※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 最近ちょっと執筆速度が低下しているグレン×グレンです!

 まぁ書き溜めはちゃんとできているんですけどね。なのでまだ致命的ではありません。そこはまだ大丈夫と思っていただければ!!

 そういうわけで、ちょっとだけですが新しいお話です!


第八話 赤龍帝の特訓風景

《空本麗夜》

 

 

 

 あれから一週間ぐらい経って、俺は誠二と二人でイッセー君が連れていかれた山に向かっていた。

 

「というか本当なの? リアス嬢、一切の物資を送ってないって」

 

 正直信じられない情報を聞いて向かっているので、俺は流石に一度だけ確認する。

 

 だって山の中だよ? 別荘とかもない山の中だよ? 人の手も入ってないって話だよ?

 

 そんな状況下でジャージ一丁で放り出すって、控えめに言って遠回しな殺人でしょ?

 

 冥界の山に冥界の知識もない少年を装備もなしで送り込んで、物資の補給も無し。そもそもイッセー君にサバイバルや登山やキャンプの経験があるかどうかも分かってない。

 

 何をどうすればそれでオーケーになるのか逆に聞きたい。

 

 ただ誠二はすごくげんなりしている辺り、多分本当なんだろうなぁ。

 

「たまたま。たまたま休憩中に話を振ったら真顔で「コカビエルやヴァーリ・ルシファーと戦って生き延びたイッセーがその程度こなせないと思う?」なことを言ってビビったよ。家事もできるし普通に街中でショッピングもできるから、お嬢様育ちだってことを忘れてた……っ」

 

 誠二は真剣に悔やんでいるけどそういう問題でもない気がする。

 

 というより、戦闘の実績だけで判断する理由が分からない。ジャンルが違いすぎる分野の実績が何の役に立つというんだ。

 

 戦車を素手で破壊することはできても、五桁の掛け算を暗算でこなせるわけじゃないんだよ?

 

「というか一週間だともはや手遅れな気がしてきた。いや、コーチ役がいるから流石に死ぬ前に連絡が届くとは思うけど」

 

「もの凄く不安だから、麗夜さんに応援を頼んだんだ。俺もサバイバル講習は受けてるし無人島で訓練もしたけど、冥界だと勝手が違うだろ?」

 

 なるほど納得。

 

 とりあえず急いで確認をしないと駄目だよね。そろそろ山に到着するけど場所はどの辺り―

 

「……死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!! マジで死ぬからストップぅうううううっ!!」

 

『この程度で音を上げるな! 最初の頃に比べれば余裕も十分あるぞ!!』

 

 ―結構ぴんぴんしてた!?

 

 ジャージはボロボロだけど、結構ぴんぴんしてたよ!?

 

「お願いだから勘弁してくれ! 今俺の目の前には、全裸のリアス部長達が空に浮かんで俺を慰めてくれるんだよ!? 絶対頭がまずいって!!」

 

 いや、精神的にちょっとやばいことになっているかも!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 な、なんということでしょう!

 

 大きな木の葉を一枚ずつ掛布団と敷布団にしただけだった寝床が、たくさんの葉っぱで構成される屋根付きの小さなテントになっている!?

 

 適当に気を置いて燃やしているだけの焚火も、吊り下げ式の鉤がついて鍋を吊るして茹でられるようになった囲炉裏みたいな感じに!?

 

 更に適当に穴を掘っただけのトイレには、ケツを吹く為の紙と視界を遮る大きな葉っぱの仕切りができている!?

 

 そ、そしてそして……っ

 

「……あ~……いい感じのお湯加減。誠二、そこの石で川から流れる水の量を減らしておいて」

 

「はいよ~麗夜さん。というか、こういう方法で露天風呂ができるとは思わなかった。炭が多かったのはその為か」

 

「お風呂……お、お風呂……っ」 

 

 俺は今、お風呂に入っている!!

