ライが搭乗した新たな機体、ドットブラスライザー。
その性能は、彼がこれまで乗っていた機体であるドットフェイサーと比べても、明らかに性能は高い。
「これが、ドットブラスライザー、ならば」
それと共に、周囲を囲んでいたKMFに対して、ドットブラスライザーは既に動いていた。
両手には、既にドットブラスライザーの専用武器であるブラストマグナムを両手に持っていた。
KMF達もまた、ドットブラスライザーに当てるように、銃弾の嵐を放っていく。
だが、それらはドットラブラスライザーに追いつく事が出来ずにいた。
反対に、ドットブラスライザーはその両手に保つブラストマグナムの銃口を既にKMFに向けており、引き金を引く。
引き金を引くと共に放たれたのは、エネルギー弾。
つまりは、ビームであった。
放たれたエネルギー弾は、そのまま真っ直ぐと一体のKMFに当たると共に、その一撃だけで貫かれ、戦える状況ではなくなった。
しかも。
「はぁ!!」
ブラストマグナムから放たれるエネルギー弾は、KMFから放たれる銃弾の嵐を掻い潜りながら、次々と放たれていく。
かつて、ランスロットと呼ばれる機体が使用していたヴァリスをより軽量に、連射が行えるようになったブラストマグナム。
その力は、まさしく圧倒的と言えるだろう。そして、その圧倒的な力を駆使すれば、当然のようにKMF達は次々に落とされていった。
「すごい……」
その様子を見ていたサクヤは思わず呟く。
切札になる機体。
そう言われていたが、実際に動いている姿を見れば、その理由も納得した。
だが、ブラストマグナムの攻撃を掻い潜ったKMFは、そのままドットブラスライザーに接近していた。
それに対して、ドットブラスライザーは既に次の動作をしていた。
ブラストマグナムは、変形し、ブラストソードへと変わる。
両腕に持ったそれは、同じくランスロットが使用していたMVSをより強化された剣であり、接近してきた敵に対して振るわれる。
その斬撃は見事に敵機の右腕を切り落とし、続けて左腕も切り落とす。
そして、胴体部分にも一撃を加える。
絶え間なく、襲い掛かるKMFの波。
しかし、それらに対して、一切、怯む事のないドットブラスライザー。
見渡す限りの数に対して、たった一機で。
それに対抗し、むしろ押していた。
「すごい……」
思わず呟いた言葉だった。
「ああ、そうだな。だが、それだけじゃないぞ」
その言葉を証明するかのように、更に数機のKMFが破壊される。
同時に、他の機体が、一斉に動き出す。
それを察知したのか、ドットブラスライザーは即座に動く。
ドットブラスライザーの性能は、既に第十世代ナイトメアフレームと並んでも可笑しくない性能であり、それを十全に動かせるライは、まさに無双状態とも言えるだろう。
だが、そんなドットブラスライザーに襲い掛かった新たなKMF。
それは、金色の異形のKMF。
4本の脚を持ち、まるでケンタウロスを思わせるKMFであり、両手に保ったランスを、ドットブラスライザーに放っていた。
それに対して、ドットブラスライザーは正面から受け止める。
「まさか、ここまでの力を持っているとはなぁ!」「ここまで、待っていた甲斐があったなぁ!パラックス!」
聞こえた会話。
それがライは理解した。
「まさか、こいつらが!」
探していた二人が、まさしく目の前にいた。