※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! エンピレオ編は書き終わったけど、イッセーの新技出す隙間をねじ込めなかったグレン×グレンでっす!

 どういう強化をしたかは完璧に設計できているんですが、タイミングが難しかった。……ウィザード編はウィザード編でいろいろテコ入れるから、その方向でなんとかするしかないか……?

 まぁドライグが不調気味な時期なので、そこはまだごまかせるか。

 さて本編!


第五話 強者がさらに集まった

《兵藤一誠 PM6:10》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……木場! それに空本さんとリーナちゃんも!!」

 

「「イッセー君!」」

 

 俺が駆け付けると、木場と空本さんが気づいてくれた。

 

 ったく。なんだよこの展開は!!

 

 混浴風呂行こうとしたら使用中止になるし、乱交パーティに誘われたら政府機関にストップされるし、挙句の果てに旅行先でテロだと!?

 

 厄日か今日は。泣きたくなってきた。

 

「ギャスパーは多分船だろうけど、樹下は?」

 

 なんか、樹下だけ見つからないんだけど。

 

「それがまだ連絡がつかないんだ。彼に限ってむざむざ人質にされるわけがないと思うけどね」

 

 木場が険しい顔で教えてくれるけど、こりゃまずいぞ。

 

 まぁ、あいつは反対側まで向かっていたはずだからな。合流できないのは仕方がないけど。

 

「大丈夫ですよぉ。六震脚のうち五人が揃ってるんですから、米国海兵隊に包囲されても突破できますよ」

 

 竜胆さんが追い付きながらそう言ってくれるけど、凄い自信だな。

 

「そちらが、所長の弟子とかいった?」

 

 空本さんがすぐに気づいて、竜胆さんも察したのか頭を下げる。

 

「うっす! 波柴秀華師匠の弟子、波柴竜胆です! 師匠がお世話になってるようで」

 

「いえいえこちらこそ。とてもお世話になっております」

 

 元気いっぱいの礼に丁寧なお辞儀で返す空本さん。

 

 そこから少し離れたところで、年上の男女が何人かで感慨深そうだった。

 

「……あの空本が、めっちゃ穏やかで丁寧な礼儀作法を身に付けるたぁな。年月は人をいい方向に変えるってことか」

 

「もっとも、根はあんな感じだったものね。中二病が地味に残ってたというか、若い男がよくやる勘違いルートに逸れてたっていうか」

 

 年長者の人がそんなことを言い合ってるけど、空本さんが顔を赤くしてた。

 

「結構思い返すと恥ずかしいから、そう言うの無しでお願いします!!」

 

 あ、めっちゃ恥ずかしがってる。そして肩を落としたよ。

 

「ああもう。テロが起きてる真っ最中だってのに」

 

 ため息をついた空本さんの肩を、男の人がポンポンと叩いた。

 

「ま、それもまた未熟な証ってもんだぜ、兄弟。若いころの失敗を苦笑いで流せるようになってからが熟練だよ」

 

「内容にもよると思うんだけど……ね………おいマテ」

 

 なんかフォローされてた空本さんが急に戦闘態勢に入った!?

 

 凄いジト目で肩を叩いてきた男を睨んでるんだけど。

 

「空本殿、その御仁は何奴であろうか?」

 

「晴空君達は下がるんだ。……なんでいるんだ、綺羅星雄」

 

 めっちゃオタク口調のイケメンに注意しながら、空本さんがとんでもないことを言った。

 

 当然、俺や木場も戦闘態勢だ。

 

 ロザリオ聖教国が、こんなところに!?

 

 すぐにでも戦う体勢だけど、綺羅とか言われたそいつは手を前に出してこっちを宥めてくる。

 

「戦う気はねぇから、兄弟も赤龍帝達も落ち着けよ。この街にある教会系孤児院に弟妹がいるから、こっそり様子を見に来ただけだ。あんたらが見えたから預けるのが一番安全だと思ってな?」

 

 winkまでしながらそんなことを言ってきたよ。

 

 と、手を前に出したまま顎をしゃくって、で小さい子供達がいるのを教えてくる。

 

 こりゃ大変だ。怖がってるだろうな。

 

「そっか。大変だったな、君達。ジュースぐらいならあるぜ?」

 

「「ジュース!!」」

 

 ははっ。元気よくなってるようで何よりだな。

 

「それはそれでいいとして、今回の件に関わってないだろうね?」

 

「やるわけねえだろ。あいつらと手を組む奴ならロザリオじゃなくて禍の団に行ってるっての」

 

 木場が警戒しながら問い質すと、綺羅は不機嫌な様子になった。

 

 ってことは、犯人には気づいてると?

