※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

65 / 232
 はいどうもー! なんか最近土日ですら目が覚めるのが早いグレン×グレンです!

 ……このままだと慢性的な寝不足になりそうなので、適度に昼寝を入れたほうがいいんだろうなぁと思っております。

 まぁそれはそれとして本編!


第十五話 ホテル、パーティ、恋のひと時

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 パーティ会場ではあいさつ回りが多かった。

 

 というより、挨拶をしたがる悪魔が多かったといえるな。まぁ、先祖返りとはいえ旧王族の末裔である秀華を気にするのも当然か。

 

 さらにサーゼクス様達が盛大に後援者となっているからな。無体な真似をするより積極的に顔を覚えてもらいつつよいしょしたいといったところだろう。

 

 おかげでまぁ疲れた疲れた。そのあたりに慣れてない面子だから、真剣に苦労したというかなんというか。

 

 と、いうわけで―

 

「つ……かれた~っ!!」

 

 ―秀華はこっそり抜け出した。

 

 で、俺も一緒に来ているわけだけどなんでこうなっているのやら。

 

「ま、お疲れさん。ただある程度休んだら戻るぞ?」

 

「めんどくさいけどしゃーないかー。めんどくさいから帰りたいけど、そうも言ってられないしねー」

 

 やっぱり結構疲れてるな。とりあえず三十分ぐらいは休むとするか。

 

 とはいえ、一回に下りて外の空気まで吸うのもあれだけどな。

 

「ま、俺も大概疲れてるけどな。……こういうのは久々だ」

 

 パーティ会場で護衛兼付き人をする経験は、実はないでもない。

 

 そもそも俺と秀華は、秀華の護衛兼補佐官兼性奴隷としてあてがわれたわけだからな。そういう前提の訓練も受けて成績も十分にある。

 

 で、当然想定して訓練をしていたこともあり、実際にパーティに参加したこともある。

 

「波柴一族でパーティとかしたときぐらいだからね。あれは本当に面倒だったよ」

 

 思い出して秀華がげんなりするが差もありなん。

 

 あのろくでもない波柴一族のパーティだけなことはあり、胸糞の悪くなる余興とかが多いわけだよ。

 

 性奴隷一本に絞った形での子供たちのお披露目。裏切り者の処刑実況生中継。人身売買の取引が成立した廃人を使ったくだらない催し。

 

 ……本当に頭が痛くなる。控えめに言って嫌な思い出満載だ。

 

 あ、思い出したらげんなりしてきた。

 

「ああもう面倒くさい! 反吐が出そうだから一発ヌいてストレス発散! エコバッグ出して!!」

 

「はいはい。ま、今回ばかりは俺も同感」

 

 互いに意見が一致したので、こっそり物陰に隠れて服を脱ぐ。

 

 さすがにドレスに葉っぱなどが着くと後がややこしいからな。そしていざというときに備え、俺はエコバッグをいくつかこっそり用意している。

 

 そのままパーティ用の衣装を脱いだ秀華は、全裸のままエコバッグをもってこっそり森の中に入っていく。

 

 こういうのを一切躊躇しないのはさすがだが、まぁリスク高すぎないだろうか。

 

「……普通にトイレとか何かなかったのか?」

 

「いや、ストレスがかなりたまったから思いっきり発散したい!」

 

 スリルで快楽を上乗せしたいんだろうけど、これはこれで大丈夫だろうか。

 

 下手なスキャンダルはまずい気がするんだが。

 

 そう思ったが、相当疲れたうえに嫌なことを思い出しまくった秀華は止まらない。

 

 手ごろな場所を探すと、そのままごろんと寝転がって仰向けになる。

 

 軽く発情しているというか、もはやスリルと非日常間で妙なスイッチが入ってるな。

 

「ほ~ら誠二ぃ? 発情兎のご主人様が、おチンポを求めて盛ってるんだよぉ? エッチなこと……し・ま・しょ♪」

 

 ……これで俺も盛るんだから大概だけどな。

 

 ええいもういい。ここでヘタレたほうがかえってばれる。

 

「はいはい。とりあえず一発さっさと済まそうかっと」

 

「やった……ぁ~ん♥」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 さて、他の面子はどうなっていることやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……所長と誠二がいない。多分、所長のストレスが大概溜まったのでどこかでガス抜きをしているんだろう。

 

 こんなことなら、サーゼクス様にでも相談して部屋を一つ取っておくべきだったかな?

