ライとの会話が終わった後だった。
ルナマリアと、雑談を行っていた。
これからの目的地に向かう為に、必要な情報などを聞き出す為である。
「それで、このトレーラー、凄いわね」
「そうなのか?」
そうして、自然とトレーラーの中に入り込んだ二人。
そこには、様々な道具が置かれてある。
「トレーラーの設備を見る限りでも、最新性の物ばかり。これって、かなり高価なものじゃない?」
「まぁ、そうだな」
「そうなんだ・・・やっぱり、お金持ちなんだ」
「違うぞ?」
ライの返答に、ルナマリアは不思議そうな顔を浮かべる。
「でも、これだけの装備があるなんて、普通じゃ考えられないわよね」
「確かに、そうかもしれんが」
この設備のほとんどは、楯無からの寄付で貰った代物。
それらを貰えたからこそ、ライはここに来たのだ。
「・・・ねぇ、ライ」
「なんだ?」
「聞きたい事があるのだけど、あなたはこの先、どうするつもりなの?」
それは、ルナマリアにとって、これから先に行う行為。
その前に、ライの、その素生を知りたかった。
そんなルナマリアの疑問に対して。
「・・・俺は、日本で起きた悲劇を、繰り返したくない」
「日本で、あの事件の」
その事件に関して、ルナマリアもまた知っていた。
「そして、今回の1件。あれは、止めないと」
それと共に、思い出したのは、神虎のコックピット。
そこのシステム。
「あれが、もしも試験的な奴だと考えれば、止めないといけない」
そう言ったライの言葉は、確かな覚悟があった。
そして、そこには嘘がないのは、ルナマリアは理解した。
だからだろうか。
気づけば、自分もまた自分の本音を言う事にした。
「ライ、一つ聞くけど」
「なんだ?」
「あなたって好きな人いる?」
その質問の意図がわからず、困惑するライだったが、すぐに答えることにした。
「あぁ、いるよ」
そうして答えた。
「それって、どんな人なの?」
「・・・姉さんかな」
「姉さん?」
それには、ルナマリアは少しだけ驚く。
「本当の姉さんじゃないけど、優しくて、俺の事をよく見てくれる人だったんだ」
それが、本当に優しかった記憶を思い出しながら、ライは言った。
「なんというか、ルナマリアと似ているような気がして」
その言葉を聞き、思わず顔を赤くするルナマリアだった。
「なんだか、姉さんに似ているって言われると、少し恥ずかしいわね」
「それは、すまない事を言ったか?」
「ううん、そんな事は無いわよ!むしろ光栄だわ!」
そう言うと、更に顔を赤らめて言う。
「それならいいけど・・・」
その様子に戸惑いながらも、言葉を返すライだった。
「だからね、その、こんな事を言うのは卑怯だと思うけど」
そのまま、ルナマリアはライに。
「今だけは私に甘えてもいいからねっ!?」
その言葉に一瞬、呆然とするライだが、その言葉を理解するとともに顔が熱くなるのを感じた。
「その、良いのか?」
それに対して、ルナマリアもまた頷く。