シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
冬になると起きるのが大変だけどその一環ですかね。頑張っていきます。
では本編!
《木場祐斗》
グレモリー眷属と桃山警護事務所のメンバーに、生徒会長が兵藤邸の地下に集まっていた。
リアス部長達が、ルーマニアに転移することになったからだ。
吸血鬼側としても、直接転移は懸念があったのか、ルーマニアに転移してから小型ジェットや車を乗り継ぐ形で移動する方向になっており、ちょっと忙しいことになっている。
派遣メンバーは七人。
カーミラ側を宥めるアザゼル先生。
ヴラディ家と接触するリアス部長に、付き添いの秀華さんと雲川さん。
そして護衛を務める、僕とコガネさんに雨宮さんだ。
「コガネさん。秀華のこと頼みますけど、そっちも無理をしないように。……秀華と麗華さんはハメ外すなよ?」
「「扱いが悪い!?」」
樹下君が釘を刺してきたことに文句が出るけど、隣で雨宮さんはうんうん頷いていた。
「女性用風俗巡りとかしそうだから見張っとくわ。異文化交流で即性風俗は王族として醜聞よ」
「ははは……お互い、無理をしすぎない程度に頑張りましょう」
コガネさんは苦笑するけど、それでも力強く頷いた。
「無理を一切するなとは言えませんけどね。……大切な人達を守る為に力を振るうのですから、理由のない出し惜しみは嫌ですから」
「そうか。ただ、それなら助けを求めることも理由なく出し惜しみしないでくれよな?」
苦笑しながら、樹下君は頷いた。
「リアス。何かあったらすぐに言ってくれよ? 必ず助けに行くから」
「ええ。おかげで安心して出発できるわ」
イッセー君とリアス部長も、お互いの空気で周囲を包み込んでいる。
「当面の駒王町はソーナに指揮を任せる。色々仕事も多いが、そこは何とか乗り切ってくれ」
「分かりました。何かありましたらご連絡ください」
アザゼル先生が会長に指示を出したうえで、僕達を見回した。
「いざって時のこの街は任せる。禍の団の動きが不明瞭だから油断はするな! 吸血鬼側で何かあったら呼ぶし、腑抜けんなよ?」
『『『『『『『『『『はい!』』』』』』』』』』
元気よくみんなで返事をすると、先生は頷いた。
「……頑張ってね。こっちも頑張るから」
「お姉さま、ご武運を」
空本さんとリーナちゃんがそう言い、雲川さんと雨宮さんは頷いた。
「任せるがいい! バシッと話し合いを終わらせてやろう!」
「アホやらかさないように見張っとくわ。美子、二人にあまり迷惑をかけないように」
「酷いですよ麗奈お姉さま!?」
と、茶化された美子ちゃんが叫んで、ちょっとみんなで笑い声をあげてしまう。
頑張ってください、部長、皆さん。
僕も、微力ながらお力添えします……。
《兵藤一誠》
リアス達がルーマニアに向かって一日ほど経った。
夜は大変だったぜ。感極まっている朱乃さん達の相手をしようとしたら久しぶりに取り合いになって、最終的にオーフィスが入ってきてもう普通に寝るだけだったからな。
……つまり、へとへとになってないゼノヴィアの寝相でベッドから蹴り倒されるんだ。変な性癖に目覚めちゃいそうだぜ。
「どうしたらゼノヴィアに蹴り落されないんだろうなぁ」
「もう拘束プレイに目覚めさせるしかないんじゃないか?」
樹下が微妙に投げやりなことを言ってきやがった。
「酷くね? ってか誰が教えるんだよ……流石にまだそんなに経ってないのに事務所の人達に押し付けるのはちょっと……」
「……まぁ、ガチのトラウマになられても困るしな」
樹下も流石に思いとどまってくれたようだ。
ただ、提案そのものはちょっとまじだったっぽい。
「だが現実問題、寝相の悪さは本人の意識じゃ改善困難だろ。拘束プレイに目覚めてもらわないと抜本解決は不可能じゃないか?」
それを言われると、反論できねえな。
でもなぁ。誰が教えるんだよ。
俺? 無理無理。
桃山警護事務所の特務社員達? 流石に連続は可哀想だ。
ただそうすると、力になってくれそうなのが絞られる。
流石に他の男を当てるってのは嫌だ。秀華さん達ですらそこは配慮してくれたってのに。
と、なるとだ。
俺の視線が向けられていることに気が付いて、樹下が眉を上げる。
「おい。俺にさせる気じゃないだろうな?」
「いや……ゼノヴィアだけなら、樹下ならもう今更だし?」
ゼノヴィアは俺に惚れる前から子作りを真剣に考えて行動してたから、妙なことにならないように樹下が俺に指導するのも兼ねて色々やってるしな。
あ~でもやっぱりなぁ。俺ってハーレムになりたいのであって乱交至上主義ってわけじゃないから、俺の女になったのに他の男ってのはなぁ? 寝取らせとか俺には上級すぎるからなぁ。
「なんか、適任いない? そういうエッチなことをマンツーマンで女子に教えてくれる女の人」
「中々に我儘言ってるって分かってるか?」
樹下から呆れられるけど、でも本音です!