 

 そんなことを思っていながら、俺はホテルの部屋の一つに連れ込まれていた。

 

 というのも―

 

「ふむ。ああした催しものもなかなかのものだ。堅苦しいが胸が沸くものよ」

 

 ―来ていた麗華に連れ込まれて、ホテルの一室に入ることになったわけだ。

 

 ちなみに美子ちゃんと麗華がサムズアップで通じ合っていたので、俺もさほど抵抗しなかった。あんまり騒ぐと所長の名に傷もつくしね。

 

 というか、いつの間にか示し合わせていた可能性もあるほどのスムーズだ。軽くびっくりだよ。

 

「……で? 俺に一体何の用なのかな?」

 

「用がなければ呼び出してはならぬような仲は嫌なのだがな」

 

 そう返しながら、麗華は部屋のキャビネットからワインと冷やしたグラスを取り出すと、それを注いでから俺に一つを差し出した。

 

「今日はお前と二人の時間を作りたかった。もちろん、後で麗奈との時間も作りたいぞ?」

 

 そう言われると反論できないね。

 

 ま、ルシファーの末裔に誘われて断れなかったというのはいいわけには十分かな。

 

 俺は素直にあきらめてワインのグラス取ると、麗華とともに椅子に座って二人の酒盛りをすることになる。

 

 麗華は事前に用意していたのか、キャビネットの入れていたつまみ類も出している。

 

 薄く切られた高級品とみられる生ハムにチーズ。さらに卵の燻製まである。

 

 相応の高級品なのがわかるけど、さすがに細かい違いが判るほどでもないけどね。

 

 とはいえ、ワインを飲みながらはとりとめのない会話だった。

 

 昔のテストで困ったところとか、中学や高校の時の同級生たちの話とか。

 

 ……なんだろうね。話していると涙が出てきそうになる。

 

 何でもない、どこにでもあるような話が尊く感じるときもある。少なくとも俺は、そんな毎日を過ごすことが難しい世界を知ってしまった。

 

 あの頃の毎日は、退屈な時も多かったけど、同時にだからこそ平和だった。

 

 そう思うと、目頭が熱くなるね。酔いもだいぶ回ってるみたいだ。

 

「ふふふ。私にとってはロマンが欠けているが、ロマンがすべてに優先されるとは限らんからな。……あれもまた、善き日常だ」

 

 麗華もそうつぶやき、苦笑しながらワイングラスを目の前で揺らす。

 

「そこに浸りきれんのは私の業だろうがな。……お姉ちゃんたちに後ろめたくても、私はこの道をそれる気になれんしな」

 

 その言葉とともに、麗華はため息を吐いた。

 

「とは言え、こういう場に出てこその魔王末裔と思ったのだがな。ダメ元で送った(ふみ)はあっさり断りの返信が来てしまったしどうしたものか」

 

「……まぁ、大王派って魔王派の政敵だしね。あんまり関わらせたくないのかも」

 

 そういう意味だと、かなり複雑な立場なんだろうなぁ。

 

 傀儡として擁立される王族か。はたして、あの人はどう思っているのか。

 

 この流れには俺の責任も少なからずある。少なくとも、あの出来事に至るまでの麗華は純然たる被害者なのだから。

 

 そう思うと苦笑いしか浮かべられないけど、麗華はその上でワイングラスを置くと立ち上がる。

 

「いかんな。こんなことばかり気にしては気が滅入る。そろそろ気晴らしも兼ねてメインデイッシュだ」

 

 そういうなり、麗華は服をするすると脱ぎ始める。

 

 ……え、そういうことが目的?

