廃墟での戦いが終わった。
あの後、ライは、すぐに廃墟の中を調べ始めた。
ドットフェイサーを使用すると共に、廃墟の自爆を防ぎながらも、連れ攫われた人達を救出する事にも成功した。
「それにしても、やっぱり謎が多すぎる」
ドットフェイサーでの戦闘の負荷もあり、現在、アヤノは、ライのトレーラーのベットで休んでいる。
その最中で、廃墟の中にあるデータを調べた。
そのデータを調べる限りでも、神虎に使われたシステムは、ギアス嚮団に強い繋がりがあるのは理解出来た。
だが、問題なのは、その主犯格が未だに分からない。
「これまでの情報を調べる限りでも、ギアス嚮団にいたとされるV.V.。ジルクスタン王国の中心人物だとされるシャリオとシャムナ。
これらの人物は、既に以前の戦いで既に亡くなっている。だとしたら」
誰が中心になっているのか。
それらを確かめるように、思考を巡らせる。
「この二つの組織を繋げた、誰かがいるはずだ。そいつは一体」
「そいつの事を知りたいか」
「っ」
気配を感じなかった。
後ろから感じた誰かに。
ライはすぐに振り返ると、そこに立っていたのは。
「姉さんっ」
そこにいたのは、日本にいるはずの紅月カレン。
だが、ライは、直感だが、理解した。
眼前にいるのは、カレンではない事を。
「悪いが、こちらの顔を知られる訳にはいかないからな。君に預けた彼女の顔を借りている」
「借りているだと、俺の事を知っているのか」
その問いかけに対して、カレンに化けている人物は頷く。
「あぁ知っている。だが、それは今は関係ない。本来だったら、巻き込みたくなかったが、既に奴らは君を狙い始めているから」
「俺を、一体なんで」
「お前の持つギアスを目的にだ」
「っ」
それは、ライにとっては衝撃の内容だった。
「俺にもギアスが」
「薄々は感じていたはずだ。これまでの自分ではあり得ない技術を会得していた事を」
「それは」
「そのギアスの力で、今日まで生き残れてきた。何よりも生き残れたのは、カレンの力があったからこそだろ」
それを、ライは否定出来なかった。
同時に。
「ならば、なんで俺を狙っているんだ?」
「そのギアスの力を手に入れる事が出来れば、貴重なギアスを複製する事も可能となる、その先には」
「・・・地獄が待っているのか」
それを聞いて、ライは悪寒に襲われる。
「それを企む奴らは知っているのか、あなたは」
「・・・あぁ、知っている」
そうして、その名を告げた。
「パラックス・ルィ・ブリタニアとキャスタール・ルィ・ブリタニア。それが、二つの組織を一つにしたリーダーの名だ」