 

「犯行グループはサタナキア原教団だと、緊急速報で少し前に流れてるよ? 流石にサタニストに近い宗教団体と手を組むほどロザリオも緩くはないだろうさ」

 

 おお、なんというかクールな雰囲気の女性だ。

 

 あと陰に隠れてるお姉さん、可愛い系だな。

 

「話が早くて助かるぜぃ!」

 

 サムズアップしてきた綺羅に、お姉さんはちょっとだけ困惑してた。

 

「どういうノリかな? まぁいいや。手に入った情報を共有しよう」

 

 と、馴れ馴れしく呼ばれたのをさらりと流して、お姉さんが一歩前に出る。

 

「僕はかつて探偵会社に勤めていた、難波というものだ。事件発生は本日午後五時半前後。武装勢力がこの温泉街において最大のホテルを中心にした、半径400m圏内を占拠。多数の人質を取りつつ、いわゆるツイフェミやフェミ騎士の類十数名を殺害しながら立て籠もっている」

 

 と、一息でそこまで行ってから難波さんはため息をついた。

 

「犯人はサタナキア原教団。この辺りにいる者達は異形側に寄っているから言うが、上級悪魔血族の一つであり、家系に由来する特性の性質から筋金入りの男尊女卑思想を持つサタナキア家。彼らを勝手にを崇める女(・)性(・)団(・)体(・)だ」

 

「女性団体がぁ!?」*1

 

「女性団体でござるかぁ」*2

 

「女性団体なんですか!」*3

 

 もう異口同音だよ。

 

 正直、こっちも無視できる相手じゃないのが動いてるってことか。

 

「ちなみに犯行声明がこのタイミングでテレビ局に届くようにしているとのことだ。……どうもツイフェミの中でも利用価値のある手合いに対しては、依存性の強い違法薬物などを利用して洗脳していたみたいでね。届け人になっているそうだ」

 

 凄い怖いんだけど。英雄派みたいなことしてるんだけど! それを女性がやってるってことがやばいんだけど!?

 

「祐斗先輩~~~!! あ、それにイッセー先輩達もちょうどよかったですぅ~!」

 

 と、ギャスパーが駆けてきた。

 

 珍しいな。ギャスパーが自分から一人で外に出るなんて。

 

 と思ってると、空本さんの所に駆け寄った。

 

「め、冥界と祓魔省から連絡が来ました。ここに来てるテロリストの人達、とんでもない要求をしてるんですぅ」

 

 なんだなんだ?

 

 とんでもない要求って、一体何なんだよ。

 

「大方、摘発された構成員の解放とかでしょ? とんでもないけど驚くほどじゃないよね?」

 

 空本さんがさらりと言うけど、そうなのか。

 

 あ、でも捕まっている仲間の解放を人質交換で呼びかける……ってのは確かにそうかも? 理解はできるな。

 

 ただ、ギャスパーは頷いているけど違うことを言いたいようだ。

 

「それが、それより最優先の要求があるんです……僕達にとっても大変です」

 

 空本さんにそういうギャスパーは、一呼吸を入れた。

 

「う、駒王学園(うち)の中等部にいるエルター・サタナキアって女子生徒を引き渡すように言ってきたそうです。最優先事項だって!」

 

「そう来たかぁ!?」

 

 あ、空本さんが天を仰いで絶叫した。

 

 っていうか、サタナキア原教団にサタナキアが呼び出されてる?

 

 どういうことだよ。いや、待てよ?

