シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
ただその分、納得のいく仕上がりになりました! おかげでだいぶ編集にも慣れてきたぜぃ!!
《Other》
「……それで? 旧魔王派の連中はどう動くんだい?」
「計画プランは渡されています。こちらを」
「……なるほどなるほど。ちょっと博打が過ぎるところがあるけれど、やりようは十分にあるか」
「どうしますか、光吉様? 確かにこれが決まれば大勢が決す可能性はあります……が、そう簡単に行くでしょうか?」
「まぁいいじゃないか。この程度で決着がつくなら、そもそも出張る必要はないしね。……ま、難しいだろうけど」
「そうですか。あのサーゼクス・ルシファーの真の力すら跳ね返した光吉様らしいお言葉です」
「それは言いすぎだよ。……あのまま彼が真の姿で戦闘をしていたら、きっと僕は成長が追いつかずに殺されていた。……まさに超越者にふさわしい力、下手な主神を越えている」
「ですが、それも
「それは勿論。準備期間はもう十分だし、ここから一気に進もうか?」
《木場祐斗》
「すげぇ! いろんな意味ですっげぇ!」
「すごいですねイッセーさん!」
イッセー君とアーシアさんがはしゃぐ中、僕たちオカ研と桃山警護事務所メンバーは冥界に移動していた。
一度も行ったことがない人も多いため、今回はグレモリー本家が保有する列車で移動している。リアス部長の里帰りであることもあり、気分は旅行に近いね。
「いや~。なんていうか、ついに冥界に来ちゃったね……もうヤケクソだね、うん!」
そう言いながらジュースを一気飲みしているのは秀華先輩。
冥界に来るのは本意ではなかったらしいね。まぁ理由はわかる。
レヴィアタンの先祖返りである秀華先輩が冥界に来れば、いらぬ火種が生まれる可能性は大きい。日本政府が一枚かむ形で和平を結んでいるから大丈夫だろうけど、まぁいろいろとありそうだ。
こと、純血であるレヴィアタンの末裔であるカテレア・レヴィアタン及び、詳細不明のアンルー・レヴィアタンが禍の団にいるのも大きいね。余計な心理的影響を回避するために、魔王派はおろか大王派も取り込みを画策するだろうからだ。
すでに日本政府及び三大勢力が合同出資している組織として、桃山警護事務所は新生している。その観点からすれば、無理なごり押しはしないだろう。
だけど縁を結びたがる貴族は多いだろう。それを悟っているからやけ食いやけ飲みに走っているようだ。
まぁ、周りもそれを悟っているから、あえて発散させているみたいだけどね。
「さて、この後がいろいろ大変だから今のうちに休んでおこう? あ、お菓子貰っていいかな?」
旗本さんが苦笑しているけど、実際大変だろうね。
絶対にたくさん来るよ。貴族とはそういう物だ。
「マジですか!? お姉様、これから何が起こるんですか!?」
「あいさつ回り地獄はありえそうね。……リーナ、今のうちに礼儀作法の確認しておくわよ」
「……念のために私も混ぜて。一応アイアンローズの講習会である程度の礼儀作法は学んでるけど」
と、リーナさんが戦慄していたことを機に、雨宮さんや富士野さんが礼儀作法の確認を始めていた。
「あらあら。よければ簡単な作法をお教えしましょうか?」
「……ぜひとも、というか、私もお願いします」
朱乃さんが講師役を名乗り出ると、コナユキも近づいてきた。
うん。まぁ確かに貴族相手だと必要かもね。
と、松森さんがふと何かに気づいたようにゼノヴィア達のほうを向く。
「そういえば、そっちは大丈夫なの?」
「……ふむ。確かに教会流と悪魔流は違う可能性が高いね。私も混ざったほうがいいだろうか?」
確かに、こういうのってところ変われば品変わるからね。教会の作法には多少の心得があるだろうけど、ゼノヴィア達の知識とかみ合わない場合は多そうだ。
これは一度、徹底的に学習会を開いたほうがいいかもしれない。
「ギャスパー君。どうやら僕たちも講師役をすることになりそうだよ」
「ま、まだよく知らない人たちにものを教えられる気がしません~!」
ギャスパー君にちょっと冗談を言ってみたけど、かなり真剣に震えているね。
いやいや。グレモリー本家の教育担当に頼んだほうが早いし効果的だからね? 冗談だからね?
そんな震えているギャスパー君の後ろから、吹本さんがそっと頭を撫でた。
「そんなにビビらないの。目にあまる問題行動は身内でシバくから安心して」
「……あ、でも割と真剣に教えてほしいかも。小父様に迷惑かけるのはさすがにまずいもん」
小笠原さんもふと自分を見直しているのか、少し真剣に礼儀作法を確認するつもりらしい。
そんな中、樹下君は我関せずで本を読んでいた。
意外と余裕だなぁと思っていたけど、視線を向けると本の題名が目に映る。
—30分でわかる、悪魔流マナー—
……事前準備はしっかりしているようだ。そつなくこなせるのは見習うべきかな?
