※この作品はR-18です。

ハイスクールハックアンドスラッシュRPG  バトル&バイオレンス&ラブな1year二周目俺TUEEEプレイ   作:笛ふき用

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第五話 初めての夜・葛藤する兄

 大きなエビののった天ぷらうどん(×2)と大量の稲荷寿司、そして丼サイズの茶碗蒸し。関西風のダシの効いた一杯と甘辛く煮込まれたあげに包まれた具沢山の稲荷寿司、そしてふわふわの香り高い大量の茶碗蒸し(特にホクホクのゆりねが美味しかった)を本日2度目の夕食としてたらふく食べた修二が愛美(まなみ)に案内されたのは先ほどの兄の部屋と同じ最上階の、ちょうど真逆の場所にある重厚な両開きの木製の扉の部屋だった。

 

 僅かにギィと扉が開く音がして最初に見えたのは遠くに見える淡いオレンジ色の学園学生街の灯り。暗い室内を月と星明かりがうっすらと青白く照らし室内の調度品の輪郭を僅かに強調する。

 

「あかりを御付けしますね」

 

 その声とともに豪華なシャンデリアに輝きはっきりと室内を照らし出す。品のある濃いブラウンと白を基調とした広い室内、金細工で飾られた豪奢な天蓋付きキングサイズのベット、修二は座った事もない高級そうなソファが部屋の中央にいくつも。

 

(うっわ、これすご……)

 

 そこに広がっていたのは有体に言えば修二の頭の中のホテルのスイートルームのイメージそのものだった。

 

「こちらのお部屋は当倶楽部部室のゲストルームとなっておりまして、本日からしばらくの間修二様のお好きにお使いになっていただいて良い、とご主人様から伝言をお預かりしております」

 

 え? 僕、ここにしばらく住むの? と軽く頬を引き攣らせる。多くの兄弟姉妹に恵まれた修二たちは貧乏では決してないが贅沢になれているわけではなく、感性は庶民的で貧乏性のためこういうすごいお金がかかっている豪華なのは苦手の部類なのだ。その苦手意識が口をついて出た。

 

「は、はい……、僕、でもこんなすごい部屋じゃなくてもどこかのソファにタオルケットを一枚でもお借りできたらどこかその辺りで」

 

 いいので、とは最後まで言えなかった。スッと白く艶かしい指が修二の唇にふれる。

 

「せっかくお越しいただいている大事なお客様にそのような場所で寝ていただくのはご主人様の、そしてはばかりながらこの倶楽部にて皆様のお世話を致しております愛美の恥となります。申し訳ございませんが、どうかお兄様と愛美を助けるとお思いになってこちらのお部屋をご利用いただけませんか?」

 

 そう言って優しげに微笑んだ。言葉遣い自体は丁寧かつ下手に出たものであるし声色そのものは優しげではあるが、その言葉には有無を言わせぬものがあった。私、「はい」か「YES」しか聞きたくありませんと言わんばかりの静かな迫力。

 

 基本的に女性には弱い修二は「はい、じゃあ、お、お世話になります」とタジタジになりながらいうのがやっと。その言葉に「ありがとうございます、修二様」と綺麗な所作の礼を返す愛美に修二は逃げるように尋ねる。

 

「えっと、だいぶ身体を動かしたのでシャワーを浴びたいんですけど……、お風呂はありますか?」

 

 汗をかいて気持ち悪いのは事実だったし、それに何よりゴブリンたちと戦い出してから何故だかちんちんがムズムズして仕方ないのだ。そんな時にこんな綺麗なお姉さんの匂いを嗅いていると頭がクラクラして我慢できなくなってしまいそうでとにかく彼女との距離を離したかった。そんな自分の気持ちを知ってか知らずか愛美は綻ぶ様にクスリと笑顔で「はい、もちろんでございます。こちらへ」という愛美について部屋の一角に向かう。彼女によって開かれた扉をの先は広い洗面場兼脱衣所。さらにその先には湯気で向こうがよく見えないがすりガラス越しの大きな湯船がそこにあった。

 

(うわ、広、でか、ジャグジーついてる)

 

「こちらをお使いください。御着替えはこちらに。修二様のお召し物に関してはそちらの籠にお願いいたします」

 

 そう言って指し示された先には壁際に吊るされた白いバスローブがずらりと一列に。

 

(僕、バスローブとか着た事ないのに! でも断れる空気じゃない!)