 

「え、それが本命?」

 

 麗華、本当に俺とそういうことするのに抵抗がなさすぎない?

 

 正直まだ後ろめたく思うときがあるんだけど、あっさり服を脱ぎ……あえて上着を羽織った麗華はそのままごろんとベッドの上で股を開く。

 

 というか、すでに結構濡れているんだけど。

 

 え、そこまで楽しみにしてたの?

 

「くっくっく。二人同時に相手をしてあそこまで愉しませてくれたのだ。今宵はいっそのこと、一人で思う存分堪能してみたくてな。もっとも、また別の機会に麗奈と二人でしっぽりしたいところだが」

 

 ……お~う。そうくるか。

 

 え、いや、その……ね?

 

 なんというか、ちょっとねぇ?

 

 ただ、思っている以上に抵抗はない。

 

 いろいろあったからね。もう、あんまり気にするのもあれというような感じでぶっ壊れたというか。

 

 とはいえ、そういうことなら遠慮なく。

 

「オーケー。ま、俺も一対一で過去の雪辱というか屈辱を晴らすというか」

 

「ふふふ。とても期待しておるので、思う存分よがらせるといい」

 

 そこまで行ってくるのなら、ま、遠慮なくさせていただきます。

 

 というより、ここまで楽しそうに待たれると断りづらいし、ぶっちゃけ酔っているせいか興奮してるし。

 

「じゃ、思いっきり愉しませられるように頑張ろうかな?」

 

「期待に応えてくれると嬉しいな。……さぁ、どうぞ♪」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 久しぶりの眼帯の無い麗華が、にこりと微笑みながら煽情的なポーズで俺を誘う。

 

 これで動きが止まらないあたり、思った以上に俺も克服できたってことだろう。

 

 ならまぁ、楽しむとしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

《木場祐斗》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パーティのあいさつ回りも終わり、僕たちは思い思いの時間を過ごしている。

 

 貴族の方々のパーティなだけあって、ケータリングも間違いなく上質だしね。

 

 そして、僕は今二人の女性と話している。

 

「……なるほど。悪魔の貴族にはそういう対応がベターなわけね。参考になるわ」

 

「これは助かるわね。あ、あのテーブル人が引いたから今のうちに……」

 

 うんうんとうなづいている雨宮さんと富士野さんだけど、富士野さんが食べ物を取りに行った。

 

 ははは。確かに高級品だし、ちょっと食べてみたいよね。

 

 とはいえ、ちょっと意外な流れだったけどね。

 

「でもよかったんですか? 富士野さんはともかく、雨宮さんは空本さんとのほうが―」

 

「いやいや。私だって個人の時間は大切にするわよ。……互いに息抜きを入れたほうがいいこともあるしね」

 

 そう返す雨宮さんは、これまたちゃっかり獲得していた白ワインを一口飲む。

 

 ドレス姿もなかなかに様になっているけれど、この人もかなりの美女だということか。

 

「……ふぅ。それに、麗夜や所長だけにつきっきりなんてあれでしょう? それは健全じゃないし、アンタだってリアス様ばっかりにつきっきりじゃないんだから」

 

 確かにね。

 

 リアス部長が僕たち一人一人を大切にしていることもあって、僕たちもきちんと一人一人の時間を得ている。

 

 そしてそういったものも大切だろう。自分を殺し続けるのはいいことじゃないしね。

 

 うっかり忘れそうになることも多いけど確かにそうだ。このあたりは経験値の差も大きいだろう。

 

「……あとはまぁ、あの二人もたまには二人っきりにしたいしね」

 

 なにか小さくつぶやいていたけれど、何だろう。

 

 聞こうかとも思ったけど、そのタイミングで富士野さんが戻ってきた。

 

