悪の女幹部にされてしまった坊大好き♡ な三下口調のネズ婆様、光堕ち拒否大失敗な上に、愛も記憶も忘れたツケを畜生腹で孕みっぱなし♡ 作:デイジー亭
「ヤ~スヤスヤスヤスッ!! お前さん方の快進撃も、ここで終わりでやんすっ!!」
「くッ、ネズバァ様! なんと痛ましい姿にっ!」
「高笑いも、無理した感が満載じゃのぉ……」
「生き恥の見本を展示されてる気分やで、ウチ」
――わしらは、危機……とはなんか違うんじゃが、恐ろしい精神攻撃を受けておった。
目の前には、小さな背丈に似合わぬわしら共通の特徴。
坊専用♡ 甘やかし特化のド爆乳をおおいにだっぷんっ♡ むっちんっ♡ 盛大に暴れさせつつ、嬌声を上げるかつての坊甘やかし同盟の一員。
その黒いぼんでぇじ風な装いからは、坊以外に見せるべきでない白いやわ肉盛大にハミでっぱなし。
なんとその自慢の『坊の子たっぷり孕めます♡』と主張する、安産型すらも脅威の股下三寸でしか隠しておらんとなっ!?
持ち上がっちゃっておるじゃろ、しかもはいひぃるで背伸びまでしおってっ!
「気軽にあっしの名前を呼ばれると、腹が立つでやんすねぇ~っ!」
「くっ! いつもなら、もっと呼ぶように言ってくるのにっ!」
「洗脳が完全にガンギマりしておるのじゃっ!」
「正気に返った瞬間、自害しかねんでそのセリフッ!?」
彼女が尋常な状態でないのは、坊に名を呼ばれてもだらしの無い笑みを浮かべない所を見ても明らかなのじゃ。
常ならばこちらに高速で駆け寄り、種族特有のネズ耳撫でられながらの追加囁きを要求するというに。
今の反応はその真逆……愛しの坊を、そんな目つきで睨み上げるなどと。
あまつさえ、断固拒否からの臨戦態勢じゃとっ!? 坊を挟んでわしの逆側に侍る相方も、これにはしっぽをおおいに膨らませておる。
そして我が胸にも膨らむ激情……わしの、わしらの仲間をこんな目に遭わせるなどっ! おのれ悪の組織、到底許せぬのじゃあっ!
「くふふぅ♡ 昔のことなんて、今のあっし……ネズミ怪人『ダークネズー』の中ではまっさらでやんす」
「思い出せ、ネズバァ様っ! あの愛しい日々をっ!!」
「おぬしは忠野 ネヅ子(御年二百三十歳)ッ! わしこと
「ウチこと
彼女は忘れてしまっておる。いや、奪われてしまったのじゃ。鼠に狐の狸。各種族を代表する化生にして、長く生きた大妖怪としての誇りも。
そしてそのようなどうでも良いこととは段違いどころか次元すら異なる、坊を徹底的に甘やかしつつ媚び散らかすという悦びをっ!
