※この作品はR-18です。

実況麻帆良野球   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1年目9月 初のリーグ戦 スロースクリュー·シンカーボール

 夏休みも終わり、新学期が始まった。

 

 リーグ戦では勝ったり負けたりで1位は神座出流君がいるアドベンチャーズで神座出流君が七面六臂の大活躍をしているらしい。

 

 そりゃ投げる球もバッターとしても高校生の上澄み……プロにも引っかかるかもしれない球を中学生が投げていればこちらは打つことができない。

 

 その他キューピッズを含めて3チームはどっこいどっこいで、前期の優勝チーム科学スターズも主力の3年生が外部の大会で準優勝を勝ち取ったが、引退して戦力の低下は免れなかった。

 

 キューピッズもアオ先輩達2年生が奮闘しているがなかなか厳しいものがある。

 

 まぁ僕は料理研究会と野球、魔法と3つを頑張っているので凄まじく忙しいのだが、毎日充実している。

 

 エヴァンジェリンさんの別荘で鳴滝姉妹や楓とセックスも週1回か2回のペースでできるので、性欲の発散も程よくできている。

 

 たまにエヴァンジェリンさんが血を飲み過ぎて貧血気味になることもあるが、それ以外はかねがね順調とも言える。

 

 あと成長薬の効果が少しずつ現れ始め、寝ているとポキポキと成長する音が鳴るようになった。

 

 鳴滝姉妹も女の子ながら成長痛がするようで、幼児体型から脱却できるかもしれないと喜んでいた。

 

 2学期の予定としては9月中盤に体育祭、10月上旬に中間テスト、11月上旬に宿泊学習、12月中旬に期末テストみたいな感じだ。

 

 体育祭は全学校の全クラス対抗戦になるし、必ず1種目小中高大全部含めての合同競技があったりする。

 

 あとはウルティマホラと呼ばれる格闘大会が開かれたりもする。

 

 知り合いだと超包子の従業員の古菲が出場するらしい。

 

「さて学校行事が盛り沢山な二学期だが、勉強も疎かにするんじゃないぞ」

 

 そう識蝕先生が話す。

 

 クラスの皆は勿論わかってますと返す。

 

 そうそう、クラスの多くが夏休みの合コン会で結構彼女ができたらしい。

 

 南條もアタックが激しかった1-Aの子ではなく別の子と付き合い始めていた。

 

 矢部君もちゃんと学園に戻ってきていて、実家に帰ってからも練習は続けていたらしくレベルアップして学園に戻ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【イベント 昇格テスト】

 

 リーグ戦の最中であるが夏から秋にかけての暑い時期だったため疲れがレギュラーメンバーに溜まり始め、1軍メンバーを休ませるために補欠が投入され、補欠の補欠がいなくなってしまったので急遽メンバーの補充の為のテストが行われた。

 

 テストは投手は投球テスト、打者は打撃テストで、僕の場合は投球テストになる。

 

 10球投げてヒット3点、長打5点、ホームラン10点で投手は10点以下に抑えれば合格、逆に打者は11点以上が合格点と言われた。

 

 このテストで合格すればリーグ戦に出場する機会もあり得るのでやる気になる。

 

「これはチャンスだよ矢部君!」

 

「そうでやんす! 頑張るでやんす!」

 

 現在マックス110キロのストレートをなるべく低めに集めて、時折スライダーやフォークを混ぜてゴロを打たせて打ち取っていく。

 

 時々内角ギリギリのボールを投げ次に外角ギリギリを投げてみたり、真ん中に失投しないように注意しながら投げ込む。

 

 僕のボールは加藤コーチから教わってスピンが効いているので見た目以上にボールがノビて、重く感じるらしい。

 

 そのため低めにボールを集められれば中学生のパワーでは長打になりにくいって寸法だ。

 

 空振りは奪えないが、ヒット2本以内に抑えて僕はテストにクリアした。

 

 矢部君、南條、風香、川角、ナギサも合格し、補欠の補欠ながらリーグ戦に出られるようになった。

 

「風香合格は奇跡だね! でも努力が実ってよかったね!」

 

「えへへ、史伽といっぱい練習したからね! パワプロの料理や特訓で少しはパワーも付いたかな!」

 

 野球未経験から補欠の補欠とはいえ出場できるかもしれない位置までこれたのは風香の努力の成果だろう。

 

 川角とかも言えるが、川角は恵まれた体格があるからで、風香はチビでパワーも無い為ヒットを稼ぐしかなかったから余計に凄い。

 

「でもレギュラー陣が回復したらまた外されるでやんすから限られた出場機会をものにしたいでやんす!」

 

 矢部君が言うようにレギュラー陣が疲労で怪我しないための緊急処置だ。

 

 出られるかわからないけど頑張らないと……。

 

 

 

 

 

 

 

【イベント 試合】

 

 控えで待機していた日曜日、ファーマーズとの試合だが、先発したキューピッズの投手が大炎上し、火消しで投入された2番手、3番手も火消しに失敗し、3回までに投手を3人使ってしまい、僕が緊急登板することになった。

 

 伊丹監督からは

 

「ここまで点差が離れてしまったから気楽に投げろ」

 

 と言われた。

 