 

「サタナキア家って、魔獣騒動と同じ時期に色々暗躍してたって聞いてたけどそれか? 空本さん達も関わったとか」

 

「中等部にいるアモン家令嬢が部長をしている部員達を、事情があって丸ごとバイトとして雇っている件に絡んでるのかもね。確かアモン家の隠し事を脅迫材料として強引に繋がりを作ろうとしたって聞いているよ」

 

 俺と木場が思い至ると、空本さんが頷いた。

 

「魔獣騒動が起きるのと前後するタイミングで、現アモン家当主殿の婚外子であるアヴィ嬢の亡き母が断絶されたアガリアプレト家の生き残りだったという、魔王様ですらアスモデウス様が止められている情報を何故か入手してね。暗躍してたんだよ。エルターちゃんはグレイフィアさん及び所長と麗華が連名でその狼藉の証人として保護する形となった」

 

 空本さんが伝えてくれるけど、あの事件の裏で色々あったみたいだな。

 

「あ~なるほど。サタナキア家は家の特性が男限定発動の女特攻だから、男尊女卑が遺伝病レベルの血族って話だ。だからこそ信奉している原教団からすれば、そのエルターって子は「偉大なる男様に支配されることを約束された身でありながら、たてついた悪鬼下劣」ってことになるわけか。……なんでそこまで掴んでんだよ」

 

「あとアヴィ嬢の実母に関する情報だけど、さっきも言ったとおりごく一部にしか知られてない上、遺品もほぼすべてを焼却するなどして情報抹消が図られているんだ。にも関わらず、サタナキア家だけでなく英雄派の分派もその情報を入手していた。……どうも相当古い悪魔が関わっている疑惑があり、この件に関しての追跡調査は魔王様方が自ら動いてるそうだよ」

 

 納得してた綺羅の言葉に捕捉してから、空本さんはため息をついた。

 

「ツイフェミを何人も猟奇的に殺害し、一網打尽に出来るチャンスなら自爆すらいとわない連中に預けられるわけがない。小笠原長官に相談して、こちらも一枚かむしかないか。……確かこの温泉街に来てたって?」

 

 空本さんに聞かれたので、俺と竜胆さんは頷いた。

 

「今は現場の司令部に顔出して、異能方面でのアドバイザーやってます!」

 

「分かったよイッセー君。まぁ、その前に誠二となんとしても連絡を取らないと。……もうこうなったら非常用の直通回線だな」

 

 と、俺に頷いた麗夜さんが、周囲をちょっと確認してから魔法陣を操作する。

 

 あれ? なんか魔法陣もぶれてるな。

 

『……麗夜さんか?』

 

「誠二。状況はある程度把握してると思うけど、このままだとエルターちゃんが危ない。前線対策本部に小笠原長官がいるから、そこで合流したいんだけど」

 

『悪いが今取り込み……中だ!! そっちでの合流は厳しいから、こっちで適当に引っ掻き回しつつそっちの動きに乗じて合わせる!!』

 

 なんか、麗夜さんとの会話の節々で暴れてないか、あいつ。

 

 後銃声みたいな音が聞こえるんだけど?

 

 と、魔法陣の向こうが騒がしくなってきた。

 

『おーい。右谷だけど、そっちに難波達いるかぁ? いたならそっちに手ぇ貸しといてやってくれ。手土産代わりだ』

 

『竜胆様います!? いたら同じくってことで!! 美星です』

 

『空本麗夜なら、社長達もいるかな? 千也ですけど、こっちも同様で』

 

 ……ん~?

 

 なんか、色々聞こえてくるんだけど。

 

 周りの人達、竜胆さんも含めて困惑しているんだけど。

 

「……ちょっと待った。そっち本当にどういう状況?」

 

 麗夜さんも怪訝な顔になっていると、なんか鋭い音が聞こえてきた。

 

「銃声?」

 

 難波さんがそう言うけど、どういうコト?

 

 そのあとすぐに慌てた声と共に音がする。

 

 ……スマホ弾かれて、慌てて誰かがキャッチした感じか?

 

『通信代わったけど、海部テイカーです。今僕達全員、サタナキア原教団の戦闘部隊と交戦中。戦車の投入とか言われてるから、被害を減らす為に建物のあまりないところに移動するので』

 

 ……はい?

 

『あ、それと誠二から伝言。「言い忘れてたが神祖が絡んでる可能性がある! 使徒とかみつけたら信号弾でも打ち上げてくれ」だってさ』

 

 ……神祖?

