※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 今週も頑張って一週間乗り切ろうとしておりますグレン×グレンでっす!

 いやまぁ苦労しましたが、とりあえず今週も乗り切れそうです! この調子で次の一週間も頑張っていきたい所存!!

 さて、本編!


二十五話 反撃タイムの始まりです!(後編)

『兵藤一誠』

 

 

 

 

 

 

 

「……来たか、裏切り者」

 

「獅子身中の虫と言ってほしいわね」

 

 小さく、二人はそう言い合った。

 

 そして次の瞬間、なんか猛攻が始まる!

 

「何故神の妄念から解き放たれ、それを喜べない!! 信じてもいない神の走狗に成り下がることがお前の正義か!」

 

「分かってないなら言ってあげるわ。どうでもいいわよ、そんなもの!!」

 

 凄まじい速度で放たれる兵野の攻撃を捌きながら、アルトリーネさんは言い返す。

 

「私にとってあの子は友達。それを勝手に奪っておいて「よかったな」? ……あの子が何をしたというの!!」

 

「聖書の神が死してなお押し付ける勝手な異能に、友などという言葉を使おうとするな!!」

 

 アルトリーネさんの反撃を捌いて、兵野は怒声と一緒に反撃を返す。

 

「俺は今でも目を閉じれば思い出すぞ! 堕天使どもの勝手な危険視! 魔法使い共の理不尽な勧誘! 至り、自ら投げ捨てた頃には……俺の周りの者も街も、全ては何もかも消え去った!!」

 

 アルトリーネさんの猛攻を、兵野は強引に吹き飛ばす。

 

 更に魔力の奔流を放ち、俺の牽制もしながらアルトリーネさんを攻め立てる。

 

「何が奇跡だ、祝福だ! 聖書の神とその信者は、死してなお一線を越え続けている!! まず真っ先に滅ぼすべきは、奴が遺したシステムだ!!」

 

「いい加減に……しろ!!」

 

 俺がドラゴンショットで撃ち落とそうとするけど、兵野は魔力を叩きつけてそれを相殺。

 

 更に俺にも狙いをつけて、俺達を同時に攻撃する。

 

 早い! 弾幕が多いうえに痛いし、合間を縫うように兵野の攻撃が入ってきやがる。

 

 こいつ、鍛え方が違う……!

 

「貴様も貴様だ兵藤一誠!! 今更正義面などおこがましい!!」

 

 っていうか、さっきから私怨混じってないかこいつ!?

 

 え、俺何かした!? リアス部長のこと狙ってたとかそれか!?

 

 ちょっと困惑すらしているけど、兵野は俺に強い嫌悪感を見せてきやがる。

 

「いい歳をこいて覗き行為とは反吐が出る! 婦女子に対する最低限の礼節も弁えられないか、屑が!!」

 

「ボコられて手打ちになってからは一切やってないけど!? 発狂しそうになっても我慢してるぞ!?」

 

 流石にそれは酷くない!?

 

 頑張って一年以上やめてるんだよ{本作独自設定。誠二の介入による}!?

 

「一度やった時点で終わりだろうに! 犯した罪が生涯消えるか、死ぬまで背負えぬのなら最初からするな」

 

 もの凄い、汚いものを見るような目で兵野はそう言い切った。

 

 ……ああ、何となく分かったよ。

 

 多分だけど、兵野は一度ダメになった奴は生涯ダメ扱いされて当然な考えなんだ。

 

「不良の更生の何が偉い。一度間違った時点で永遠にそれは消えんし、それに耐えられないくせに改心したなどと……反吐が出る」

 

 ……そうか。

 

 なら、遠慮はいらねえな。

 

「……お互い様だよ、糞野郎」

 

 思った以上に静かな声が出た。

 

 そして、思った以上に声に殺意が籠っていた。

 

 ああ、こいつは多分凄い奴なんだろうさ。それは認めてやるよ。

 

 だけど、こいつは言っちゃいけないことを言った。

 

 少し前のことを思い出す。

 

 吹本さんと旗本さんの過去を思い出す。

 

 空本さんや雨宮さん、雲川さんの過去の話を思い出す。

 

 道を間違えた者がいる。罪を犯した者もいる。

 

 だけど、だから今のあの人達を馬鹿にしていい理由があるか?

