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アステール公爵家──その嫡男たるハイン・セラ・アステールの私室には今、あられもない嬌声が響いている。
「あっ……ああっ! ♡」
声の主は使用人頭であるフェリだ。デルフェン種特有の浅黒い肌には多分に汗が浮かんでおり、その照り返しがいかにも艶めかしい。
「……おい。まだ足先が触れた程度だぞ。大声を出すな」
「申し訳、ございません……ッ! ですが若様の、おみ足が、直に肌に触れて……それだけで、わたくし……ッ♡」
「相変わらず理解に苦しむ性癖だな。まあいい、約束は約束だ。四皇子の動向も宮廷の細部もこれ以上なく完璧に洗ってくれたのだからな。それ相応の褒美を取らすのは主としての務めというものだ。しかしよりによって、このような褒美を求めるとは度し難い阿呆だ」
絨毯の上で四つん這いになり、衣服の一片すら身につけず浅黒い肌を晒すフェリを、ハインは冷ややかに見下ろしていた。日頃の謹厳実直なメイド服を脱ぎ捨てたその肢体は無駄な脂肪の一切ない引き締まった曲線を描いており、暗殺者としての鍛錬の跡を微かに残しながらも、今は主の足元で牝犬のように熱狂して濡れそぼっている。
「では、遠慮なく頂戴いたします……若様のおみ足で、どうぞわたくしの隅々まで、情け容赦なく分からせてくださいまし……ッ♡」
「情け容赦なくと言われても困るのだがな。骨を折ってしまえば明日からの職務に障る。あくまでただ踏みつけるだけだぞ」
「はいっ、はいぃッ! 若様が素足でわたくしを踏んでくださる、その事実に勝る栄誉などこの世にございません……ッ!」
「なら、まずは背中からだ。動くなよ」
「ひゃうんッ!?」
ハインが素足を伸ばし、踵をフェリの肩甲骨の間へと乗せて体重を預けた瞬間、彼女の背筋が弓なりに跳ね上がった。少年のものとはいえ魔力によって極限まで練成された肉体は鋼の如き重みと密度を秘めており、足裏が白磁の皮膚をぎゅむりと沈み込ませていく。
「あぁっ、お、重い……ッ、若様の重みが、わたくしの背中骨に、直接のし掛かって……あふッ♡」
「痛むなら言え。加減くらいはしてやる」
「いいえ、いいえ滅相もございませんッ! もっと、もっと体重をお乗せください……若様の足裏の熱が、皮膚を透かして骨髄まで灼き尽くしそうで、たまらないのですッ♡」
「呆れた奴だな。まったく、痛覚と快楽の配線が完全に焼き切れているのではないか」
「はいぃっ、若様に踏まれるためだけに、この肉体は作り変えられておりますから……あぐッ、あああっ♡」
ハインは溜息を一つ零しながら、足裏をゆっくりと滑らせて背中から腰の窪みへと体重を移した。皮膚と皮膚が擦れ合うねっとりとした摩擦音が静まり返った私室に響き、背骨の節々を足指で一つずつ押し込むたび、フェリは吐息を乱して腰を小刻みに震わせる。
「……次は腹だ。仰向けになれ」
「は、はい……すぐにお従いいたします……ッ♡」
「手早くしろ。母上とのお茶の時間まで余り余裕がないのだからな」
「若様、どうぞ……わたくしの無防備な腹も、乳房も、すべて若様のお足のために差し出します……ッ♡」
仰向けになったフェリの胸元へ、ハインは容赦なく土踏まずを押し当てた。豊かな双丘の片方が少年の足裏に押し潰され、柔らかい肉が指の間からむにゅりと溢れ出す感触を味わいながら、ハインは親指の腹で尖りきった乳首をぐりぐりと踏み躙る。
「ひぎゃあっ……ッ!? ち、乳首、若様の親指で、先端をすり潰されて……っ、はあっ、あんっ♡」
「足先で軽く擦っているだけだというのに、もう脈を打っているぞ。呆れた雌犬だな……」
「だって、若様の、神聖な足の裏なのです……っ! 足指が擦れるたび、頭の芯が痺れて、涎が止まらなくて……っ、ふぁ、あぁッ♡」
「涎を絨毯に垂らすなよ。後で拭くのはお前自身なのだからな」
