「ドットフェニックス」
その存在に対して、ライは一瞬、驚きはした。
だが、それも一瞬であった。
既にギャラハッドが、こちらに迫っている。
その一撃を食らえば、死ぬ。
だからこそ、ライは、すぐに動いた。
「すぐに合体します!指示に従って!」
「分かった!」
サクヤからの言葉を聞くと共に、既にライは、画面に表示されている指示に従う。
それは、空中で分離したドットフェニックスが、ドットフェイサーに近づく。
ドットフェニックスは、それら一つ一つが武器で、武装となっていた。
そのまま、ドットフェイサーが、空を跳ぶのに、合わせて、ドットフェニックスのパーツはそのままドットフェイサーに装着されていく。
両手には、新たな武装として、槍と盾。
背中にはドットフェニックスの翼があり、その翼にはレールガンとミサイルがある。
「これが、新たな姿」
驚きを隠せない最中だった。
その隙を逃さないように、パロミデスの大型ハドロン砲が再び向けていた。
ライもまた、それに気づくと共に、武装の一つであるレールガンの銃口を、既にパロミデスに向けていた。
「っ」
そして、トリガーを押す。
同時に、鳴り響いたのは、一瞬の音。
雷と言える轟音が一瞬だけ響くと共に、パロミデスに変化が。
それは、ライに向けて、放とうとした大型ハドロン砲。
それが、爆発したのだ。
「まさか、さっきの一撃で」
ドットフェニックスの追加武装によるレールガン。
その一撃だけで、先程まで苦戦していたパロミデスを撃破した。
そう驚いている間にも、フローレンスとパーシヴァル二機が迫る。
すぐに、ドットフェニックスの、エンジンを点火させると共に、凄まじい速度で、その場から上昇する。
「ぐっ!」
凄まじいG。
それは、ドットフェイサーによる急加速によって、ライに襲い掛かってきた。
しかし、それと同時にエネルギー量を確認する。
「さっきのレールガンで、既に」
先程のレールガンによる一撃で、既にドットフェイサーのエネルギー量が僅かとなっていた。
これらから見ても、タイムリミットが迫っているのは十分に理解した。
だからこそ、ライは、ドットフェニックスにあるミサイルを使う。
「ふぅ」
ターゲットを確認すると共に放たれたミサイル。
それは、先程、一瞬で消えたドットフェイサーを探していたフローレンスとパーシヴァルの二機に向けて、放っていた。
すぐに避けるまたは防御を行おうとした二機だったが、ミサイルによる物量と爆発。
それによって、瞬く魔に爆煙の中に消えていった。
そうして、残ったのは、最後の一機。
「・・・」
ギャラハッドがこちらに剣を向ける。
それに対して、ドットフェイサーもまた槍を構える。
既にエネルギー残量が少ない最中で、ドットフェイサーは、その最期の加速を行う。
ギャラハッドもまた、その動きを。
読むように、剣を薙ぎ払う。
キンッ
一瞬、鳴り響いた金属音。
それと共に、ドットフェイサーは、既に地面に倒れていた。
ドットフェイサーの目には既に光はなく、それは、これ以上、動けない事を意味していた。
そして、ギャラハッドは、振り返っていた。
ドットフェイサーを見るように。
そして。
キンッ
金属音と共に、ギャラハッドは真っ二つとなる。
先程、真っ二つに斬れた剣と共に。
ギャラハッドは、そのまま地面に叩きつけられた。
「勝てたのか」
そんな言葉と共にライは、呟く事しかできなかった。