※この作品はR-18です。

ARR-another rain route-   作:のあむ

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 これは――俺、電脳将校門倉甲中尉と。
俺の相棒であり、同じく電脳将校桐島レイン少尉が繰り広げた。
――最初で最後の、死闘を描いた物語である。

 甲はただひとり構造体に潜入して進む中、かつての部下である桐島レインと再会し説得を試みる。しかしレインが甲に告げたのは『開戦』という非情な二文字であった。

 今連載している小説『ARR-another rain route-』の最終回二話前『君を手にかけるくらいなら』の先行掲載です。
 これは千夏ルートのレインの記憶がある状態で突入するレインルートのお話です。
 レインのことを想っているけど、正義の味方になりたかった甲さんが放っておけなくて千夏の元に行き、フェンリルに所属するレインと対立して一騎打ちに至ったという展開になっています。
 時系列的には原作14章『トランキライザー』でレインと対決する辺りです。

●この小説はpixivにも投稿しております。


【先行掲載】『君を手にかけるくらいなら』

 問いかける声が、先ほどとは打って変わって静まり返った電脳空間(サイバースペース)へと響き渡っていく。

 

「……何故、撃たないんだ」

 今しがた行なわれた戦闘の激しさを物語るように、辺りには大小様々の薬莢と、役目を終えたレーダー妨害片(チャフ)が散らばっている。床や壁面は所々破壊され、おびただしい数の焼け跡と弾痕が刻まれていて。

 付近一帯には、幾多の重火器が使用されたことを思わせる、硝煙の匂いが立ち込めていた。純白の機体は、爆発に巻き込まれたことにより微かに焼け焦げ、塗装のそこかしこが薄汚れ剥げ落ちて。

 全身に、打擲(ちょうちゃく)によるへこみや擦り傷などが、あちこちに見受けられる。左胸には小さな穴までもが空き、痛々しい姿になったシュミクラム(俺)は、もう一体のシュミクラム(彼女)と少し離れた距離で向かい合う。

 長時間に及ぶ苛烈を極めた戦闘で疲弊し、片方の膝をついて力なくしゃがみ込んでいた。

 

「中尉、こそ……何故先ほど、斧を……あのまま、振り抜かなかったのですか……」

 威嚇するように頭部を狙い、スナイパーライフルを構えたまま。影狼(カゲロウ)と同様に、全身へ無数の傷を負ったアイギスガードが問い返す。

 

「目の前で、惚れた女が死ぬところを見るくらいなら。惚れた女に殺されるほうが、遥かにマシだからだよ」

「なっ……」

 膝に手をつくと、関節ユニットの軋む不快な金属音が響く。俺はそれを気にも留めず、勢いよく立ち上がる。そして、彼女と真っ直ぐに向かい合うと、強い意思を籠めて言った。

 

「――もう二度と、あんな思いはしたくない」

「……っ!」

 

 これは俺――電脳将校、門倉甲中尉と。

 俺の相棒であり。同じく電脳将校、桐島レイン少尉が繰り広げた。

 ――最初で最後の、死闘を描いた物語である。

 

ARR-another rain route-

『君を手にかけるくらいなら』

 

 俺の戦闘用電子体(シュミクラム)である影狼(カゲロウ)へと向けられる、突き刺すような目線。肉眼を持つことのない、シュミクラムから注がれたとは思えないほどに、その眼差しは鋭敏なもので。

 交わされる視線の先に操縦者(彼女)の好みを反映した、青系統のカラーリングを施された機体が佇んでいる。細過ぎる両脚とは釣り合わぬ、巨大な膝部(しつぶ)ユニットの存在が目立つ、支援戦闘要員(サポート)として最適化された特注機(カスタムモデル)。

 それは先日まで他ならぬ俺の相棒を務めてくれていた、電脳将校桐島レイン少尉の愛機――アイギスガードだった。

 

「やはり、来てしまったのですね……」

「レイン……」

 長年をともに過ごし、気心の知れた間柄だというのに。俺の選択により、今や敵へと変貌してしまった彼女。無情にもパートナーであった俺たちの間を、限界まで引き絞った弓を思わせる、ピリピリと張り詰めた空気が流れていく。

 他に邪魔者のいない構造体(ストラクチャ)は、静けさに満ちている。……何故だろうか、見慣れたはずのアイギスガードの姿に、なにか違和感を抱(いだ)く。見ると、機体に装着されているはずの“シールドの数”が減っているではないか。

 両肩を覆っていた盾が外され、左腕部に装着された小型の盾のみとなり、アイギス(防具)の名を冠する機体としてはいささか心許ない。

 

