シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚 作:グレン×グレン
職場の同僚が既に言っているのですが、普通に現場は盛況のようですね。いろいろ途中で言われているし未完成な部分もありますが、もうどうしようもない状況下ですら足を引っ張る連中がいなければ最も完成度は高かったと思っているグレン×グレンです。ゲームじゃないんだから途中で止めても金は戻ってこないし、国際的な催しだから無理に止めるよりいい結果に終わるような努力をするべきでしょうしね!
とりあえずガンダムブースと、あと国外と国内ブースをいくつか巡りたいですね。全体的に見れる部分が多そうな、EUパビリオンとか赤十字パビリオンとかがいいのかな?
それは置いといて本編!
《木場祐斗》
僕はリアス部長の護衛として、アザゼル先生の住んでいるマンションに来ている。
と、そこには秀華先輩が旗本さんを連れてきていた。
「お、リアスちゃんも呼ばれてた?」
「ええ。真面目な話のようだけれど、まずは上の立場に通しておいた方がいいということでしょうね」
そう言葉を交わすと、二人はドアを開ける。
僕は旗本さんと共に後ろについていく。護衛として連れてこられたのだろうけれど、アザゼル先生の居室に呼び出されたうえで敵がいる可能性はほぼないし、そうだとするなら詰みになるだろうからね。
とはいえ、こういう時は樹下君が来るものとばかり思っていたけどね。
桃山警護事務所は秀華先輩がトップだけど、副官となる立場は波柴一族一斉摘発前からの付き合いであり、また波柴一族が直属として見出した樹下君だ。
こういう時こそ彼が来るはずなんだけど、事情は大体読める。
「どちらの意見ですか?」
旗本さんに尋ねると、彼女は小さく苦笑していた。
「どっちも。その辺りは阿吽の呼吸なんだ」
なるほどね。
駅での一件で色々あったのは分かるけれど、流石に想定外ということなんだろう。
己の行動と発言にはその度合いに応じて責任をきちんと取ろうとするのが樹下君だ。となると、相当深いところに踏み込んだのだろう。
そもそも、彼が最後の責任としての介錯どころか状況次第での一騎打ちすら追加しているのだ。かなりの事態とみていい。
とはいえ、今はそれどころじゃないのだろう。
「よ、四人とも。とりあえずコーヒーでいいか?」
と、アザゼル先生はもてなしてくれるけれど、その表情は少し硬い。
とりあえず一口飲んでこちらが一息ついたのを確認してから、アザゼル先生は肩をすくめる。
「ミカエルから連絡があったが、教会側でもトラブル発生だ。……具体的には、組織的な離反者が多数発生してヤバイ国に集まっちまった」
「……まずいことになっているわね」
リアス部長が懸念を見せるのも当然だろう。
現在、三大勢力の和平は他の神話体系にも広まっている。
だがカウンターを叩きつけるように、アイアンローズが第三世界の多数の国家を後ろ盾にする形で徹底的に反三大勢力を謡っており、寄りにもよって早い段階で和平に賛同したアースガルズとオリュンポスにおける大手の神、ロキとハーデスがすぐさまそれに同調。その影響で無視できない格の神格やその配下がついており、禍の団とは別の意味で危険な勢力となっている。
そこに来て、教会側で組織的な離反が起き、国に集っているということか。これは厄介なことになったね。
「ま、元々
秀華先輩はそうぼやくと、少し乾いた笑いを浮かべてきた。
「まさか聖書の神様が死んでるなんて言えないしねー。下手に明かしたらそれこそ世界規模で大混乱だよ。まだマシなんじゃない?」
肩をすくめてからそういう秀華先輩に、リアス部長は少し眉を顰める。
「流石にそれは楽観的だわ。そもそも、この段階で組織的な離反者が教会から出て国に集まっているのなら、その最大の懸念点は一つでしょうに」
と、リアス部長はちらりと広げられていた世界地図の方を見る。
……神代晃星、そしてそれを崇める戦奏教団。これらの存在が出来てからの二十年で、世界情勢は無視できないほどに代わっていると聞く。
戦奏教団は少しずつだが拡大を続けており、しかも世界的にいくつかの枠を作りながら、ある程度固まった状態で領土を確立している。
