※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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はいどうもー! 今後の進展に備えた見学会に行ってきたグレン×グレンでっす!

さて、ここからうまく進むといいなぁと思いつつ頑張っていきたいと思います!

では本編!


第七話 いろんな動きが始まった

《空本麗夜 PM7:00》

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そろそろ作戦開始だ。

 

 即興とはいえ大胆な作戦だったよ。提案した小笠原長官がちょっと怖い。

 

 特に肝がね。最近の、異形側に手を出していた高野創氏や、冥界で大暴れしたシャルバの一件で警戒しているのだろう。

 

 神祖を本気で相手にするのなら、相応の戦力を動かせるようにしないといけない。そう痛感したことによる、物のついででサタナキア原教団を壊滅させる作戦だ。

 

 神祖が存在する可能性が高い以上、朱乃ちゃんを呼べなかったのはちょっと痛いけどね。麦さんには悪いけれど、凄い大ポカやったったなぁ。

 

 倒せる手札がいくつもあれば、それを見せつけての駆け引きもできるからね、戦術的な対応が難しいのは大問題だ。

 

「と、言うわけでエルターちゃんの安全確保よろしく。人質にちょっとやばいのがおられるので、情報が漏れると暴走する星辰奏者とかが出かねないから」

 

『わかりました! でも、私たちは行かなくていいんですか?』

 

 アヴィ嬢に連絡をしているが、頼もしいことを言ってくれるよ。

 

 ただまぁ、そう言うわけにもいかない。

 

「今回の件はあくまで人間界側だからね。流石に女子中学生を矢面に立たせるわけにはいかないよ」

 

 世論を納得させるのがまず無理だし、流石に大義名分も用意できない。

 

 これが現在進行形で他国から軍事侵略でも受けてれば別だろう。だけどそんな経験はないに越したことはない。

 

 だから、ここは俺達だけだ。それで十分やれないといけない。

 

 呼吸を整え、攻撃態勢に入る。

 

『作戦開始まであと十秒…九…八…七…六―』

 

 腰を落とし、力を適度に入れる。

 

 そして、時は来た。

 

『―ゼロ!!』

 

 突撃!

 

 自衛隊の戦闘服に着替えた状態で、俺は駆け出す。

 

 目標は対空攻撃を担当している、自走式対空砲。

 

 一世代前とはいえ、自走式対空砲は厄介だ。ヘリボーンによる戦力展開は不可能だし、攻撃ヘリによる火力支援も得られない。高高度からスマートに爆撃をするにしても、人質が近くにいると思われる建築物近辺を対空陣地にされてるから難しい。

 

 だからこそ、これを破壊することで速やかな戦闘態勢を確立する。

 

 その為に走り出した時だ。

 

『お? 小遣い稼ぎにきてみりゃぁ……面白いのが出てるじゃねえか!』

 

 その聞き覚えのある声に、俺は危険度合いを大きく跳ね上げる。

 

 声のする方向に振り返りつつ、魔剣を創造して迎撃態勢。

 

 直後、ガレージを粉砕して突貫してくるその化け物に目を見開いた。

 

 背の高さは5mに届かないぐらい。だが、その姿は人型。

 

 ……ロザリオ聖教国が開発した、星辰奏者随伴用の人型機。それをさらに大きくスケールアップした機体。

 

 そこから聞こえるのは、まず間違いない。

 

『いい機会だし、一発かましとこうかねぇ!』

 

「……矢城っ!!」

 

 波柴矢城……いや、シュテルン・フランメ。

 

 こいつ、また復活しやがった!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《禍の団拠点 PM7:00》

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとね、藤花ちゃん。おかげで研究を一段上に勧められたよ」

 

「どもども~、フィードバックよろしくね? で、そっちはどう?」

 

「本(・)番(・)突(・)入(・)の準備的に、シュテルンを動かしたよ。本当に、彼はちゃんと動くっていう点で破格の素質だね」

 

「技術試験用の素体に相応しすぎるよねぇ。単純な強い弱いとは別の所に強みがあるのは、一人ぐらい確保した方が一気に化けられるからラッキーラッキー」

 

