シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
以前から悩んでいたコガネのアスタロト眷属衣装ですが、PixAIの参考画像アップロード機能などを駆使して、なんとかそれっぽい物を作ることに成功しました。幸い彼女はエース格なので、そのあたりの印象操作を兼ねた微調整バージョンということで行けるでしょう。
その過程で元L×Lの第一期ヒロインズのAI挿絵もほぼ完成……ただ、ハーメルンは挿絵の許容量に限界があるので、PIXIVと併用していろいろと考えたほうがいいよなぁとは思っております。
そういうわけで次のお話タイムだぜぇえええええ!!
《兵藤一誠》
タンニーンのおっさんとその眷属の背に乗って、空を飛んでパーティ会場まで向かってるけど、おっさんも難しい話をしてきたな。
ハーレムを最終目標にするのはもったいない、か。
馬鹿な俺にはよくわかんないけど、おっさんはほかのドラゴンのために体を張って悪魔になるいいドラゴンだ。そのおっさんが言うことなんだし、俺のことを考えての言葉なんだろう。
まぁ、俺ってもうハーレムができ掛けてるところがあるからなぁ。
リアス部長にアーシアに、そしてゼノヴィアも。できればもっと欲しいけど、それはそれとして三人もいるならハーレムって言っていいだろう。
でもなんというか、ある意味でハーレムをもう作っちゃってるんだ。そういう意味だとゴールしちゃってるかもしれない。
悪魔の生は長い。それを考えると……このままってのもダメかもな。
う~ん……よくわからん!
「なんか頭がこんがらがってきたかもしれねー」
『はっはっは! まぁ若い時には若い時の悩みがある物だ。他人に相談するのも一つの手だが、自分でまず考えることが大事な時もあるぞ?』
そっかー。おっさんが言うならそうなのかもなー。
でも、これ自分で考えても堂々巡りな気もするなぁ。どうしたもんか。
「目標ね。……私は、友達を取り戻したいから……そのあとかしら」
「私はいっつも、お姉様と頑張りって前向きに生きてたいです! それだけだとだめですか?」
と、アルトリーネさんとリーナさんが俺の近くにいる。
秀華さんが勧めてたんだけど、どういうことなんだろう。
「でもなんで二人なんだろ。それなら匙でもいいような気がするけど」
むしろ匙のほうがいいよな、ドラゴン宿しているんだろ?
俺はふと思ったけど、タンニーンのおっさんはむしろ納得している感じだ
『おそらく箔付けだろう。仮にも最上級悪魔で元龍王に乗ってパーティ会場に来たとなれば、多少なりとも一目置く奴が出てくるから、悪魔化していない新入りが絡まれにくいようにしたのだろう』
「なるほど。確かにそんな立ち位置の異形が乗せてくれるとなると、親密さを感じてつついた際のリスクになりそうですね。そこまで考えてくれるとは、いい上司を持ったわ」
あ、なるほど。
秀華さんってレヴィアタンの先祖返りで、つまり王族だからな。後天的にレヴィアタンになってる正社員と違って、準社員の二人はまだ人間だしいろいろ言われると思ったんだろ。
でも、タンニーンのおっさんと近いって思われればそういう風にされる可能性も減るのではないかって感じか。
この感じだと、いざ何か言われたら。「この二人はタンニーン様に直接乗せてもらってパーティー会場に来たんですよ。私たち? 眷属のドラゴンですね」とかいうんだろうなぁ。あの人そういうやり取りできそうだし。
『しかしまぁ、アイアンローズも大概だな。神器保有者が苦労するということはままあるが、それにしたってやり方があるだろうに』
「視野が狭いうえに頑迷なんです。無知の知の真逆を言ってるというかなんというか」
タンニーンのおっさんが呆れてると、アルトリーネさんもため息をついた。
確かに。言ってることはちょっとはわかるけどそこまでやったらいけないだろっていうか……なぁ。
「そういや、サーゼクス様達はアイアンローズとの契約を冥界で禁止したけど、その辺はどうなってんだろ」
『一部の悪魔は不満を見せているが、アイアンローズの方針を知ればある程度は納得してくれているようだな。大王派もそのあたりはまったくもって同意見……というより、露骨に敵視されているからなおさらだろう』
おっさんが答えてくれるけど、そりゃよかった。
「でも、過激派の魔王派とかはこっそりつながりそうですよね。大王派なんて滅びればいいとか思ってる魔王派っていそうですし」
『さすがに露骨には動かんだろうがな。それに、オリュンポスのゼウスやアースガルズのオーディンたちは和平に賛同を示しているから、そのあたりの連携で立ち回れるだろうさ』
リーナにおっさんがそう答えるけど、なぜかリーナさんはちょっと顔色が変わった気がする。
……う~ん。リーナさんのこと、俺はあんまり知らないからなぁ。何かあったのかも。
いや、知らないままってのもあれか。おっさんとアルトリーネさんがいるならやばそうなら止めてくれるだろうし、ちょっと聞いてみるかな?