 

 え、神祖って、え、え、ええええええ。

 

「また神祖かよぉおおおおおおおおお!!」

 

 ちょっとここ最近、神祖が関わってくること多すぎなんだけどぉおおおおお!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二 PM6:20》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、これで全員片付けたか。

 

 全員叩きのめして、俺たちは残心も解く。

 

 とりあえず、一旦は片付いた。すぐに増援が来るだろうが、それでも一分や二分では済まないだろう。

 

 追撃を少しでも避ける為、腱を切り関節を外してから離脱。まず分散して攪乱するようにし、タイミングを見計らって建物の上に登って合流する。

 

 一旦仕切り直せたタイミングで、右谷が俺に向き直った。

 

「……で? サタナキア原教団がお前さんの母校に悪意向けてるってことでいいのか?」

 

 絶妙な声の量と発声の仕方で、特殊な装備なしである程度の指向性を持たせる会話。なるべく多くの者達に聞かれないような内緒話をする為の技術。

 

 それで確認してくる右谷に、俺は首を横に振った。

 

「駒王学園じゃなくてエルター嬢個人みたいだな。彼女はサタナキア家出身の少女なんだが、アモン家に対する強引な関係構築を目論んだサタナキア家を告発する証人として、サタナキア家としてグレイフィア・ルキフグス及びうちの秀華や麗華さんが承認している」

 

「魔王血族の先祖返り二名に、かの銀髪の殲滅女王が認めたわけか。もうその時点でサタナキア家で憤死した奴が出たんじゃない?」

 

 座学で悪魔についてもある程度知っている為、千也が大体の事情を察してくれたようだ。

 

 サタナキア家は筋金入りの男尊女卑思考。呪術廻戦の禪院何某レベルとみてよく、家の特性に由来する為説得力がありすぎてもっと厄介だ。

 

 だからこそ、家の者とはいえ少女にそんな裏工作のエージェントを任命したわけだ。そして女をサタナキア家の者としてサタナキアを糾弾となれば、もう大打撃だろう。盛大に恨まれているだろうなぁ。

 

 そこにきて、おそらく独断と思われるサタナキア原教団のこの行動。流石にちょっと同情するレベルで大打撃だ。泣きっ面に蜂というか、泣きを見ていたらピンポイントで隕石が落ちてくるような事態だろう。

 

 まぁそこはいい。あとでそれとなく支援の手でも回しておけば、恩も売れるしな。

 

 問題はそこではない。そっちよりやばい問題がある。

 

「でもなんでだろうね? 無力化に重点おいてたけど、しっかり足を折ったのにすぐ蹴りかかってきたし」

 

「人数が多かったから、神器保有者って線もないよね? 神祖がらみって言ってたけど、本当?」

 

 美星とテイカーも首を傾げてるが、これに関しては可能性は高いだろう。

 

「少し前に、脳内分泌物を制御して他者を洗脳できる神祖とやりあったんだがな。傷の治りが異常に早く致命傷を受けても戦えるとかいう、死ににく過ぎるやつらをゴロゴロ配下に連れていた。使徒化の応用技だろうが、類似性をかなり感じる」

 

 まず間違いないだろう。黒刃を振るった時の手応えも似ていた。

 

 あれは神祖の不死を極めて極小に細分化したものだ。厄介だな。

 

「自衛隊だと手こずりそうだね。星辰奏者ほどじゃないけど、アサルトライフルじゃ殺せるかどうか……」

 

「かといって航空爆撃は人質が危ないし、対空迎撃は万全になってるのも厄介と」

 

 テイカーが眉間にしわを寄せ、千也は空を見上げてため息をつく。

 

 とても面倒だ。思った以上に考えられている。

 

 推定される戦力は、どちらかというと対空戦闘を主軸にしている。

 

 人質がいる可能性を十分考えられる建築物に、対空兵器を隣接させているのが厄介だ。爆撃やミサイルだと巻き込む可能性が高すぎて、速攻でやるというのは世論が許さないだろう。

 

