シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
ウィザード編でスパッと出すことも考えたけど、規模が派手になるデイウォーカー編まで引っ張って逆転の切り札にするというのもありなんだよなぁ……どうしよう?
とりあえず本編!
《アザゼル PM10:00》
俺は現地についてから、小笠原長官と合流する。
「で、あんたは何でここにいたんだよ」
「色々懸念点のある人達がこの温泉街に集まっておりまして。非常時になった時は現場で顔役になってくれという形で、有給もらいました」
すげえなこいつ。
ま、そこはいいとするか。
問題は、だ。
俺達は問題の代物が置かれているところに到着する。
おおすみ改級輸送艦。自衛隊の大幅拡張に伴って、既存艦の改良と追加生産が行われた、自衛隊の揚陸艦だ。
今回輸送に特化して用意されたこの船に、運ばれたサタナキア原教団の兵器類を見に来ている。
どうも気になることがあったからな。
「……で? この戦車が……いやマジで新品だな」
「はい。本当に新品なんです」
そう思わず言い合う理由はシンプルだ。
この旧式戦車、正真正銘の新造型だ。
何の嫌味か、自衛隊で採用された61式戦車だ。新造されてるわけがねえ。
「他のもそうだって?」
「驚くべきことにそうなんです。使用されている兵器全てが、どうもここ数日の間に製造された代物のようでして」
顔を見合わせて呆気にとられる。
もうどこから突っ込んだらいいのかが分からねえ。
色々とおかしい事態としか言いようがねえ。おかしすぎる。
「製造ラインや調達先は?」
「禍の団からの提供のようです。どうも、以前からそういうことをしていたようですね」
……聞けば聞くほどおかしな話だ。
この戦い、このままだともっとやばいことになるかもしれねえな。
まったく。ひと段落付くかと思ったがそうでもないとは頭が痛いぜ。
《樹下誠二 10:20》
今俺は、天然温泉でまったりしている。
流石に公衆浴場は開いていないが、温泉街の別荘地には温泉があるところもある。俺がいるのはそんなところだ。
そう、波柴竜胆達ヴェルギリウスの所有する別荘である。
もはや会社の療養所として使われているかなりでかい別荘で、基本的に乱交前提なのででかい和室もあるという、かなりの代物だ。
こんなでかい別荘そうはない。いくら土地が最近開発された都合上やすい時期があったとはいえ、よくもまぁ用意できたもんだ。
「……ふぅ~……疲れた……」
しっかり疲れを湯船に溶かしてから寝よう。そうしよう。
「あ~疲れたぁ。温泉は入れたのはラッキーだけどなぁ」
「そうだね。そういえば僕達色々あって樹下君以外は温泉にまだ入ってないし」
イッセーと木場もぼやく。
ちなみに麗夜さんは、ひと段落付いたことから学友達と飲むらしい。ギャスパーはもう引き籠りモードで、リーナも疲れたのかもう寝ている。
ま、とりあえずはひと段落だ。
竜胆殿に感謝しよう。おかげでだいぶゆっくりできる。
にしても、だ。
禍の団が人間界側の危険組織に手を貸しての犯罪行為の支援。
順当に考えれば、統率が取れないまま強大な組織となったアホ殿が暴走しており、それを抑えることもできなくなった。そういうコトなんだろう。
ただ、それであっさり終わらせるのも不安だな。戦略などを考えるのは俺達の仕事ではないだろうが、それにしたって警戒が必須だ。
核兵器をわざわざ使った点も気になる。禍の団クラスの異形組織が、核兵器如きに注力するか?
