※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 今日と昨日はいろいろと仕事が大変だったグレン×グレンでっす!

 障碍者雇用枠なので社会的に見たらましな部類だとは思いますが、結構疲れました。そのせいかここ最近、執筆速度が低下気味なので連休で取り戻したいですねー。

 さて、本編!


第六話 デートも会議も波乱です!

《樹下誠二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 一通り遊び倒し、デートは十分楽しめたと思う。

 

 楽しめたと思うが……いや待て。

 

「待てコナユキ、ちょっと待て」

 

「え? でも、ここから、本番だって所長が」

 

 覚えてろ秀華。

 

 俺はそう心で決意をしてから、少し困った顔を隠せずに目の前のラブホテルを見る。

 

 ラブホテル、MOMOYAMA。

 

 大体想像がつくだろうが、波柴一族のフロント企業的なラブホテルだ。一族の連中には休憩・宿泊料金の割引や、フード一品のサービスが一斉検挙前は仕込まれており、色々と動く際に便利になるようにできていた。

 

 一斉検挙後も経営などにブラックな要素がない物は、秀華がある程度受け継いでいる。それによって秀華は普通に大金持ちで不労所得だけで一生遊んで暮らせるだろう。

 

 当人もこういった者は好んでいるのか、色々と期間限定サービスなどを試して反応を伺いつつ、良さそうなものを少しずつ入れて一か所一か所の儲けは少しずつ増えていっている。

 

 で、だ。

 

 秀華の奴、特別サービス券をコナユキに渡していやがった……!

 

 ふざけるな、俺達は高校生だぞ? ばれたら大目玉が確定的に明らかだろうが!!

 

 普通に事務所や持ちヤリ部屋でいいだろうに、何故ここでラブホテル!? ラブホテル風にしていただろうに!?

 

 いやアイツのことだ。ほぼほぼノリだ、そうに違いない。

 

 ええい面倒なことを。後々ややこしいことになるし無駄な手間になるだろうから、ラブホテルはまた次の機会だ。大学に入ってからだ。

 

「落ち着け。とりあえずまだ早い。まずはとりあえず……あそこだ!」

 

 思わず声が跳ね上がるほど、奇跡的なラッキーを俺は見出した。

 

 星辰奏者の強化された五感が、近くの喫茶店のフェアがされていることを察知する。

 

 ―スコーン、クリーム増量中―

 

 好機! コナユキの好物は確かスコーン……!

 

「コナユキ、まずはあそこでお茶だ!」

 

「え、あ、クリーム増量……!」

 

 よし食いついた!

 

 そのまま流れで一気に逸らす。そして更に何かを仕掛ける。

 

 具体的なスマホで今から予約できる夕食が取れる場所を探し、一気にそっちに誘導するのみ。

 

 そう思い、しかし悟られないようにしながらコナユキと共に喫茶店の前に来た、その時だ。

 

「……樹下さんに、確かあの時一緒にいた……?」

 

「あ、あの時の?」

 

 と、まず彼女とコナユキがお互いを発見してキョトンとする。

 

 そして、俺は驚きながらも感謝を込めて、小さく笑みを浮かべて挨拶をする。

 

「お久しぶりです、コガネさん。その節は助かりました」

 

 ディオドラ・アスタロト眷属、コガネ・レイクメイデン。

 

 まさか彼女が、この国に来ていたとは。

 

 ……もしかしてディオドラも来ていたりしているのか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《兵藤一誠》

 

 

 

 

 

 

 色々とみんなで話し合いをしたり団らんしたりしてると、最後にアザゼル先生が映像を再生し始める。

 

「ちなみに、例のレーティングゲームの情報も届いたぞ。サイラオーグとゼファードルの試合だけだがな」

 

 その言葉に、俺達は思わず沈黙してしまった。

 

 だってそうだろう。

 

 あの人達、全員が凄まじい暴れっぷりで敵を撃退したそうじゃん。それにサイラオーグさんはリアス部長の親戚だ。

 

 とっても気になるに決まってるじゃねえか! 超楽しみ!!