 

 先ほどまでの無表情で魔物と戦っていた姿は既にない。一眼でわかりやすく焦り、何もかもに圧倒される修二を尻目に、愛美はひ(・)と(・)こ(・)と(・)ドアの前でカテーシーを行ってドアを閉めた。

 

「それでは私(・)は(・)これにて失礼いたします。それでは修二様、良(・)い(・)夜(・)を(・)御(・)過(・)ご(・)し(・)く(・)だ(・)さ(・)い(・)」

 

 修二にはそう言った愛美の本当の言葉の意味も分からず、「はい! ありがとうございました!」と返事を返すのがやっとであった。

 

 一人になった修二は、まず丁寧に歯を磨く。寝る前に歯磨きはしっかりしとけよ? と先ほど兄に言われたからだ。言われなくても歯なんて磨くけれど兄が自分にかまいたがって言わなくてもことを言うのが懐かしくて今日は素直にいうことを聞くことにしたのだ。口をゆすぎ、吐き出す。

 

 スッキリした後、服を脱ぎながら色々あった今日を思い出す。久々の兄との再会、学園の闇と真実、おっぱい、初恋のお姉さんである美智子(みちこ)お姉ちゃんそっくりの美南(みなみ)という名前の先輩の手の柔らかさと香り……、それにしてもあの美南さんってすんごい美人だったな、僕の好みドストライク。手も柔らかかったしとってもいい匂いがしたとそこまで思い出したところで下半身にものすごい量の血が流れ込み、ただでさえムラムラで立ち上がっていたモノがイキリ出した。正直パンツに触れている感触だけでも暴発しそうな衝動を必死に堪えながらシャワーを浴びて気持ちを切り替えようとするが、気持ちが収まるどころかムラムラはどんどん強くなってくる。

 

(な〜〜にこれ? やっぱりにいちゃんになんかされた?)

 

 この時点で修二は魔物を倒すことで己の魂魄(こんぱく)が強大化され、それに伴い精力が高まることを知らない。つまり原因は修二が今夜魔物を倒し続けたことなのだが、そんなことは誰かに教えてもらわなければわからないのが当たり前で、戦っている最中はそんなことを気にしていたは動きに支障が出ると割(・)り(・)切(・)っ(・)て(・)やせ我慢していたので気にもしていなかった。

 

 なお、レベル1から10まで急激に上げた修二の精力の上昇は本来ならとても『ちんちんがムラムラする』なんてもので済むような生やさしいものではなく、常人であれば女を見るだけで発狂したかのようにレイプを始めて当然というほどの性衝動である。そのため周囲の人間は修二が性的に暴走した場合は一旦スキルなどで眠らせた後、今修二がいるこの部屋に担ぎ込んでことに及ぶ予定だったのだがそのことを修二が知る由もない。

 

 ともかく修二はその異常な性衝動に戦いが全て終わってからようやく気がついた。最初は戦いによって興奮しているのかとも思ったがどうやら違う。恥を忍んで兄にも聞いてみたが曖昧にはぐらかされた。ただ後でなんとかしてくれるやつを紹介してやると意味ありげに言っただけ。ああいう時のにいちゃんは絶対にのらりくらりとかわして本当のことは言わない。そのことをよく知っていた修二は別に死ぬ訳じゃないし、なんとかしてくれる人はいるらしいし、本当にやばいならすぐ兄がなんとかするだろうと思いそのままにしたのだ。

 

