【貞操逆転世界】で逆レ〇プされたい! してくれなきゃ嫌だ! 作:BIBI
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夜空。ビルの屋上でチグサとルカは警備服を着用し待機していた。
「お母さん。いつ兄さん帰ってくるって?」
眼下には夜なのに慌ただしい人の群れ。チグサは周囲を警戒しながら、会話している。
「昼には帰る予定らしいわ。ただセツナがコウヤ君の能力に目を付けたらしいのよねぇ」
ルカは師弟関係だから確信している、セツナは必ずコウヤを気に入ると。
「…………セツナさん、かぁ。多分、巻き込まれちゃうよね……」
それを察していたのはチグサも同様らしい。
「でしょうねぇ……。セツナが最も警戒しているのが、一条テンリな以上、コウヤ君は喉から手が出るほど欲しい人材だもの」
超能力の無効化。まさに警察が好みそうな理想的能力。これをセツナが簡単に諦めるだなんて、ルカは想像もできなかった。
「お母さんは兄さんが戦うの反対でしょ?」
振り向き、チグサはルカの目を見た。
「それはそうよ。古い考えかも知れないけど、戦うのは女の仕事だもの」
最近は男を甘やかし過ぎだという考えも強くなりつつある。しかしルカとしては、別に男が優遇されても、問題ない様にも感じていた。
当然、男の言い分で冤罪が生まれるのは良くない。しかし女が優位になり過ぎると、男が酷い扱いを受けていた過去もある。
そもそも芸能界の枕問題や会社の出世で、男が酷い扱いを受ける事は今でも珍しくないのだ。
どっちが優位でも問題が起きるのなら、ルカは男を守るべきだと思っている。
「多分、兄さんは戦うの好きだよ?」
一週間一緒に過ごして、何となくチグサは察していた。
銃に目を輝かせている姿。戦闘技術に興味津々な姿。敵の死体に残った、容赦ない追撃の痕跡。
それを見た後では、どう考えてもコウヤが戦いを楽しんでいるタイプに思えてならない。
「……ホント、別人みたいに変わったわよねぇ。良い子になったのは嬉しんだけど、かなり無鉄砲というか、危機感がないのはいただけないわ……」
チグサが言うには根拠があるのだろうと、ルカも察し溜息を吐く。
「私が心配なのは力より、性格の方……。だって黒髪イケメンな上に、兄さんって凄くセツナさんの好みそうな性格じゃない?」
セツナは男の好みは明け透けで、チグサもよく聞かされていた。
優しくて自分を守ってくれるくらい強いイケメンが、セツナの好み。そう考えると将来的にはコウヤは筆頭だろう。
男から見て不細工であろう相手でも、今は差別する様子はない。どう考えてもコウヤはセツナの好みど真ん中だ。
「何言ってんのよ。大丈夫よ、流石に。だってセツナは年齢が百近いのよ? 流石に八十近く歳が違う相手は守備範囲じゃないでしょ」
そんな若い男に欲情する訳ないと、ルカは笑い飛ばした。