「そういや、リーナってなんで雨宮さんの相方になってるんだ?」
本当に、ちょっとした世間話のつもりだった。
「……いや、実は私って雷神の末裔なんですよ。それも多分ゼウス神の」
と、リーナは指を立てるとそこからバチバチと雷撃を出した。
「「はぁっ!?」」
ちょっと頭が真っ白になってから、俺はアルトリーネさんと一緒に驚いたよ。
『ゼウスか。まぁ、あの神ならレヴィアタンよりはよっぽど血を継ぐ者がいるだろうさ』
おっさん納得早いなぁ!?
《空本麗夜》
夜空を飛ぶドラゴンの上に乗ってパーティ会場へと向かっている。
なかなかに豪華な大変だよね。ちょっと苦笑するレベルかもしれない。
ただ、その時の世間話でちょっと困惑したというかなんというか。
「リーナって、ゼウスの先祖返り!? オリュンポス主神の!?」
「……あ~。伝承でも子供多すぎだよね、ゼウス神」
俺はびっくりだし美子ちゃんも困惑気味だけど、そういえば確かに。
下半身が緩いというか、問題行動多いよね、ゼウスの伝承。大概悲劇を生んでいるし。
そりゃ神話に残ってない血筋の十や二十はあるだろうけど、それが先祖返りを産んだってことか。
「そういうこと。私が仕事でたまたま助けてね。その後なつかれたのと、居場所がないってことで私の相棒って感じになったのよ。……星辰光の方向性も似てたから」
そう言いながら、麗奈は指を適当なところに出してバチバチと放電する。
その放電が見事にハートマークを描いているあたり、本当にすごいというかなんというか。
「私の星辰光は電磁力の精密操作。で、リーナの星辰光は自分の生態電流に干渉する形での身体強化よ。おかげでこっちも、後先考えなければ似たようなことはできるようになったわ」
「なるほどね。コカビエルとの戦いで見せたあの動きはそういうことか」
明らかに動きがずば抜けてよくなっているというのも生ぬるいレベルですごいことになってた時があったからね。感心だよ。
でも大丈夫なんだろうか。麗奈自身、ダメージが入るようなことを言っているし。
「かなり無茶じゃない?」
まぁ対策は立てているんだろうとは思っていったけど、麗奈は肩をすくめた。
「全身痛いから使いたくないけどね。そうも言ってられない事態なら使うわよ」
あ、そういう。
……まぁ、堕天使コカビエルの相手はそれぐらいの事態だよね。普通に必死を通り越して決死でも生ぬるいレベルの状況だったし。
増援が来てくれたこともあって全員生存したけど、全滅だってありえたしね。最終手段のレヴィアタン解禁までしたし。
「……でもまぁ、おかげでこっちも助かったよ。本当にありがとう」
「……どういたしまして。ま、それぐらいわね」
素直にお礼を言うと、麗奈はそう返してそっぽを向いた。
顔が赤くなっていたのが一瞬見えたけど、本心だからね。
ああ、本当に運がいいというかなんというか。
あんなことがあって、恨まれてもおかしくないと思って、そんな麗奈とこうして話すことができる。
……それもこれも、いろいろな縁が紡いだ結果だろう。
その感謝の意を込めて、最初の一人でもある美子ちゃんの手をそっと握る。
美子ちゃんは嬉しそうに握り返してくれるけど、そのまま立ち上がると麗奈に抱き着いた。
「え、なに?」
「麗奈お姉様にもおすそわけでーす! ダーリンは共有財産ということで♪」
困惑する麗奈の手を取り、俺と握っている手を合わせてくる。
……こういうことを、あっさりしてくれるのが美子ちゃんだよね。
俺も麗奈もちょっと顔を赤くして戸惑ってしまう中、美子ちゃんは満面の笑顔を浮かべていた。
「ふふん♪ みんなで仲良くやっていきましょー! せっかくそういうことができる悪魔になったんだしね」
その言葉は、俺にもちゃんと染み入った。
いろいろと照れることはあるし、やっぱり後ろめたさも抵抗もある。
だけど、そうでない自分も確かにいるんだ。
「ありがとう、美子ちゃん」
俺は美子ちゃんにちゃんとお礼を言うと、意を決してその麗奈の手を握る。
……ものすごく緊張するけど、やっぱりいいね。
「麗奈。これからは、俺も少しは力になれるよう頑張るよ。……昔みたいな醜態はまぁ、さらさないようにもするからさ」