 次に考えたのがイタズラで媚薬でも盛られたか? という可能性。性交渉の経験のない童貞の修二だが、もちろんそういうことに興味がなかったわけではなく、普通のティーンぐらいの性知識はあったためもしや? と考えたが流石の兄でもここまで卑猥な嫌がらせをするような人ではない。

 

 それに薬を盛るとしたら食事しか考えられないが、それを作ってくれた『なずな先輩』はそばかすの似合う小柄な美人さんで「修二くん。初めまして、私はなずな。なずなお義姉さんって呼んでほしいな。これからよろしくね!」と本日四人目の謎のお義姉さんアピールをウインクと一緒にもらったが料理も抜群に美味しかったし、そういう食べ物にイタズラで薬を盛るようなことを許す人には見えなかった。もしそうなら後で兄に制裁する(ブッコロス)だけであるし、ともかくどれだけ考えても原因がわからない。

 

 なのでこのムラムラに関しては一旦原因に関して考えることを放棄した。こういうどんなに考えても理由がわからないことを考えない思い切りの良さが修二にはあった。

 

 とはいえムラムラが治らないととても寝れそうにない。シャワーの水が勃起した陰茎に当たるたびに腰がビクンビクンとするほどやばい。シャワーを止めてまだ熱る身体をバスタオルで拭う。タオルが肌に擦れるだけで快感に腰が砕けそうになる。パンツの替えがないのは今日に関しては幸いだったかもしれないなと思いながら初めてのバスローブに袖を通す。今日はこの部屋で一人寝できそうなので寮の部屋のように誰かを気にして自慰行為(オナニー)を堪えなくていいのは幸いだった。別にこれだけ興奮状態ならオカズはいらないだろうし、シコって寝よう。そう気楽に考えながらドアを開けた修二。

 

 ドアのいつの間にか室内は間接照明になっており穏やかな濃いオレンジの光がふわりと室内を照らしているだけ。いや、そんなことはどうでもいい。そんなことよりももう誰もいないはずの部屋のベットに誰かが腰掛けていたのだ。

 

 ドアが開いたことに気付いたのだろう、スルリと立ち上がり笑顔で自分の方に向かってくる。艶やかに磨かれたショートボブの髪。真っ白な、まるでウエディングドレスと見紛うばかりに薄暗闇の中でも輝くイブニングドレスは彼女の豊かなボディラインをこれでもかと強調する。そして美南が自分の眼の前に来た時、ニコリと先ほどまでより少し濃いルージュが彩った唇が笑みを浮かべた。

 

「こんばんわ、修二くん。良(・)い(・)夜(・)だね」

 

 あまりにも美しすぎて現実感がない。それはまるで夢の中にしか存在しないような一枚絵のようだった。

 

 修二はなんの反応もできず、「え? 美南先輩? えっ? なんで」とだけしかいうことができない。

 

 クスリと小さく笑った美南は修二の目の前までやってくるとゆっくりと腕を彼の背中に回して優しく抱擁しながら耳元で優しくいう。

 

「ねぇ、修二くん。これから、お姉さんと、エッチなこと、しよっか?」

 

 修二の鼻腔に目の眩むような嗅いだことのない良い匂いがした。言われた言葉に現実感がなさすぎて理解できない。ただ甘く脳が痺れている。

 

 そのまま顔に両手が添えられ美南の形のいいくちびるに修二のくちびるにあわされる。チュッという音が静かな部屋に艶かしく響く。唇の感触に心全て奪われそうになる。

 

「ふふっ、キスしちゃったね? ほら、いこ?」

 

 ファーストキス。それすらも意識できないまま夢遊病にかかったかのように美南に手をひかれてベッドへ連れられていく。

 

 そのままベッドのふちに座って二人並んだ状態になる。膝と膝をそろえて上半身はお互いの方を向いたまま、もう一度美南が修二の顔の輪郭を手で撫でるようにしてから唇を重ねてきた。

 

