※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! AIイラストを少しずつならして言っているグレン×グレンでっす!

 とりあえずLoRA学習に手を出して、少しずつ成果を上げれてきております!! この調子で少しずつやっていきつつも、本編も少しずつ書き進めていきたい今日この頃です!!

 というわけで、本編!


第五話 残暑のデートタイム

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ヤバイ。俺は思った以上に緊張している。

 

 具体的には、普段から眠り方も教育されているから一日六時間前後は意識すれば十全に眠れるのに、今日は頑張っても四時間しか寝れなかった。

 

 おいおいどうした樹下誠二。生まれて初めて、波柴一族で一体を犯した小悪党を殺しの経験を積ませる一族の目論見に乗って殺した時も、もうちょっと寝れただろう。

 

 まさか俺が、デートで緊張して調子が崩れているだと? もしかして俺、そういう方向で純粋無垢だというのか?

 

 散々性的に倒錯しまくった下半身事情を経験している俺が? 十代前半で一通りのプレイは経験し、ケツの穴に何本も男の竿喰らって直腸に精液まで注ぎ込まれた俺が? 波柴一族を壊滅させるころには百人切りすらしている余地がある俺が? 何人も穴兄弟も竿兄弟姉妹も作っている俺が?

 

 ……いや、極めて特殊な環境過ぎて、こういった真っ当な青春経験がなかったな俺。常識的に考えて未経験すぎて、多少緊張してもおかしくないか。

 

 そこまで思い至るとちょっと落ち着いてきたかもしれない。とりあえず睡眠不足はあれだ、お昼を食べてから公園でお昼寝タイム的なアレを入れればいいだろう。サンドイッチを買って大きめの自然公園で食べるというプランになっていたし。

 

 助かったぞ青蘭。俺は正直、お前の飼い主になるのは方向性が想定外で困っていたが、主の力になるその能力は本物だ。普段から俺にのめり込み過ぎないよう手を変え品を変えて頑張っているが、今夜ぐらいはストレートに既存の成功例から安定した可愛がりをするべきだろう。

 

「あ、誠二君。待ったの、かな?」

 

 と、声が届いたので振り返る。

 

 そこには、おしゃれなワンピースを着たコナユキがいた。

 

 ……一瞬見とれた。

 

「なんだろうか。似合っている上に新鮮すぎて、なんかすごいキたな」

 

「そうだね。誠二君も、結構おしゃれ?」

 

 お互いにそう褒め合ってから小さく笑ってしまう。

 

 基本的に桃山警護事務所は執事服&メイド服だし、波柴一族のところではおしゃれなどとは無縁だったからな。

 

 お互いにそれなりに付き合いがある方だが、新しい刺激が入って苦笑してしまう。

 

 ……まったく。本当に波柴一族はクソだったということか。

 

 この程度のことが新鮮でたまらない。俺もコナユキも情緒が育つ思春期を台無しにさせられたものだ。

 

 なら、俺がすることは一つだな。

 

「……いい機会だ。いっぱい青春を取り戻そうか」

 

「うん、わかった。なら、人生初、ゲームセンターとかいいかな?」

 

 むしろ、その程度で済ませるなんて論外だろう。

 

 さ、楽しもうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

《空本麗夜》

 

 

 

 

 

 

 そろそろ誠二達はデート中かな?

 

 そう思いながら、俺達は一旦集合してアザゼル総督を踏まえた話し合いになっている。

 

「さて、と。それじゃ、今後に備えた話し合いをするぞー」

 

「そうね。とりあえず、夏の特訓からの発展形について探ってみるべきかしら?」

 

「結果を踏まえて今後のプランを修正するのは基本だしねー」

 

 リアス嬢も秀華所長も素直に頷き、それを踏まえてアザゼル総督は資料をめくる。

 

「とりあえず、今いない樹下とコナユキだな。ま、コナユキに関しては抜本的な見直しも考えるべきだが」

 

 まぁ確かにね。

 

「それなら私達も……と、いうわけにはいきませんものね」

 

 朱乃ちゃんがそう言いながら表情を暗くするけど、まぁ当然だろう。

 

 コナユキや朱乃ちゃん、小猫ちゃんにリーネといったメンバーは、アザゼル先生の「自分の力をきちんと使ってこそ真の強さが宿る」という方針により、意識的に使っていない自分の血に宿る異能を振るえるようになることを指針とされていた。

 

 実際問題、朱乃ちゃんと小猫ちゃんは見違えるほどだ。元々プロデビュー前の眷属悪魔としては優秀だったけれど、プロデビュー直後の眷属としても一人いれば躍進が期待されるレベルだろう。

 

 リーネはまだまだ出し切れていないけれど、二人と違ってそもそも出し方がよく分かってないレベルだから、これもまた別口だ。

 

 だが、コナユキちゃんは明確に違う。

 

「意識して使ってない朱乃や、そもそもその力を引き出すことをあまり考えてなかったリーネとは違い、コナユキが使えないのは重篤な心的外傷によるものだからな。運用を謝ると弊害のある小猫も慎重な扱いが求められるが、使おうとするだけで吐くほどの精神的理由を持っているコナユキの場合、そもそも使おうと思っても使えないレベルだ」

 

 アザゼル先生が眉をしかめるほどの内容を、俺達は既に共有している。

 

 外部から強制的に異能を使われ、小さい頃からの友人をその異能で殺された。更にその死体に関しても酷すぎる扱いをされているのを目にした結果、心を無自覚に閉ざしたのがコナユキちゃんだ。

 

 だからこそ、決定的な部分を守れたといえる。だが同時に、それだけの深い傷を彼女は背負っている。

 