「……っ」

 なんで遠距離戦闘型のお前が、わざわざ防御力を下げるようなカスタマイズをしたんだ。回避重視で軽量化でもはかったのだろうか。防御力を低下させてまで、回避力を上げる意味があるというのか。

 それも情報戦メインの、電子戦支援要員(サポート)のお前が。他にもなにか違和感があるにもかかわらず、その正体に気づくことはできない。

 

「このまま引いてくれれば手出しはしない」

「引けません、あしからず」

 提案を毅然としてはねつけるレイン。その声音は、交渉の余地など微塵も感じさせない硬質な響きを含んでいた。

 

「レイン……」

 拭いきれない違和感にいやなものを感じる。シュミクラム乗り(パイロット)としての感が強く警鐘を鳴らしている。だが目の前の敵へ集中するため、それを一旦無視することにした。こいつは、そんな悠長に待ってはくれないだろう。

 ……すぐにも飛びかかってきそうなくらいの強烈な、今の俺の身体が鋼鉄に覆われていなければ、肌がひりつくほどの殺気を感じる。どうにかして、こいつを説得するしかない。

 

「レイン、俺は……」

「――開戦(オープンコンバット)!」

 言葉を遮りながら、レインは剣の切っ先のように鋭く強い意志を感じさせる、凛とした透き通った声をもって――高々と戦いの狼煙を上げた。

 

「っ……」

 軍人として、戦闘用電子体(シュミクラム)乗りとして――その言葉を言われたからには、応じる義務がある。迷いを捨てそれに応えるため、思考回路そのものを戦闘に最適化したものへと変化させていく。

 やむを得ない。得意の遠距離兵装による弾幕が張られる前にアイギスガードを叩き、動きを封じた上でレインを説得しよう。設定を変更し、呼び出した二つの手榴弾を両手へ握りしめる。

 真っ直ぐにアイギスガードへ向かい、ブースターを消費し駆け出していく。アイギスガードは予想どおり、影狼(カゲロウ)の動きを阻害するためにホーミングミサイルを放ち始める。

 屈強な機体の両肩から射出されたミサイルは、空気を震わせながら一発ずつ左右から弧を描き、挟み込むようにして影狼(カゲロウ)へと向かってきた。俺は起爆時間を長めにセットした手榴弾を、当たったミサイルが爆発しないよう側面へと、狙いをつけて投げていく。

 

「ふっ……!」

「っ……!」

 こうすることにより、ミサイルの軌道をずらし、影狼(カゲロウ)への着弾を遅らせる。なおかつ、簡易的な地雷として落下した後も、アイギスガードが左右へ退避することを抑制する役割を果たしてくれる。

 手榴弾でミサイルを抑え、最短距離でアイギスガードへと接近する。背後から迫り来るミサイルを、呼び出した二丁のサブマシンガンで振り向きざまに一掃すると、即座に兵装を解除していく。

 

「丸腰でいったいどうなさるおつもりですか」

 距離が近過ぎてホーミングミサイルはもう使えないと。俺が武器を外し、素手による近接格闘に出ると考えたのだろう。兵装をリーチのあるランスへ変更し、影狼(カゲロウ)を威嚇するように穂先を向けるアイギスガード。

 それに対して、俺は。

 

「こうする……」

 そのまま足を止めることなく接近しながら手を振りかざし、手中に現れた武器をアイギスガードへ向けて、疾風の如く降り下ろす。ランスと同じく、近距離兵装の中では攻撃範囲の広い物であり、反った特異な形状の刃を持つサイス。

 その特徴的な刃を用い、ランスの円錐型の棒の根元に引っかけて捉え、アイギスガードごと勢いよく手繰り寄せた。

 

「つもりだよっ!」

「くっ……!」

 下方へと引き寄せたアイギスガードの手へ膝蹴りを加え、瞬時にサイスの兵装を解く。かろうじて武器を保持していた、もう片方の手へ拳を当て槍を叩き落とし、彼女が拾えぬよう即座に蹴り飛ばす。

 くるくると回転し、床と擦れ合うことで耳障りな音を立てて、俺たちから遠ざかっていくランス。アイギスガードが武装を切り替える前に、両腕をつかみ押さえ込むことにより自由を奪う。

 

「レイン! お前では俺には勝てない! 撤退しろ!」

「もう、会話は無用です」

 言った傍から。巨大な膝部(しつぶ)ユニットを用いたアイギスガードのニーキックが、影狼(カゲロウ)の腹部へとめりこむ。装甲がきしむ音とともに、強い衝撃が伝わった。

 

「ぐぉおっ!」

 まるでその打撃の強さを表すかのように。ほぼ同じタイミングで、先ほど投げた手榴弾の爆発音が、連続して辺りへと響いていく。普段の模擬戦闘の時とは、比べ物にならないほどの威力で当てられた膝蹴りに驚かされ、思わず大きな呻き声を上げてしまう。

 こいつ……本気って、ことなのか……?

