因習村でまたハブられたので、もう一回美少女全員嫁にする 作:るっぴぃ
俺が伊那穂村に来てからそろそろ二年が経とうとしているわけだが、その間で一番印象が変わった人を挙げるなら間違いなく筆頭なのが冬先輩――銀木冬だ。
恋人に唐突にフラれ、両親を事故で失い、失意に暮れていた俺に救いを与えてくれた人。優しくて、頭が良くて、穏やかで……、「理想の先輩」を体現したかのような人。俺はそんな「冬先輩」に恋をした。
けれど四月の終わりに見えてきたのは、もっといじらしくて泥臭い少女の姿だ。何もかもを完璧にこなすから無自覚に傲慢で、対人関係を重視してないからナチュラルに畜生だ。唯一対等な関係を構築できた三狐神様に心酔して、実の妹すら治験に使う始末。記憶を操る霊術を躊躇なく使い、都合のいい結末を強引にでも手繰り寄せてしまう。
丸山先輩が『無自覚傲慢ナチュラル畜生系』と称したのも今なら納得できる。何なら、俺を孕廻の柱として三狐神に売ったのも冬先輩だ。
並べてみるとなかなか酷いものだが、罪に対する禊は終わっているので俺はもう気にしていない。妹の雪とは和解したし、迷惑をかけた相手――まぁ俺の女たちやクラスメイト、喫茶店の利用者とかとかだな――には俺と一緒に謝罪に行った。命と違って謝罪相手が全員生きているのだから、恥ずかしかっただろうが難しくはなかったはずだ。
俺を売ったのも、「結ばれるなら初恋の人がよかった」なんて可愛いことを言われたら責められない。俺も冬先輩と佐藤が結ばれていたら脳が破壊され、田中の描いた漫画のお世話になっていたかと思うと悍ましい。山田にも「寝てから言え」と言われてしまう。
脱線したがそう、冬先輩は可愛い女だ。卒業式の日まで俺に告白されるだなんて微塵も思ってなかったくらい鈍感だったり、天文部入って早々に丸山先輩と大喧嘩してボロ負けしたり、俺の母さんが父さんと駆け落ちした話を聞いて「いつかそんな恋愛をしてみたい」だなんて思いながら立場ゆえに諦めていたり。
全体的にインプットが少なすぎたんだよな。今でも綿のパンツ履いてるのも、下着を誰かと選びに行く機会がなかったからだろうし。両親が亡くなってから、雪を守るために権力を手に入れようとして、逆にそれ以外のものを捨てざるをえなかった冬先輩を批難するのは、俺にはできそうもない。
今度一緒に街に行く機会があれば、可愛い下着を一緒に選ぶデートしたいな。商店には丸山先輩がいるし、流石に買いにくいだろう。選び方を教えたら天文部の連中と行かせてやればいい。あいつらに着てほしい下着を冬先輩に吹き込んでおけば乗ってくれるだろうし。冬先輩にまず必要なのは友人と遊ぶ経験だと俺は思ってるし、この半年はそういう機会をできるだけ設けてきた。効果は少しずつ出てきてはいるが、雪同様根が深いので数年単位で見て行かなきゃならないだろうな……。
神社から下山して銀木薬局に戻ってきた俺は、書斎で書き物に耽る冬先輩を発見した。一応他の部屋も覗いたが、やはり雪の姿は見当たらない。
銀木冬は名の通り木を覆う雪のような長い髪に、既に誤魔化すことをやめた黄金の瞳。普段からよく着ている白いワイシャツと若草色のスカートの上に無造作に白衣を羽織っているのは、寒さ対策か調薬前後なのか。体は肉感的とは言いがたいが、すらりとした曲線も透き通るような肌もどこか美術品を思わせる。
話しかけては見たものの、今日会ってきた他の人たち同様無視されるのは変わりない。ただ、無視の仕方はかなり違う。
この反応は春の儀式で俺を無視した人たちと同じだ。生理的には俺を認識しているが、「常識的に考えて倉持浩太に反応するのはおかしい」から何も反応していない状況。俺が梓川を襲う前、あらゆる人から反応が返ってこなかった頃のあの反応だ。