「それで? 英雄派の方はどうなんだい?」

 

「順調にガタついてるね。ま、曹操がいなくなったら一気に来て当然だけど」

 

「彼のカリスマと聖槍の威光。その誘蛾灯をミラーボールのようにして君がとにかくたくさん集めたもんね。最初から、限(・)界(・)を(・)迎(・)え(・)て(・)分(・)裂(・)す(・)る(・)ように発展させただけの事はあるねぇ」

 

「そりゃもう。いいタイミングで捕縛されてラッキー♪」

 

「人材はとても重要だけど、組織にかみ合うかどうかはとても大事。だけどカリスマ性あふれるトップの元に勢いよく集いすぎて、体制を作り切れず不協和音通り越して破綻ってのが無視できないリスクだ」

 

「だから、曹操の英雄派はめっちゃラッキーだったよ。運営できずに分裂しても、補佐に回っとけばトップの曹操とシンパ達がやり玉に挙げられて悪評も立ちづらいし」

 

「更に龍神のデッドコピー計画も始めて、旧魔王派もシャルバが逝ったことで若手達が主導権を握った。良くも悪くも、大きな転換期を迎えたタイミングで曹操が捕まったのはいいタイミングだ」

 

「曹操のカリスマと強さで、歪(ひず)みが抑えられたのは想定外だったけどね。ただ、おかげでいいタイミングで分散化に持って行けたよ」

 

「主導権をヘラクレスとジャンヌに移譲した中枢組織を核としての下部組織を複数備えた箒型構造化……と中核に思わせながら他派閥に対する一種の言い訳として、志願者を長として希望者を集める形で下部組織設立という形で分散ネットワーク化。曹操シンパは「曹操を取り戻してほとぼりが冷めるまでの時間稼ぎ」って思ってるみたいだけど、たぶん無理、と」

 

「洗脳した連中はともかく、そうじゃない奴らはシンパ以外は戻るわけないね。そして、こっちに都合のいいのは確保済み~♪」

 

「洗脳した構成員のレンタルや販売という形で、禍の団内部で影響力を維持しようとしてるみたいだけどね? 完璧に悪あがきだね。財産を使い潰しているだけで供給ができてない」

 

「財源確保って点だと、私とメイヴとエドワードが三強だったしね。もれなく全員離れた上に、スラウも独立選んでこっちと極秘提携完了済みで~す♪」

 

「詰んだねこれは。悪評だけ全部押し付けられたよ。ま、それは全体に言えることだけど」

 

「……じゃ、そろそろ本腰?」

 

「ああ。彼(・)ら(・)もそろそろ動くだろうから、動いたタイミングでカウンターがてらに仕掛けるよ。……第三次世界大戦の始まり始まり~ってね?」

 

「ぶっちゃけこの大勝負、禍の団(うちら)は対抗で戦(・)奏(・)教(・)団(・)が本命だしね。次にヤバイのはロザリオ聖教皇国だけど、アイアンローズは微妙だし……三大勢力側は見事に出遅れ中だから、すぐ終わるかな?」

 

「いや、そうはいかないだろう」

 

「……へぇ?」

 

「灰と光の境界線が、ジュリエットやおっぱいドラゴン……そして樹下誠二に力を貸したんだ。間違いなく化身を送る程度は時間の問題。例えて言うとどうなんだろうね……トレーナー資格持ちのオリンピック金メダリストが、弱小高校に赴任して始まる全国大会的な少年スポーツ漫画?」

 

「……わぁ~い、歯ごたえ一杯で顎関節症確定だぁ……。よくやるよね、ホント」

 

「そういう性分だから、こういうことになってるのさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二 PM7:10》

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか、そっちの関係者が人型ロボットに襲われてるけど何あれ? 矢城とか言われてたけど」

 

「あいつまた復活したのか!? どんな原理で復活してるのかはともかく、そこまでするほどの価値あるか!?」

 

 千也がとんでもないことを言ってきたので、俺は思わず大きい声でぼやいてしまった。

 

 またか。またシュテルン・フランメか。また復活してきたのか。

 

 今度は大型人型ロボット? そんなことまでする価値あるのか? それとも、大型ロボットの制御ユニット化が本命でそこの才能あったと?