「お拭きします、いくらでも舐め取りますから……どうか、もっと強く……お乳をぺしゃんこに踏み潰してくださいましッ♡」
「注文の多い下僕だ。では両足でいこう」
「あはァッ!? 両方、お胸を両足で……っ、若様がわたくしの上に立ってらっしゃる……天国です、ここは天国でございます若様ッ♡」
ハインが完全に立ち上がり、フェリの豊かな胸の上に両足を揃えて全体重を乗せると、肋骨がきしりと悲鳴を上げると同時に、彼女の口から歓喜に狂った嬌声が迸った。少年の滑らかな足裏が左右の乳房を交互に踏み均し、足指の股で先端を挟み込んでねじるたび、フェリの腰は宙へと浮き上がり、秘所から溢れ出た粘液が床の絨毯を汚していく。
「……おい、フェリ。足元が酷く湿ってきたぞ」
「も、申し訳、ございません……っ! ですが、若様に見下ろされ、踏みつけられているだけで、おまんこが勝手に、お汁を吹いてしまうのです……ッ♡」
「下品な言葉を使うな。まったく、普段の冷静沈着な姿を他の使用人に見せてやりたいものだな」
「見せられません……若様だけの、若様にお仕えするだけの雌犬でございますから……っ、あっ、ああっ!」
「次はお前の本命だろう。脚を開け」
「は、はいぃッ……! どうぞ、どうぞお慈悲を……ッ♡」
ハインが片足を胸から下ろし、大股に開かれたフェリの股間へ、その右足の爪先を静かに差し入れた。すでに蜜を滴らせて充血しきった秘裂に、少年の細く冷たい指先が触れた瞬間、フェリの喉から言葉にならない絶叫が漏れ出す。
「ひぃんッ!? あ、足指が……おまんこの裂け目に、食い込んで……っ♡」
「……随分と熱を持っているな。指先にまとわりついて離れん」
「若様の御足が、あまりにも愛おしくて……肉唇が、勝手に吸い付いてしまうのです……っ、んぐ、あぁッ♡」
「吸い付くな。動かしづらいだろう」
「許してくださいまし……っ、でも、でも若様、親指を、そのお豆の上に……あひッ!?」
ハインが呆れたように爪先を微かに動かし、ぷっくりと膨らんだ陰核を足の親指の腹でぐにぐにと押し潰した。硬い爪の感触と柔らかい皮膚の摩擦がクリトリスをダイレクトに擦り上げる。
「あぎゃあああっ!? そこ、そこダメぇッ! 若様の親指で、お豆が、お豆が擦れて潰れちゃうぅッ♡」
「潰しはしない。ただ擦っているだけだ。お前が望んだ褒美だろう」
「あ、たまらない、たまらないです若様ッ! 足指で弄ばれて、わたくし、おかしくなって──」
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「──それで? ヴィクトルのやつはちゃんと
「はっ。周囲の者たちに対して、しきりに平和を訴えかけている様です」
そうか、とハインはシニカルな笑みを浮かべた。ハインはもう十五になるが通常このような年の少年がそんな笑みを浮かべたとて滑稽に見えるのがオチだが、ハインの場合は妙に様になっている。悪役令息などという
まさに悪!
悪令息──それがハインの本質なのだ。
そんなゲロ悪であるところのハインだが、ヴィクトルに対する働きかけが十分上手くいっていることでご満悦であった。あとはもう少しその意識を変質させてやればいい。慎重に、そして大胆に。そうすれば、ヴィクトルはきっと
にやりと嗤うハインの悪い笑みに、フェリは胸の鼓動の高鳴りを抑える事ができなかった。全身をぐちゃぐちゃに踏みしだかれ、肉欲の発散は叶ったはずだというのに既に秘所は濡れほそぼってきている。
何と卑しいデルフェンの姫なのだろうか。雌犬と呼ばれても何も言い返せない体たらくであった。
とはいえ今、フェリは心の底から幸せであった。だが彼女の中にはもっともっと幸せになりたいという欲求がある。ただ踏まれるだけではなく、その先を望む卑しい雌犬根性がある。それを叶えるために、フェリはこれからもハインの期待に応え続けるだろう。