最高位の異形を殺すには至近距離の核攻撃でも足りない。最高レベルの核兵器だろうと、地表で起爆しても精々1kmに満たないクレーターができるだけ。神仏魔王クラスならそれ以上の山を一日数回吹き飛ばすことだってできるし、何より放射能汚染もない。
わざわざ核兵器を使った点に思うところがあるな。嫌な予感すら覚えてしまう。
……いや、今やっても無理だろう。考えるだけ時間の無駄だ。
今は英気を養って休むことが最優先。ゆっくりゆったり休むとするか。
「樹下? なんか考えてるのか?」
「疲れてるから、今考えても仕方ないことを考えちまってな」
本当に疲れた。慰安旅行で何でこんなことになってるんだ。
ため息をつきながら、浴場の天井を見上げる。
マジで疲れた。もう今日はゆっくりする。二泊三日全部ゆっくりする。
これ以上のトラブルは当分ごめん。そう思った時だ。
「お疲れぇっい! 俺らも風呂入りに来たぜぃ!」
なんか入ってきた。具体的には右谷達が入ってきた。
「お前らも入りに来たのか」
「あったり前だ馬鹿野郎! この後臭い飯食うかもしれねえし? 温泉ぐらい入るに決まってんだろがぁ!」
飲んでんのかこいつはと言いたくなるぐらいのハイテンションで、俺の言い返してきた右谷はそのまま体を洗い始める。
そういうところはきっちりしてるんだよなぁ。
「お疲れ様、赤龍帝。噂にたがわぬ常識外れの前人未到、生で見れて光栄だよ」
「え……あ、どうも」
イッセーが千也に朗らかに挨拶されて戸惑ってる中、テイカーはイッセーの視界に映るように移動しながら洗い場に向かっていく。
……ケツを振るな。
「言っとくが、イッセーは相手が男の娘であろうと情欲の対象扱いされることを不満に思えるレベルのノンケだぞ?」
俺が釘を刺すと崩れ落ちた。
こいつがここまで変態だったとは。俺以外にも色々隠して暗躍している奴がいると思わなかった辺り、俺も大概未熟だったな。
「畜生! 最近の性欲の権化なら、思いっきり中出ししてくれると思ったのに!?」
「……喧嘩売ってる? 宣戦布告してる?」
テイカーのマジ嘆きにイッセーがマジギレし始めている。
もうヤダこの性癖の権化ども。今夜ぐらいもうゆっくり休ませてくれ。
「個性的な友人だね」
「同期ではあるがな。ただあの個性は最近になって知ったからな?」
木場に釘を刺しつつ、俺はため息をついた。
あ、これ全然休めない案件だ。
そう思った時だ。
「は~っい! 慰安婦登場! さぁ、エロいことしてすっきりしようね?」
「小笠原さんがいない今こそチャンス! さあイッセー、あの時できなかったエロの続きですよぉ!」
アホみたいなのが二人ほど乱入してきやがった。
「頼むからゆっくり入らせろぉおおおおおおおおっ!!!」
疲れてるんだよこっちはさぁあああああ!!!
《日本僻地 10:30分》
「ふぅ。いい感じにひと段落♪」
広がる夜空の元、波柴秀華は微笑んでいた。
疲労感が心地よい。それだけの充足感を得られる努力の成果。
それを実感しつつ、秀華は微笑と共に成果を上げた者達を見る。
「ひっせ……いっへ……ひっへぇ……♪」
「ふふ、スイッチが入って勢いも入ってきた♪」
夜空の元、隣でリズムを取る流花に合わせて、前後不覚のリアスが腰を振る。
すぐに絶頂し痙攣し、息も絶え絶えになるリアスに満足感を覚える。
秀華は、その成果に満足感を浮かべる。
そろそろ失神するレベル。だいぶ休んだ状態ですぐこれなど最高といえる。
そして微笑を続けながら努力の成果を見ていく。
「はい! いっちにぃさんしぃ、イッセー先輩最高!」
「いぃひにぃ……さぁん、ひぃ……♪」
「いぃ~ふぇせんふぁ、さいふぉ~♪」
美子が自らディルドにまたがり音頭を取りながら腰を振り、それに便乗するように小猫とレイヴェルがディルドで快楽を貪り合う。
短期集中徹底的な仕込みで、イッセーを振り回し続ける女性陣を徹底的に性に弱く調教する。
恐ろしいほどに進んでいる。これを続ければ、イッセーはベッドに持ち込むことで振り回されてもすぐに返り討ちに出来るだろう。
「いい感じに大成功だね、美子ちゃん!」
「まったくですっ所長♪ ついでにご相伴にあずかりたいでっす♪」
凄く同意だ。
だがしかし、ほどほどにしなくてはいけない。
性奴隷を作りたいわけではないのだ。ブレーキはしっかりと作らなければ意味がない。
エロをもって、アホを制す。後輩達の生活を円滑に回す為に、忌まわしき血族の力と研鑽を生かすことができる。
胸を張り、心から夜空を見上げる。
合法的に継承した波柴の施設。ここに移動して外での経験を積ませる目的で刺激を与えてみたが、これはいい感じだろう。
「さぁて、カメラにとった画像をスマホに移して定時報告っと」
……この後、充電が切れていることに気づいて結界を解いて通信を行い、正座で明朝までの説教が始まる。