が、ばちっばちにテロリストになってるからな。そりゃもう頭が痛い。
実際、聞いた皆の顔に「「「「やばくね?」」」」の文字が浮かんでるような反応だったし。
「あいつ真面目だったかっらなぁ。もう真っ当な人生なんて送れないって考えるだろうし、あいつが頑張ってできても連れの奴らは耐えられないだろうからわからんでもねえが」
「そうだね。多分、生きている同期でもそういう人は多いだろうし」
首をひねる右谷に、千也も同意する。
まぁ、それはそうだ。
「実際どうなの? 誠二は多分、そのあたりもだいぶわかってるよね?
「今政府がちゃんと把握している同期は、俺と美星込みで80人ぐらいだ。その多くは記憶操作を受ける形で社会復帰する方向になっている」
それぐらいしないと、社会復帰なんてできない。
俺が言外にそれを含めてそういうと、若干空気が沈む。
……あそこの訓練機関で育てば、それだけの心の闇を持ってしまうだろう。
こればかりはどうしようもない。気持ちを切り替えるしかない。
「菊花に関してだが、どうもその時の仲間たちとは連絡を取ってもいなさそうだ。今の同僚がいるときに聞いてみたが、そいつらも初耳としか思えない反応をしていた」
一斉摘発の後に死んだ。そう考えるべきだろう。
目を伏せるほかない。
そこまでの傷と闇を抱えたからこそ、菊花は禍の団に属している。
もう、そう言ったところでしか生きていけないと思っているのかもしれない。
「……とても傲慢な話だが、もっとうまくやれたんじゃないかとは思うときがある」
「そりゃ、後から考えりゃぁいくらでも思いつけるわな。ただ機関でも教えられたように「後から振り返らなきゃわからない頑張り方とか改善点はあるので、二度目に反映しましょう」って奴だ」
右谷にはっきり言われるが、まぁ確かに。
わかってはいるんだ。わかってはいるんだが、な。
「それを、責任から目を背けるための言い訳にはしたくない。大量の血が流れることを分かってやったのなら、なおさらだ」
「うちのツートップ様は、それぞれ真面目が過ぎるこって」
ため息をつかれたが、これが俺だ。
「ま、適度にガスを抜きながら頑張りなよ。ほら、元気出すためにエロゲあげる」
「いらん……いや、ダチに……あいつはさすがに持ってるからやっぱいいか」
いろいろ考えたが、多分イッセーは持ってる。
というかエロゲ会社に勤務してるからって、布教用にエロゲを携帯するな。千也が割と呆れてるぞ。
「ごめん。趣味はもっとこう、ひどい目に合わせてくれるゲームのほうがいいんだ」
あといらんこと言わなくていいんだよ、テイカー。
……いやちょっと待て。
「「「忠誠心高かったのって……性癖?」」」
俺も美星も千也も、それを悟って冷や汗をかいた。
つるんでる右谷の奴は、明らかにお気づきになられましたかって顔してるし。
「そうだぞ? 今でも男を誘って虐めてもらうのが趣味なんだよ、コイツ」
「だから逃げるのは構わなかったんだよね。ただ、やるとするならタイミングを見計らわないとだめだし。あれはラッキーだったね」
朗らかに同意しながら何言ってんだ、テイカーの奴。
ただ同意見だったのか、美星と千也も右谷とともにうんうん頷いてるし。
「あれは本当にラッキーだったよね。波柴の外から見るとわかるから、仲間と一緒に足抜け投降の準備できてよかったよ」
「あそこまで大騒ぎだと、逃げるチャンス以外の何物でもないよね。一瞬罠かと思うぐらいの好機だったし」
「いやぁ、逃げれるなら逃げれる程度の備えだけしてたから、あれはラッキーだったわぁ。外敵の襲撃が酷すぎて、当座の資金用に火事場泥棒し放題♪」
そりゃどうも。
しかしまぁ、方策中の方策といえる訓練生のそのまた上澄みが漏れなく離反してる。
波柴一族、もしかして勝手につぶれてた可能性があったんじゃないだろうか?
