※この作品はR-18です。

【貞操逆転世界】で逆レ〇プされたい! してくれなきゃ嫌だ!   作:BIBI

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第7話

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 コンビニを立ち寄った後、チグサはカナタと通話していた。

 

 チグサは片手で携帯を持ち、もう片方に袋を掛けてアイスを持っていた。夕暮れ時だが真夏という事もあり、かなり蒸し暑い。

 

 特に黒い学生服を着ている彼女は暑そうだが、実際はそうでもなかった。念によって体を冷やしているから、寧ろ快適なまである。

 

「カナタ先輩。あの寝取られ系の小説、兄さんに見られました……。私の趣味だって、思われちゃいました……」

 

 アイスが少しずつ溶け、話しながら齧る。チグサは交差点で立ち止まり、肩を落としていた。

 

 小説はカナタに読んでと、渡された物だ。しかし正直に言うのも悪い気がした。だから自分の趣味だと認めるしかなくて、寝取られ好きだと兄に思われてしまい、チグサはかなり落ち込んでいる。

 

「えっと? レイプ系は見られなかったの?」

 

 カナタは貸した小説は一つではない。十冊ある中には寝取られ系だけじゃない、ドギツイ内容も含まれていた。

 

「紙袋に入れたままだったので、それは見られていません……。でも寝取られ物は、読んでいる途中だったので……」

 

 そうチグサがため息交じりに言うと、「読んでくれたんだ! 良かったぁ……! ど、どうだった? ちゃんと脳破壊された!?」とカナタは喜ぶ。

 

「はい……。イケメンの上司と途中まで上手く付き合っていたのに、ぽっと出の女に押し倒されて無抵抗に――――……」

 

 思いがしてチグサは大きな溜息を吐く。無事、脳を破壊されている様だ。必死に『あれは最初からヤリチンだったと思えば楽しめるはず……。最初から純愛物じゃない。乱交物だと思えば……、全然いける』と心の中で言い聞かせ、脳を治療していた。

 

「男の人は殆どハーレムを作るんだから、そんな童貞厨だと今後の恋愛で苦労するよ?」

 

 呆れた声でカナタが言い、「私なんて――」と続けようとした話が止まる。

 

 チグサが「…………?」と首を傾げた。何かあったのだろうかと思い、しばらく耳に当てたままカナタの声を待つ。

 

「今アヤセから緊急の報告があったの。チグサちゃん。実は――」

 

 深刻そうな声でカナタは、今受けた報告をチグサに伝える。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「…………やっぱりチグサちゃんと合流は無理みたい。お母さんが心配で探しに行ったんだと思う」

 

 カナタは電話を切られた理由を、いい方向に解釈していた。

 

「少し急ぎましょう」

 

 既に移動の手配は済ませており、アヤセは迅速に対応していた。

 

 カナタは「でも……」と言い淀むが、「分かった……」と了承した。

 

 〈アラネア〉からカナタに襲撃を仕掛けようとするのは、勝てる算段があるからだろうとは容易に想像できた。

 

 超能力者は念の力だけではなく、相性が重要である。〈アラネア〉がカナタと相性の良いメンバーを揃えたとしたら、セツナが近くにいない現状は極めて危険。

 

 今すぐに移動を開始しても遅いくらいだと、カナタは表に出さないが内心で焦っている。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「――――ッ‼」

 

 嫌な予感がした。寝取られ、近親相姦。そんな言葉が会話の中にあった所為で、自然と彼女は考えてしまう、ルカとコウヤが行為している可能性を。

 

 義理の母とはいえ、叔母だ。血縁者には違いない。そんなの有り得ないだろう、とは言い切れない事は自分が一番よく理解していた。

 

 妹であろうと、兄に手を出すのだ。40手前まで男から相手にされなかったオバサンが何をしでかすか。

 

 そんなの官能小説で嫌と言うほど知っているのだ。

 

「…………ッ!」

 

 全力でチグサは駆け出しマンションに向かっていた、母親であるルカが敵に襲われていた方がマシだと思いながら。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 チグサがカナタから連絡を受け、自宅に引き返し目撃したのは異様な光景だった。

 

 ルカの寝室。飾り気がない部屋の隅。ベッドで交わる二人の姿。

 

「…………ッ!」

 

 確かに最初はルカがコウヤを襲っていた。しかし今はコウヤがルカに覆い被さり、嬉々として行為に及んでいる。

 

 逆レイプしてきた相手を、レイプし返す。それもまた一興だと、いとおかしだなと、コウヤはルカの体を弄んでいたのだ。

 

 ルカはチグサの気配に気づき、嫌がる素振りは見せるが、本気でコウヤを拒絶している様子はない。無理やり押さえつけられ、ルカはまんざらでもない様子だった。

 

「何を……、してるの……?」

 

 ただ強姦されているだけなら、チグサは許容できなくても納得できた。しかしコウヤから積極的に体を求められるなんて、自分もされた事がない。

 

 そもそも男は無理やり根気で勃起させる人ばかりで、性行為を楽しむ人は殆どいない。男の方から女を襲うなんて、それこそ官能小説の中だけだと思っていた。

 

 だからこそ激しい困惑と深い嫉妬が入り混じり、チグサの脳は無事、破壊された。

 

「酷いよ……!」

 

 世界は理不尽過ぎると、チグサは半泣きになった。そして彼女はルカに銃口を向け、躊躇わず発砲した。

 

 

 

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