 

 やり方は簡単。河原をスコップを使って川から水を引き込んで水たまりを作り、そこに鉄板の上で炭火焼で熱している石を放り込むだけ!

 

 瞬く間に露天風呂ができて、俺は久しぶりのお湯を全身で感じる感覚に涙が止まらない。

 

 そして空本さんはなんか小さな箱っぽいので炭を燃やして、川魚を焼いていた。

 

「じゃ、三人分焼けたしご飯にしようか。まだ連れてるからバクバク食べちゃおう」

 

 と、麗夜さんが焼き魚を差し出してくる。

 

「そりゃ電気ショック漁なんてすれば、ごっそり取れるだろうさ。……グレモリー領で禁止漁法だったらどうしたもんか」

 

『まぁ、今回は黙っておくとしよう。釣りすぎてはいないようだしな』

 

 ちょっと不安がっていた樹下に、タンニーンのおっさんがさらりとフォローしてくれていた。

 

 あ、電気で魚取るのって、違法だったりするんだ……。

 

 というか、空本さんめっちゃ手馴れてるなぁ。

 

「得意なんですか、サバイバル」

 

 俺が思わず尋ねると、空本さんは苦笑しながら視線をついと逸らした。

 

「サバイバルというよりソロキャンプが趣味でね。……カッコつけてた頃、一人でキャンプするのカッケーって感じでやってたらつい凝っちゃって」

 

 へー。

 

 それだけでここまでできるようになるのって、そう簡単にできることじゃない気がするけど。

 

 普通に自慢していいだろ。というか、キャンプの域を超えてない?

 

「……あと、矢城の一件で限界来て、誰にも知られないように最低限の荷物で山に籠ったことがあってね。いやぁ、魔剣創造は「マジで使うとヤバイから隠しとかないと」的な感じで持ってたから、こっそり練習しててこういう裏技もできるもんで」

 

 あ、かなり暗い過去があったりしてた!?

 

 と、空本さんは魔剣を二本作って一本をお湯の中に入れる。

 

 ちょっとぬるくなりそうだったお湯が適度に熱くなった。

 

 あともう片方で、掘り出していた芋っぽいのを焼いている。

 

 器用だ。そして便利道具だ。

 

「あの、それだったら態々こんなの使わなくてもいいんじゃないんですか?」

 

 態々する必要ないよな。自前の異能でできるんだから。

 

 俺は首を傾げるけど、空本さんは片手をひらひらとする。

 

「イッセー君は使えないでしょ? 道具は買ってきたやつだから置いておくけど、取説だけより実際に一度見た方が分かり易いと思ってさ」

 

 マジでいい人だ!?

 

 え、これくれるの!? いいの!?

 

「……まぁただでここまですると後で人生観歪みそうだし、出世払いってことで一つ。中級悪魔に昇格したら回転寿司でいいから奢ってよ」

 

「うっす! 回らない寿司がおごれるぐらい出世します!!」

 

 感謝で涙がこぼれそうだし、マジで!!

 

 と、空本さんは何時の間にか出していた魔剣を持ってくると、上に載っているものを見せる。

 

 あ、果物を冷やしてる。

 

「ビタミンや炭水化物もとっとかないとね。体を鍛えるなら、食生活は大事だよ?」

 

 なるほど確かに!!

 

「凄いッスよ、空本さん! 頼りになりすぎてちょっと……涙出てきたかも」

 

「イッセー。後で俺からもアザゼル先生とリアス部長に文句を言っておく」

 

 樹下、気を使ってくれてありがとうな……。

 

 でも、このひと時があればきっと頑張れる。

 

 頑張るよ、俺は!! 絶対に……頑張って見せる!!!

 

 

 




 サバイバルスキルとかキャンプスキルって、災害とかを考えると持っていたほうがいいのではないだろうかと最近思ったりします。

 関西圏出身なので南海トラフ地震がいつ来るかとなるとねぇ?
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