「……断言してよね、馬鹿なんだから」
麗奈もぎこちなくだけど、俺の手をそっと握り返してくれた。
ああ。この瞬間を俺は心から感謝できる。
この気持ちに恥じない俺を、これからも頑張って作って守っていきたいと切に願うさ。
《樹下誠二》
ドラゴンの背に乗ってパーティ会場に向かい、そして俺たちはパーティ会場に到着した。
なかなかに無い体験だったけど、あまり余韻に浸ってもいられない。
リアス部長は「あくまで大人がお酒を飲む口実」と言ってはいるが、秀華はレヴィアタンの末裔だ。注目度は無視できるものではないだろう。
俺は護衛として立ち回るべきだからな。念のため社交界マナーのハンドブックを再度読んでおくか。
そう思いながらホテルのエレベータを降りると、急に秀華が前に出る。
何事かと思ってると、くるんと振り返りながらポーズをとった。
「どうかな誠二? 結構いいドレスだと思うけど」
あ、なるほど。
「素直に似合ってるな。やっぱそういうのにあってると思うぞ?」
一切の誇張なく、俺は素直な感想を返す。
秀華のドレスは今回のパーティ用に、オーダーメイドで作ってもらったものだ。
どうやら秀華自身が意外と気に入っている、星辰光を発動した時になぜか変化する衣装を参考にしたらしい。全体的にパーティ会場のドレスにふさわしい形になりつつも、どことなくアレを思わせる。
冗談抜きで本当に似合っているだろう。豪奢過ぎないが気品があり、秀華の魅力を割と強く感じさせてくれる。
普段とは違い凛とした笑顔だが、カリスマ性がやっぱりある側だよなぁ秀華。
「ふふん。ま、これぐらいの贅沢はしとかないと、うるさい人も出てきそうだしね~」
秀華も結構気に入っているみたいだな。流石オーダーメイド。
まぁ、冷静に考えるとちょっとドレスコードが下な気がしないでもないが……俺やイッセーは制服だし問題ないか。
と、言うよりだ。
……ちらりと周りを見るが、ドレスの女の子たちの群れ。
あ、これかなり役得ではなかろうか。
「……気合入れて護衛するぐらいでいいか」
「樹下。お前も大概男の子だよな」
そうだよイッセー。俺はまだ十代の男の子だよ?
なんだと思ってるんだろうかと思ったが、まぁそれは置いておくか。
さて、今後の勉強も兼ねて、貴族の社交界を体験するとしますか。
さすがの俺も、この段階では予想し切れていなかった。
禍の団がちょっかいを掛けてくる可能性は想定していた。
だが、禍の団が添え物程度の事態が起きるだなんて、まったくもって想定していなかったのだ。
いろいろとこのタイミングで若干ごり押し気味に入れた情報もありますが、まぁそのまとめ的な。
麗奈とリーネの星の情報やリーネの来歴ですが、まぁもっと後まで引っ張り続けるのもあれだという判断です。
いろいろ他の作品の能力とかを見たりとかで星辰光を出しておりますが、桃山警護事務所系の雷撃系星辰光は漏れなくとあるを参考にして設計しております。麗奈は超電磁砲の低出力バージョンで、リーナは天衣装着の低出力バージョンです。とあるシリーズではもう一つとんでもないのがありますが、それを参考にしたモデルも擁しているのでお楽しみに。
またリーネのゼウス末裔案件ですが、まぁレヴィアタンの先祖返り末裔がいるなら神の先祖返り末裔もいるだろう敵なアレです。ゼウスは神話からしてあれなので、絶対ほかにもかまされた女性がたくさんいるでしょうから……的なアレです。
ちなみに美子ですが、天然で結構ぶっ飛んでる系のキャラとして設計しております。麗夜は基本としてまず美子を人生のパートナーとして考える思考ですが、なんだかんだで麗奈のことも麗華のことも重く見ております。そして美子にとって麗夜の大切な幼馴染は大切なので、そのあたりをむしろたきつける方向性になっております。このグループにおいて麗夜と麗奈はツッコミ&苦労人ポジションが確立されますのでご了承をw
そしてようやくパーティ会場まで到達しました。秀華のドレスはかなり昔にできていたのですが、話が進まず何か月もたってようやく挿絵として使用できましたよ……(苦笑
さて、ヘルキャット編はもう少ししてからが本番。
これまでの章を遥かに超える話数になるのは間違いないので、じっくり楽しんでください!