1話で壊滅とか……www
エルスタイン王国の北北西にある山道、そこを鎧に剣や槍などの武器を身に着けた物騒な兵士たちが闊歩している。
彼らはエルスタイン王国を侵略し、彼の国の姫君であるエリザベート・フォン・エルスタインとエルスタイン王国の女全てを奪い、凌辱するために侵攻していた。
途中にある村々を襲い、
そんな彼らを“
◆◆◆
その頃、エルスタイン王国の王の間の玉座、そこにはエルスタイン王と王妃、そして娘のエリーゼと数人の兵士たちがおり、王は悲痛な表情を浮かべている。
「そうか、近隣の村は既に……。」
王には既にドミナス帝国の非道が報告されており、その被害を受けた民達の最期が知らされていた。
「ドミナス帝国……何の関係もない民にまで手を。引き続き監視と警備を強化せよ。」
「はっ!」
兵士を下がらせると、国王は殺され、辱められた民達の事を思い、悲痛な顔を手で覆う。
そんな父の様子を見て、エリーゼは不安げに声を掛ける。
「お父様……。」
「心配するなエリザベート。いざとなればお前と王妃、それに城の者達は隣国へ避難させる。……お前達は必ず護るからな。」
不安そうな娘を安心させるようにそう言う国王。
しかし、ドミナス帝国から迫ってきている将と兵士は、総勢で200万人。中にはオーガなどの魔物もいるという事である。
かと言って、エルスタイン王国で名のある将といえば、エリーゼの近衛騎士であり、紅薔薇騎士団の団長であるアンジェリカことアンナと20万の将兵達だけである。
そんな差を見せ付けられたエルスタイン王は、この戦況をどうすべきか悩んでいた。
そんな時、1人の兵士が部屋に慌てて駆け込んできた。
「はぁ、はぁ!!し、失礼致します!!」
「どうした!?帝国が攻め入ってきたか!?」
「そ、それが……!」
息切れしながら驚きの表情の兵に、王たちは怪訝そうに見ている。
ドミナス帝国が攻め入ってきたわけではない、しかし、何かそれ以上に信じられず驚いた事があったというのが見て取れる。
兵士は王達に一礼すると、水の入った袋を取り出し、中の水をがぶ飲みしていき、呼吸を整えると、王たちに報告をしたが、その内容は信じられないものであった。
「ど、ドミナス帝国の200万の軍勢……その内の残り一万を残して、殲滅され……撤退しております!!?」
兵士からの報告に国王、王妃、エリーゼ、そして兵たちは驚き、目を見開くのであった……。
◆◆◆
ドミナス帝国の兵達は血相を変えて、自分達の国である帝国本国へと逃げていた。
武器も鎧も脱いで、無様に鼻水や涙を流しながら、
「はぁ、はぁ……!な、なんだよ!!?あの“化け物”は!!?」
「聞いてないぞ!!?エルスタイン王国は平和ボケした国じゃないのか!?何だよあれは!!?あんなのありかよ!?」
「無駄口を叩くなよ!!?そもそもお前らが村で女達を犯したり、村の人間を遊びで殺し始めたからこうなったんだろ!!?」
「はあぁっ!!?それはお前だってそうだろうが!?何俺たちのせいにしてんだよ!?」
ここに来るまでに自分達がしてきた事の責任の押し付け合いをする兵士達、その姿はあまりにも情けなく、惨めである。
何故彼らが逃げているかと言うと、それは今から少し前、彼らの眼前にエルスタイン王国が見えてきた頃であった……。
◆◆◆
村娘や未亡人に人妻などを味わった彼らは、意気揚々とエルスタイン王国へと向かっていた。
その道中、彼らは下衆な会話をして楽しんでいた。
「あ~、早く姫様
「確か乳がでかいんだろ?牛みたいに絞りながら犯してぇなぁ!」
「俺ぁ騎士団長様かなぁ?姫様様の前で犯し壊してやりてぇ!」
「どうせならよぉ、磔にして民の前で犯して、それから民共にも犯させようぜ?」
「それはいい!ぎゃはははははははっ!!」
下品に笑う兵達、彼らからすれば一国の姫も場末の娼婦のような扱いなのだ。
そんな時であった。
「へぇ?そいつは楽しそうだな……不愉快ではあるがな。」
ズバアアアッ!