命が言うには『今回も廻りと巡りの一族には特別な意味があるだろう』とのことだったので、冬先輩を攻略すれば緩んでいくのだろう。そこまで考えたところで俺はこう思ってしまった。
サクッと済ませるのは少しもったいないな、と。
俺を前にして反応できないくらい、ガチガチに常識が猛威を奮っていたのは、せいぜい双子を嫁にすると決めた頃までだ。二人が廻りの一族である以上、立ち位置としては廻りの一族で対等の冬先輩を堕とし直せばやはりかなり緩んでしまうだろう。
そして双子を相手にするまでの俺は、復讐心でギラギラしていた頃だ。あの状況を楽しんでいなかったわけではないが、心の余裕は全くなかった。だが、今は違う。なら、少し楽しむくらいはいいんじゃないか。
そういうわけで、久々にアレをやってみよう。まずは書き物をしてる手から怪我しないよう万年筆を置き、後ろに両手を揃えて常備しているリボンタイ(拘束プレイが好きな嫁が結構いるのだ、これが)で軽く結う。少し力を加えれば簡単に落ちてしまいそうな結び方だ。後はこう言ってやればいい。
「なあ、冬先輩。俺は残念だよ。結婚の約束もしたのにこんな風に無視するなんてさ。今日も抱きたいと思ったけど、こう無視されちゃ仕方ない。ただここで帰るのも悲しいし、せっかくだから冬先輩が気持ちよくなれるよう、誠心誠意ご奉仕させてもらうよ。抱かれたくなったらいつでもこの紐を解いて、気持ちよくなったって教えてくれよ?」
さあっと顔が青くなる冬先輩が可愛くて仕方がない。前に同じプレイをした梓川は処女でろくな性経験もなかったが、冬先輩は儀式の時に羞花の秘薬で全身を開発している。普通は性感帯でもなんでもない場所に触れられて「気持ちいい! えっちして!」って言わされるのは、確かにかなり恥ずかしいだろう。
ひとまずそんな冬先輩の緊張をほぐすように頭を撫でてやれば、あっという間に顔は赤く染まり、もじもじと太ももを擦り付けはじめた。一方でやはり返答を返すのは難しいのか、手首に結った紐が落ちないようにぎゅうっと握りしめている。
きちんと切り揃えられた爪と肉の間を撫でてやる。この前双子に磨いてもらったと嬉しそうにしていた爪を指の腹でくすぐる。拘束された手首を、紐の下をなぞる様に指先を一周させる。
「……ひんっ、あ……あっ♡」
「こうしてると、冬先輩を嫁に迎えた日のことを思い出すな?」
「やだ♡ ゃ……♡ ぃいっ、イく♡ イっちゃう……♡」
脇の下から腰までゆっくりとさする。運動不足気味で脇腹に付いた肉をつまむ。尾骶骨の周りを乳輪責めするようにくるくるとなぞる。足元にしゃがみ込んで、左右の足の甲をぺたぺた触る。足を少し持ち上げてくるぶしを舐める。
「んっ……、ふぅ……っ♡ んんんっ……♡ んむぅ……♡」
性感帯にするのは苦労する場所も多いが、羞花の秘薬で開発された冬先輩は俺の与える刺激で悶え苦しんでいる。幾度も全身を痙攣させているから、絶頂に至ってはいるんだろう。
それでも冬先輩が歯を食いしばって耐えようとするのは……なんでだろうな。経験上これだけ常識が書き換えられていれば、「俺と会話する」ことに対する忌避感は強いだろう。藤見くらい不思議ちゃん気味だったり、穂村くらい常識を屁とも思っていなければ、多少の違和感こそあれ意思疎通できる例もある。
その点で言えば冬先輩は高い社交性という常識と、浄階庵主という立場ゆえの非常識さを兼ね備えていると言える。冬先輩がずいぶん前から俺に惚れていたという情報込みで考えると、正直ここまで抵抗されるとは思っていなかった。
予想が外れた意外さに、愛撫の効果を確認するためにスカートをめくってみる。綿のパンツはびちゃびちゃに濡れそぼり、座り心地の良さそうな椅子の座面に水たまりができそうなほど湿っている。