 

 控えめに言って意味不明なんだが。光吉は奴のどこにそんな価値を見出してるんだ。

 

 意味不明すぎて頭痛がする中、右谷が少し考えてからポンと手を叩いた。

 

「あれじゃね? 戦闘能力とかじゃなくて、復活プロセスとの相性がいいとか。ほら、神器だって本人が性能を引き出せるかってのと、そもそも体に悪影響が出ないかっての別問題だし、それじゃないか?」

 

「そうか。強い弱い以前で左右する要素があるから、その辺で優秀な奴に試験運用とかさせてるのか」

 

 つまりアイツの立場はテストパイロットとかそれに近い立場。いやそもそも動かせるかどうかを試験する為の試験操縦者だ。

 

 それなら、必要最低限の資質があれば十分だ。むしろ人造惑星そのものに資質があることを考えれば、やってみてダメでしたで済まさない為にもそれに特化した人材がいるなら確保しておくだろう。

 

 あとで上層部この意見を上げておこう。もしかするとかなり重要な観点かもしれない。

 

 さて、それはともかくだ。

 

「自衛隊やSATの動きは?」

 

 千也に確認を取る。

 

「安全第一で包囲圧殺を狙っている。潜入した部隊が人質の安全確保を最優先に籠城戦を取っていて、その間に一気に主力を進軍させて確保って流れだね」

 

 確認をするが、どうやら今のところは上手くいっているようだ。

 

 人質の存在がなければ交渉が難しいと考える頭があるおかげで、人質ごと籠城している自衛隊を排除する選択肢を相手は取っていない。

 

 といっても、同時進行で対空兵器の殲滅はできなかったからな。ここからが忙しい。

 

 さて、それで日本政府はどう対応するのやら。

 

 まぁそこはともかくだ。

 

 俺達の目的は本丸の撃破。

 

 相手が作戦司令部にしているホテルの大宴会場に突入し、黙らせる。とてもシンプルで分かりやすい方法だ。

 

 その為の陽動として、ホテルを警備している連中の一斉制圧が行われるはず。

 

 その為の戦力は準備できたって話だが。

 

「……なんだ? ホテル正面に……は?」

 

 千也が呆気に取られていた。

 

「なになに? どしたの!?」

 

「いや、これ説明できない。直接見て!」

 

 美星にそういうので、俺達はその為の行動をとる。

 

 波柴流呪術殺法。呼吸法を基にした特殊な呪術詠唱法。

 

 その応用で、呼吸を利用する形で感覚を共有できる。ただ、波柴一族から離れられたのに、この用法で使うのはできれば避けたかった。

 

 と思った時だ。

 

「はいは~い……れぇろぉっと」

 

 美星がサッサと頷いて、千也と唇を合わせて下を絡めながら呼吸のリズムを合わせる。

 

「……うわ、すっごいことになってる、どうぞ!」

 

 その手があった!

 

 美星を経由する形で合わせれば、男とディープキスする必要はない。唾液は必要経費!

 

 素早くそれをし、同調で千也の見ている景色を把握する。

 

 生霊を僅かに憑依させる敵な感じで、制御している使い魔を借りて情報を得る使い魔制御の術。それを、千也は魔法を添えるだけにすることで対応している。

 

 対応しているのだが、見えた映像と音があれだ。

 

『おっぱいおっぱいおっぱいドラゴン♪ もみもみちゅーちゅーぱふんぱふん♪』

 

 とてもよく聞いた歌と共に、戦車の砲塔が引っこ抜かれて地面に投げ落とされる。

 

 唖然としている原教団の信徒達の眼前にいるのは、もうとってもよく知るイッセーだった。

 

「何やってんだぁああああああっ!?」

 

 思わず大絶叫したが、咄嗟にカバーしてくれたテイカーの術によって遮音された。

 

 ありがとうテイカー! マジ助かった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠 PM7:15》

 

 

 

 

 

 

 

 俺、何やってんだろう。

 

「おっぱいドラゴン……パーンチ!」

 

 ちょっと棒読み君で言いながら、放たれた戦車の砲弾をぶん殴って吹っ飛ばす。

 

「なんだあれは……あれはなんだ!?」

 

「おっぱいドラゴン!? でも、胸ないような……?」

 

「でも圧倒的な男の力。あれで殺されるなら悔いはないわ!」

 

 ああもうどう反応したらいいんだ!!