重要な要所となるところには、翠色の結晶体でできた高さ数百メートルの大樹のようなものが誕生。そこを基点にする影響範囲内では土地は肥え、戦略核兵器であろうと驚異的な勢いで力を減衰させて放射能汚染すら瞬く間に除染するためほぼ効果なしで、そもそも大樹から優れた対空攻撃がなされるため効果を与えることが不可能に近い。
この為反撃や逆侵攻はほぼ確実に失敗しており、基本的には前線を維持して防備を固める方向になってしまっている。
更に、戦奏教団はあえて技術を信仰対象国の不満分子に流すことで、独立運動を起こさせるようにしている。特に国内情勢にも問題がある露・中・印においては効果的で、とくに中印ではかなりの数の独立運動が起き、国連未承認で言うなら自治を行っている国家は数多い。
日本政府に連携を求める国家もあり、一部では台湾と同様の扱いで協力関係を結んでいること授業で学んだよ。
そして、それ以外に影響がある国は少なからずある。
そしてその一つが、ソレだ。
「ロザリア聖教国。中東で十数年ほど前に独立を表明した、聖書の教え……それもキリスト教を国教とすることを明言している国家だ」
アザゼル先生がそう言ってため息をついた。
「ミカエルやローマ教皇も苦労してるとは思ってたさ。聖書の教えを世界に広める為に邁進する起業家が、なまじ神器を持っていて完全に制御していた所為で星辰奏者に到達。それを元手に人材を集めまくり、その後ろ盾をもって中東にキリスト教至上主義国家を作りやがった。アルカイダやISLSもびっくりだぜ」
そう、この国は間違いなく懸念点となるだろう国家だ。
ある意味で注意するべき国家であり、しかしそれが足りなかったということになる。
「教会から離反した教会の組織は全部がそこに?」
リアス部長が確認すると、アザゼル先生はしっかりと頷いた。
「大半は間違いなく向かっていることが確認も取れている。また聖教国政府からも「神敵たる悪魔や裏切り者たる堕天使、まして神を僭称する偽神との
そうぼやくアザゼル先生に同意したのか、秀華先輩も天を仰ぐ。
「出鼻くじかれた堕天使に、そもそも禍の団を率いているような旧魔王派とは別口でやばいことになってるわけかー……面倒なぁ~」
まったくだ。
規模としては禍の団やアイアンローズほどではない。これがまた厄介だ。
二大的勢力を前にして、ロザリア聖教国に注力するには状況が整ってない。
まずどの勢力もロザリア聖教国を打倒するということならできるかもしれないが、禍の団もアイアンローズもそれは期待できない。最大の大敵をまず潰してからと考える可能性が大きいからだ。
そういう意味では、むしろロザリア聖教国の方を利用したい所だろう。これも、組織の性質柄不可能に近いのがこちらにとっての幸いか。
「中々厄介なことになってるよね。規模がでかい組織が睨み合いになっている間に、余計なことして状況を大混乱に陥れさせそう」
「流石にいきなり大規模攻勢には出ないでしょうけれどね。規模からいって、挙国一致体制を取れたとしてもどの勢力でも圧殺できる数でしかないもの」
秀華先輩とリアス部長はそう言い合うが、しかし表情が険しいことには変わりない。
ただそれを見たうえで、アザゼル先生はパンと手を鳴らして注目を集めた。
その表情は少し努めたものだったが、確かに笑顔になっている。
「ま、一応の警戒はしとけって話だ! 基本的には俺達大人でできるところは対応する。お前らは今の段階じゃあくまで後詰だから、深く考えすぎんなよ?」
そこまで言ったうえで、アザゼル先生は少しにやりと笑う。
「……で、例の新顔はどうなんだ、秀華?」
新顔となると、やはりあの楽青蘭さんか。
色々あったのは間違いないだろうけれど、秀華先輩はちょっと困り顔だった。
「一応うちの準社員にする方向ですね。ま、ちょっとその辺再編するかもですけど問題はそこじゃなくて……~」
と、そこまで言って天を仰いだ。
もの凄く何かが詰まっているような感覚だけれど、そこで旗本さんが苦笑する。
「その、誠二が特に振り回され気味というか、責任は取りたいけどこの方向はあれという感じになってると言いますか……ね?」
「そうなんだよねー。誠二、変なことにならないといいけど」
二人が揃って困り顔だけど、どんなことになっているんだ……?