 

 ……違うだろう。

 

 秀華先輩や樹下が引っ張り上げて、そして間違えた過去を背負いながらも頑張っている人達を、俺の仲間達を―

 

「馬鹿にしてんじゃねえぞ、あの人達をっ!!」

 

 ―そんな理屈で切り捨てられてたまるかよ!!

 

 俺はもう、後先を考えた遠慮なんてしない。

 

 躊躇なく、星辰光を最大出力まで引き上げて、強引に兵野に拳を叩き込む。

 

「ぐあっ!? ……貴様ぁ!」

 

 兵野も殴り返すけど知ったことか。

 

 今の俺はめちゃくちゃ切れてるんだよ、この野郎!!

 

 反撃を無視して強引に殴り飛ばし、更にドラゴンショットを連続で叩き込む。

 

 兵野も魔力を使って防いでいるけど、それで止まるか!!

 

 強引に突っ込む。全力で殴り飛ばす。ドラゴンショットでぶっ飛ばす。

 

 強引に突っ込む。全力で殴り飛ばす。ドラゴンショットでぶっ飛ばす。

 

 強引に突っ込む。全力で殴り飛ばす。ドラゴンショットでぶっ飛ばす……!

 

「い……い、加減にぃ、しろ!!」

 

 兵野が強引にこっちに迫り、そして組み合いになる。

 

「しつこいぞ、下郎!! 下種な欲望のままに女を辱め、今度は愚神(ぐしん)の押し付けた呪いで粋がるか!!」

 

「心配すんな! 俺が籠手無しだとただの弱っちい奴だってのは分かってるさ!! ただ、追加で一つ言っとくぜ?」

 

 ああ、俺もいい加減文句の一つを言っていいだろうさ。

 

 お前が神器ってモノを全部ひっくるめてただの道具だと思ってんのは分かったけどさぁ……っ!

 

「……俺の大事な相棒のことを、物扱いしてるんじゃねぇっ!!」

 

 思いっきり頭突きを叩き込んでやったぜ!!

 

「……ぐ、が……なめるなぁ!!」

 

 鼻血が思いっきり出ているくせに、ぴんぴんしてんじゃねえか。

 

 ただ同時に、兵野を中心に俺を包み込むように大量の魔方陣が浮かび上がる。

 

「だが準備は間に合った……! 数百人がかり、貴様らが神器大事さに禁術扱いした術の波状攻撃だ!」

 

 おいおいそんなことまでしやがるのかよ!!

 

『まずいぞ相棒。おそらく奴は己の星で耐性を上げているが、それを踏まえても影響を受けるだろう術だ。直撃すれば鎧を纏ってるとしても、今の相棒ではただではすまん!!』

 

 マジか。こうなったら我慢比べしながらぶっ飛ばせってことかよ!?

 

 ちょっと大変になると思った時、俺の隣に並んだ人がいた。

 

「……ドライグの方に質問するけれど、兵藤君の火力で兵野は倒せる?」

 

『……溜めに溜めれば大打撃は与えられるだろう。だが、この呪術を前にその余裕は―』

 

「あともう一つ。個人的に大事なことがあるわ」

 

 ドライグの声を遮って、アルトリーネさんは真っ直ぐな視線を俺達に向ける。

 

「貴方にとって、兵藤一誠という子はどんな子?」

 

『……苦労は駆けれているな。乳房で性器をしごかれて至るわ、乳首をつついて別の形にするわ……。歴代の宿主も異性には困らない生活を送っているが、相棒の方向性がおかしいとすら思う』

 

 い、言ってくれるなオイ。

 

 だけど、ドライグの声はちょっと愉快そうだ。

 

『だが、今までで一番宿りがいのある相棒だ。ここまで宿っていて、強くなるのではなく楽しいと思える相棒は初めてだ』

 

 ど、ドライグ~……!

