サクヤさんとの一件を、これからどうするべきか。
悩みながらも、俺達は、そのまま目的地に辿り着く事は出来た。
これまでの道中を考えれば、既に敵は、こちらの存在を認識しても可笑しくない。
だからこそ、ライ達は、警戒をしながらも、そのまま入った。
「ここがバトレーの、けど、手がかりはあるのかどうか」
「…分かりません。けど、もしも正しければ、ここにいるはずです」
そうして、向かおうとした。
だが、サクヤさんは、トレーラーの中で、何かを感知したのに気づく。
「これは、まさか」
その言葉が、一体、どういう意味なのか、一瞬は分からなかった。
しかし、次の瞬間に、表示されたレーダーの光。
それを見た瞬間には俺もまた驚きを隠せなかった。
「なんだ、この敵の数は」
それは、まるで待ち伏せしていたように、大量のKMFがこちらに向かっていた。
「おそらくは、奴らの戦力でしょう。けれど、なぜ」
「…サクヤさんに聞きたい、パラックス・ルィ・ブリタニアとキャスタール・ルィ・ブリタニア。この二人の名前に聞き覚えは」
「そういう事でしたかっ」
それと共に、彼女もまた理解したように拳を握る。
「知っているのか」
「…えぇ、あの人からある程度は。そして、彼らもまたギアスを持っています」
「ギアス」
それはライが持つ不思議な力。
それと同じ力を持つ。
だが、なぜこのタイミングで。
その疑問に答えるように、サクヤは。
「私の持つ力は、私の声を聞いた者に命令を下し、それを必ず実行させるギアス。もしかしたら奴らは、ずっとそれを狙って」
「…それじゃ、奴らのギアスは一体」
それと共に。
「相手の頭の中に自分の思考を押し付ける事と、とある一言と共に相手を完全な下僕にするギアス。そう、彼から聞いています」
「なぜ、そんな力を持っていながら」
「…だからこそ、より完璧にする為に私達を狙ったかもしれません」
「…」
人の力をコピーするギアスと、絶対的な命令を与える事が出来るギアス。
二つのギアスを手に入れる事は、もしかしたら何か意味をする。
それはライにも理解出来た。
だからこそ。
「奴らに絶対渡す訳にはいかない」
それと共に、ライは既にトレーラーの中にあるコックピットに乗り込む。
その機体は、ライがこれまで乗っていたドットフェイサーではない、新たな機体であるドットブラスライザーに乗り込む。
「…奴らはここにいると思いますか?」
「分かりません、けれど、切り抜けなければなりません。私もあなたも、また会いたい人がいるのだから」
「そうですねぇ!」
それを聞くと共に、ライもまた操縦桿を握ると共に、真っ直ぐと発進させる。