 波柴一族の一斉摘発に連なる大事で、いくら日本が武力行使に理解を示したといってもだ。平和ボケから目覚めた者が多いからって、戦時中でもいい顔されないような戦術を速攻とってもいいなんて考えるほどじゃないだろう。それはまだ早すぎる。

 

 その間に人質を上手く使って交渉するのが狙いだろうか。

 

 とはいえ、旧世代型とはいえ戦車まで投入しているとか反則だろう。どこからこんなに持ってこれたんだか。

 

 ……さて、とはいえ動かないわけにはいかないか。

 

「日本政府には俺から交渉して報酬を支払ってもらうから、手を貸してくれ」

 

「判断早いね。それだけの事態なの?」

 

 テイカーに聞かれるが、その通りだ。

 

「神祖の不死を攻略できる手段を持っている者が少なすぎる。そしてこの場に俺がいる時点で、出張らざるを得ない。使徒がいる可能性を考慮すれば連携がとれる優秀な味方は欲しい。頼む、手を貸してくれ」

 

 周囲を警戒しつつ頭を下げると、なんか四人揃って顔を見合わせてきやがった。

 

 俺が頭を下げて協力を募るのが、そんなにおかしいか?

 

「……オッケー。私は既に足抜け終わってるし、まぁこれぐらいなら異形側なら何とかしてくれるよね?」

 

 美星がウィンクと共に真っ先に名乗りを上げれば、右谷とテイカーも肩をすくめた。

 

「遊撃するって言ったからな。諜報的に司法取引位はしてくれよ?」

 

「せめて、今夜ぐらいは美味しいご飯を奢って欲しいかな?」

 

 そう茶化しながら言う二人に続いて、千也も頷いてくれた。

 

「一応、そういうコトもしてるからね。……でも、いいのかい?」

 

 その言葉の意味を、俺は無言で促す。

 

「どうあがいても、美星以外は裏社会で活動してたんだ。グレーゾーンどまりで堅気に迷惑かけないようにしたけど、犯罪者側だよ?」

 

 ああ、そこを気にしてたのか。

 

 そんなことを言われてもなぁ?

 

「不可抗力に近いし、異形側の判断なら保護観察で済むだろうしな。コナユキも数か月前まで波柴残党の反グレで働かされてたが、その程度だから大丈夫だよ」

 

 俺の周り、そう言うやつらばっかりなところはあるし。

 

 ……面食らうなよ、千也。

 

「っぷっぶふぁっ! 俺らの心配って完璧にくたびれもうけじゃねえか! ま、それで得られたもんもあるからいいけどな?」

 

「そうだね。でもまぁ、そろそろ足を洗ってもいい頃合いかな?」

 

 そっちはそっちで大変そうだな。右谷もテイカーも。

 

 と、そこで美星が頷いた。

 

「じゃ、同窓会ってほどじゃないけど連携でいってみようか♪ ま、もうちょっと手伝ってくれる人がいると嬉しいけどね?」

 

 

 

 

 

 

 

「なら、この運命に愛された存在なんてどうかな? 強者諸君」

 

 と、空に影が差した。

 

 というか、こいつ来てたのか。

 

 呆れ半分で空を見上げれば、そこにいたのは光り輝く翼を広げた銀髪の少年。

 

「久しぶりだ、樹下誠二。あの曹操を倒しただなんて、ワクワクするねぇ?」

 

 得意げにほほ笑むヴァーリは、その手にカップ麺を持っていた。

 

「お近づきのしるしに譲ろう。かの豊臣家を滅ぼした徳川家に由来する、期間限定ご当地カップラーメンだ。陣中食にするといい」

 

「お前ラーメン好きすぎだろ」

 

 俺のこのツッコミも何かが違う気がするなぁ。

 

*1:
風巻竜太郎

*2:
晴空渡

*3:
波柴竜胆




 サタナキア家の特性そのものがどういう物かわかっていたら、あの一件の沙汰でブちぎれたサタナキア家の男を敵キャラとして出したかった。

 実際女特攻の星辰光ってワンチャンいける気がしないでもない。Ⅹ染色体干渉型体調悪化能力とか、排卵現象強制勃発能力とか、心そのものではなく物理的なのならいける以上、ぎりぎり行けそう。
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