 

 ……と、ちょっと愉快だった時もありました。

 

 すっごい壮絶な戦いが、映像で繰り広げられている。

 

 どっちの眷属もすっごい強い。特にサイラオーグさんの眷属、多分俺達より強い人達がゴロゴロいる。

 

 ゼファードルの眷属も負けてない。星辰奏者が何人かいるし、数が多いから上手く捌いて結構立ち回っていた。

 

 そして何より、ゼファードルがヤバイ。

 

 サイラオーグさんの眷属は、全員が元から悪魔なのか魔力の運用に長けている。だけどゼファードルは星を振るうと、その魔力が明後日の方向に飛んで行ったりして、サイラオーグさんの眷属達は苦戦してた。

 

「どうやら、ゼファードル・グラシャラボラスは干渉性特化型の様ね」

 

「それも対象は魔力かな。だとすると、これはキッツい」

 

 リアス部長と秀華さんがそう言うけど、そんなにやばいのか?

 

 確か干渉性って、自分の星が司る、自分の星に由来しない存在に「干渉する」性質だったっけ?

 

 火を操る星の場合、干渉性が高いと近くの焚火とかから出てくる炎も操れるらしい。

 

 ……って、それが魔力!?

 

「反則じゃないですか!?」

 

「気持ちは分かるかな。対悪魔において反則過ぎるというか、真っ当な方向性の上級悪魔相手なら格上をボコれるんじゃない?」

 

 俺が驚いていると旗本さんもそう評価している。

 

「……ざっと調べてみたけど、ゼファードル・グラシャラボラスは悪魔業界内の星辰奏者としては最強クラスの性能らしいわ。全性質が優秀で、一対一なら魔王様にも通用すると称されているわ」

 

 雨宮さんがさらりとタブレットを操作して言っているけど、マジかぁ。

 

 下手をするとヴァーリ並みに強い星辰光なんじゃないか、それ?

 

「お兄様達現四大魔王の方々は、それぞれが魔力の運用に長けている上級悪魔の正統系。それに対し圧倒的優位性を発揮できるのが、ゼファードルの星辰光」

 

「反則ですよね~。え、これどっちが勝ったんでしたっけ?」

 

 息を呑むリアス部長に、リーナが首傾げるけどそういえばそうだな。

 

「確か勝ったのはサイラオーグ様ですよね? その、圧倒的に不利なのでは?」

 

 小笠原さんが首を傾げるけどそうなんだよなぁ。

 

 だって、勝ったのはサイラオーグさんだ。

 

 俺達も不思議に思っていると、サイラオーグさんがついに戦場に現れる。

 

 元から結構苛立ちを向けていたゼファードルは猛攻を放つけど、サイラオーグさんはそれを拳で弾き飛ばしながら、ゼファードルにぶつかった。

 

 ゼファードルも魔力で防ぐけど、押し切られる。そのままサイラオーグさんは自分ごと押し飛ばす形でゼファードルを思いっきり遠くまで追いやった。

 

「……魔力干渉にも限度はあるとは思っていたけど、身体強化ならどうとでもなるということかな?」

 

 空本さんが首を傾げているけど、近くにいた旗本さんは更に不思議そうだった。

 

「いや、それにしては……!? まさかあれ、素の体術!?」

 

 な、なんか旗本さんが目を見開いているけど。

 

 と、リアス部長がそれに頷いていた。

 

「その通りよ、流花さん。……というより、サイラオーグは魔力を一切持たないの」

 

 その言葉に、俺は思いっきり面食らっていた。

 

 星辰奏者として強化された身体能力と増幅された魔力で放たれるゼファードルの猛攻に、サイラオーグさんは体一つで圧倒している。

 

 何度も魔力を喰らっている。体からはところどころ血が流れている。

 

 だけど、サイラオーグさんは特に苦しむことなくゼファードルを殴り、蹴り、投げ飛ばしている。

 

 誰が見ても分かるぐらい、サイラオーグさんはゼファードルを圧倒していた。

 

「……ゼファードルというのも、間違いなく強いわ。今のイッセー君でも手古摺りそうってぐらい強いのが、私でも見て分かるのに……!」

 

「その、怖いぐらいお強いですよね、サイラオーグさん」

 

 俺と同じで荒事の経験が少ないはずの、信子さんやアーシアですら分かっているぐらい、サイラオーグさんの戦いぶりは圧倒的だ。

 

 いや、あれマジで魔力無し?