必死に叫ぶ坊の低くて聞き惚れどおしな声も届かず、そのような状態ではわしらの声など馬耳東風。ネズミの癖にのう。
相方が叫ぶ桃園トロトロ甘やかし♡ の誓いすらも、そのちんまい脳から失われてしまったことは間違いないのじゃ。
「あっしの使命は、だぁい好き♡ な首領様に、この世界をまるっとお貢ぎすることでやんす」
「浮気かッ!?」
「いや、待つのじゃ坊ッ!! あのちびっこは雌じゃっ!!」
「あとでわからせたればええんやっ! それよりも今はネヅ子をっ!!」
「そ、そうか……男ならミンチは確定だった。危なかったぜ」
そしてこやつ、地雷まで盛大に踏み抜きおった。坊以外に愛を語るなどという、悪鬼羅刹の所業。
瞬間的に警戒色に染まり、皆殺しを誓うひぃろぉすぅつ越しの坊の瞳もカッコいいのじゃ♡
じゃが不幸中の幸い。百合などという非生産的な行為は、まだギリせぇふと言ったところじゃろう。
坊の拳に無駄な血肉をコビりつけるのを避けるため、わしらも身に纏った揃いなど許されぬうっすうすで面積極小♡
戦闘などには役に立たず、お勃起誘発にしか使えぬ淫猥衣装越しに乳媚びじゃあ♡
すぅりすり♡ むっぎゅぅぅ……♡ と、相方と乳を合わせた甘やかしさんどが炸裂し、力みが拳から股間に♡
とぐろを巻いて浮き上がる益荒男勃起をなだめようと試みるも、ますますビキビキッ♡ しちゃったのじゃあっ♡
「アブねぇっ! セクハラでもカマしてたら、兄弟にブチ殺されるところだったぜぇ~ッ!!」
「ああ、ブラザー。ネズバァ様をイヤらしい目でも見なかったな?」
「ヒューッ! 安心しろ、俺はホモだぁっ!!」
「別の危険を感じるのう……」
「ボンがこの小僧の好みとは違って助かったで」
これは最低限、おくちでの甘やかしをしてあげねば収まらぬのう♡ そう思うわしじゃったが、ここで披露される友情の力。
坊にタコ殴りにされ、改心して憑いてきおった小僧の援護射撃が来たのじゃあ。
『わしらに触るどころか、卑猥な目で眺めても死刑』。そんな確固たる信念を持つ、坊の友たる資格をこやつは持っておる。
道すがら肉片と化した悪の戦闘員どもの中で、唯一生き残った幸運の秘訣こそは男色。
わしらが目の前で坊を甘やかしても、雑魚勃起をピクリとも反応させんのが決め手じゃったの♡
前屈みからの腹部貫通には至らず、二つ折りだけで済まされたのじゃ。
――じゃが勘違いするでないぞ? 坊をおかしな目で見てきおったら、わしが狐火で焼き殺すのじゃ。
「ゲヘヘッ! 俺様はコイツの男気に惚れちゃいるが、ちんぽがデケェガキにしか興味がねぇからなぁ~ッ!!」
「うむ、そこも親近感を感じるところだ」
「真逆じゃないかの?」
「この態度で受けとか、逆に凄いで。感心するわぁウチ」
じゃがまぁ、その心配は無いじゃろう♡ 積み重ねたその業の深さは、闇の住人に相応しいのじゃ。
加えてこやつが偏執的に好むのは、ちんまい身体にブラ下げたご立派……
上か下かの違いはあるが、そこもわしらの特徴と似通っており坊の歓心を買う部分じゃ♡
子孫を残すことなど、到底望み得ぬ逸材。滅びの宿命を産まれ持つこの小僧は、坊の道連れに相応しい。
そして我らの一時欠けた仲間も、一刻も早くこの輪の中に戻してやらんとのう♡
「う~む。気の狂った群れでやんす。その中に加わるとか、まっぴらごめんでやんすねっ!」
「安心しろ、ネズバァ様。この俺が、責任持って引き戻してくれよう」
「アンタに捕らえられるでやんすかっ!? あっしのこの動きがっ!!」
「うむぅ!? なんと素早い動きなのじゃっ!!」
「もうネズミっちゅうか、ゴキブリに近いでっ!!」
だがこのネヅ子、ここまで丁寧に勧誘してやっても一向に転ぶ気配が無いのじゃ。
むしろ走り出した……ずだだだだんっ! と、天井まで加えた四次元軌道。
