※この作品はR-18です。

シルヴァリオ ディアボロス~ハイスクールD×D銀月譚   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! いい加減独り立ちを視野に入れた人生設計をし始めているグレン×グレンです!

 そんなわけで本編!


第十一話 超大乱戦、開幕です!?

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 欧州の辺境。とある小島に、城が存在する。

 

 異形達の戦いや諍いによって、存在が秘匿された小島。その島を最初に確保した者はもう亡くなっており、その異能による封印もあって、その存在はごく一部の者しか知らない。

 

 直径は精々2km程度。だが地図には記載されてないそれは、異形が保有する小島だった。

 

 現魔王政権下の一部の悪魔のみが存在を知るその島は、現魔王政権において下劣な趣味を満たす為に作られた秘密の楽園だ。

 

 現魔王政権ではトップたる現魔王の意向もあり、現代人間社会水準で悪趣味とされるようなことは大手を振ってしづらいところがある。貴族主義と血統主義は大王派の存在もあって存続されているが、だからこそ彼らの不況も買いかねないことを大手を振ってするのは困難だ。

 

 この島は、そういった下劣な趣味を楽しむ為の島だ。

 

 きっかけは、神代晃星の存在。それによって星辰光に目覚めた一人のハーフの悪魔。

 

 彼をたまたま見つけた悪趣味な上級悪魔により、この島が発見されたことがその始まり。

 

 そんな島の一角で、ディオドラ・アスタロトはため息をついていた。

 

「……まったく。もう少しタイミングを計ってから動くつもりだったのに、感づかれているとは思ってなかったよ」

 

「はっはっは。まぁ、こっちが備えたり動くように相手もそうするからね。そんな時もあるさ」

 

 そう返すのは波柴・光吉・モンタギュー。

 

 禍の団でも相応の規模を持つ派閥の長である彼に対して、ディオドラは気安い態度をとる。

 

「といってもね。おかげで女達を連れていくことができなかったよ。……まだまだ気に入っている子も多かったんだけどね」

 

「まぁそこは、改めて増やせばいいんじゃないかな? そういう感覚で集めているんだろう?」

 

 光吉に宥められ、ディオドラはため息をつきながらも納得した様子だった。

 

 仮にも発言力の大きい大派閥の長を相手にして、最大派閥とは言え正式に幹部でもないものが取っていい態度ではない。しかしディオドラはそれを意に介していない。

 

 その精神性こそ、彼が今この場にいる理由と言っていいだろう。

 

 それに対し、光吉は笑顔でそれに対応する。

 

 ディオドラはそれに対して深く考えていない。

 

 現ベルゼブブを輩出した、アスタロト本家の次期当主である男。その自分が選ばれた側で厚遇される側であるという大前提のもとに彼はものを考える。

 

 ……見るべきものが見れば失笑や嘲笑すら浮かべるだろう。

 

 その現ベルゼブブを敵視する旧魔王血族に手を貸し、今まさにアスタロト家を裏切ったような男が、それをアイデンディティにしているのだ。

 

 だが、光吉はそれを指摘しない。

 

 分かっているのか、それとも分かっていないのか。それを探るという発想すらディオドラは持たない。

 

 彼はこの後自分の手引きもあって成功するだろう計画の恩恵を基に、どうやって楽しんで生活するかを考えている。その時の玩具となる女達の大半を、思ったより手早い三大勢力と協力者の動きで集められなかった不満ばかり考えている。

 

 ただ小さい微笑を浮かべている光吉は、しかし繋がった通信に意識を割く。

 

 メッセージで送られた内容に、光吉は小さく微笑んだ。

 

「どうやら部下から相談があるらしい。俺はちょっと席を外すよ。……君も、例の部屋に移動した方がいいかもね」

 

 そう告げ、光吉は部屋を出る。

 

「……俺だ。さっきの報告だが、何かの間違いではないんだな?」

 

 すぐさま真剣な表情で念の為の確認をし、その答えを聞いた彼の判断は早かった。

 

「部隊を半数に分け、半分はリストアップした者達の脱出準備とその護衛、残り半分は遅滞戦術による撤退の時間稼ぎを前提に防衛線等の準備に移れ。……この戦い、キマれば趨勢は一気に傾くが外れた場合、旧魔王派が一気に弱体化するからな。立ち回りを間違えないよう気を付けておくように」

 

 手早く指示を下すと、光吉は少し首を傾げた。

 

「思った以上に全勢力の動きが早いな。これは内通者がいる前提で動いた方がよさそうだ」

 

 そう呟き、そして彼も動き出す。

 

 ……今ここに、禍の団最大派閥である旧魔王派の趨勢のかかった激戦が巻き起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《???》

 

 

 

 

 

 

 

 

 小さく、しかししっかりとした振動が発生する。

 

 その途端に、私の聴覚は外が騒がしくなったことを悟る。

 

 どうやら、思った以上に成果が出たようだ。

 

 ……どこまでも自分のことをくだらなく思い、小さくため息をついた。

 

 当然だろう。ここまでのことをしておきながら、私はそれでも今の立場としての行動をとろうとしている。

 

 思えば、私は色々な立場に対して半端だった。

 

 だからこそ、私は下僕悪魔として過ごすことに、ある種の居心地の良さを覚えていた。

 

 ……その悪魔の下劣さと、同じような被害者が生まれることに目を背けて。

 

 それが何で、あんなことをしたのだろうか?