自分に正直なのは悪いことじゃないよね?
と、そんな時だ。
「そういうコトなら―」
「-お任せあれっす!」
なんかドアがバンと開かれて、竜胆さんが宇連さんと一緒に入ってきた!
「あ、久しぶりです竜胆さん」
「おひさっすよぉイッセー君」
久々だったので挨拶してから、竜胆さんはすとんと俺の隣に座る。
「そういうコトなら任せてほしいっすねぇ。自分で言うのもなんだけど、得意ですよぉ? 女衒で食ってけますよぉ?」
「そして私のサポートが光るって感じ! そうでしょ、我らがハイエンド!」
二人揃って元気いっぱいで売り込んでくる。
樹下はため息をついてから、しぶしぶ頷いた。
「まぁ、美星も大概そっちの成績いいしな。そもそもヴェルギリウスがエロいのばっかりなのって、竜胆さんが原因なわけだし適任か?」
樹下がそう言いながら竜胆さんを見ると、竜胆さんは胸を張っていた。
「みんな色々気を張って、いろんな人に迷惑をかけてたっすからねぇ。一族の試験の裏で、もっとエロいことは平和にしたかったのもあって頑張りましたよぉ」
「俺批判的な意見言ったつもりなんだけどなぁ? 色々凄まじい成長遂げてるのは事実だけどなぁ~?」
樹下が対応に困っている。
と、とりあえず一旦俺の悩みはわきに置いておこう。樹下が大変だ!
「えっと、凄まじい成長って確かになぁ。四年そこらですっごい売れてるエロゲ―会社になってるわけだし」
同人作品も商業作品も売れて、ソーシャルゲーム化も進んでるからな。
そりゃ凄いと思ったけど、樹下は首を横に振った。
「そっちじゃない。エロを布教する為に行っている、各種国際的名誉の方だ」
……国際的名誉?
エロの国際的名誉なんてあったのか!? 人間社会に!?
いや、それなら俺が知らないはずがない。
首を捻ってると、竜胆さんがうんうんと頷いていた。
「みんな色々頑張ってるんですよぉ。ほら、人間って多かれ少なかれ英雄とか偉人の言葉を参考にするでしょ? だから世界的な賞とかギネス記録とかで注目を浴びて、エロいことを広めようって動きをしてるんですねぇ、これが」
そ、そういうコトか。
「でもそんな簡単にできるのか?」
「そこは色々考えてるんだよ。……イッセー、ドーピングをした人達だけで競技会を開くって話を聞いたことはあるか?」
樹下が俺の言葉に答えてくれるけど、素っ頓狂なの出たな。
ドーピングした人だけの競技会なんてあったのか。
「ただまぁ「ドーピングなんて手段を取るような人間が、真面目に記録を伸ばすとは思えない」なんていう批判的意見も出てて、実際ドーピングしてない人達がとった世界記録とかを超えるなんて言うのはなかったんだ……ヴェルギリウスの社員が参加するまでは」
え、マジか。
俺が面食らってると、竜胆さんと宇連さんが、スマホを見せてくれる。
―世界初! ドーピング使用者が世界記録更新!? 世界初の新たなギネス記録を、アダルトゲーム会社が獲得!?―
……マジですかぁ。
「あとエロ関係に特化したイグノーベル賞も取ってる人がいますねぇ。エロは子孫繁栄に繋がるのもあって、児童養護施設や孤児院にも多額の寄付をしてまっせぇ♪」
まじか。
竜胆さんの笑顔に戦慄していると、樹下は俺の方を見てからため息をついてきた。
「ま、スケベ根性の為に頑張れる奴は多いしな。お前が転生悪魔歴一年未満で上級秒読みなのも似たようなものか」
反論できなかった。
スケベの凄さを俺が見せつけてた。
そっか。エロって、努力する理由に凄くなるんだぁ。
俺もその一人かぁ。
……なんか、一緒にされるのに抵抗あるのは俺がおかしいのか!?
ちなみにヴェルギリウス社員はインタビューで「ガチで鍛えるドーピングなら、黄色人種でも黒人の素に届くかもしれないと思い集中特訓をしていました」とコメント後、エロについて全力で熱く語ってドン引きさせています。