※この作品はR-18です。

コードギアス 覚醒のライ   作:ボルメテウスさん

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別れは、突然に

「これって」

 

カレンは自宅へと帰ってきた時、そこには何もなかった。

 

ドットフェイサーが格納されていた地下の格納庫。

 

あの機体から、何か情報がないのか。

 

それを確かめる為に訪れたが、そこには何もなかった。

 

「もしかして」

 

その心配と共に、すぐに家に戻る。

 

そこには、カレンの母が、リビングにいた。

 

「お母さん、ナオトは」

 

もしかしたら、知っているかもしれない。

 

その淡い希望と共に問いかける。

 

すると、母は、その手にある手紙をこちらに差し出す。

 

「あの子は、旅に出たわ」

 

「旅に」

 

その言葉と共に、渡された手紙に目を向ける。

 

『この手紙を読んでいる頃には、俺はこの家を出て行ってます。これは、姉さんと母さんが嫌いになった訳ではありません。今回の一件で、奴らの狙いが俺である事が分かりました。それを防ぐ為に、そして俺自身の事を決着をつける為に』

 

「ナオト」

 

手紙に書かれている文を読みながら、カレンは涙を流す。

 

何故なら、その結末が予想出来てしまったからだ。

 

だからこそ、涙を止められない。

 

「分かっていたかもしれない」

 

かつての、黒の騎士団として、戦う時に覚悟していたはずだった。

 

でも、それでも、こうなる事は知っていたとしても、悲しくない訳ではないのだ。

 

「私は、何も出来なかったのかな」

 

そう、カレンは言う。

 

けれど。

 

「そんな事、ないわ」

 

「母さん」

 

すると、母が、カレンの手を重ねる。

 

「あの子、出ていく時に言っていたわ。一緒に過ごせた日々。それはとてもかけがえのない日々だった事。そして、それを守る為に戦うと」

 

だから、と母は言う。

 

「私達は、見守るしかないのよ。それがどんな結果であろうとも、ね」

 

それに、カレンは涙を拭いて答える。

 

「うん、そうだよね」

 

「そうよ」

 

そして、母もまた、涙を流す。

 

「だけど、ナオト、今、どこにいるの」

 

カレンの言葉には、心配が混じっていた。

 

そして、その言葉に、誰も答えられなかった。

 

それと共に、カレンが心配した相手であるライ。

 

彼は、今、ドットフェイサーを操作しながら、とある場所へと向かった。

 

本来ならば、KMFは目立つが、以前の騒動、そして物陰を利用しながら移動を行った。

 

「ここって」「へぇ、以前から頼まれていた事とはいえ、本当にここに来る人がいるんだ」

 

その場所は、シンジュクゲットー。

 

かつて、エリア11において、黒の騎士団の象徴と言えるゼロ。

 

そのゼロが最初に現れたとされる場所。

 

そこに住んでいた住人のほとんどは殺され、既に崩壊しかけている建物しかない為、誰もそこには近づかない。

 

そんな場所に、ライは訪れている。

 

向かい合うようにいる人物は、ライを見つめる。

 

「初めまして、私は更識楯無。とある任務で、あなたが来るのを待っていた人物よ」

 

「…敵か」

 

「あなたの行動次第には、そうなるかもね」

 

そう、彼らは問いかけを行っていく。

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