 陰惨さやえげつなさなら、桃山警護事務所の正社員でも指折りだろう。正直聞いただけで顔色が悪くなる。

 

「アイアンローズ時代の知識を使うのは癪だけれど、これはもうカウンセリングどころか投薬が必須なレベルでしょうね。アザゼル総督、異形側はその辺りの分野で人材が不足しているんですか?」

 

 チラチラとギャスパー君を見ながら、アルトリーネがそう尋ねる。

 

 まぁ、ギャスパー君も別の意味で精神的にあれだったからね。比較対象にはなるだろう。

 

 もっとも、圧倒的にコナユキちゃんが上なんだけどね。

 

「難しい話ね。内容が内容だから、人間側のサポートを受けるにしても人員が足りてないでしょうし」

 

 リアス嬢も悲痛な顔つきになるけど、そこで秀華所長がパンと手を鳴らす。

 

「ま、そこはこれからおいおいとね♪ 幸い、肩を貸してくれる子はいるし、その子の為なら頑張って一歩を踏み出したんだし……さ?」

 

 そう言ってウインクする秀華所長に、皆が小さく微笑んだ。

 

 実際、ヴァーリの分身を相手にコナユキちゃんは頑張ってその異能を振るった。

 

 そのあと盛大に吐いたし体調も崩したけど、一歩を踏み出すことがはできている。

 

「……納得物だけどね。いえ、彼から()()()()をもらっちゃったらね」

 

 と、少しすました笑顔で海砂が言うと、流花も信子さんも笑顔を浮かべながら頷いた。

 

「あれって、本当に私達みたいなのはキくからね」

 

「ええ。あの言葉だからこそ、私達に届いたのだもの」

 

 三人そろってもらっちゃってるみたいだしね。

 

 ま、流花と海砂においては俺もいた時に聞いているけど。

 

「……おのれ、あいつは、俺の先を行く……流石に、嫉妬が……!」

 

「大丈夫だよイッセー君。既に現段階でどっこいどっこいだから」

 

 イッセー君が複雑な表情を浮かべているなか、その肩を祐斗くんが叩いて宥めている。

 

 まぁ確かに、候補やちょっとキてるのを含めれば真面目にどっこいどっこいだよね。

 

 っと、二人とも、デートを楽しんでくれているといいけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 ……おっと。結構眠っていたな。

 

 ショッピングやゲームセンターを楽しみ、俺達は公園で昼食を取った後軽く午睡をしていた。

 

 正直眠りも足りなかったから必須だったが、結構寝過ぎたかもしれないな。

 

 裏を返すと、それだけ気が緩んでいたということ。言い換えれば、安心していたということだ。

 

 流石に油断が過ぎるが、それぐらいには俺は今の生活を楽しんでいたということなんだろう。

 

 隣を見ると、同じように可愛らしい寝顔で横になっているコナユキが見える。

 

 なんというか可愛らしいからか、ついその頬を撫でてしまった。

 

 ただ、こんな寝顔を見れるというのは中々ない。

 

 そう思うと、思わず俺も笑顔になってしまう。

 

 波柴のところにいた時は、そんなことを考えていられる状況じゃなかった。

 

 それに、何人もの犠牲者は出ているだろう。脱落した者がいないわけでもないし、そのまま使い切られた者だっているはずだ。

 

 だが、俺達は生き残ることはできた。

 

 生き残り、こうしてやり直し、償い、そして幸せを望むことができるようになった。

 

 コナユキ。コナユキ・フロージア。

 

 自分の力によって友を殺させられ、砕けた死体を見せつけられた少女。

 

 心が壊れてもおかしくない傷を負い、閉ざすことでしのぎ、思い出すことで目覚め、そして俺を助ける為にそれに挑んだ少女。

 

 ……俺は、彼女に向き合えるだろうか。

 

 思い出させ、そして挑ませたものとして責任を果たしたい。

 

 だが、俺は……それは……。

 

「それで、いいんだろうか」

 

 そう、自問自答してしまう。

 

 これは恋や愛だというのだろうか。そういう気持ちが、俺のどこかに躊躇を生んでいる。

 

 責任を取るのは大事だ。それは俺にとって強い芯と言ってもいい。

 

 取らなくていい責任やそもそも当人の責任問題とは別口もあるだろう。だが、この件に限って言えば、俺には責任があるしそれに誠実でいたいと思っている。

 

 だからこそ、ふと思ってしまう。

 

 ……愛や恋に対するそれは、それこそが不誠実になるのではないかと。

 

 ふと空を見上げ、まだまだ青い快晴の空を眺める。

 

 こんなことをデート中に考えるのもまた不誠実だが、それでも思う。

 

 俺は、どう動くべきなんだろうか。

 

 ……俺はコナユキを起こさないように、首を振るって思考を切り替える。

 

 それはこのデートが終わってから考えるべきことだろう。

 

 今は、コナユキにデートを堪能してもらうことの方が大事だから……な。

 

 

 




 誠二は基本的な思考として「己の行動と発言、その影響に応じた責任を取る」というのを基本理念として思考の大前提に置いています。

 そして己の発言が複数の女性の心を射止め切っている以上、そこにも責任を取ろうとします。

 裏を返すと、まず責任感が言ってしまうわけです。

 そして「それは果たして恋愛関係として正しいのだろうか……?」みたいなことを考えているのが現状。冷静に考えると「こやつそういうことになるだろうなぁ~」と思っており、ある意味で青蘭はカンフル剤になりえる存在だったことからブッコ見ました。

 さぁ、どう転ぶかをお楽しみに!!
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