※この作品はR-18です。

【貞操逆転世界】で逆レ〇プされたい! してくれなきゃ嫌だ!   作:BIBI

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第12話

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 超能力の強さは、〈特殊効果〉だけでは決まらない。炎や雷に変化させる〈拡張性〉も含めて、強さである。

 

 念を強力な爆弾に変化させるカナタの超能力は、特殊効果だけ見れば確かに破格の強さと言えよう。

 

 しかく拡張性に乏しい。

 

 基本、弾丸を避けれてしまえば、それで対処可能。

 

 そう思っていたが――――。

 

「何、死に掛けてんだい、ロゼ……‼」

 

 本郷ミサエは、ロゼが死ぬ寸前で割って入る。崩れたコンクリートの中から飛び出したロゼの手を引っ張り、彼女は引き攣った笑みを浮かべて担ぎ上げる。

 

「…………」

 

 ビルが幾つも倒れ、A級同士の死闘に相応しい戦いの規模。人気が少ない街とはいえ、全く人が居ない訳ではない。

 

 周囲は瓦礫に埋もれ死人で出ており、火災も発生している。重傷者が数多くいるというのに危険過ぎて救急車も入れない状況。

 

 それどころか戦いの次元が違うが故に、場に駆け付けた警察も割って入る事が出来ない。

 

 カナタは「そういう事ですか……」と納得する。キサラに伝えられていた通り、ミサエが居る可能性は憂慮していた。

 

 それでもロゼと会話して時間稼ぎをしたのは、ミサエの到着を待つ為である。誘き出したかったのだ、人一倍警戒心が強い彼女を。

 

 本来なら自ら戦いを仕掛ける事なく、ロゼと会話を続け待っていても良かった。しかしアヤセが押されている状況だと、呑気に会話している訳にもいかない。

 

 だから仕方なく、アヤセを庇いつつロゼの相手をしていた。

 

「申し訳ありません、お嬢様……」

 

 護衛である自分が足を引っ張り、不甲斐ない気持ちなのだろう。アヤセは息を切らしながらカナタの背を見た。

 

「大丈夫、二人相手でも余裕で殺せるから」

 

 振り返る事なく、カナタは断言した。

 

「…………ッ!」

 

 彼女の自信に満ちた言葉はハッタリじゃないと察し、ミサエは「コイツはヤバいねぇ。本物の化け物だ」と、冷や汗を掻く。

 

 そして――。

 

「ロゼぇ‼ 逃げるよぉ‼ ひゃ――――っ‼」

 

 ミサエは駆け出した、カナタに背を向けて。

 

「――――ッ!」

 

 無傷。勝負すら始まっていない。そんなA級が背を向けて、無様に逃げるなんてカナタは戸惑いつつ銃を構える。

 

 しかし、撃たなかった。無駄だと分かっていたから。

 

 負傷したアヤセを抱え二人のA級を相手に大立ち回りなんて、あまりにもリスクが高すぎる。

 

 逃げてくれるなら、それでも十分だ。敵の背後に本郷ミサエがいる。この確かな情報を得られただけでも大きな収穫だろう。

 

「はぁ……。背を向けて逃げるなんて、冷静というか、腰抜けというか……」

 

 恐れをなして逃げるなんて、普通の超能力者なら有り得ない。だからこそ合理的にダサイ行動も厭わないのは一つの強さだと思いつつ、カナタは肩を落とした。

 

「噂通り、変な人でしたね。何だか調子が狂います」

 

 アヤセは負傷した腕を押さえつつ、周囲を見渡した。ビルや民家や店が壊され、多くの人が死んで、消防車も入れないので火災は広がり続けている。

 

 これだけ大きな被害を出したというのに、主力を仕留め損なったのは申し訳なかった。それに今回はカナタを狙った犯行だ。

 

 街の住民は、ただ巻き込まれただけなのだ。

 

 これは流石に世間から叩かれてしまうと、アヤセは察して気が重くなる。

 

 

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