邪魔じゃが坊を甘やかすのには役に立つ、重すぎ爆乳を抱えながらのこの機動力。
元からすばしっこかったんじゃが、悪の組織の改造を受けてさらに速度を増したと見える。
目にも止まらぬ速さが、さらにさらに加速してもう卑猥なる乳揺れ残像しか我らの目には映らぬ。
確かにこれでは、わしらには捕らえられぬ。じゃが……
「馬鹿めッ! 俺がネズバァ様の愛しい気配を見逃すはずがあるかっ!!」
「ンげぐぅ゛ッ!?」
「坊からは逃れられぬ。基本中の基本を忘れておったのが敗因じゃあ♡」
「ボンの逞しい手は、しぃっかり♡ ウチらを捕えて、逃がさないためにあるんやで♡」
坊が愛の雄たけびと共に繰り出した奥義『
軽やかに舞う矮小なる身体は、そのまま吹き飛び壁を粉砕。さらにその向こうまで転がりまくっておる……当然にも程があるのじゃ。
雄々しい体躯はわしらをかわいがるため。その五感の全てはわしらの淫猥肢体を楽しむために♡
坊の純愛からは、洗脳改造を受けたとしても。どんな状況においても、決して手放してはもらえぬ♡
それがわしら、『坊甘やかし同盟』の唯一絶対の真実じゃからの♡
◇◇◇◇◇
「と、トホホでやんす。頭がッ! 頭がぁっ!!」
「大丈夫か、ネズバァ様」
「自分でやっておいて、何を抜かすでやんすかっ!!」
「ちゃんと坊に、手加減してもらっておったじゃろ♡」
「本気やったら、西瓜みたいに弾けとるで♡ むしろその有情に感謝すべきやな♡」
「俺様の元同僚なんて、ミンチだぜミンチィ」
「ヒンッ!?」
――見せ場など登場シーン以外には存在せず、まんまと捕まってしまったあっし。
気づかわし気に頭なんぞ撫でられても、ムカつきしか覚えないでやんす。
だが文句を言った途端伝えられる、本来あっしが辿るはずだった末路。
こ、これは逆らったら死ぬヤツでやんすっ! 改めてそれを思い知り、なんとか動かす震える脚。
そしてズキズキする痛みを紛らわすため、横目でチラ見するは不快な自称元仲間たちの姿。
「ん? どうした、ネズバァ様」
「改めて見ても、どっちが悪かわからないでやんす」
「そうか?」
「「んっぎゅっ♡ ぼ、
まともな格好を晒しているのは、中央を歩く男のみ。
その両脇に侍る親近感を感じる体型の狐と狸は、あっし以上にとんでもねぇ格好させられてるでやんすっ♡
金髪ロングの狐は『符術が武器です。』と主張するにも程がある、三つの雌勃起に張り付けられたお札。
銀髪ツインテに丸眼鏡の狸は、一応布ではあるが同じく短すぎるドスケベチャイナ♡
しかも双方ともに長手袋とニーソックスだけはご丁寧に穿かされており、そんなの逆に恥ずかしいだけでやんすよっ♡
加えて盛大にハミ出すどころかほぼ丸出しなド爆乳。それを片手ずつでワガママに揉みしだかれて、短い両脚はがっくがく♡
もっと隠してくださぁい♡ とばかりに逞しい身体に縋り自らおねだりまでする体たらく。
こ、こんな雄様に飼われてしまってはっ♡ 悪の組織よりもエロ酷い目に遭わされるのは確定でやんすっ♡
「ギャハッ! 雌如きには相応しい扱いだぜぇ~っ!」
「小僧はちっと黙っててくれないでやすかい?」
「そんなつめてぇ態度はノーセンキューだぜっ! 同じ光堕ち仲間同士、仲良くしようぜぇ~ッ!!」
「本当に光でやんすか……?」
唯一の清涼剤が、モヒカンに肩パッドっていうのが終わってるでやんすね。
あっしの冷たい目線にも一切動じず、握手を求めてくる態度には大器を感じやすが嬉しくはない。
そしてキーワード『光堕ち』……今のあっしが見た光景だけで言えば、闇まっしぐらでやんす。
疑念の声しか喉から搾り出せず、首を傾げっぱなしなあっし。
「何を言うネズバァ様。光に決まってるだろう? 愛なのだから……ほら、実感しろ」
