ランダムチャットで出会った女達とヤリまくり 作:閑人@3265
電車に揺られること1時間半。俺が住む県の県境までやってきた。
「へぇ……。意外と都会」
当然ながら事前に調べてあった訳だが、実際に来てみると意外にも発展しており、小綺麗に造られた駅構内や駅ビルを少し散策して約束まで時間を潰す。
「そろそろいい時間かな」
時刻は9:40。美野里さんが乗った電車が到着するのが9:43なので、そろそろ改札前に待機していよう。
「お……、着いたっぽいな」
多いわけでは無いが、電車から降りた人が続々と改札から出てくる。改札から少し離れたところで観察していると、それらしき人がキョロキョロしながら現れたので、スマホに目を落としてあえて気が付かないフリをする。
『見つけました。よろしくお願いします』
美野里さんからのチャットが届いた。さすがに自分から声をかける勇気は無かったようだ。
俺はスマホに落としていた視線を上げて、少し離れたところにいる美野里さんを視界に入れた。ゆっくりと近づいて、声をかける。
「美野里さんですよね?ユージです。初めまして?」
チャットでは数週間分たっぷりと話をした仲ではあるが、実際に会うのは初めてだ。あえて初めましてと声をかける。
「は、はい。美野里です。ふふっ、確かに初めましてですね」
緊張した表情をしていた美野里さんが、少しだけ柔らかに微笑んでくれた。あらかじめ写真を送られてはいたが、実際に見るとやはり可愛い。
37とは思えない若さであるし、ウェーブがかった髪が上品な奥様感を醸し出している。白のアウターもオシャレであるが、その下に着ているグレーのニットワンピが、美野里さんの豊満な体型を強調しており、なんとも素晴らしい。
「早速甘いもの食べに行きましょうか。良さそうなお店があるんです」
美野里さんの手を取ると、驚くほど冷たかった。あえて気が付かないフリをして、ぎゅっと強めに握ってみる
「あっ……、はい。楽しみです」
にっこりと笑って、歩き出してくれことに少しほっとする。そして二人並んで、目当ての喫茶店へ向かう。平日の真昼間という事で、さすがに人は少ない。危険な逢瀬にはちょうどいい。
◇◇◇◇
「おー、思ったよりも凄い」
運ばれてきたいちごパフェの写真をカシャッとスマホに収める。この喫茶店は季節ごとに旬のフルーツのパフェやらケーキやらのスイーツに力を入れているようで、元パティシエの店長さんがコーヒーに合うスイーツを提供してくれるらしい。
「ほんとうに……。」
美野里さんも運ばれてきたいちごケーキの写真を嬉しそうな顔をしながら撮っている。
「こういうのはあまりしないんですか?」
「え?」
「旦那さんとは」
周囲を気遣って、少し小声で補足すると、目尻を下げて困ったような顔をして笑った。
「ええ、付き合ってからもあまり……。子供が出来てからはドタバタで、こういうお洒落な所でご飯したりのんびりしたりは全然無かったですね」
一スマホを鞄にしまってから、ケーキと共に運ばれてきたコーヒーに口をつける。一連の所作にいちいち品がある気がする。いい所の箱入りお嬢様だったのだろうか。
「お子さんいるとのんびりした時間ってなかなか取れないですよね。今日はゆっくり楽しみましょうね」
にこりと笑いかけてから、パフェを1口。
「ん、美味しい。美野里さん、よければ1口いかがです?」
スプーンにクリームといちごをとって、対面に座る美野里さんに差し出す。少し驚いた顔をしてから、キョロキョロと周囲を伺い、顔を赤らめ、おずおずと差し出したスプーンをはむっと口にした。
「美味しいでしょ?」
初々しくも可愛らしい美野里さんの動きに和みながら問いかけると、口に手を当てもぐもぐとしながらこくりと頷いた。
「んー、コーヒーもいい香りですね」
美野里さんと一緒に食べているということを差し引いても、この店はかなり良い。自慢のスイーツはもちろん、コーヒーも絶品と言っていい。
「あの……、ユージさんもよろしければ……」
おずおずとケーキを乗せたフォークを差し出された。顔を真っ赤にして俯いている。
「ありがとうございます。いただきまーす」
はむっと差し出されたフォークに食いつく。うん、美味しい。
「美味しいですね。美野里さんが食べさせてくれたので尚更美味しく感じますよ」
よくあるセリフだが、言われ慣れていないであろう美野里さんには効果覿面だったようで、嬉しそうにしつつも少し恥ずかしそうにもじもじしながら、ケーキを口にしていた。
俺は上着を脱いだことであらわとなった豊満な胸がテーブルに乗っているのをチラチラと見つつ、美味しいパフェとコーヒーも楽しんだ。
◇◇◇◇
喫茶店で小一時間程度、世間話に興じてから店をあとにした。改札前で出会い、喫茶店に向かった時よりも、心做しか美野里さんの距離が近い気がする。多少緊張が解けたと言うことだろうか。
「それじゃあ、2人だけで少しゆっくり出来るところに行きましょうか」
隣を歩く美野里さんに声をかける。念の為、最後の確認の意味もあるが、ここで断れる度胸を彼女は持ち合わせていないであろうことは分かっている。
「はい……」
消え入りそうな声で呟いた彼女は、俺と繋いでいた手にキュッと力を込めてきた。まぁ嫌というわけではないだろう。
「それにしても、いい天気でよかったですね。寒さはありますけど」
季節は冬。空気はひんやりとしているが、雲も無い快晴であるため、日差しは暖かい。
「はい、ほんとうに」
「せっかくいい天気だから公園とかでゆっくりしてもいいんですけど……、どうします?」
少し意地悪な質問かもしれないが、美野里さんに逃げ道を提供してみる。
「いえ……、ユージさんと2人きりになりたいです」
俺を見あげて、恥ずかしそうに顔を赤らめた美野里さんがハッキリとそう答えてくれた。
「わかりました。俺も早く美野里さんと2人きりになりたかった」
行先は変わらず、あらかじめ調べておいたホテルに向かう。俺はもちろん気がはやっているのであるが、心做しか美野里さんの方も早足であるように感じた。
◇◇◇◇
「こんな感じなんですね……」
キョロキョロと部屋を見回しながら、感心したように呟く。美野里さんが安心できるように、煌びやかさには欠けるが、落ち着いたシックな部屋を選んでみた。
俺は荷物をソファーの上に置き、上着をハンガーに掛けながら、物珍しそうにうろうろとしている美野里さんに目をやった。
「美野里さん、上着預かりますよ」
「あっ、はい。ありがとうございます」
いそいそと上着を脱ぐ美野里さんに近づき、脱ぎたてのアウターを預かる。ふんわりといい匂いがするそれを、ハンガーにかけてから、所在なさげにしている彼女のもとへ向かう。
「みーのーりさん」
声を掛けつつ、ゆっくりと近づく。俺の声掛けに気がついた美野里さんは、俺の方を向いてくれた。
努めてゆっくり、努めて優しく、美野里さんの身体を抱きしめる。美野里さんも俺を受け入れてくれ、柔らかな身体でもってふにゅんと抱きしめてくれた。
「待ち遠しかったです」
「私もです……」
ゆっくりと美野里さんを抱きしめる腕に力を入れて、柔らかな身体をぎゅっと包み込む。
目の前には美野里さんの潤んだ瞳。柔らかな胸が押し付けられており、否応無しに興奮させられてしまう。
「キスしましょ」
「はい……」
目を瞑った美野里さんの、少し震える唇に、ちゅっと優しく口付けをした。