「うーん、どうしてこんなに抵抗してるんだ? 羞花が切れてるわけでも俺のことが嫌いになったわけでもないんだろ?」
「はーっ……はーっ……! んぅっ……♡ ぁんっ♡」
「いよいよ俺が服めくるだけで感じるようになってるんだもんなぁ……。そんなに気持ちいいのか? せーんぱい?」
「んぎっ……! ふーっ、ふーっ♡ はぁ……はぁっ……♡」
冬先輩の息は荒いが、俺はめくりあげているスカート以外には触れてないし、股間を見られている事実と俺の声だけで興奮してるな。もじもじと擦り合わせられる太ももの間から、粘ついた音が聞こえてくるのはとても股間に悪い。
仕方ない。我慢している冬先輩には悪いが、相談させてもらうためにもとびきり気持ち良くなってもらうとしよう。手首拘束無反応強要プレイもだいぶ満足したしな。
「悪いな、冬」
「ぁ、え?」
「んちゅ」
「――――――――!???????」
真正面からキスしにいった。
思わず肩に力が入ったらしく、視界の端でリボンタイが解けてはらはらと床に落ちる。
自分が「やらかした」と悔いているみたいだからな、冬先輩は。反省しているのはいいことなんだが、俺や雪といるとどうも行動が卑屈になりがちだ。丸山先輩といる時はまだマシなんだが……。……いや、これは俺も悪かったな。三狐神様と対話するためだなどと言っても、やはり「冬先輩は嫁じゃなくてセフレだ」などと言ったのはやり過ぎだったのかもしれん。
そういうわけで、冬先輩を抱く時はしっかり肯定してやるようにしている。冬先輩もその方が嬉しいようで、キスしたり頭を撫でたりすると特にいい反応をすることが多いのだ。
余談だが、こんなに気を遣ってセックスするのは冬先輩と雪くらいだ。発露の方向性こそ違うが、やはり二人とも愛されることに慣れていないんだろうな。
さて。
「気持ち良くなってくれてありがとう、冬。じゃ、ベッドに行こうか」
「ふ、んぅ、ぅぅぅぅぅ〜〜!」
俺は悔しそうに唸る冬をお姫様抱っこで抱え上げ、冬先輩の寝室に向かった。
冬先輩の私室に来るのもそれなりの回数になるが、何度来ても「シンプルだな」という表現が頭に来る。ベッドシーツやカーテンはシンプルな無地のもので揃えられているし、小さく据え付けられた本棚と枕元の常夜灯が彼女の勉強熱心さを表している。
一方で机が小学生の頃親に買い与えられたであろう学習机だったり、家具に全体的な年季を感じるあたり、誰かと買い物に行くことができないんだなーと思ってしまう。本棚に入っているのも古文書とか研究メモのようなものが大半だ。
冬先輩の少女性を表しているのは夏休みに雪と三人で町に行った時にゲーセンで取ってあげたテディベアが飾られているのと、机の鍵付きの引き出しにしまわれた『倉持くん観察記録』くらいのものだ。
冬先輩は隠せていると思っているようだが、不在時にうっかり見つけてしまったので雪と全部読んでいる。俺が冬先輩に会ってから卒業式の後で告白したところまで書かれていて、読んでいて顔から火が出るほど恥ずかしかった。
そんなわけでキスとお姫様抱っこであの時の俺ばりに顔を赤く染めた冬先輩をベッドに下ろし、服を脱がせていく。冬先輩は比較的シンプルで規格が統一されたような服を好むから、脱がせ慣れた俺は手元を見る必要もない。だから脱がせている間はキスしっぱなしでいく。
「んんっ、んふ。んんんんぅん……っ! んあ、ゃあっ……!」
手早く俺も脱いでいく。既に臨戦態勢の息子は冬先輩の初めてをもらった日よりもさらに立派になっているが、冬先輩の目に怯えは一切見えない。まぁ結構な回数ヤってるからな。
散々愛されてドロドロになった冬先輩のまんこに、正常位の姿勢でスムーズに挿入する。
「あっ、やっ、イくイくイくイぐぅ……ッ♡♡♡♡」
