黒幕と言える双子が乗る機体。
その機体は、まさしく異形であった。
ケンタウロスと言うべきそのKMFは、そのままライの機体であるドットブラスライザーに向けて、その前足を振り下ろす。
大振りな攻撃に対して、ドットブラスライザーで瞬時にその場をドラフト移動で避ける。
それに合わせるように、両手に持つブラストソードを合わせて、新たな武器であるビーム槍デュアルソードに変形させる。
変形させたデュアルソードの矛先を真っ直ぐとそのKMFに向けて穿つ。
その一撃に、KMFもまたその身の丈はあるだろう巨大な槍で正面から受け止める。
「っ」
その一撃によって、地面は亀裂が入る。
圧倒的な質量の差で、KMFに押されがちのドットブラスライザー。
だが、その間にも、ライは、そのKMFに乗り込んでいる2人に問いかける。
「お前達は、なんであんな事をしたんだっ!多くの人をっなんで」
「そうだねぇ、あえて言えば、面白いからかなぁ!」
「面白いだとっ」
KMFに乗る2人からの言葉に、ライは思わず目を見開く。
「そう、面白いから。けれど虐殺するにも力が必要。だから君達のギアスが欲しいと思った」
「お前の力があれば、圧倒的な力での蹂躙が見られる」
「絶対服従のギアスがあれば、混乱を生み出せる」
「それが目的で、動いていたのか」
「「あぁ、ギアスの力はまさしくガチャだからね、それぐらいの楽しみがないとねぇ!!」」
それと共にKMFは、そのままドットブラスライザーを押し潰そうとする。
「・・・そうか、それを聞いて、安心したぁ!」
それと共にドットブラスライザーは、KMFを押し返した。
「RAGNAROK PHASE!!」
ライの言葉に合わせるように、全身各部の装甲が展開し機体のシルエットそのものが大きく変貌する。
両腕には黄金の爪が生え、背中には黄金の翼が生える。
その新たな姿となったドットブラスライザーは、背中にある翼から炎を噴射させ、そのままKMFに攻撃を仕掛ける。
「ぐっ」
先程までの攻撃とはまるで違う速度の攻撃に対して、さすがに回避が間に合わず、直撃を受けてしまう。
だが、その一撃を受けてもなお、KMFは動くことが出来た。
「こいつっさっきとはっ!」
「っ」
そのまま2人は、襲い掛かるドットブラスライザーに対して、追撃を行う。
彼らがここに来たのは、既に捕らえるのに十分に弱らせた。
そう思っていたからだ。
だが、ライの、新たな機体であるドットブラスライザーは、その想像を遙かに超える力を発揮していた。
まるで残像が見える程のスピード。
それによって、KMFの動きを封じつつ、確実にダメージを与えていく。
それと共に。
「DOT-BLASTRISER G-EXT!!!」
それと共に、ドットブラスライザーに、ドットフェニックスの装甲が装着される。
ドットブラスライザーに、ドットフェニックスの槍と盾が装着される。
熱を帯びて、赤い装甲へと変わったドットブラスライザー。
そのまま、槍に、エネルギーが集まる。
「真刀カムイ」
それは、巨大な光の刀に。そしてそれを振りかざし、斬撃を放つ。
「なっ」「嘘だろ」
放たれた光は、KMFを飲み込み……。
瞬く間の決着。
裏で、人を操っていた彼らの結末としては、呆気なさ過ぎる程の、終わり。