情報の中にある目的地へと辿り着く事が出来た。
周囲を見渡しても、殺風景な景色が広がるばかりだった。
トレーラーを海上への移動から地上への移動が出来るのか確認を行う。
「それにしても、日本とはまた違った感じだな」
ライは、そうしながら、周囲の状況を確認する。
彼にとって、最初の記憶が日本であり、ほとんどを東京で過ごした為、こうした見渡す限りに広がる大地というのは、珍しさもあった。
既にトレーラーでの移動を始める。
周辺の景色は、まるで変わる事のないものだった。
それは、ここが人里離れた土地という事もあり得るかもしれないが。
そうして、数時間程進んだ所で、ようやく変化があった。
目の前に見えてきたのは、巨大な建造物だった。
その大きさは、遠くから見ただけでも、相当な物だと分かる程のものだ。
それが視界に入って来た瞬間、トレーラーを止める。
「これは一体」
疑問に思いながらも、俺は、そこに近づく。
見ると、どうやら何かの軍の基地のようだが、これは。
「あれ、あなた、こんな所で何をしているの?」
そうして、疑問に思って近づいたのか、そこに俺に話しかける人物がいた。
制服を身に纏っており、赤髪が特徴的な女性である。
彼女は、何やら警戒している様子で、俺を見ている。
「あっ、いやぁ、この周辺を旅行に来たんですけど、これは一体、何なのかなぁと思いまして」
ここで身分を明かす訳にはいかなかった為、俺は旅行者という事にしている。
「旅行者ねぇ、けど、旅行者だったら、ここが軍の基地だって、分かるはずよ」
「軍の基地ですか?」
まあ、確かに軍人らしき格好をした人が周りにいるのも事実だが。
「そうなんですか、そのすいません」
「別に謝る事はないけど、少しトラックの中を見せて貰っても良いかしら?」
「トラックの中をですか?」
そう、俺は思わず聞き返してしまう。
「あなたも知っているでしょ。最近、日本でテロが起きた事を。しかも、その正体が未だに不明だから、その警戒も含めてね」
どうやら、この基地では、テロに対する警戒をしているらしい。
実際に、あの時のテロでは、日本にいた黒の騎士団でも大きな被害があった事で、警戒をしている。
それを含めて考えても、彼女の行動には問題はないだろう。
「分かりました。そのこちらに」
そうして、俺は彼女にトレーラーの中を見せる。
その時だった。
軍の基地から警報が鳴り響く。
それに驚いたライと女性は、それに目を向ける。
「これは一体っ」
そうしていると、基地に何か光が襲い掛かる。
その攻撃が、一体どこからなのか。
その攻撃を行ったKMFを見つめると。
「あれって、嘘でしょ、なんで神虎がっ!」