そう思っていると、すでに冥界に移動している。
海がないことと人口が少ないこともあり、冥界は自然が豊富だ。
その光景に冥界に来たことがない人たちがはしゃぐ中、樹下君はふと首をかしげていた。
「そういや。レヴィアタンだってばれた以上、秀華って土地がもらえたりするのか? というか、勢いよく渡してきそうな気がしてきたんだが」
「うえ!? 勘弁してほしいんだけど……土地とかビルとか、波柴が合法的に持ってたのを結構引き継いでるし」
秀華先輩はちょっと嫌そうだけど、多分その程度の資産で満足してはいけないと思う。
絶対冥界の名門貴族に比べると少なすぎるぐらいだろうし。魔王末裔の持ち家や土地はもっといるべきだというものが多いだろう。
「別にもらっておいていいわよ、秀華。何なら、日本政府に少しぐらい貸して恩を売ればいいんじゃないかしら?」
「さすがに貸し料は取ったほうがいい気がするけど。ほら、私たちって今は日本だけがボスじゃないし」
リアス部長と秀華先輩が土地で会話を続けるけど、そういう意味でも大変そうだね。
「……冥界の土地管理マニュアルとか、簡単なのがあったら教えてくれ。それも貴族向けがいくつか欲しい」
「確かに。絶対に与えられるだろうしね」
樹下君だけでなく、空本さんも割と今後を想定して苦笑していた。
ははは。まぁ確かに、いろいろと悪魔は渡してくるだろうね。
そんなことを思いながら、僕たちはグレモリー領を目指していた。
《空本麗夜》
駅に着いたと思ったらものすごい大歓声で迎えられ、馬車で移動するとは思わなかったよ。
さすがは元七十二柱本家次期当主。グレモリー領は日本の本州クラスはあるそうだし、スケールが違うよね。
そう思いながら、ついたのは大きなお城。
なんでもグレモリーが保有する本城の一つらしい。……本城ってふつう一つだけな印象があるけど、複数あるんだ。スケールが違いすぎる。
軽く戦慄を覚えながらリアス嬢についていくと、そこで駆け寄ってくる男の子がいた。
動きに気品があるし恰好から見ても貴族の子だね。髪が紅色だからグレモリーでもあるだろう。となると、心当たりは一つ。
「おかえりなさい、リアス姉様!」
「ただいま、ミリキャス。……紹介するわ、お兄様の子のミリキャス・グレモリーよ」
やっぱりね。
魔王の名が襲名性になっている現状では、魔王様の御子は魔王の名を名乗れない。だからグレモリーとして育てられているわけだ。
あとまぁ、姉様呼びはスルーしたほうがいいよね。……このあたりは年頃の女性に指摘すると命がいくつあっても足りないし。
「……リアスちゃん。こういうのは素直に受け入れたほうが、将来的に得だと思うよ?」
所長ぅうううううううう!?
「はぁ。とりあえず、お初にお目にかかりますミリキャス殿。非常に残念なお知らせですが、このお馬鹿はレヴィアタンの先祖返りだったりします。まぁあまり深く考えなくてもいいですよ?」
誠二がさらりと所長に毒を吐くけど、まぁこれは仕方ない。
というより、多分ここまで想定しての即興芝居かもね。なるべくレヴィアタンの要素は薄めておきたいのが所長だろうし。
……波柴一族壊滅後、フロント企業など合法的な資産はそのほとんどが所長の手にわたっている。その多くは秀華所長自身が日本政府の資産として運用できるように手をまわしたけど、日本政府側も全部買いたたくのはどうかと判断してある程度残っている。
所長としてはそれでも十分以上に多いと思っているから、レヴィアタンとしての恩恵は最小限にしたいんだろう。そういう狡い作戦かもしれないね。
ただ、どうもそうはいかないみたいだ。
「初めまして、秀華様! お父様からお話は聞いてますけど、本当にフレンドリーな方なんですね!」
「……あるぇ~?」
ものすごく、梯子が外された感だねこれ。
ああ、天然はこういう時無敵だ。計算の類がひとかけらも通用しないからね。
となると、ここで俺たちが動くべきはあれかな?
「ふふ。我らが所長……いえ、主がお茶目ですみません、ミリキャス様」
俺はミリキャス様に跪いて頭を下げる。
「秀華様によって悪魔の末席に連なりました、空本麗夜と申します。アウトドア料理が得意ですので、是非とも行楽の時は護衛も兼ねて呼んでください」
「ちょ、麗夜!?」
所長は慌てるけど、こういう人には気に入られたほうがいいだろう。
きっと真っ当に育てば立派な貴族になれる。そんな子が味方でいたほうが、所長にとってもいいはずだしね。
そう。俺たちのように道を踏み間違える経験なんてする必要はないわけだ。
そう思ったのか、いつの間にか海砂も流花も跪いていた。
「同じく秀華様に使える旗本流花です。各種武術で師範代の経験がありますので、武士の戦闘技術に興味がおありでしたらぜひとも私めを頼ってください」
「吹本海砂と申します。自慢ではありませんが水泳・歌唱・舞踊には心得がありますので、よろしければ貴方様の遊興の一角を支えせていただきます」
うん。初期メンバーはそのあたりがしっかりしているよね?
