※この作品はR-18です。

実況麻帆良野球   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1年目4月 学園案内

【イベント 恐怖のデスメガネ】

 

「矢部君今日は随分と遅かったね」

 

 寮に帰る時間が遅かった矢部君を僕は心配した。

 

「すまないでやんす。コインゲームをしていたらこんな時間になってしまって生活指導の高畑先生に叱られてしまったでやんす」

 

「大丈夫なの?」

 

「優しくもう駄目だよって言われたでやんすが、多分あの先生が学園最強のデスメガネのタカミチでやんす!」

 

「デスメガネ?」

 

「パワプロ君は知らないでやんすか? 麻帆良の先生の一部は武闘派が居るらしいでやんす! 工科大学のロボット兵器を鎮圧したとか格闘サークルの抗争を鎮圧したとか話題には事欠かないでやんすよ」

 

「へぇ……僕は暴力沙汰とかにならないように気をつけるよ」

 

「麻帆良は野良の格闘家がいっぱいいるでやんすから気をつけないと巻き込まれるでやんす」

 

 矢部君にそう教わるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

【イベント 幸せ草】

 

 ある日ランニングがてら世界樹の近くまで走っていると、道端に紫色の綺麗な花が咲いていた。

 

 僕はそれに目が行き、花を取って嗅いで見る事にした。

 

 モワワンと花粉が出てきたので僕は慌てて花を捨てるが、心做しか体が軽くなったように思えた。

 

 今日は何でもできるような気がする! 

 

「よっしゃぁ帰りはスピードをもっと上げて帰るぞ!」

 

 僕は花を気にすることなく立ち去るのであった。

 

【センス◯が身についた】

 

 

 

 

 

 

 

「ナイスボール」

 

 チームに入って2週間が経過したある日。

 

「おお、ここがキューピッズの練習グラウンドでござるな」

 

「あ! パワプロ君だ! こんちゃー」

 

「き、来ました!」

 

 鳴滝姉妹と長瀬さんがキューピッズの練習に体験しに来た。

 

 僕はキャッチボールを辞めて3人を歓迎する。

 

 チームリーダーに3人が僕の知り合いと説明すると、経験者の僕が3人についてあげて野球の楽しさを教えて上げて欲しいと先輩達から言われた。

 

 グローブを借りて柔軟体操をすると早速キャッチボールを始める。

 

「拙者はキャッチボールくらいならできるでござるから気軽に投げていいでござるよ」

 

 そう言われたので軽めに投げてみると普通にグローブで取って、サイドスローでビシッと胸にボールを投げ込んできた。

 

「長瀬さん凄いですね!」

 

「「楓姉すごーい!!」」

 

 鳴滝姉妹は中学生なのに小学生低学年の様な身長と体型をしているので比較的大きな長瀬さんを姉と呼んで慕っているらしい。

 

「風香ちゃんに史伽ちゃんもキャッチボールしてみようか」

 

「はーい!」

 

「う、うん!」

 

 風香ちゃんは元気いっぱいに、史伽ちゃんは恐る恐るといった感じでキャッチボールを始める。

 

「風香ちゃん上手いね! 史伽ちゃんは危ないから目を瞑らない方が良いよ! あと最初は危ないからゴムボールにしようか」

 

「「はーい」」

 

 姉妹には僕が下手投げでボールを投げて捕るっていうのも体験させて、捕れれば大げさに褒めるのを繰り返す。

 

 野球が楽しいと思われるようにするのが大切だ。

 

 長瀬さんは普通にキャッチボールができるみたいなので少し速い球でのキャッチボールや捕ってすぐに投げるといった動きをしてみるがそれにも対応してくる。

 

 キャッチボールだけだと飽きるのでティーバッティングを体験させてみることにした。

 

 鳴滝姉妹はバットを持つだけでも一苦労で、中学生用のバットだと体型に合わず、一番短いバットを借りてボールをティー台に置いてそれを打つというのを体験させてみた。

 

 風香ちゃんはそこそこできたが、史伽ちゃんは軸がブレてしまい上手くできなかった。

 

 僕がそれを指摘して、体を密着させながら教えると顔を真っ赤にしていた。

 

 ただそれで打てるようになるとぴょんぴょん跳ねて喜びを表現していた。

 

「長瀬さんは少し難しいのに挑戦してみますか?」

 

 と言い、僕は下手投げでのトスバッティングを体験させてみた。

 

 カコーンカコーンと綺麗なスイングでバットにボールを当ててネットの中にボールを打ち込んでいく。

 

「長瀬さん凄いですね」

 

「そんなことないでござるよ」

 

「風香ちゃん、史伽ちゃんもし良ければ僕がやっているみたいに長瀬さんにボールを投げてみますか?」

 

「ええ! 良いの?」

 

「長瀬さんも良いですか?」

 