「で、でっかっ!? ふっとっ!? きゅ、急になんてモン握らせるでやんすかっ♡」
「そう言いつつ、手が止まらぬようだのう♡」
「ボンに悦んでもらいたいっちゅう、気持ちばっかり伝わってくるでぇ♡」
だが前を向いて歩いていた身体を掴まれ、振り向かされると同時に握らされる雄の股間♡
途端にずきずき痛む頭の数倍の勢いで、ゾクゾク背筋に甘い電流ッ♡ 走っちまったでやんすっ♡
そ、そしてぇ♡ なんと逞しいごんぶと様でやんすかっ♡ スーツ越しなのにぃっ♡
痛みよりも鮮烈に脳が発する、『媚びろ』という命令に抗えず服越し手コキを楽しんじゃうあっし♡
お、おかしいでやんすっ♡ こんなのおかしいっ♡ はずなのにッ♡ シゴく手が止まらないでやんすっ♡
「うむ。いつもの調子を取り戻してきたな。では次はコレだ」
「あ゛ッひぃ゛ぃ゛ンっ♡!? ち、乳首ぃっ♡ 摘まんじゃらめでやんすぅ゛~ッ♡」
「は?」
「ンっぴぃ゛ぃ゛ッ♡ な、なんでもないでやすっ♡ どうぞご自由、にっひぃ゛ぃ゛ッ♡♡♡」
「おお、大好物を頂けて良かったのう♡」
「好きだったやろ、乳吊り歩き♡ ボンに遊んでもらえて、羨ましいわぁホンマ♡」
あっしの態度にさらにごんぶとイラ勃たせ、満足そうに次の淫猥を押し付けてくるつよ雄様♡
今度はボンデージ越しにもわかる、あっし自身の雌勃起をそっと摘ままれ反抗しようとした瞬間にぃっ♡
抓り上げた乳首だけであっしの身体ッ♡ 吊り上げるなんてっ♡ この雄様、雌に容赦が無さ過ぎィっ♡
なんとか許してもらおうと、手コキを再開するとその数倍の強さでシゴかれるあっしの乳首っ♡
服越しなのに激烈過ぎる快感に、爪先も届かぬままに脚がばたばた暴れてますます自分をいぢめちゃうでやんすっ♡
挙句、こんな無様姿を羨ましがられるなんてっ♡ 間違った優越感で、もっと気持ちよくなっちゃぅ゛ぅ゛~ッ♡
「だが、お楽しみはここまでだ……着いたぞ、ネズバァ様」
「きゃひんっ♡ あ゛ッひぃ゛ぃ゛ンッ♡♡♡」
「構えぬか、首魁のお出ましじゃぞ」
「まぁ押し掛けたのはウチらやけどな」
「ヒヒッ! 久しぶりだな、首領様よォッ!!」
バタバタ足掻くあっしをブラ下げたまんまの、虐待歩きは永遠に続くかと思えたが……
急に乳首ッ♡ 離すの反則でやんすっ♡ もうちょっとでイけたのにぃっ♡
雑に落とされたため、じんじんと痛む尾てい骨。それをカバーするため、乳首をデコピンしてくれるなんて優しいでやんすっ♡
だが危うく絆されかけたあっしを正気に揺り戻す、仲間? たちの言葉に慌てて振り向くとそこには黒に染まった空間。
呆れた目でこちらを見下ろす紅い目線に、なんとか立ち上がり思い出した使命に駆け寄るあっし。
「しゅ、首領ッ! アイツらがあっしを酷い目に遭わせたでやんすっ!!」
「おお、よしよし。辛かったな、ダークネズーよ。そして貴様ら」
「何だ」
「良くも我の居城で好き勝手してくれたなっ! いやホント、マジで好き勝手してくれたよねっ!?」
「悪には相応しい報いじゃて」
「因果応報ゆうヤツや♡」
「ケヒヒッ! 裏切っといてなんだが、わりと首領様の言う通りだァッ!!」
あっしとさして変わらぬ身長にて、つるぺたな身体で必死に胸を張るその雄姿。
空調で靡かせる黒いマントも似合っており、逆立てる紅い髪も愛らしい。
保護欲をおおいにそそるその姿を見れば、あっしは何度でも悪の女幹部たる立場を思い出せるでやんす。
脳の奥に感じる痛みと疼きを必死に無視して、その糾弾に耳を傾け眺めるは指先で示されるモニター。
大写しされた自称正義の味方どもの所業の結果は、ますますあっしの自我を悪側に引き戻すほど凄惨でやすねほんと。
「男の戦闘員は、そこの馬鹿以外皆殺しッ! 女戦闘員に至っては、全員雑レイプをカマしおってっ!!」