 

「しかし、すべての男が女を虐げられる世界の為には、ここで満足してはいけないわ!」

 

「そうだった!」

 

 そして気の取り直し方が酷い!!

 

「「「「「ぅおおおおおおお特攻だぁあああああっ!!!」」」」」

 

 そして爆弾を背負って特攻してくるな!!

 

 その瞬間、後ろに回り込んだ龍の鎧の聖剣使い!

 

「させないよ!」

 

 瞬く間に器用に爆弾を切り落とすのは、聖剣創造の禁手を応用して鎧を着た木場だ。

 

「間に合ったようだね、おっぱいドラゴン」

 

「助かったぜ、ダークネスナイト・ファング」

 

 俺たちはそれとなく示し合わせながら、アスカロンと聖剣の切っ先を突きつける。

 

「「お前達は、ここで止める!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アザゼル PM7:20》

 

 

 

 

 

 

 

 

「思い切ったことしやがったな、長官殿」

 

『いえいえ。以前から内閣でも米国と会議して議題には上がっていたのですよ。……星辰奏者のなんでもありっぷりを利用し、異形の存在を堂々と表に出して問題解決をするというのは』

 

 作戦の情報を受け取りながら、俺は流石にちょっと引いたな。

 

 今回の作戦で、イッセーと木場に契約を行って日本政府がした依頼は極めて簡単。

 

 鎧で姿を隠した状態で、堂々と正面からホテルに殴り込んで敵を引き付けながら無力化する。

 

 更にこの映像をわざとマスコミに報道させ、世界中にばらまいている。

 

 二人とも手加減はしているが、これなら型落ちの戦車如きじゃぁどうしようもねえ。

 

 だが、それにしたってよくやるぜ。

 

『少し前に起きた日本地方都市で神祖が暴れた一件といい、シャルバ・ベルゼブブの件といい、神祖という存在が異形すら揺るがしたことで、対応を変えないといけないとは決定していたんですよ。……仮説ですが、戦奏教団と神祖はイコールではなく、教団はあえて異形と関わってないだけと』

 

「教団と関係のない神祖がいる可能性はでかく、戦奏教団が異形と繋がってないのは、仕掛けるタイミングを計っているだけで知ってはいるかもしれないってわけか。確かに、そうなると無視できないわな」

 

 戦奏教団は人間社会における大きな問題。だが同時に、異形側と直接的な繋がりを見つけていないことから異形が関与するべき問題とはみなされなかった。

 

 だが、戦奏教団の強さを支える神祖が、日本の地方都市で発見されたうえにシャルバまでもが神祖となった。これは間違いなく無視できず、何かあると悟らせるには十分だ。

 

 そもそも星辰光に異形や異能の再現ができるものまである以上、これまで通りの付き合い方ができるとも限らない。

 

 その一手がこれか。

 

「全身鎧で姿を隠す、正体不明の正義の味方。そういう風に持って行って、いざ異形を知らせざるを得ない状態でも受け入れやすい土壌を作るって感じか?」

 

『完璧には無理でしょうが、種族が違うのなら価値観の違いも仕方ないとは思われますからね。歩み寄れる者達を矢面に立たせることで、中継点を作りながらやっていく方法はあるでしょう』

 

 その必要がなくなることを願ってるがな。

 

 さて、ヴァーリまでいると聞いたが、どうなるかねぇ?

 




星辰奏者という異能持ち超人がいる世界なら、正体を隠したヒーローが出てきてもおかしくない。

そんな発想から、戦力としておっぱいドラゴン華麗にデビュー!



そして同時進行でシュテルン・フランメまた出てきました。まだまだ出てくる予定ですので、ご容赦を。
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