 

 俺がちょっと感動していると、アルトリーネさんは小さく微笑んだ。

 

「そう、貴方にとっても宿主は友達なのね。……なら、先達が力になるわ!」

 

 そう答え、アルトリーネさんは拳を構える。

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Other Side』

 

 

 

 

 

 

 

 

 その光景を、多くの悪魔達が見ていた。

 

 ヴァーリ・ルシファーが打倒されたことで禍の団が撤退を始める中、だからこそ誰もがそれに注目した。

 

 赤龍帝を相手に真っ向から渡り合う、アイアンローズのトップエージェント。

 

 その彼を基点に発生していく、明らかに禁呪と分かる禍々しい呪いの数々。

 

 それを前に、赤龍帝を庇う一人の女性が拳を構える。

 

 戦場に似つかわしくないメイド服の女傑。その名、富士野アルトリーネの名が知れ渡る、その決着が始まった。

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星!」

 

 そして襲い掛かる呪詛に対し、彼女は真っ向から拳でそれを粉砕する。

 

 そう、拳で呪いを粉砕した。

 

「安らぎを求める魂を守るがために、黒き犬は牙を剥く」

 

 その光景に唖然としないのは、敵対者である兵野勝正ただ一人。

 

 そう、彼は知っている。彼女の星がどれだけ厄介であるのかを。

 

「理不尽なりし世界の無常。されどひと時の安らぎあれ。悪意の有無にかかわりなく、無用の争乱一切無用」

 

 故に、呪詛は収束される。

 

 悪神ロキがもたらした、アイアンローズの最新鋭武装であるエインベロス。その恩恵なければ、超高密度の呪詛までは完全には殺せまい。

 

「その頼もしき咆哮が、善意に奪われ幾星霜。逆襲の時は訪れた」

 

 その確信を、アルトリーネは文字通り打ち砕く。

 

 放たれた超高密度の呪詛を、彼女は両手を叩きつけて粉砕した。

 

「善意をもって苦悶を広げる、その妄信に喰らいつけ。我が友を奪い正義を成すと、守り手を前によく吠えた」

 

 そしてその両手には、それを成す力が具現化している。

 

 犬の頭部を模したナックルダスター。両手に装着するそれからは、聖なる波動が文字通り波打ってあふれ出ている。

 

 そして、今この場において彼女の星とこの力は相乗効果を発揮する。

 

「いざ此処に、誓いの叫びを響かせよう。どこかの果てでそれを聞き、返礼の遠吠えが聞こえてほしいと、切に切にと願いながら」

 

 そしてその目は真っ直ぐに、兵野勝正を見据えている。

 

 僅かな動揺と明確な苛立ちを見せる敵に、彼女は詠唱に本音を込めて宣言する。

 

「―善意で咲いた鋼の薔薇よ、狂気の報いを受けて散れ」

 

 ここに、呪詛の全てを粉砕し、アルトリーネは宣戦布告の咆哮を響かせる。

 

超新星(メタルノヴァ)――守護獣の咆哮、悪意を払え(チャーチグリム・ガーディアン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 富士野アルトリーネ

 

守護獣の咆哮、悪意を払え(チャーチグリム・ガーディアン)

基準値:B

発動値:

収束性:B

拡散性:E

操縦性:B

付属性:B

維持性:

干渉性:B

 

 

 

 

 

 

 そして襲い掛かる多種多様な現象を、アルトリーネは拳で粉砕する。

 

 呪詛・魔力・炎・雷撃・暴風・魔術。

 

 多種多様な現象を拳で祓う要素は二つ。

 

 そしてその中核こそ、彼女の星辰光である守護獣の咆哮、悪意を払え(チャーチグリム・ガーディアン)

 

 その力の本質は、()()()()()()

 

 あらゆる現象に対して、拳によって迎撃することを可能にする星辰光。

 

 収束・操縦・付属・干渉。四種の性質によりあらゆる存在を対象として、攻撃による迎撃を行う星辰光の存在こそ、彼女がアイアンローズでトップエージェントとなった最大の要因。

 

 そして、それをもってしても本来ならこの呪詛は弾き飛ばしきれない。

 

 それを成す力こそ、彼女の手にはめられた二つのナックルダスター。

 

「……馬鹿な。神器の後天的移植にはリスクが大きすぎるはず―」

 

「ええ。でもそこに新たなアプローチを成しているの」

 