「もちろんでござるよ」

 

 トスの投げる役を交代し、腰あたりに放物線を描くように投げると良いと教えると、風香ちゃんは1発でできた。

 

「風香ちゃんは運動神経抜群ですね!」

 

「えへへ!」

 

「じゃあ次は僕が打ちますので史伽ちゃんやってみます?」

 

「う、うん!」

 

 史伽ちゃんもトスのボールを投げるのが上手く、ジャストな位置にビシッと投げてくれた。

 

「史伽ちゃん上手ですよ! 専属でやってくれませんかね?」

 

「そ、そうかな? えへへ」

 

 ノックは危ないので見ているだけになったが、それで今日は練習終了で3人に

 

「野球を楽しむことはできたかな?」

 

 そう聞くと鳴滝姉妹は凄く楽しむことができたし、また来たいと言ってくれた。

 

 長瀬さんからは

 

「拙者だけ下の名前で呼ばれてないのは嫌だからパワプロも楓と呼んで欲しいでござるよ」

 

 そう言われてしまった。

 

 ただ楓は土日は用事があるのでチームに入ることはできないと言われた。

 

 そればっかりは仕方がない。

 

「そうそうなんか最近夜に貧血になって倒れる人がいるらしいからパワプロ君も気をつけたほうが良いよ!」

 

「そうなのですね。風香ちゃんありがとうございます」

 

「せっかくだしパワプロ君着替えてから食事でもどうです?」

 

「いいですね。ちょっとまってくださいね」

 

 携帯電話で矢部君に今日夕食作れないと連絡を入れる。

 

「ルームメイトに連絡でござるか?」

 

「そうですね。僕が料理の当番なので」

 

「ええ! パワプロ君料理作れるの?」

 

「ええ、実家が食堂をやっていたのである程度の料理はできますよ」

 

「今度で良いから料理教えてくれないかな。私達料理あまり出来なくて」

 

「勿論良いですよ。そうなると調理室を借りたほうが良いですかね」

 

 料理の話しをしながらユニホームを着替えて私服になる。

 

「おまたせしました。どこのお店に行きますか?」

 

「美味しいうどん屋さんを見つけたからそこに行くでござるよ」

 

 と楓さんが言う。

 

 食堂棟に向かい、テーブルでうどんを食べる。

 

「うん、美味しいですね」

 

「でしょー、穴場だよ穴場!」

 

「もうお姉ちゃん見つけたのは楓姉だよ」

 

「いいじゃん史伽!」

 

「あはは! 3人は基本一緒に行動しているんですか?」

 

「うーん、楓姉とはたまにかな。毎日って感じではないね」

 

「拙者は時々裏山に山菜や魚を取りに行ったりするでござるから2人はまだ危ないので連れていけないのでござるよ」

 

「えー、連れてってよー」

 

「拙者まだ未熟で、人を案内できるほど裏山も詳しくないでござるからなぁ……しばし待ってほしいでござる」

 

 と風香に対して優しく応える。

 

 風香はむぅとむくんでしまう。

 

 僕と史伽はそれを見てあははと笑い、うどんを食べていった。

 

「いやぁすっかり夜になっちゃったね」

 

「夜空が綺麗だね!」

 

 時刻は夜の8時、すっかり夜も遅く鳴り始めていた。

 

「あれ? 散歩部のメンバーじゃん」

 

「あ、スポーツ組だ!」

 

 どうやら3人の知り合いに出会ったみたいである。

 

 史伽がコソッと

 

「うちのクラスのスポーツの部活動に関係している4人だよ。黒髪サイドテールの子が明石祐奈さん、黒髪ポニーテールの背の高い人が大河内アキラさん、ピンク髪のツインテールが佐々木まき絵さん、水色の髪の人が和泉亜子さん。祐奈がバスケ部、アキラが水泳部、まき絵が新体操部、亜子がサッカー部のマネージャー」

 

 そう教えてくれた。

 

「なになに男を連れて見過ごせないねぇ」

 

「3人とはどういう関係なのかな!」

 

 そう聞いてくる。

 

「3人は友達で散歩部に教えてもらう時に知り合ったんですよ。そこから仲良くなって、今日は僕の野球部に遊びに来てもらったんですよ」

 

 4人組に教える。

 

「良いでしょー」

 

 風香が4人を煽る。

 

「くう! 男子生徒と仲良くなるとはちびっ子の癖に!」

 

「あ、あのもしよかったら連絡先交換しませんか?」

 

「あー! 亜子抜け駆け! イケメン君私とも交換しようよー!」

 

 場のノリで僕は4人と連絡先を交換することになるのだった。

 

【明石祐奈 大河内アキラ 佐々木まき絵 和泉亜子と連絡先を交換した

 

 鳴滝風香 鳴滝史伽 長瀬楓の好感度が上がった】

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