 

「……ふむ。しかしあれだけの力を魔力を一切持たない身で、純血の上級悪魔が持てるのか?」

 

「持ちやがったのさ。……大半の生粋の上級悪魔がしない、努力でな」

 

 と、雲川さんにアザゼル先生がそう言って、モニターに何かを移す。

 

 そこには今回関わっていた王のステータスが、いくつかの項目に分かれて出ている。

 

 ゼファードルはかなり強いな。王としての資質の部分は最低だけど、パワーはリアス部長を数段……いや、倍ぐらい引き離している。

 

 ただ、サイラオーグさんは更にその倍じゃ利かないレベルで高い。

 

「文字通り血反吐を吐くような努力。それによって奴は、素の身体能力と体術だけであの戦闘能力を得た。屈辱と挫折を経験した、本物の強者が奴だ」

 

 そう先生が語る頃には、ゼファードルは完璧に叩きのめされていた。

 

 ゼファードルがいなくなったことで眷属同士の戦いも終わっているし、ゼファードルに至っては怯えて涙すら流しながら、ガクガク震えながら降参を宣言している。

 

「グラシャラボラスの凶児と呼ばれたゼファードルが、あそこまで圧倒されるなんて……っ」

 

「戦士としての強さが段違い。何よりあの体術、心技体の全てが高い水準で極まっているわ……っ」

 

 木場と旗本さんがもの凄い戦慄している中、先生は肩をすくめていた。

 

「ま、次はシーグヴァイラとサイラオーグの試合だが、どうなることやら。戦術的にハメないとシーグヴァイラには勝ち目がないだろうがな」

 

「流石に早くないかしら? そもそも、ゼファードルと反目していたのはシーグヴァイラなのだからそちらの方が早いはずよ?」

 

 先生にリアス部長が訪ねるけど、アザゼル先生は肩をすくめていた。

 

「ゼファードルはもう駄目だ。完璧に心が折れてる。奴はもう終わりだよ」

 

 お、終わり……?

 

「サイラオーグによって、心身に恐怖を刻み込まれた。あそこまで精神と絶たれちゃもう戦えないさ。パンチドランカーって聞いたことないか? あれだよ、あれ」

 

「そういうことですか。となると、グラシャラボラス家は大変ですね」

 

 旗本さんが先生の言うことを理解しているみたいだけど、そこまでか。

 

「お前らも十分気を付けとけ。奴は試合であろうと相手の心身を殺す気で挑んでいる。半端な覚悟で行けば呑まれてああなるぞ?」

 

 その言葉に、俺達は息を呑む。

 

 サイラオーグさん、あそこまでの力を持っているのか。

 

 負けられない。でも、リアス部長を勝たせるにはあの人を乗り越えないといけない。

 

 ……ちょっと空気が静まった時だ。

 

 離れたところで急に、魔方陣が展開される。

 

 て、転移の魔方陣っぽいけどなんだなんだ?

 

「あれは、確かアスタロト家の紋章ね」

 

 雨宮さんがすっごい早く判断するけど、それってつまり……っ

 

「……ごきげんよう、リアス・グレモリーに波柴・秀華・レヴィアタンと雲川・麗華・ルシファーさん。ディオドラが会いに来ました」

 

 ディ、ディオドラ!?

 

 

 




《悲報》ゼファードル、超強いの心折れる《原作通り》

 ぶっちゃけこの部分、ゼファードルの星をどうするかで一番時間がかかりました。

 ゼファードルは星辰奏者としての性能は間違いなく破格に設定しております。ぶっちゃけると「星辰光だけならヴァーリ級=準無敵眼帯ゴリラの領域」という状態です。

 ただその上で強力っぷりを納得できるような星にするのに苦労した結果、こんなある意味で超無体な星になりました。

 魔力運用が基本となりやすい純血悪魔にとっての天敵。それこそ真の姿を見せたサーゼクスだろうというか彼だからこそワンチャンあるし、魔力限定なら本気のアジュカでも手こずるレベル。対悪魔においてこの星より反則級の者を作れる自信がないけどインフレどうしようと思っております。

 ただし、サイラオーグの前にはかなり無意味なのが彼の不幸。そういう意味でも完成度が高く、ぶっちゃけ書きながら作ったのによく完成度高いの作れたなと思っております。
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