 違ったのは唇と唇を合わせるキスでは終わらなかったこと。何度もチュッチュッと唇を合わせた後、ぬるりと美南の舌が修二の口の中に侵入してきた。そのまま修二の舌を絡めとるようにして唾液を交換するかのように美南の舌が修二の口内を貪る。その匂いと生々しい女そのものの味は今までの中で一番強く修二に女を感じさせた。

 

 夢中で舌を絡め返す。満ち足りた気持ちに気が遠くなり、しばしそのまま陶然としていたがやがて美南の唇がつぃと唾液の橋を作って修二のそれから離れた時、修二は気づいてしまった。

 

「あっ……、ご、ごめんなさい」

 

 いつの間にか自分がバスローブの中で射精してしまったことを。猛烈な羞恥心に苛まれそうになる修二だったが、美南はそのことに逆に嬉しそうにしながら囁いた。

 

「ううん、気にしないで。むしろ嬉しいよ。お姉さんとのキスで興奮してくれたんだ……。うん、嬉しいな。修二くん、可愛い。本当に可愛い」

 

 そう言って慈愛溢れる笑顔のまま頬にキスを繰り返す。その間にも美南はどこからかウエットティッシュを取り出し優しく修二のペニスを拭き上げる。頬に当たる柔らかな唇の感触、くすぐるような髪の香りに精神を集中することで修二は必死に快感を堪える。その敏感な部分を薄布が擦れる感触とそしてティッシュ越しの美南の細指の感触に気を抜くと危うくもう一度暴発しそうだからだ。

 

「ホントならお掃除フェラしてあげたいんだけど、それはまた今度ゆっくりね。ごめんね、焦らしちゃって」

 

 そう言って一度立ち上がる。思わず立ちあがろうとする修二を目だけで制し、「ホントなら修二くんに脱がしてもらいたいんだけどそれもまた今度ね?」と言いながら修二の目の前でイブニングドレスを脱ぎ、服を着ている時よりもはるかに重量感のある胸から純白のブラジャーを取り去り、修二の目が完全に自分に注がれているのを嬉しそうに確かめた後、その大きな安産型のヒップからショーツをスルリとその細く艶かしい足を通して脱ぎ捨て、美南は生まれたままの姿になった。

 

「どうかな? 修二くん?」

 

「き、キレイです!」

 

「ありがとう、よかった。修二くんに喜んでもらえて」

 

 そう本当に嬉しそうな声で言った美南は今度は修二のバスローブに手を伸ばした。修二の目と意識が美南の美しい裸体に釘付けなっている間にさらりとバスローブは剥ぎ取られ、贅肉のない筋肉質の体と痛いほどに勃起した修二のペニスが露になる。

 

「あん、立派なおちんちんだね。私にも興奮してくれてるのかな? 嬉しいけど辛そう……ごめんね、お待たせして」

 

 それを見て僅かに憂い顔になった美南は素早くベッドの上に上がり、ベッドの真ん中に修二の身体を引き込んだ。弾みで仰向けになった美南の体に修二が覆いかぶさるような形になる。そのまま下側から修二の股間に手を伸ばしペニスを自分の秘所に誘導する。それだけで修二のペニスから先走りが止まらない。

 

「あっ! んっ…、美南先輩、美南先輩……」

 

 もはや射精しないのが奇跡のようなものだが、意地と根性とやせ我慢だけで修二は必死に耐えていた。

 

「ふふっ、我慢してくれてるんだ。嬉しいな。ほら、修二くん、わかる? ここが、私のおまんこ。大丈夫だよ。濡れてるでしょ? そうそのままゆっくり腰を落として……。そう……、挿れて……。あぁ!!」

 

 その声に導かれるまま修二が腰を突き出した瞬間、これ以上ないほどいきりたった剛直がぬるりとした熱いものに包まれる。目の前が真っ白になる信じられないほどの快感。そしてそのまま奥まで飲み込まれたペニスから彼自身信じられないほど大量の精液を彼女の膣内(なか)に吐き出し、修二は初めて女を知った。

