アヤノの協力もあり、無事に人質の救出する事は成功した。
その後、ライは、元々の目的地へと向かっていた。
しかし、彼は、その目的地へと向かう最中で、気になったのは、敵の正体。
「果たして、このまま向かっても」
そんな考えをしていた時だった。
突然、どこからか電波を受信した。
疑問に思ったライだが、そこから聞こえて来たのは。
『それ以上、進むな』
「っ」
突然の脅迫と言える言葉。
警戒して、ライだが、すぐにトレーラーを止める。
脅迫だとしても、すぐにドットフェイサーに乗り込めるように。
そう構えていた。
だが。
『俺は、お前の味方と言っても信じないだろう。だから、取引だ』
「取引だと?」
その言葉に、疑問はあった。
その疑問に対して、声の主は言った。
『これから君が出会う少女と共に、とある場所に向かって欲しい。互いに目的が同じならば』
「目的が同じだと?一体、どういう事なんだ?」
罠という可能性を考慮した。
未だに、この旅を続けて、敵の正体が掴めなかった。
しかし。
『疑う気持ちはあるだろう。だが、このままでは、勝てない』
「勝てないだと」
その言葉に対してライは、否定する事は出来なかった。
未だに、敵の正体が分からない限り。
『だからこそ、彼女と共に向かって欲しい。そこに、勝つ為に必要な物がある』
「・・・」
それの意味を聞く事は出来なかった。
しかし、ライは、その言葉を信じるか、迷う。
だが。
『何よりも、君がカレンの弟だと言うならば、信じて欲しい』
「・・・はぁ」
姉の名前を出された。
その事で、一瞬は迷った。
しかし。
「罠だったら、容赦しない」
『あぁ、それで良い』
その言葉と共に通信が切られた。
ライは、未だに見えない人物への。
そうしていると、こちらに近づく影が見えた。
それは、おそらくは車両だろう。
車両に乗っているのは、一人の少女であり、その人物が見える。
「君が、もしかして、さっきの通信で」
「えぇ、その通りです」
その少女は、自分の姿を見せないようにしていた。
足下まで伸びるだろう黒髪で、目を見せないように帽子を被っている。
「一応、確認だが、俺の目的は、ギアス嚮団達の残党をなんとかする事。それは、君の目的と一致するのか」
その言葉に対して、彼女は。
「・・・私が果たしたい目的を、あなたに告げても協力してくれる。そう、あの人は言っていました。そして、奴らは、私が今後、動く時にもきっと邪魔になる」
「・・・その目的は」
ライは、そう問いかける。
それに対して。
「囚われている友達を助け、北海道を開放させる」
その言葉と共に、少女の目は、確かな覚悟があった。
それを見たライは、頷くと。
「紅月ライだ、君は」
それと共に、ライが訪ねると。
「皇サクヤ、それが私の名です」