んー、少し協力的になったか? リボンタイ越しに反応示して諦めたって感じでは……ないな。あれだけイかされて我慢していた方が変だったのだろう。
相変わらず冬先輩の膣内は素直な表情をしている。何度も交わって俺の形を覚えた今は、好き好き大好きとでも言わんばかりの締め付けだ。そんなんだから丸山先輩に「冬は下の口見習ってもうちょっと素直になったら?」なんて言われるんだぞ。
もう少し可愛がってあげてもいいんだが、これからずっとそんなこと繰り返すと間に合わなくなりそうなので早めに出してしまおう。幸い冬先輩はもうとろとろな表情をして気持ちよさそうにしている。
射精の意を察して硬くなったちんこを冬先輩に叩き込むたび、ちんこに悪い嬌声が白磁の喉から漏れる。
「待っ♡ もうぅ……イッ♡ てるからぁ……! やめ♡ あ♡ おっきく……♡」
「あぁ……、受け取れ、冬!」
「ああぁあぁああああー♡♡♡♡♡」
子宮口に押し付けた亀頭から、塊のような精液が吹き出すのを感じる。冬先輩の腰がカクカクと上下に揺れている姿に興奮する。羞花の秘薬で一番開発が進むのは、気づきにくいが子宮口そのものだ。なんせ開発中ずっと刺激され続けているのだ。「子宮を刺激しながら触れ続ける」場所として子宮口や膣内はそりゃあよく開発されることだろう。
……と冬先輩に言ったら『それは村の中だとあなたくらいのものよ』と言われたことがある。彼女の視線は俺の下腹部に向いていて、俺は全てを察した。
へこへこと情けなく快楽を貪る冬先輩からちんこを抜きとると、冬先輩はべしゃっとお尻をベッドに叩きつけていた。寝具はいいものを使っているので痛くはなさそうだ。
さておき、確認の時間だ。これだけ丁寧にセックスしたのなら、多少は会話ができるようになっているといいのだが。
「大丈夫か、冬先輩?」
「んえ、……ぅぇへへ……浩太くん……」
「お、もう名前呼べるのか」
「……? ……!??????」
あ、覚醒した。事後でぽやぽやしていた冬先輩の目がすっと引き締まり、事態を認識した後「話をする前に先に服を着てもいいかしら」と言ってきたので、頷く。冬先輩の裸なんて見てたら話どころじゃないからな。下着をテキパキと身につける冬先輩を見ながら、どうしても気になっていたことを聴くことにした。
「そういや冬先輩、どうしてあんなにリボンタイに抵抗したんだ? これだけ開発しちゃったんだから辛かっただろ?」
「……そうね。辛かったわ。『浩太くんに今すぐ抱いて欲しい』って気持ちを、私の理性が邪魔するのよ。『そんな恥知らずなことできるわけがない』ってね。しかも浄階庵主としての私は霊術を使えるものだから、三狐神様の組んだ術式を半端に理解してしまったの。術式に沿った行動をするかどうかで私の理性も大喧嘩よ。頭がぐちゃぐちゃになりそうだったわ」
「そ、そんなことになってたのか……。悪かったな」
「んふふ、別に浩太くんは何も悪くないわ。でもね、思ったの。私はほとんど舞台の裏側を知っているからこの程度で済んでいるけど、知らなかったらどう思ったのかって。私は浩太くんが好きだったけど、そうじゃない子はどうだったんだろうって。考えてしまったら、怖くて怖くてたまらなかった。
「冬先輩……それは」
「大丈夫よ、浩太くん。落ち込んではいないの。反省はしたし、謝罪も受け入れてもらったわ。だから私のすべきことは未来にある。でも、時々は罪のことを思い出さないと、私は絶対
「あーーーーーーー」
それについては、その、なんとも言えない。命を下してから三週間足らずで俺に
俺が何を考えていたのか察したのか、慌てたように冬先輩は謝罪する。
「あの時はごめんなさい。まさかあんなことになるなんて……」
「いや、いいよ。大丈夫。謝罪はちゃんと受け取ってるから」