……無事な光吉と藤花がやばいんのがあれだが。離反者の方がやばいってどうなんだ?
そう思った時、ドアがノックされた。
あれ、今注文してたか?
《空本麗夜 PM5:30》
「お前さん、いい人に拾われてよかったなぁ! 雨宮や雲川もまぁやり直せてるってのはいいことじゃねえか!!」
事情をある程度説明してたら、いつの間にか酒を飲んでいた風巻部長にバンバンと背中を叩かれた。
「……う˝ぅ……っ! 雲川さん、頑張っておられるのですね……さすが我が女神……よがっだぁでごじゃる……!」
なんかすっごい細マッチョのイケメンが泣いているのって、すごいな。
「大丈夫、晴空くん」
「無論でござる。リアル初恋の乙女が人生を持ち直して喜ばないで何が男であろうか」
すごいキリっとして言っている。気おされたよ今。
晴空渡《はれそら わたる》君か。麗華のいたアニメ研究会と掛け持ちだった。
晴空くんはアニ研主体だったけど、昔は小太り体系だったはずだ。
それがなんというコトでしょう。細身でありながら鍛えられた肉体を持つ、誰が見ても認めるイケメンになっているではありませんか。
「デュフフフフ! 拙者は眺め見守るもの!! 応援しているでござるぞ空本君!」
そしてなんというコトでしょう。口調がキモオタモードすぎて、イケメンでもカバーしきれない隔離フィールドが発生しているではありませんか。
昔はここまで典型的なキモオタムーブしてなかった気がするんだけどね。不潔ではないし礼儀作法もしっかりしてるし。
「どうしたのさ? キーボードさばきもすごく上達しているのに、全部帳消しにするような身動きのセンスとか」
「外見が変わっただけで性格ブスが手のひらを返すのは不満があり申したので、バランス調整を怠らないだけでござる。大丈夫、寝る前のお風呂と早朝ランニング後のシャワーは欠かしておりませぬぞよ!」
彼も大変なようだ。
まぁそれはいいとしてだ。
「でもどうしたものかなぁ。二泊三日分の食料に余剰分はあるけれど、結構大人数になるかもだし」
なんか結構な人数がいるみたいなんだよねぇ。
「ピザぐらい取ればいいでしょう? というか、寿司ならこっちでとるけど?」
嵐野先輩がそう言ってくれるけど、そこまでしてくれるのか?
というか、今皆がちょっとテンション上げてない?
「この街、近くに米どころがあるから寿司おいしいんですよ先輩。再開祝いに特上買ってきますよ!!」
「落ち着こうね!? よだれ出てるよ!?」
全力でテンションを上げているのは、後輩だった霧島夏澄ちゃんだ。
実家がいろいろ大変で、結構気遣ってたからか慕われてるなぁ。失望されたなぁと思ってたから、気安く接してくれるのはちょっとほっとするね。
「……でもま、まさか幼馴染ハーレムでさらに拡張するとは思わなかったですけど。女体盛りとかやってませんよね?」
「勝手な妄想でテンション急降下しないでね!?」
なんてひどいことを!?
というか大変なことを言わないでもらえるかな!?
「麗夜さんにそれはやめてあげてください。」
あ、フォローしてくれるんだねリーナちゃん。
そう思ったけど、リーナちゃんは首をかしげていた。
「よく知らないけど美子ちゃんと麗華さんが提案して、正座で説教させたお姉さまが胃炎でお医者様に行ったぐらいなんですから! 麗夜さんも一緒に行ってたんですよ!!」
「「「「「………え?」」」」」
しまった。そんなことがあったのを忘れていた。
俺は五人がかりの視線集中砲火を受けて、天を仰いだ。
頭痛い。どう説明しよう。
具体的には、桃山警護事務所特務社員という、俺たちの性的倒錯っぷりをどう言い訳すればいいのか。
……なにより、すっかり忘れてたけどここに来た理由が理由だから踏み込まれるとまずい。
部活の後輩がハーレム運営で大変だから、彼のハーレムメンバーをよわよわイキ癖持ちにする調教期間中に休暇与えられたとか、絶対言えない!?