「……所長、しっかりした所長だったのね」
「最初はわかりにくいですよねー。これですっごくいろいろ頑張ってるんですよ、麗奈お姉様」
うん。麗奈と美子ちゃんももうちょっと俺たちに倣ってくれるかな?
「あらあら。リアスがレヴィアタン様の末裔を連れてくるなんてね。長く生きてみるものだわ」
と、声が聞こえたら亜麻色の美少女がそこにいた。
気品ある立ち振る舞いだ。……ただ、微妙に不思議な予感がする。
長く生きてみるとか言っていたし、悪魔の女性によくある少女の姿をしているパターンだろうか?
「紹介するわ、皆。私のお母さまよ」
……やっぱりかぁ。
でも、娘と同年代の姿を維持するって、それはそれでどうなんだろうか。
いや、考えないほうがいいだろう。悟られたら大惨事だしね。
《樹下誠二》
事前に想定していたパターンから仕掛けた計画は頓挫。天然とか純粋はこういう時怖い。
「あきらめとけ、秀華。むしろ今のお前の立場だと、相応の物を持っておかないと逆にリスクが増すだろ?」
「分かってたけどねー。できれば避けたかったかなー」
夕食を終えた自由時間で、秀華は俺のところに来ていた。
ストレス発散でセックスをしたいという、簡単かつ分かりやすい流れだ。
ぶーっと膨れる秀華は、全裸になりながら俺にあっさりと尻を向けてくる。
「……波柴一族のアレっぷりに辟易してるし~? 度の超えた金とか権利とか、価値観狂うこと多いでしょ~……っ」
複雑な顔をしながら、秀華はフリフリと尻を振ってくる。
……とりあえず呼吸を整えて、息の仕方を変える。
波柴一族では長年の研究で、呼吸法を基点とした呪術を開発していた。
いろいろな状況に応じた体のリズムを、呼吸を基点とする呪術で調律するといったものだ。基本的には戦闘のパターンに応じたものだが、それ以外にもいろいろとある。
しっかり習得している。休息用や勉学用。そしてもちろん、夜伽用。
やろうと思えば醜男を相手にそそり立たせることもできるからな。習得させられているといってもいい。
まぁ、秀華の裸は十分エロいからいいんだが。
「早くお互いに性欲発散~っ! ほらぁ、こっちも一杯濡らしてるんだからさ?」
「バック系は女性人気が悪いって聞いたことあるけど、お前本当に好きだよな」
まぁ、一対一でするのも久しぶりだしいいか。
しっかり濡れそぼっているし、まぁ前戯無しでもできるか。
「女が一番感じやすいのもバック系だって聞いたけど~? ほらぁ、ストレスたまってるから早くお願いね~♥」
もうそっちに意識が切り替わってるんだろう。発情した顔で笑顔で挑発してきている。
ま、其れならそれで構わないけ……ど!
「……ぅ、やっぱり名器だよ……なっ」
「はぁ~ん♥ もちろん鍛えているから……ねぇ♪」
ったく。この相棒はエロくて困る。
「で? あんまりはしゃぐとうるさいのがわくぞ?」
「それぐらいは容認してもらいま~す。むしろそれぐらいのほうがぁ……重視されないでしょぉ♪」
こっちとタイミングを合わせたりわざとずらしたりしながら、秀華はにっこりと微笑んだ。
「いっそのこと、魔王の血筋を「旧王族」で終わらせたいね……ん♪ そっちのが、うるさい、人たちにも……ぉ、そこそこ♥」
「はいはい。ま、そっちのほうが旧魔王派にも効果的……っ♪ やるじゃん」
適度に真面目な会話をしつつ、適度の刺激を与える。
思い出すなぁ。波柴一族一斉摘発を試みるべく、いろいろと裏で手をまわしていた時期。
性欲発散のために直属とセックスすることをしても当然なのをいいことに、入れている最中の性器に力を入れることでモールス信号なんて狡いことをして情報伝達もしたもんだ。
そういうのを抜きで二人だけでするのも、普通に楽しい日常だ。
大概見事に倒錯的だが、悪くない毎日で胸を張れる。
ふしだらではある。だが、悪逆には染まらない。そのギリギリのバランスで、俺たちはまっすぐこの道を歩いている。
慈しむべき、善き人々に寄り添う人生。彼らの営みを守って生きようと、俺たちはそう思って生きている。
だからまぁ、覚悟してくれ冥界政府。
こいつ、結構主を振り回す系のペットポジションが希望なところあるからな?
なるべくエロシーンを増やしたいところだが、挿絵を作るのも大変なのだ。
さて、とりあえず軽めだけどエロを楽しんでくれや!!