ドットフェニックスの登場により、その場を勝利する事が出来た。
それは、ドットフェイサーに、これまでなかった飛行手段を手に入れる事が出来た。
それは、ライにとっては喜ばしい物ではあった。
だが、問題は、それ以上だった。
「ドットフェイサーが」
それは、ドットフェイサーが既に限界を迎えていた事。
先程まで、ドットフェニックスを装着していた影響で、その機体は、大幅に消耗していた。
特に、スラスター部分が酷い状態であった。
このままでは、いつ爆発してもおかしくない状況であり、とてもじゃないが、戦えるような状態ではなかった。
トレーラーの中にある設備を使い、メンテナンスを行っていたが、それでも万全な状態に戻らない。
「元々、ドットフェイサーは火炎型フレームを元に開発されたシステム。それは、ライさんのお姉さんである紅蓮シリーズの元となっています。けれど」
その言葉と共に、ドットフェイサーのシステムを見る。
「ドットフェイサーは、高い凡庸性を誇っています。様々なKMFのパーツに対応出来るように造られました。ですが、それ故に耐久面において、心配な部分も多々ありました」
「それじゃ、これからの戦いには難しいと」
「だからこそ、これからの敵に対抗出来る機体を用意した」
「機体を、何時の間に」
その言葉に、驚きは隠せなかった。
「それは一体」
「この先で既に製造中です。元々、ドットフェイサー自体は、試作機であり、それを完成させる為のテストベッドでもありました」
そう言って、サクヤは案内をする。
そこは、格納庫であった。
そこに置かれてあるのは、複数の機体が立ち並んでいた。
「これらは」
そこに立ち並んでいたのは、複数の機体。
それらを見ながらも、ライは見つめていた。
「ドットフェイサーのデータを元に、火炎型フレームを基本的に制作されたドットフェイサーの後継機、ドットブラスライザー」
「これが」
「元々、ドットブラスライザーとの連携を前提にしていたのが、ドットフェニックスでした。なので、合体自体は可能でしたが、あれでも十全の力を発揮出来なかった。
そして」
それと共に、見つめた先。
「同じく、合体を前提に完成された機体、Zi-アポロ、そしてドットフェニックスとは違い、人が搭乗する事が可能なKMF、Zi-アルテミス」
そうして、複数の機体が見られる。
「今回の戦いを含めて、理解出来ました。これから先の戦い、私だけでは勝てない。だからこそ、ライさん」
そう、ライの方を見る。
「この戦いが終わった後、私と共に、北海道で戦って下さい」
「・・・それは君の友達を助ける為に」
「その為ならば、私はどんな代償も支払う覚悟です」
その言葉に、ライは。
「分かった」
頷きながら、その言葉を受け止めた。