どうごまかそう。これごまかさないとまずいよね?
ちょっと戦慄を覚えていたその時だった。
―~~~~~―
その小さな音に、俺は反応して警戒する。
リーナちゃんもすぐに振り返っていた。この子の方が、星辰光の性質もあって五感は鋭いしね。
「ん? どうした?」
「社長、ちょっと戦闘する覚悟した方がいいかもです」
俺たちの反応に怪訝な顔つきになる風巻部長に、雷銅さんが同じように警戒しながらそう告げる。
その言葉で、四人とも警戒モードに入ってきた。
どうやら、修羅場もそこそこくぐってるみたいだね。
「どうします、麗夜さんに皆さん」
「避難誘導ができるように準備しよう。クルーザーに連絡して、子供だけでも乗船させれるように準備しないと」
「練度の違い感じるなぁ。頼りにしてるよ?」
リーナちゃんや雷銅さんと共に、素早く行動する準備と大筋を決める。
この日本で、あの音。かなりの事態になってるかもしれない。
「それで、何事であり申すか?」
晴空君が尋ねるけど、かなり危険なそれだった。
「……履帯の駆動音です。それも、戦車クラスの重量車両の」
リーナちゃんの耳はいい。なら間違いない。
「二年ぐらい前、対戦奏教団に備えた自衛隊の訓練に参加させられてね。機種はわからないけど音は間違いない」
俺はそのあたりを説明しつつ、警戒度合いを高める。
ここは日本で、観光地だ。近くに自衛隊の駐屯地もない。
そんな中で、軍用車両級の重量履帯車両だって?
一体何が―
『『『『『『『『『……ぁあああああ!?!?』』』』』』』』』』
―悲鳴が響き渡る。
ったく。いったい何が起きたってんだ!!
《アザゼル PM6:00》
「……そりゃマジか? あいつらついてなさすぎだろ……」
俺は連絡を受けて、イッセーたちの不運に目をつむった。
イッセーたちが向かった新興の温泉地。
そこで、軍事部隊級の戦力を持つテロリストによる人質を取った立てこもり事件が起きたという話だ。
確認されるだけでも、世代が古いとはいえ戦車と自走対空砲が数代確認。さらにテクニカル*1に至っちゃ二十以上はあるとか。
しかも下手人がやばい。
サタナキア原教団。どこから聞いたのかサタナキア家が男にのみ女特化の力を持つ血族だと知り、それをあがめる
国際的に一斉摘発が行われたが、日本に作戦活動用として部隊が送られていたことは知っていた。
だが、動きが早すぎて規模が多すぎるな。
……サタナキア家が暗躍したことを追及されてるって時に、タイミングが悪いな。
あの家、直接は関わってないだろうが絶対邪推されるな。ま、好き勝手やってたわけだしご愁傷様……と。
『アザゼル様、危険視するべき情報がいくつか』
「なんだ? 異形《俺ら》が出張るほどか?」
日本のテロに対して、俺らがうかつに出張るのは内政干渉に近いんだが。異形ががっつりかかわってんのか?
『それが、還俗がすんでいるとはいえ皇族の血を引く方が人質に取られているそうです。……そして大問題が一つ』
十分大変なことになってる気がするんだが、なんだ?
『……異形側のスタッフがストップしましたが、テレビ局に犯行声明が手紙で送られてきました。問題な要求の一つです』
……すごい嫌な予感がしてきた。
異形側のスタッフがあえて止めるって相当だ。
『駒王学園中等部手芸部部員のエルター・サタナキアの身柄引き渡しでした』
……いやな予感当たったぁ……。
『……追加報告です。サタナキア原教団ですが、現地在住及び観光客のツイフェミの殺害を同時進行で行っています。こちらは警察の人質変換要求にも「人質ではなく害虫ですから、わざわざ解き放つ理由がありません」と、その場で殺しながら語っています』
絶対エルターを引き渡せねえよ!? ろくなことなんねえよ!?
さぁ、ここからが本番だぜぃ!!