 驚愕する兵野に迫り、アルトリーネは拳を叩きつける。

 

 同時、ナックルダスターから放たれる破邪の咆哮。

 

 それによって攻防を繰り広げるアルトリーネは、小さく微笑む。

 

「摘出された神器を内蔵した人工神器。そのテスターに、その神器を奪われた私が選ばれたのは、運命的だと思わない?」

 

「……自ら呪いを再び受ける!? どこまで狂っている、貴様は!」

 

 真正面からの拳と拳のぶつかり合いを行いつつ、兵野は戦慄を覚える。

 

 この戦いにおいて、兵野はアルトリーネの情報を精査していた。その過程で、彼女と思われる神器を摘出した情報も把握している。

 

 それこそが、独立具現型神器の墓守の忠犬(グレイブ・ガーディアン)。チャーチグリムという犬の守護霊を宿したそれは、聖なる防護結界を展開する。

 

 そしてそれを宿した人工神器をもって、アルトリーネはアイアンローズに真っ向から勝負を挑む。

 

「この子達を呪いとしか見れない奴らに、彼を馬鹿にする資格はない!」

 

「狂いに狂ったか、愚か者が!」

 

 激高する兵野だが、その瞬間、絶大なオーラを察知する。

 

「……お前が偉そうに言ってんじゃ……ねぇえええええ!」

 

 激高した隙を突かれたがゆえに、その一撃は回避できない。

 

 放たれた兵藤一誠のドラゴンショットに、兵野勝正は全身を破壊されていく。

 

 その一撃。勝負は決したと、兵野自身が悟る。

 

 ……その上で、彼は一歩を踏み出した。

 

「ただでは……死なん!」

 

 その拳は一瞬で、反撃を振るったアルトリーネとイッセーの腕を砕く。

 

 更に踏み込み、バランスの崩れた兵藤一誠を狙うのは冷静な判断。

 

 体術の技量で、兵藤一誠がアルトリーネを超えるわけがない。必然として、攻撃を当てれる可能性が大きいのは兵藤一誠。

 

 そして、もう一つ。

 

「させるわけが……っ!」

 

 アルトリーネが庇ってくれるのなら、まとめて倒せる余地すらある。

 

 兵野はこの一瞬で、命を燃やし尽くす覚悟を決めた。

 

 拳を握り、踏み込むと共に、自らにかけている呪詛を開放。

 

 命の全てを燃やし、最大出力の攻撃を叩き込む。

 

 それに対してアルトリーネも迎撃するが、それが届かないことをアルトリーネ自身が半ば悟る。

 

 それでも、せめて攻撃の威力を殺すしかない。

 

 それがアルトリーネにできることで、そういう判断を実行に移せるよう、彼女自身が鍛えられてきた。

 

 だが、それでも。

 

―あの子に、もう一度会いたかったなぁ―

 

 その想いが脳裏をよぎる。

 

「……ごめんね。会えなくて」

 

 思いが、小さく言葉になって口に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「会えますよ。ここで生き残って!」

 

 

 

 

 

 

 

 その背中に、触れる手があるのを多くの者が見た。

 

「会わさせますよ……俺達が!!」

 

『Transfer!』

 

 その瞬間、兵藤一誠は間に合った。

 

 流れ込む譲渡の力。そして、それはただの譲渡に収まらない。

 

 光を纏う兵藤一誠の星辰光はいまだ健在。そして、彼は素質の無い己に星を与える禁手に到達した。何より、彼は()()()()()()()()()

 

 その意味を、誰もがまだ理解できていなかった。

 

「……え?」

 

「……な?」

 

 アルトリーネと兵野の二人が、戦慄すら覚える。

 

 今この一瞬、アルトリーネの星辰光は明らかに異常な域に高まっている。

 

 星辰体の感応量が違う。出力が違う。何より、聖なる光がその身に纏っている。

 

 そのありえない現象に、兵野勝正は思考が一瞬止まる。

 

 そしてその瞬間、兵野勝正が纏う呪詛は、聖なる光で消し飛ばされた。

 

 それを、アルトリーネは何故か見逃さなかった。

 

 ありえない現象に思考が止まっていたにも関わらず、見逃さずに動けた。

 

 ……それはきっと、誰かに背を押されたからなんだろうと、彼女は一瞬だけ思ったのだ。

 

「い……っけぇえええええええええっ!!」

 

 放たれる拳は、鋭く殺意すら籠った絶大な一撃。

 

 その一撃は、兵野勝正の胸部を文字通り粉々に打ち砕いた。

 




 とりあえずヘルキャット編の戦闘はこれでほぼ終了! 後は基本として戦後処理となります!