「摘まめるものをついでにいくつか見繕ってきたわ」

 

「ありがと、アルトリーネ。ほら、木場も食べときなさい」

 

「そうですね。ではお言葉に甘えて」

 

 確かにこれはおいしそうだ。

 

 ……それはそれとして、リアス部長やイッセー君はどうしているかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は今、感動の涙すら流している。

 

 なんだろう。砂漠でのどがカラカラになっている遭難者が、オアシスでおいしい水を飲んだ時のような感動だ。

 

 涙が浮かぶ。思わず両手を握って祈りをささげたいけど、そこは我慢。

 

 そう、その理由は―

 

「……ぁ……ん。久しぶりで、腰に来たわね」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ふふふ。信徒として倒錯的な行為は割けるべきだが、いざ見ると盛りそうになってしまうね」

 

「はい。……とても素敵な姿でしたよ、イッセーさん、部長さん」

 

 ―俺は今、リアス部長とSEXしたからだ。

 

 どうも昨夜、秀華先輩が間に入って調停する形でこういう形にしたらしい。アーシアとゼノヴィアがまず最初にSEXして、リアス部長は本番的な感じでこうして待ちに待ったポジションとなる方向で話をつけたらしい。

 

 リアス部長に至ってはそれができるようにするためにわざわざたくし上げやすいドレスとすぐにつけ外しができるだろう紐パンで来てくれたみたいだ。おかげでだいぶスマートにできた。

 

 リアス部長があいさつ回りに行く間に、前もって言伝をしてゼノヴィアとアーシアが人払いを済ませてくれたらしい。

 

 俺もだいぶすっきりして、なんていうかこう……心の泥が一気に落ちたような爽快感すら覚えている。

 

 ……眼福だ。ガチ目に眼福だ

 

 三人そろって真面目にエロい。こんな女の子たちとさっきまでシてたんだから、俺のハーレム王街道は順調に進んでいるかもな。

 

 ただ、タンニーンのおっさんの言っていたことがちょっと思い出しちゃうな。

 

 ハーレムを作るだけだともったいない、か。

 

 ……何か別の答えが必要なんだろうけど、どうしたもんかな。

 

 っと。一応人払いはしている部屋だけど、万が一があるしちょっと様子見するか。女子たちの時間っていうのも邪魔しちゃ悪いしな。

 

 そう思って、そっとドアを開けてこっそり外の様子を見ると、走っていく女の子の姿が見えた。

 

 あれは小猫ちゃんか? なんかすごく真剣というか、切羽使っている感じだったな。

 

「……どうした、イッセー?」

 

「あ、ゼノヴィア、皆」

 

 と、話を終えた三人が気づいたみたいで声をかけてくる。

 

 俺は素直に小猫ちゃんの様子がおかしかったことを伝えると、リアスはすぐに動いた。

 

「ゼノヴィア、パーティ会場に戻って、可能限りみんなを集めて事情を伝えておいて。アーシアはこのメモを警備の方に渡して頂戴」

 

 素早くメモを書きながら、リアス部長は真剣な表情になる。

 

「小猫がこういう時に動く子じゃない以上、普通じゃないことが起きているかもしれないわ。私はイッセーと様子を見るから、何かあったらすぐに動けるようにして頂戴」

 

「確かにそうですね。よし、任せてください!」

 

 小猫ちゃんは俺たちの中でもかなりの常識人だ。

 

 その小猫ちゃんがおかしいとなると、何か大きなことが起きてもおかしくない。

 

 これは気合入れないとダメだろ。急いで俺たちも動くか!

 




 本当は予約投稿で月曜の午前にする予定でした。どうも土日は投稿しても読者数が伸びにくいので。

 ……いや、エロ挿絵を朝っぱらから見せるのは仕事とかに支障きたすのではなかろうか……?

 と、思い直して日曜の夜から投稿させていただきました。

 さて、ここからがヘルキャット編本番だぜぇ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。