「皇サクヤ」
その名は、聞いた事はなかった。
だけど、その名字を、ライは知っていた。
日本でも、かなりの重鎮だと聞いた事があり、カレンを通じてだが、その話は聞いていた。
「けれど、なぜ、そんな方が俺と?」
「私自身、助けたい友達がいる。けれど、その為にはまだ力が足りない。そんな時に、ある人から力を貰いました。ですが、それでもまだ足りない」
「・・・力を、それで俺を?」
そう聞くと、彼女も頷く。
「ですが、同時に調べなくてはならないのです。私が戦うべき敵。その敵がどのような存在なのか」
「戦うべき敵って、確か、今、北海道を占拠しているのは」
「ネオ・ブリタニア帝国、かつての大国神聖ブリタニア帝国のうち一部の旧帝国派残党勢力によって新たに立ち上げられた存在です。ですが、その侵略を行う際に、支援を行った組織があると聞きました」
「その支援をしたのが」
「・・・あなたが、追っている組織だと思います」
そう、サクヤが、まるで確信をしているように頷く。
その言葉に、どこまで信憑性があるのか分からない。
しかし。
「分かった、けれど、本当に一緒に来るのか?おそらく、敵は」
「分かっています。おそらくはギアスを狙う。私のも、あなたのも」
「そこまで、知っていたのか」
そう、ギアスという存在を、サクヤは知っていた。
そして、彼女自身もまたギアスを持っている事に、ライは驚きを隠せなかった。
「けれど、これから向かうバトラー家の資料に何か手掛かりはあるのか」
「・・・おそらくは、既にないでしょう。彼が用いた技術に関して、調べていた人物も既に検討がついています」
「その人物というのは?」
その言葉と共に、サクヤは手に取ったタブレットをこちらに見せる。
「スタンリー・フォンブラウン、ネオブリタニア帝国に所属しているのが、分かりました」
「・・・まさか、ここでネオブリタニア帝国と繋がるとは」
「彼らのKMFが、他の勢力よりも進化した裏には、何か大きな繋がりがあると思います。だから」
そう、サクヤの話を聞いている最中、ライは気づく。
「あの」
「トレーラーの中に隠れておいて。おそらく、敵襲だ」
そうして、見えた機体。
それを見て、驚きを隠せなかった。
「あれは、ナイトオブラウンズの機体っ、なんで」
そう、こちらに迫っている機体。
ギャラハッドを始めとして、今は、亡くなっているナイトオブラウンズの機体がこちらに迫っている。
「考えれば、おそらくは製造しただろう、どちらにしても」
そう、ライもまたドットフェイサーに乗り込む。
「この状況をどうにかしなければな!」