※この作品はR-18です。

コードギアス 覚醒のライ   作:ボルメテウスさん

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神の虎

「神虎?」

 

聞いた事のないKMFの名前に対して、ライは疑問に首を傾げた。

 

それに対して、軍人の女性は、ゆっくりとだが、話し始めた。

 

「その性能だけで言えば、現在のKMFの中でもかなり高水準の能力を持っている機体よ。現状のKMFでも対抗出来るのは少なく」

 

そうしている間にも、軍に配備されていたと思われるKMFが次々と出撃していく。

 

その中には、ガレスなどの機体も含まれており、そのまま神虎に向かって行く。

 

神虎は、それらの機体を前にしても、平然と構えていた。

 

迫るKMFの軍勢に両手からスラッシュハーケンを放つ。

 

KMFの基本的に装備されているスラッシュハーケンだが、神虎のそれは、他のスラッシュハーケンよりも遥かに長く、そして強力だった。

 

迫り来る無数のKMFを、次々に破壊する。

 

その光景を見て、ライは思わず呟く。

 

「あれだけ凄い機体を操れる人はいるのか」

 

「・・・もう、それを操れる人は、この世にいないはず」

 

女性の言葉に、ライは驚く。

 

そして、その言葉の意味を理解すると、慌てて、その女性の方に顔を向けた。

 

女性は、少し俯きながら、言葉を紡ぐ。

 

その声音には、どこか悲しみが感じられた。

 

そんな女性の様子に気付いたライだったが、今は、それどころではないと判断して、再び、戦場へと視線を向ける。

 

そして、目の前で繰り広げられる戦闘の様子を凝視した。

 

神虎の動きは、常人では操れない。

 

そして、このまま、この状況を放っておけるか。

 

「・・・出来る訳ないよな」

 

同時に、ライは走り出した。

 

「あっちょっと!」

 

そのライの行動に対して、軍人の女性は思わず声を出す。

 

だが、それよりも早く、ライはトレーラーの中にあるドットフェイサーに乗り込んでいた。

 

乗り込んでいたドットフェイサーを操作しながら、その手にある武装から、最も遠距離で放てる武器を選択する。

 

同時にその銃口を、神虎に向ける。

 

「狙い撃つ」

 

その一言で放たれた弾丸は、真っ直ぐと神虎に飛んで行った。

 

その突然の奇襲に対して、神虎は対抗が出来なかった。

 

そのまま地面に向かって行くが、すぐに態勢を整える。

 

飛行能力を失われたのか、飛翔滑走翼は既に破壊されて動かない。

 

それによって、地上での戦いを強いられた神虎と、ドットフェイサーは相対する。

 

「さて、やろうか」

 

そう、ライはドットフェイサーの武装を片手剣と盾にして、そのまま向かう。

 

神虎もまた、スラッシュハーケンを仕舞うと専用の武装である巨大中国刀を取り出した。

 

互いに高速で移動しながら、その戦いは、始まりを告げた。

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