「「「「!!!?」」」」
突然聞こえてきた声と斬り殺される仲間を見て、帝国兵や将は、その声の主を見て僅かに後ろに下がる。
そこには軽装に口元だけが開いているタイプのメットを被った人物がおり、その人物に兵士達は剣を向けている。
すると、帝国の将軍が槍を向けて怒鳴る。
「貴様ッ!!エルスタインの者か!?どこから現れた!」
「……。」
「我が帝国の兵をよくも!!貴様のような下賤な者には戦の『ズバァッ!』」
「「「「!!?しょ、将軍っ!!!?」」」」
突然現れた男に罵声を浴びせる将軍、そんな将軍の首を何の躊躇いもなく斬り落としたのを見て、兵士達はさらに後ろに下がる。
そんな帝国兵の姿を見た彼は、はぁ……っと、小さくため息を吐く。
「……下衆な上に弱い民に手を出して悦に浸り、人の国に土足で踏み入るその根性。そこらの山賊以下だな。」
「「「「ああ"っ!!?」」」」
山賊以下と言われたことに兵士達は怒り、武器を手に取って構える。
そんな中、剣を向けている兵士達は罵声を浴びせる。
「調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」
「こっちは200万はいるんだ!!高々1人で何が出来る!!!」
「ナメた真似しやがって!!ぶっ殺せ!!」
「「「「うおおおおおおおおおおおおっ!!」」」」
「あっそ、それならこっちもやる気になるわ。」
そう言うと、彼……ラジエル・フィオーラは持っていた剣を捨てると、黒い空間に手を突っ込むと、そこから“別の
ズバアアッ!!
ラジエルの振るった刀剣の刃に帝国の兵達は、首を落とされ、鎧ごと斬り伏せられ、放たれた斬撃により倒される。
「はっ!」ズバァァァァッ!!
「「「「うわああああっ!!!?」」」」
さらに自分たちの攻撃は、まるで読まれていたかのように躱され、流され、たとえ刃が当たっても砕かれてしまう為に帝国兵達は理解が出来なかった。
「死ねぇぇぇっ!!」
「ふんっ!」バキィィィッ!
気付けば200万いた帝国の軍勢は78万人までに減っていた。
「な、何なんだよこいつ!?こんなのありかよ!?」
「人間じゃねぇ……!?化け物だ!!」
「こんなのあるのかよ!?これから戦だってのに!!?」
「?何言ってんだ?」
「「「「「え……?」」」」」
「これは“戦い”じゃなくて……“蹂躙”だよ。
お前らがここまで来る途中にやってただろ?
楽しかったか?
逃げ惑う連中を追い立てて殺したり……。
嫌がる相手を無理矢理犯したり……。
挙句の果てに村に火まで付けて……
さぞや楽しかっただろ?なぁ……?」
「な、なんで……?!」
何故自分たちのしてきた事を知っているのかと、口を開こうとした時、ラジエルはそれを手で制す。
「まぁそんなことは置いておいて……今からお前らがされるのは、全て“自業自得”ってわけだ。
その責任は取ってもらうぞ……“
ドドドドドドドドドド!!!!!
「「「「うわあああああっ!!!?」」」」
ラジエルが得物の片手タイプの刀剣からツーハンドソードタイプの大剣に変えると、ラジエルはその大剣の切っ先を地面に突き刺す。
すると、大地が大きく揺れ、大地から鋭利な剣のような岩石が自分達に迫り、その岩石は容易く兵士達を貫いていき、さらにラジエルの異能によって78万いた兵士達はその数を大きく減らしていった。
赤と青の炎の剣による焔の波……。
稲光の走る剣の力で、空から降り注ぐ穿つ豪雷……。
数種の武器を容易く扱える才能と武の力……
それら見たことのない力を使うラジエルに恐怖した兵士達は、一人また一人と逃げ出し始め、最終的な兵は一万を残して帝国の軍は全滅した……。
◆◆◆
ラジエルの力を目にした帝国兵士達、今彼らは散り散りに逃げていた。
最早帝国軍は軍としての形をなしていない。
彼らは無様にも逃げる事しか出来なかった……しかし、世の中“悪い事”の後には重なってくる。
ガッ!!!
「ぐぁっ!!?」
「な、なんだっ!!?」
1人の兵士が倒れたのを見て、他の兵士達が辺りを見渡すと、そこには武器を持った民達がいた。
その民達は帝国の兵達が遊びで襲い、焼いた村の生き残り達であり、その目には兵士達への恨みが籠もっていた。
「なっ!?う、嘘、だろ?こんな……!!」
「やっちまえーーーー!!!!」
「「「「うおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」」
「うわあああああああああっ!!!?」
嬲り殺しにされる帝国兵達、しかし、誰も彼らを助けない。まさに“自業自得”である……。
その頃、帝国軍200万の部隊を壊滅させたラジエルはというと……両手に枷をつけられて、エルスタイン王の前に引き出されており、それを見ていたエリーゼは悲痛な表情を浮かべていた……。
コメントなど待ってます。
次回からエロや日常を書く予定です。