※この作品はR-18です。

実況麻帆良野球   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1年目9月 体育祭

【イベント 体育祭】

 

 麻帆良の2大イベントの片割れ体育祭……競技内容もさることながらスケールがデカい。

 

 僕が参加しているのは麻帆良農業大学外周一周ハーフマラソンという競技に参加していた。

 

 

 ハーフマラソンということあり、麻帆良農業大学の敷地の外周約20キロのマラソンであり、野球チームで鍛えているからと参加することになった。

 

 全学校の全クラス対抗なのでめちゃくちゃ競技数があるが、どの競技にどれだけ人員を割り振るかも戦略的要素になっていた。

 

 例えば100メートル走、玉入れ、障害物走の3つがあるとして一番点数が高くなるのはそれぞれ3つの競技で1位を取ることだが、玉入れは人数が揃わないと不利であり、障害物走は体力を多く取られる。

 

 よって10人の人員を100メートル走2人、玉入れ7人、障害物走1人みたいに割り振る事もできる。

 

 それで今回僕はクラスで最低1人参加しなければならないハーフマラソンに参加させられる貧乏くじを引かされたのだ。

 

 ただハーフマラソン、辛いだけあり順位によってクラスに100メートル走の5倍の点数が入るので負けるわけにはいかない。

 

 流石に男女は別だし、こういうのはスタミナ勝負が物を言う。

 

 しかも地面がオフロード……山道を走ることになるので陸上の長距離とはまた違った走りをしなければならない。

 

「おや? パワプロ殿もこちらに割り振られたでござるか」

 

「ああ! 楓も?」

 

「拙者はこういう競技の方が良いでござるからな! クラスの為にも勝つでござるよ」

 

「僕も修行しているのでここは男女共に1位を目指しましょうか!」

 

「そうでござるな!」

 

 そんな事を話しているとスタート時刻になり、男子グループがスタートする。

 

 最初に前にでれれば良いが、100名近くが一斉にスタートするので前を陣取れるかは運である。

 

 まぁもみくちゃにされて転倒もあり得るので外側から僕はスタートした。

 

 最初の5キロで色々決まってきた。

 

 初っ端から暴走気味に走っていた人達が垂れてきて、リズム良く走っている人が追い抜いていく。

 

 僕は現在2位をキープし、1位の人も垂れてきているのでもうすぐ抜かせそうである。

 

 とても舗装された道ではないので多くの選手が戸惑っているが、楓達と麻帆良の裏山で夏休みの間に特訓したりして鍛えた脚は前に前にとどんどん進んでいく。

 

 折り返しの10キロになると僕が独走状態となる。

 

 オフロードというのもあるが、点数がいくら高いとはいえ、ハーフマラソンに参加したら疲れて他の競技には参加できないだろうと大会側の配慮で他の競技と兼用ができないため運動が苦手な人が送られたクラスも多かったのだろう。

 

 そのまま他のクラスを10分近く差を付けてゴールし、クラスに大量の得点を渡すのであった。

 

 ちなみに楓は男子よりも早いタイムでゴールし、会場を沸かせるのだった。

 

 

 

 

 体育祭のクラスポイントは×100された値段分の食券が配られる。

 

 それに総合順位10位までのクラスは追加で食券をもらうことができるし、リレーやクラス順位を巡って賭けも盛んに行われる。

 

 賭けに勝ち続け、体育祭だけで大金持ちになる生徒もたまに出るのだそうだが、マラソンが終わって楓と一緒に休んでいると、楓のクラスの子が実況から名前を呼ばれていた。

 

『麻帆良学園本校女子中等部の椎名桜子! また当てた! クラス対抗リレー20連続的中で食券長者になった!!』

 

 会場は異様な盛り上がり。

 

 SPみたいな黒服に囲まれ、チアリーディング部で夏休みの合コンパーティーにも来ていた彼女が豪運で数億円分の食券を手に入れていた。

 

「や、やべぇ……」

 

「桜子はテストのクラス順位の賭けも毎回当てているでござるからな。クラスでは桜子大明神って呼ばれて神格化されているでござるよ」

 

「やばいですねぇ……」

 

 まぁ現金ではなくあくまで食券なので強奪しようとする者も居ないだろう。

 

 モニターを見ると順位が表示されていた。

 

 うちのクラスは現在9位、野球チームとしては敵であるが、同じクラスの神座出流が持ち前の運動神経で大活躍し、他のメンバーもボチボチ活躍していた。

 

 矢部君なんかは100メートル走とリレーで大活躍し、ポイントをしっかり稼いでいた。

 

 楓や風香、史伽のクラスは3位と僕らのクラスよりも上に居た。

 

 運動神経が良い生徒が多く、格闘大会のウルティマホラで古菲が優勝したのが響いているらしい。

 

 そのまま体育祭は最終種目全校生徒借り物競争が開催されて、幕を降ろした。

 

 表彰式ではクラスを代表して南條が表彰され、食券の束を貰っていた。

 

 食券は1人あたり約5万にもなり、今日はそのままクラスの打ち上げで焼肉パーティーとなる。

 

「よお神座出流、大活躍だったな」

 

「パワプロもな」

 

「体育祭は関係ないが、リーグ戦の方はどうだ? このままだと1位通過はアドベンチャーズになると思うが」

 

「ああ、投手に良いのが入ったんだ。お陰で俺がだいぶ楽できるようになった」

 

「うへ~まだ強くなるのかよ」

 

「鴫野平雄って奴だ。いい奴だから覚えておいてくれ」

 

「他にもアントニー・キングフィッシャーとか居なかったっけか」

 

「ああ、アイツがキャッチャーにコンバートしてからうちの正捕手が安定したんだよ」

 

「じゃあキャッチャーを狙う事はもうできないか」

 

「こすい事を考えるなぁ」

 

 そんな事を話しながら神座出流とも交流を深めるのであった。

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