 

 

◆ーーーーーーーーーー◆

 

 

 修二と美南が初めての夜を迎えている頃。先ほどまで修二が食事を楽しんでいた食堂の奥、扉に鍵のかかった小さなバーカウンターで一人酒を飲む隆一の姿があった。

 

 ガチャリと音がして誰かが入ってくる。

 

「よう、何飲んでんだ?」

 

「ハイボール」

 

「好きだねぇ、お前も」

 

 うっせえと洋司に返し、そのままテーブルにうつ伏せになる隆一に洋司は苦笑した。

 

「そんなに手放すのが嫌なら、いくなっていえばよかっただろ?」

 

 隆一の返事はなかったが、返事の代わりだろうか? 頭だけ少しあげ、ゴツンと頭をテーブルにぶつけた。

 

 その後しばらくカウンターの裏側にまわり、洋司は自分用のハイボールを用意した。そのまま動かない相棒のグラスに自分のグラスを合わせ乾杯といってから琥珀色の酒を飲み始めた。

 

 またしばらくの間、続く沈黙。正直、隆一が何に凹んでいるのかは分かりきっている洋司からすれば少しは優しくしてやりたい気分だが、長すぎては沈黙も飽きる。そもそも今日は話すことがあまりにも多くあるのだ。

 

「すごかったな、修二くん。お前のいう通り」

 

「うん」

 

「頭の回転も早いし、腕っ節も相当だ。それより何よりあの精神性がすげえ。すげえというよりやべえ。なに? あのガンギマリぶり。あんなの外に置いといたらダメだろ」

 

「うん」

 

「……で予定通りに上で美南が相手してくれてんだろ? 何から何までお前の思惑通りじゃねぇか。何凹んでんだよ」

 

「……うん」

 

 これは重症だと思わず天を仰ぐ洋司。目の前のこの相棒は時にまるで未来が見えているのかというほどの神算鬼謀を発揮することもあるのだが、メンタルそのものは弱い部分がある。

 

「美南に関しては最初に言っただろ? お前一人で抱え込むんじゃなく、俺たちも混ぜろって。じゃないとお前が辛くなるし、あの子自身も大変になるって」

 

 これは事実だ。この学園の男子と女子の間に起こる現象の一つとして【隷属】というものがある。特定の男子とだけ性行為を繰り返し男子の精液をその膣で受けた女子は文字通りその男子に『堕ちる』。『堕ちた』女子はその男性の虜となり文字通りどんな命令でも聞くし、どんな卑猥な行為にも喜んで応じる性の奴隷と化す。この現象を回避自体はできないが、複数の男子とセックスすれば隷属先が変わり、その都度隷属の強度は弱まり、隷属しやすくなる代わりに隷属から外れやすくなる。それからしばらくすれば隷属は完全に外れその女子は自由となる。そのようにして女子を隷属していない状態の自由な状態にしてやるのは、良識的な倶楽部でのみ行われる男子側の温情なのだ。

 

 そして隷属状態の女子が隷属している男子以外から受ける性行為は基本苦痛そのものとなる。それが魂レベルで行われる望まない浮気そのものだからだ。一方、今の美南は今までにない充足感と幸せも得ているだろう。今行われている修二とのセックスそのものが隆一の命令であり、隷属している彼女にとってそれを叶えることは至上の喜びと言っていいからだ。

 

 裏切りと幸せの狭間で彼女の心は今激流に飲まれた木の葉のようにゆれているのだ。

 

 そしてそれは今夜に限ったことではない。

 

 入学以来、美南は隆一以外に抱かれたことはない。そして隆一は学園屈指のレベル実力と隷属させる力を持っている。隆一のクラスは【支配者(ドミネーター)】。支配する者の名前は伊達ではないし、学園屈指というのも現在の、ではなく歴代を通じても1、2を争うレベルのそれだということだ。

 

