サクヤは、目が覚めた。
奇妙な怠さもあったが、疲れが取れた感じがあった気がした。
だが、そんなサクヤを包み込むように暖かな体温があった。
その体温に対して、サクヤは、そっと頬を寄せる。
寝ぼけているサクヤにとって、その暖かさは心地よく、思わず、二度寝しそうになるほどだ。
だが、サクヤは起きることにした。
目を開けて見れば、ライがいた。
「・・・んっ?」
一瞬、疑問の声が出た。
同時にサクヤは自分の身体を見る。
寝る前は、確かに寝間着を着ていたはずだった。
しかし、今のサクヤは全裸であり、胸や秘部が丸見えだった。
「なっ!?」
反射的に声が出て、慌てて手で隠す。
ライはそのサクヤの反応で目覚めたらしく、気怠そうに起きた。
そして、隣にいるサクヤを見ると共に、ライは。
「おはようございます。サクヤさん」
「お、おはよう・・・ライさん」
ライに挨拶され、サクヤは返事をする。
それと同時に、ライは、そのまま土下座を行った。
あまりの綺麗な動作で、サクヤには、それがまるで儀式のように思えた。
サクヤは、自分が裸であることに羞恥心を覚えながらも、ライに声をかけようとする。
しかし、その前にライから話し始めた。
「サクヤさん、申し訳ございません!」
「えっ、あの!何があったんですかっ!」
その言葉と共にサクヤは、ライに事情を聞こうとした。
「・・・昨日、サクヤさんの寝相が悪く、俺の所まで絡んできて、それでそのまま押されて」
「・・・」
それを聞くと、サクヤもまた、ライと同じように土下座した。サクヤもまた全裸である以上、それは恥ずかしい事ではあるが、それよりもサクヤには大事なことがあった。
それは、ライに対する謝罪だ。
「すいませんでした!本当にごめんなさい!」
「いえ、こちらこそすいません。まさか、あんな事になるなんて思いもしなかったものですから」
そう言うと、ライはゆっくりと立ち上がる。
そして、ベッドの上に置いてあった服を取る。
「とりあえず、着て」
「・・・はい」
そう、ライに言われて、渋々と言った様子で、服を着る事にしたのだった。
服を着て、改めて二人で話し合うことになったのだが・・・。
(うぅ~うぅぅ~)
気まずい雰囲気が漂っていた。
いや、正確に言えば二人とも恥ずかしすぎて何も喋れないのだが。
そんな沈黙を破ったのは、やはりと言うべきか、ライであった。
「・・・とりあえず、この事は、戦いが終わった後に」
このままの気持ちで、これから行う最終決戦に影響が出る。
だからこその提案。
それに対して、サクヤもまた頷き。
「・・・はい」
そう互いに約束した。