 

 自問自答するが、答えは出ない。

 

 私はそもそも主の教えを守れなかった女だ。現実と折り合いをつけることができなかった娘だ。その果てに、道を踏み外し続けてきたような屑だ。

 

 今更だ。何をしたところで何かが変わるわけがない。主に対する盛大な裏切り行為を成したうえで、最後まで使い捨てにされるような形で殺し合いをしようとしている。

 

 自分に対して愛想が尽きるくせに、自死だけは選べないその情けなさに、ため息が出た。

 

「……難儀すぎないか、アンタは」

 

 その言葉に、私は目を開いて顔を上げる。

 

 そこに立っているのは六人の男女。

 

 赤龍帝、兵藤一誠。

 

 現デュランダル使い、ゼノヴィア。

 

 グレモリー次期当主、リアス・グレモリー。

 

 そして見慣れないメイド服の女性に、そしてつい先日あったばかりの……メッセージを受け取ってくれたはずの二人の男女。

 

「久しぶり。そして、止めに来たよ」

 

「青蘭はリアス部長達と一緒にアーシアの救助最優先。……貴女の相手は俺達がするぞ、コガネさん」

 

 樹下誠二とコナユキ・フロージア。

 

 ああ、叶うなら最期の相手はこの二人がよかったと思っていた。

 

 特にコナユキがいい。

 

 最初に会い、そして話を聞いた時にもしかしてと思っていた。

 

 そして色々と調べ、私のもう一つの罪を悟ってしまった。

 

 くだらない清算だろうが、それでもきっと……意義はある。

 

 コガネ・レイクメイデンは刃を創り出し、そして戦闘を決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

《Other》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アーシア・アルジェント誘拐及びディオドラ・アスタロト検挙失敗から一時間。その双方の位置を伝える密告がなされた。

 

 メッセージの送り主は、コガネ・レイクメイデン。

 

 ディオドラ・アスタロトの騎士である彼女から送られたメッセージには、ディオドラと同時タイミングで失踪した上級悪魔達のリスト及び、和平までの諍いによって生じた歪みによって隠された、彼らのアジトとなっている無人島の位置が記されていた。

 

 これに伴い、各勢力は僅か6時間で討伐作戦の準備を完了。殺害も辞さない状況で大部隊を派遣する。

 

 派遣する……が、ここで一つの誤算が生じた。

 

 それは内通者の存在。

 

 古来より諜報活動は当たり前のことであり、事実ディオドラもまた禍の団の内通者である。

 

 また禍の団以外にも敵勢力は存在し、彼らもまた諜報活動や凋落といった搦手は使っている。三大勢力とてそういった行動をとっていないわけではなく、多少の情報が漏れることは想定済みといえる。

 

 だからこそ、三大勢力にとってついていないことは一つ。

 

 二つの勢力が近くに急行できる戦力がいる時に、この情報が漏れてしまったことである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「報告します! 現在この島に向かい、接近してくる艦隊を確認! 異能を併用していることから、アイアンローズと思われます!」

 

「……待ってください! 同様に異能を併用したステルスを敢行している艦隊を確認!? これは、ロザリオ聖教国の艦艇です!!」

 

 その情報が三大勢力にもたらされる。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!? この状況下でアイアンローズとロザリア聖教国まで来たのかよ!」

 

「かまうな! どうせまとめて潰すだけだ!! それより光吉様の命令通り、退避を選ぶ者達の安全確保と離脱を進めろ!!」

 

 禍の団もそれを悟り、舌打ちをしながらも作戦を進める。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてアイアンローズとロザリオ聖教国の部隊も動き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第一種戦闘配備! 第一種戦闘配備! これより我々は、下劣なる存在を打倒する!! 全勢力が敵同士だからこそ、漁夫の利を狙う立ち回りを忘れるな!!」

 

 アイアンローズが参加の中小国が保有する形にしていた強襲揚陸艦で、既に多くの兵士達が揚陸体制を整えている。

 

 異能を併用した少数精鋭と、彼らが切り開いた地点に揚陸する為の大規模揚陸部隊。

 

 それを援護する為に護衛用の軽巡洋艦からミサイル・砲撃・ロケットによる一斉射撃が放たれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ではこれより、征伐を開始する! この地より悪魔を追い払うのだ!!」

 

 ロザリオ聖教国が保有する強襲揚陸艦、マルタ級強襲揚陸艦二隻でも戦闘が開始されている。

 

 軍艦を異能を併用したステルスで運用する。これを想定した対策が取られるより早く亡命者を保護することを目的とした艦隊だが、戦闘になることを前提に艦隊編成をしていたことが大きく作用した。

 

 亡命者からも戦闘要員が漏れなく参加を表明したこともあり、彼らは一致団結して戦闘態勢を取っている。

 

 ことディオドラの所業までもが伝わったことがあまりに大きい。大半はディオドラ許さぬ滅ぶべしいやここで確実に滅ぼすといった心を共通させている。

 

 だが同時に、それはアイアンローズや三大勢力との共闘を意味しない。

 

 優先順位はつけているがそれはそれ。彼等もまた敵である以上、容赦をする理由は欠片もない。

 

 

 

 

 

 

 

 この戦いにおいて、もっとも柔軟に対応できるのは三大勢力やその協力者だ。

 

 だがそれ以外の全ての勢力が全勢力を倒すべき敵として行動している以上、それに対して意味はない。

 

 今ここに、世界の在り方を示しきった激戦が開幕される。

 




 はーい大乱戦となりましたー。

 方向性としては誠二・イッセーによる城内部、祐斗・麗夜・アザゼルによる城の外での戦いを同時進行で見せていこうと思っております。

 現段階で書き溜めはクライマックス直前なので、まだまだスマートに投稿できると思います!
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