《樹下誠二》
……さて、今日はこのタイミングでいいか。
「青蘭。経理関係の資料はこの棚にまとめる予定なので、後で目を通しておいてくれ。本来は電子化で固定するんだが、電磁パルスに対する警戒もあるので特例を通している形になっている」
「分かった、ご主人様。目を通すついでに整理をし直したほうがいいと思うが、そのあたりの判断は?」
即座に指摘するポイントが出ているあたり、本当に優秀だな。
さすが海外のとは言え大学院まで出ていることはある。基本的には経済学や社会学を中心に学びつつ、本命はそれを参考とする形での会社経営などを行う実務面を学んでいたそうだが、さっと見ただけで改善するべきポイントがいくつかあるんだろう。
「秀華に話を通しておけば大丈夫……というわけでもないか。話は通しておくから、ある程度分かりやすく箇条書きにしてくれ……もとい、
「分かった。それと、次は何をすればいい?」
とまぁ、さっきから青蘭はこの調子だ。
俺に対する絶対服従を誓うというか、生殺与奪まで含めた権限を全部俺に支配してもらいたがっている。むしろそのために、俺の発言を逆手にとってそれをさせに来たといってもいい。
すでにメイド服にも慣れているあたり、これは本気だ。
……そして、そうなってしまった理由もある程度は推察できる。
考えようによっては納得ができる。だからこそ、責任を取ることはやるともさ。
だが、だからこそ俺は厳しく対応をしないといけない。
「青蘭、
俺は不意打ちでそう告げる。
それに対して青蘭の反応は速やかだった。
「はい♪」
喜びすら感じられる反応で、頬を赤らめながら彼女は躾けられた犬のそれで俺の前でお座りをする。
条件反射レベルだ。それほどまでに、彼女は瞬時に俺の命令でそれをする。
そこまで躾けたつもりはない。つまるところ、彼女は一度俺がお座りを命じた時点で「次が来たらいつでもやれるようにする」ことを前提にした。そして俺がいないときに反復練習をしたということだ。
……これも俺の責任の一つだろう。強引に引っ張り上げるような真似をしたのなら、その行動と発言に見合った責任は取らないといけない。
だからこそ、俺は表情をあえてフラットにしてズボンのジッパーを下ろす。
「……じゃぁ、今日の処理を頼む……じゃないな。俺の処理をしろ、犬の様にな」
あえて拒絶されるような命令を下すが、青蘭は不満をおくびにも出さない。
むしろ即座に胸元すらはだけ、発情した顔でよだれすらたらさんばかりだ。
「わんっ♪」
本当に喜んでなめて咥えてくれるものだ。
自主的に調べているのか、どんどん具合がよくなっている。まさに忠犬といえるだろう。
うん。これも俺の行動と発言によるものなのだから、責任は取らないといけない。
いけないが……いや、やっぱり想定外というか想定するのも難しいだろ。
……俺、二学期から大丈夫だろうか……?
今回はエロが少なめな幕間でしたが、結構シリアス要素が強い話です。
ガチでエロい話はエロ短編集のほうに回せばよくなったので、そういう意味だとシルヴァリオシリーズみたいに「エロ部分そんなに多くない系のエロ作品」に収まりそうです。
あと誠二のヒロイン関係ですが、現状九人ぐらいで最終的にまとめたいと思っております。割と多いと思いますが、今後の展開における詠唱的に、9人にしておきたいという想いが強くなりまして。
……もともとエロ鬱作品によるダメージの発散を兼ねてヒロイン造形をする都合上、ネタはまだ結構残っているのですよ。とりあえず今回はある程度控えめにするからこそこの程度に収めておきたいところです。
全てはエロい作品を探すと鬱い要素が多い話に巡り合ってしまうのが悪い。前から書きたいハルサワとか夏庵とかは今回はお預けにしようそうしよう……っ!