「何を言う、正義の行いだ……それに、途中から合意になったとも」
「坊のおちんぽ様は、善悪関係なく女体必殺じゃあ♡」
「もれなくた~くさん♡ 幸せ詰め込んでもらって満足そうやないの♡」
「おのれ、言うにこと欠いてッ!!」
屍山血河に、酒池肉林。真逆に明暗が分かれた、転がる肉片とアへ顔Wピースした女体の群れ。
悪の組織の本拠地は、凄惨なる虐殺レイプパーティーの会場と化していた。
男は拳、女はちんぽ。出会いがしらに喰らわせて、通った道が丸わかりな血と愛液と精液まみれのチン道中。
掲げた理想たる、蒼き清浄なる世界とは真逆の結果を突きつけられれば怒り心頭も当然でやんすね。
この震える小さな被害者を
「もはや組織の再起は不可能。潔く諦めるがいい」
「ま、まだだっ! ドクターが居れば、戦闘員など幾らでもっ!」
「こやつのことかえ♡」
「供給元を経つのは、基本中の基本やさかい♡」
「クソッ! やはり見逃してはもらえなかったかっ!! こ、怖いよぉっ!」
そして逆転の目は存在する……! そう言いつつ、ちっちゃな拳で握ろうとした希望は目の前にお出しされた写真であっさり消えた。
映っていたのは、その天才的頭脳で組織を支えていた大黒柱。それが全裸土下座しながら、『絶対服従♡』と書かれたケツ白旗を掲げさせられている姿。
だがその怜悧だった美貌に屈辱の色は無く、頭に載せられたデカチンちょんまげに舌を伸ばすのに夢中。
これでもかとばかりに懇切丁寧に絶望を突きつけられ、マントに包まれた夜会服のスカートから滴る黄色……この子、おしっこまでもらしちゃったでやんす。
よしよし、可愛そうに……このいたいけなぷにあなに、剛直ずぼずぼ♡ されるのはあまりに酷。せめてこの娘だけでもどうにかっ!!
「覚悟しろ、このメスガキが。俺のネズバァ様をさらった上、淫猥なる俺好みの艶姿に改造した罪。貴様のちびっこ子宮で満額払いさせてくれる」
「わ、わわわ我ッ! もうごじゅっさいだもんっ!! お前より年上なんだぞ、しかも高貴なる吸血鬼にして首領だから偉いんだぞぉっ!!」
「ほう、これは好都合。合法か」
「ひぃんっ! ヤる気を助長させちゃったぁっ!? 来るな、来ないでッ! お願いいっ!!」
「無駄じゃのう♡ ほれ、結界」
唸るようなガチレイプ及び孕ませ宣言と共に、のしのし歩いてくる雄偉なる体躯。
その力強い前進は、訂正の言葉にてさらに加速。その股間の盛り上がりは、天を衝くような勢い。
慌てた首領が遮二無二魔力弾を解き放っても、狐の符術にてあっさり弾かれてしまったでやんす。
「タマの前で、ボンに遠間の攻撃が届くわけあらへんしぃ……♡ ウチの前では、ボンのお貢ぎする獲物はぜぇ~ったい♡ 逃げられへんの♡」
「ぐぅ、あの狐と狸! 本当にタチが悪いッ!」
「サポート特化ってヤツでやんすね……!」
「本来はここに、ネヅ子のかく乱が加わるんじゃがのう」
「まぁボンの益荒男ぶりの前では、こんなんただの添え物やからねぇ」
「ケヒャァッ! さぁ年貢の納め時だぜぇ~ッ!」
さらには狸が印を結ぶと広々とした室内に形成され、移動先をおおいに狭める半球状の檻。
主役を重装歩兵とする前面結界に、主役から何者をも逃がさぬ全面結界。
その自らを端役と定めた献身に満ちたありさまには、『ダークネズー』になる前のあっしも賑やかしとして加わっていたらしい。
だが今そのポジションを埋めるのはモヒカンッ!? あっしの代理、肩パッドで十分なパセリ以下でやんすかっ!?
絶体絶命の四面楚歌にて思い知らされる、以前の自らのどうでも良すぎる立ち位置。
ピンボールのように高速で跳ね回り揺れるトサカに、こっちのトサカも逆立つってもんでやんすっ!!
