「アフラマズダ」
まるで聞いた事のない機体の名前に、ライは疑問に思って、呟く。
「あの機体の事を知っているのか」
「・・・昔、戦った事があるけど、かなり厄介な機体だよ。何よりも」
「まぁ、見れば分かる。
そのまま、ライはアフラマズダを見つめる。
それは3連装ガトリング砲2門を両手に持っている。
それに合わせるように、真っ直ぐとライに向かって、銃口をこちらに向けて、放っていく。
まるで無尽蔵とも言える弾丸の嵐が、ライ達に襲い掛かってくる。
それに対して、ライは、すぐに操縦桿を握りながら、操縦を行う。
襲い掛かる銃弾の嵐を、回避を行いつつ、反撃を行う為に、その手にある銃で、そのまま銃弾を放つ。
だが、周囲にいたKMFは、その弾丸を跳ね返した。
「っ」
そんな攻撃の隙を狙うように、アフラマズダがガトリングを発射させる。
「これは、厄介だな」
アフラマズダによる銃弾の嵐、そしてそんなアフラマズダを守るように周囲にいるKMFが、こちらの攻撃を防ぐ。
どちらかに気を取られれば、片方の攻撃を受けてしまう。
それを理解しつつ、ライは、どうするかを考える。
「これから、どうするつもり」
「どうにかして、あの連携を崩すしかないだろうな」
それと共にライは、ある意味、無茶な考えをした。
「・・・それを行う為にも、君は避難した方が良い」
「何を考えているの」
「・・・特攻に近いかもしれないな」
「特攻って」
ライの言葉に対して、女性は驚きの声を上げる。
だが、それでもライには考えがあった。
「周囲のKMFをどうにかする必要はある。その場合は、極限まで接近し、一気に倒す。だけど、それは敵のKMFごと殺される可能性がある。だからこそ」
「・・・あんたは、なんでそこまで」
「そうだな、あえて言えば」
ライは、彼女に言うのは。
「君が、ここの人達を助けようとしていた。ならば、俺も君を助ける。それだけかな」
「・・・バカじゃないの」
そう、彼女は言う。
だけど。
「だったら、私も一緒に乗る」
「けど、そこまで付き合わなくても」
「言ったでしょ、信用していないって」
そう、告げるが。
「だから、信じる為に、一緒に行くわ」
その言葉にライは驚いた。
「・・・分かった、ならば、えっと」
そう、彼女に告げようとした。
だが、戸惑っていた。
「何よ?」
「そう言えば、名前、まだ言っていなかった。俺は、ライ。紅月ライだ」
「紅月って」
それには彼女は驚いた様子だった。
だが。
「・・・アヤノ」
「えっ」
「香坂アヤノよ」
彼女は、その名前を初めて告げた。
「そうか、だったら、アヤノ、しっかり捕まっていてくれ」
それと共にライは、再び操縦桿を握り、走り出した。