 事実点差が10点を超えており、僕の他の投手がもう居ない状態なので、5回コールドまで投げさせると言われた。

 

 味方が点を取らなければ残り2回で終わりなので気持ち的には楽だ。

 

「先輩方、僕打たせて取るピッチングしか今できないのでバックお願いします」

 

「おう、まかせろ」

 

「気楽に投げろよ」

 

「頼むぜ〜」

 

 中学初の公式、僕は打者を次々と打ち取っていく。

 

 外角低めにボールを集め、たまに内角ギリギリに投げ分ける事でストレートだけでも結構打ち取る事ができた。

 

 たまにヒットを打たれるが、変化球は10球に1球ペースだったが、キャッチャーの先輩の配球でなんとか抑えることができていた。

 

 4回の表は4人で抑え、5回も4人で抑えることができた。

 

 三振はゼロながらフォアボールは無し……上出来だろう。

 

 すると打線の方も5回に打者1巡の猛攻で5点を返して、コールドは無くなった。

 

 僕も2塁打を打ち、得点に貢献し、そのまま続投。

 

 3凡、4凡、4凡、3凡と6回、7回、8回、9回をしっかり抑え、8回に打線が2点、9回に控え選手達を大量投入して矢部君も代走で3塁走者と代わり、打者は風香でセーフティスクイズを成功させて、南條、ナギサがフォアボールを誘い、川角が走者一掃のツーベースヒットでまさかまさかの大逆転勝利。

 

 勝ち投手は勿論僕になり、テンポの良い投球と無理に三振を狙わないスタイルで打たせて取るを徹底した投球を伊丹監督から褒められた。

 

 捨て試合を勝ちに変えられたのは大きく、主力も1週間休めた事で控えの控えだった僕らは外れたが順位も2位に上がることができた。

 

 加藤コーチからは

 

「パワプロ、お前のスタミナは試合を作ることができる。球速は遅くても球質とコントロールで相手を打ち取れ。あとは決め球になる変化球を磨け」

 

 と言われた。

 

 それができれば2番手投手にはなれると言われた。

 

 始めのダメダメの頃に比べれば上出来である。

 

 変化球については天才の超に話せば何か切っ掛けを得られるのではないかと思い、聞いてみることにした。

 

【伊丹監督の評価が上がった 加藤コーチの評価が上がった チームメイトの評価が上がった】

 

 

 

 

【イベント 変化球を求めて】

 

「ほうほう、なるほど、決め球となる変化球を求めているアルカ」

 

「野球は詳しくないと思いますが何か科学的アプローチから変化球を見出すことはできませんか?」

 

 そう言うと超はパソコンを叩きながら僕の投球の動画を撮影させてほしいと言われ、その日は茶々丸をキャッチャーに、投げるボールを撮影した。

 

 翌日には資料が渡された。

 

「パワプロは右投げの投手だからスライダーは左にズレるし、フォークは下に落ちるアルネ、で、もし覚えるならシンカー……できれば遅いシンカーを覚えてみると良いアルヨ」

 

「シンカーですか」

 

「正面から見たらカニみたいにボールを握ると良いね。人差し指と中指をくっつけ、薬指と小指をくっつける。親指を下で固定する様に握るネ。で、投げる時に左に捻りながら投げるアルヨ」

 

 そう言われて投げてみると僕から見て右打者の内角低めに斜めに落ちる球が投げられた。

 

 球速は遅いが変化量は大きく、ボール5つか6つ分変化していた。

 

「パワプロは肘の可動域が広いネ、だからシンカーやスライダーみたいに肘に負担が大きい変化球もある程度は耐えられると思うヨ。野球詳しくないからわからないけど、球が遅ければ変化量は大きくなるし、速く投げれば変化量は少なくなると思うアル。パワプロは球が速くない事を前に悩んでいるって言っていたアルから、より遅い変化球で打者を緩急で翻弄すると良いネ」

 

「同じ理由でスローカーブも有効だと思うネ。行き詰まったら覚えてみると良いアルヨ。その時も手伝うアル」

 

 そう言われた。

 

 確かに今のままだと腕の振り方でシンカーを投げるのがバレバレなので修正が必要だと思うが、これを低めのストライクゾーンに投げ分けることができれば大きな武器になるだろう。

 

「超ありがとう!」

 

「どういたしましてアルヨ」

 

 こうして僕はスローシンカー(スロースクリュー)の切っ掛けを得ることに成功したのだった。

 

【スローシンカーを習得した】

 

 

 

 

 

 

 〈ピンポーン スロースクリュー·シンカーボール〉

 肘への負担が大きく普通の投手だと嫌厭する変化球。

 今でも5球分変化しているが極めれば80センチ以上変化させることも可能。

 平均球速は90キロ。

 現状の110キロのストレートでも20キロの緩急があるが、ストレートが速くなればなるだけ緩急に差が出る。

 欠点、スローボール系は芯近くに当たれば遠くに飛ばされる可能性が高く多投はNG。

 

 ちなみにゲーム時代の2001年頃のプロ野球ではまだスクリューを投げる投手は居たが、2020年頃になると絶滅危惧種となる。(理由は肘への負担が大きく、チェンジアップの方が肘への負担が少なく、三振にも打ち取るにも適している為)

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