「さぁハッピーエンドと行こう。安心しろ、殺しはせん。むしろ産ませる」
「怖いよぉ、ダークネズーッ! 絶対我、死ぬよりエゲつない目に遭わされるッ!!」
「そ、そうでやすなっ! ちなみにあっしはどうなるんでやんすかっ!?」
「む? ……そうだな。俺に寂しい想いをさせた罪。それを、クソガキの倍は償ってもらわなくては」
「良かったのう、ネヅ子♡ 坊はおぬしから、今後一切目を離さぬつもりじゃて♡」
「加えて当然、身動き取れへんように身重にしてもらいっぱなしや♡ ネズの畜生腹の本懐、果たさせてもらえるでぇ♡」
「ヒェッ!? ヒェェッ……!」
「んぎゅっ。うう、おっぱい柔らかい。安心する」
そしてついに目の前に立ち、余裕たっぷりに両腕を拡げるつよ雄。
その雄大な体躯は勝利への確信に満ち満ちて、そのガチギレごんぶとはもはやヒーロースーツの股間を勃起圧力だけで破るほどに。
雌を孕ませ尽くす気概に溢れる、その雄姿の前で怯え竦んで座り込んでしまったあっしら。
ここから取れる選択肢など二つしかない。一つは大人しく股を開き機嫌を取る、雑魚雌として当然の許し乞い。
――そしてもう一つは。怯える小さな身体を両手両足で抱きすくめ、だいちゅきホールドの態勢を取るあっし。
「雌のガキとは言え、俺以外にネズバァ様がそのポーズをっ!? やはりブチ殺す勢いで
「首領。あっしを発見した時。どんな状態でやしたか……?」
「え、うん。庭先でハメ潰されたカエルのポーズで転がされてた。あんまりに可哀そうだから、記憶を消して福利厚生のしっかりしたウチで社会復帰させてあげなきゃって」
「騙されるでないぞネヅ子よっ! そんなの日常茶飯事なのじゃぁっ!」
「むしろ自分からおねだりしたんやで、それ♡ かつてのあんさん、もうとびっきりの媚びたがり・いぢめられたがり・孕みたがりの三拍子やったからなぁ♡」
「答えがとんでもない勢いで決まったでやんすっ!!」
すると思った通り、仁王のような顔立ちが鬼を超えた憤怒の形相に。やはりここから媚びたとて、許してもらえるとは到底思えないでやんす。
さらに抱きしめた彼女に問いかけると、悪の組織の首領にはクソほど向いてない気高い心意気と優しさが答え。うん、やっぱコッチが光でやんすね。
慌てて叫ばれる二人の元仲間たちのアツい主張も、全然グッドなポイントには聞こえないでやんすっ!!
齢二百三十にして、雄媚びまみれの淫猥性活をおおいに楽しむド淫乱なクソババア。
そんなどこに出しても恥ずかしい、元の自分に嬌声的に逆戻りさせられるぐらいならいっそ……!
奥歯を思い切り噛みしめる。すると以前は引っ掴まれっぱなしだったと思しき自慢の巨峰の奥から鳴り始めるは、規則的な電子音。
「だだだ、ダークネズーッ!? それっ! 自爆装置ッ! 作動させちゃったのぉっ!?」
「あっしらの尊厳を守るため、首領がくれた最後の手段。有難く使わせてもらうでやんす」
「ちょぉっ!? 我、死にたくないっ! 確かに本来の想定通りの使い方だけどもっ!!」
「ええい、大人しくするでやんすっ! ここから生き延びるより、最期の一華を咲かせた方がマシでやんすっ!!」
「咲くのはきたねぇ花火だよっ!? クソッ、忠誠心を高め過ぎたッ! ドクターの馬鹿ぁっ!!」
うむ、人生引き際が肝心でやんす。まぁあっしはネズミでやすが、化生に至ったので尊厳はそれに準じるはず。
そして選ぶべきは、押し付けられ続ける嬌声と産声まみれのハッピーエンドよりもずっと愛しい
洗脳によりまともな倫理観を与えてくれた恩人も一緒に連れていくのは、せめてもの情けで恩返しでやんす。
じたばた暴れる彼女をしっかりと抱きしめて、いざ南無三ッ!!
その小さな手がパパとママがプレゼントしてくれた。そう自慢していたネックレスを引きちぎるのをぼんやりと眺めつつ覚悟をキメたあっし。
次の瞬間展開されたのは、一人分の防護障壁ッ!? そうでやすか、無駄死にでやんすか。
多分あっしの長すぎるネズ生、ずっとこんな感じだったんでやすなぁ……泣いてなんていないでやす。多分。
――一匹ぼっちのネズミ花火は、そうして寂しく弾けて消えた。最期までトホホでやんす。