 並の強さの人間のセックスでは隆一への隷属は外れない。修二が隆一に匹敵するとまでは言わずとも近い実力に上り詰め、美南の中に出す精力を高め続けないと決して隆一の愛情という名の鎖から美南の魂が解放されることはないのだ。

 

 それは自分の相棒の実力を一番知るが故に、今日の一連の修二の将来性の高さを見た後の洋司でさえ気の毒になるほどの難易度だった。

 

 そして可愛い弟とこれまであれほど慈しんだ女に無用の試練を与えたことを理解しているがゆえに隆一は葛藤していた。

 

 だがそれでも隆一は手放せなかったのだ。かつて恋をした姉のような女性の面影を色濃く持つ自分を慕ってくれる可愛い女の手を。

 

 

◆ーーーーーーーーーー◆

 

 

 日付が変わりずいぶんと経ってからようやくスースーと自分の胸の中で眠りについた修二の顔を飽きることなく見つめていた美南だったが、意を決して口を開いた。寝ている修二を起こさないように、誰もいないはずの暗がりに向かって声をかける。

 

「愛美先輩、お待たせしました。申し訳ありませんが後始末をお願いします」

 

「えぇ、承りました」

 

 そう答えが返ってくるや否やすっと暗がりから現れたのはメイド姿の愛美であり、どこからともなく取り出した熱い濡れタオルを美南に渡したかと思ったらシーツの半分を捲り上げて、新しいシーツを引き、そちらに自分と修二の身を簡単に清めた美南が修二ごとがゴロリと寝返りを打つと今夜の営みでメチャメチャになったシーツをベッドから取り去り、その後新しいシーツを伸ばして修二を起こすことなくベッドメイクを完了した。それ以外にも先程渡した濡れタオル、シーツに巻き込まれた修二のバスローブ、床に脱ぎ捨てたままの、今日のためだけに作られた美しい美南のイブニングドレスや下着も一式、いつの間にかどこかにしまい込んだ。そして静かに枕元へとまわり、ベッドボードの上にこれもどこからとも無く取り出した修二と美南の新しい制服と下着一式を用意し、ようやくメイドの仕事を終えた愛美が美南に一礼した。

 

「終わりましたよ、ご協力に感謝します。美南さん」

 

「いえいえ、こちらこそ申し訳ありません。先輩にこんなこと」

 

 美南が恐縮し切りにそういうも愛美は意にも介さない。

 

「何を今更。貴女の処女の血のついたシーツを変えたのも私ですよ?」

 

「そういえばそうでした……、その節はお世話になりました……」

 

 そうして薄暗い部屋で美女二人が静かに笑い合う。やがて心配そうに口を開いたのは愛美だった。

 

「大丈夫ですか?」

 

 “貴女の心は”という言葉は隠した、愛美の何もかもを理解しているからの問い。事実、今も美南の心は幸せと悲しみの混じり合ったものであったが、愛美にとって意外なことに美南の口から出たのは前向きな一言だった。

 

「ご覧になっていたと思いますが、修二くん。正常位のまま2時間以上ずっと腰を振って多分二十回以上射精してくれてます。でも、先輩。何度確かめても私の体にアザひとつ手の跡ひとつないんです」

 

 そう言って自らの腕だけをを上に伸ばす。確かにそこにはどこにも鬱血して赤いところのない美しい肌だけがあった。

 

「あれだけ理性を投げ出すように夢中で私を求めてくれる最中でも私を傷つけないように心を配ってくれたんです。優しい子ですよ、修二くん。私、ちゃんと好きになれそうです」

 

 そういって慈しみを込めて修二のことを見つめる美南に敬意を表するように愛美は静かにその場で一礼し部屋を後にした。




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次回は多分プレイヤー視点です。

アンケート 第6話最後の質問について

  • A 侮られ男子の悪女ザマァメス豚ハーレム
  • B ゲーム世界転生者のMOBハーレム作り
  • C そんなんいいから本編はよ
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