 では、最後にアルトリーネの星辰光を紹介して終わりましょう!!





富士野アルトリーネ

守護獣の咆哮、悪意を祓え(チャーチグリム・ガーディアン)
基準値:B
発動値:
収束性:B
拡散性:E
操縦性:B
付属性:B
維持性:
干渉性:B

 富士野アルトリーネの星辰光。
 星辰光の力は万象迎撃能力。接触した対象そのものに干渉し、それらに対して迎撃という現象を可能にする星辰光。

 優秀な各性質がもたらすその本質はは、どんな対象にも出力・密度次第で通用する攻撃・防御として機能。ある種の概念系能力であるがゆえに、認識して迎撃するという過程を踏めばあらゆる現象に対して効果を発揮する。
 生物・無機物はもとより、異能に対しても万能といってもいい対応力を発揮。この万能性は星辰光としてもずば抜けており、相手を一切選ばない迎撃の確立は、彼女をアイアンローズでも指折りのエージェントにのし上げた。

 しいて言うならば拡散性が極めて低いため、攻防においては自分と対象の間に直接的な経由ラインを擁する必要があるという点。このため基本的には接近戦のみの使用が限界と思われたが、ワイヤーアンカーといった形である程度の打開は十分可能。それに気づける技術者がいれば、大きく能力が様変わりする。
 その力、すなわち究極の一に真っ向から対応しうる至高の全。あらゆる存在に干渉できるこの力は、理論上なら星辰光を超えた星辰光にも短時間の防戦を成立させれるだろう。

 その力をもって、アルトリーナは何を成すのか。

 それを見定めるためにこそ、彼女は剣をもって歩き続ける。

★詠唱

 創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌く流れ星。

 安らぎを求める魂を守るがために、黒き犬は牙を剥く。
 理不尽なりし世界の無常。されどひと時の安らぎあれ。悪意の有無にかかわりなく、無用の争乱一切無用。

 その頼もしき咆哮が、善意に奪われ幾星霜。逆襲の時は訪れた。
 善意をもって苦悶を広げる、その妄信に喰らいつけ。我が友を奪い正義を成すと、守り手を前によく吠えた。

 いざ此処に、誓いの叫びを響かせよう。どこかの果てでそれを聞き、返礼の遠吠えが聞こえてほしいと、切に切にと願いながら。

 ―善意で咲いた鋼の薔薇よ、狂気の報いを受けて散れ。

 超新星(メタルノヴァ)――守護獣の咆哮、悪意を祓え(チャーチグリム・ガーディアン)



 コンセプトは「どんな敵にも対応できる万能性」。詠唱はチャーチグリムという犬の守護霊的な妖精から取っております。広義的にはブラックドッグの一種ともされていると言えば、わかる人にはわかるのではないでしょうか?

 アルトリーネも元はアイアンローズのトップエージェントなので、「どんな偉業にも通用する」を星辰光のコンセプトとしております。

 その結果が「万象を迎撃できるようになる」という方向性。割と反則級の万能性を誇っており、やろうと思えば錬金術師の星封じを殴って無効化できますし、審判者の星がどういう物かわかれば当たった地点を殴って付随された衝撃を無効化できます。迎撃という観点においては究極レベルの星辰光ですね。

 そしてそんなアルトリーネの勝利の鉤となったイッセー及び人工神器。

 人工神器はアルトリーネが持っていた神器に同型が多数存在することを利用して「相当神器に適合していたのだから、その神器ならある程度の適合値は期待できる」といった感じです。そして簡単に取り外しができる人工神器という形にすることで疑似的に複数の神器保有者となりました。

 そしてイッセーの譲渡によるさらなる昇華。これに関してはホーリー編まで持っていきたいので、そこはご了承ください。
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