冬先輩に必要なのは謝罪よりも外付けの倫理観だと思うんだよな……。俺の嫁たちの中でトラブルメーカーと言えば穂村、湊に次いで銀木の名前が挙がる状況は、流石になんとかしてやりたい。今考えることじゃないな、これは。
とりあえず、今起きていることを冬先輩に語っていこう。
「なるほど、それでああなったわけね……」
書斎に移動して、命から聞いてきたことを語り終わると、冬先輩は大きな溜息とともに頭を抱えた。尊敬していた人が「大切なこと忘れてたからあとはよろしく!」って無茶ぶりしてきたようなものだから当然だろう。
冬先輩は机からノートを取り出すと、さらさらと万年筆を走らせていく。白地に金の装飾が入った万年筆はいい作りなのだろう、確かな重さと書きやすさがあるようで、それを当然のように扱う冬先輩はやたら格好良く見える。
「私は朝の支度を終えてからずっとここで仕事をしていたわけだけど、浩太くんがやってきたことは気づかなかったわ。浩太くんも私がここにいたことに気づかなかった。三界供譲の儀の認識誤認よりもよほど強力みたいね」
「それって大変なことなのか? 後遺症が残ったり……」
「結果としては霊術の応用みたいなものだから、そういう懸念はないと思うわ。多分浩太くんが思っているよりもよっぽど便利なものなのよ、霊術って。問題なのは儀式の順番を入れ替えられないだろう、ってこと。私の番が終わったから次は雪の番……だったわよね? でも雪を飛ばして美名子や秋山姉妹に手を出すことはできないと思うわ。だから、
「すぐに動いても仕方ない、だろ。冬先輩。雪はここに戻ってくるんだから。俺は検証は好きだけど頭がいいわけじゃないからな。霊術に詳しい冬先輩に手伝ってもらえるのはすごく助かるよ」
「そう言ってもらえると嬉しいわ」
そう言って冬先輩は微笑む。こういう表情をされると去年一年で好きだった気持ちが沸騰してくるような気がして、顔が赤くなる前にさっさと話題を変えることにする。
「そういえば冬先輩は今も俺の名前を呼んでくれるよな。三界供譲の儀の時は『名前』と『儀式』について口にするのが禁忌になってたみたいだけど、今回は大丈夫なのか?」
「……いえ、私と雪以外に口にさせるのはやめた方がいいと思うわ。私が浩太くんの名前を呼べるのは、霊術に造詣があるからだと思うし、今この村に霊術を扱える住人は私と雪しかいないから……」
「ああ、なるほどそういうことなのか。……ん? ということは冬先輩や雪、それから俺が認識誤認にかかってるのって」
「結構大問題なのよ……。多分『成長』と『停滞』に相当する儀式をきちんとやっていればここまで酷いことにはならなかったんでしょうけど」
「命がそれを忘れていた、と……」
冬先輩はもにょもにょと肯定を返す。
「いずれにせよ、ロクな足がない私は浩太くんには着いていけないのだけど……。知恵を貸すことくらいはできるから、雪の番が終わったら少し時間を貰えるかしら。後は、三界供譲の儀で浩太くんが抱いた順番も知りたいわね」
「ああ、そうか。探す順番を考えないとうっかりがありえるんだよな」
「それもあるけど……。春と違って手足を得ることができるじゃない。浩太くんが『修行』をつけてる間に、次の子を用意してもらえるんじゃないかしら」
「そこだけ切り抜くとすごいクズ野郎みたいだな……」
「しょうがないでしょう、緊急事態なんだから……」
冬先輩は仕方ないとでも言いそうな顔で微笑む。去年見ていた完璧な先輩としての笑顔とはまるで違うが、この半年よく見てきたその表情は前よりも冬先輩によく似合う。
「まぁ、まずは雪の話をしましょうか」
大変申し訳ないのですが、本作はここまでです。誰か続きを書いてもいいんじゃぞ()
断筆理由はあとで活動報告にでも載せておきます。言い訳だから見なくていいぞ。
拙作をここまで読んでいただき、ありがとうございました。