 

「レイン! このわからず屋が!」

 再び蹴りが放たれる気配を感じ、仕方なくアイギスガードの腕を放し距離を取る。

 

「レイン! 離脱(ログアウト)してくれ! お前を傷つけたくはない!」

 頼むから撤退してくれ。そう切望して、レインへの説得を継続していく。

 

『それならどうか、戦場には二度と出てこないでください。この私に、貴方へと銃を向けさせないで。そんな死ぬよりもつらいことを、したくはありません』

『レイン……』

『ですがその時が来ればきっと、私は貴方へと、引き金(トリガー)を引いてしまうでしょうから』

 もう俺の言葉など、敵となった彼女の耳には届かないのだろうか。別れ際にレインと交わした最後の言葉が、頭の中へ蘇る。

 

「…………」

 そんな俺の悲痛な願いは、彼女に届くことはなく。アイギスガードは沈黙したまますぐに間合いをはかり、ランサーユニットを呼び出し右腕へと装着した。クソッ。これ以上の説得は無駄か。

 再びダブルサブマシンガンに兵装を変えて、俺はアイギスガードを迎え撃つことを決意する。

 

「うぉおおぉおおおぉっ!」

 咆哮し、両手に携えた短機関銃をアイギスガードへ向けて撃ち放つ。弾が発射されるとともに、銃身から身体へと強い衝撃が伝わっていく。サブマシンガンの激しい筒音を自らに聞かせ、強烈な反動をこの身に感じ大声を出すことで、意図的に全身へとアドレナリンを駆け巡らせる。

 ――彼女と戦うことに対して、躊躇(ためら)っていた自分を奮い立たせるために。短機関銃の発砲で鋼鉄の身体へ熱が蓄積され、次第に心へと火が灯り、闘争心という名の熱で満たされていく。

 影狼(カゲロウ)の攻撃に対し、装着したユニットの電極から高圧電流を放射しながら、接近を開始するアイギスガード。雷撃が放たれたと同時に、蜂の羽ばたきを思わせる高周波特有の不快な音が辺りへと響いていく。

 まるで、樹木の枝が空へ向かい生長するかのように。放たれた電撃は影狼(カゲロウ)を追いかけ、伸びていった。みるみるうちに、サブマシンガンから撃たれた弾丸は、電流によって焼け焦がれ消滅する。

 

「ちっ!」

 ランサーかと思ったら、よりにもよってサンダーボルトかよ。バーニアを吹かし高速で後退し、心の中で毒づく。ランサー・チャージ・サンダーボルト・ホーミングレーザー。

 共通して使用するユニットから、それら四つの兵装に当たりを付けていたが、その中で最も厄介な兵装(サンダーボルト)を選択されてしまった。今装備している影狼(カゲロウ)の兵装との相性は最悪だな。念のため、チャフも用意しているか確認してみるか。

 兵装をリサーチミサイルに切り替え、両肩に出現させた発射装置から二発ずつ、計四発のミサイルをアイギスガードへ向けて両サイドから発射する。

 

「行けっ!」

 両脚を踏ん張った状態の影狼(カゲロウ)の身体を、後退させるほどの強い反作用が、射出にともない生み出されていく。轟音を立て、ゆっくりと標的へと向かうミサイル。

 対するアイギスガードは前方へ向けて、対電子戦資材であるレーダー妨害片(チャフ)を広範囲にばら撒き始めた。銀色のフィルムがミラーボールの如く、光を反射しまたたいて、ひらひらと回転しゆっくり辺りへと散らばっていく。

 結果、放ったミサイルはレーダーシステムが混乱しロックできなくなり、アイギスガードを無視してあらぬ方向へと直進していった。

 

「……だよな」

 アイギスガードがチャフを装備しないなど、さすがにこれは我ながらバカな考えだった。兵装を切り替え迷子になったミサイルをサブマシンガンで片付けると、気を取り直して再びアイギスガードへと銃口を向ける。

 

「厄介なもんをばら撒きやがって……」

 チャフが邪魔だ。だが今は、チャフをなんとかして減らしていくしかない。短機関銃をフルオートから三点バーストへと切り替えて、無数に散らばるチャフへ順に狙いをつけ、排除することにしよう。

 周囲にばら撒かれ、アイギスガードの全身を覆っている電波欺瞞紙(でんぱぎまんし)。それはミサイル攻撃を抑制するだけでなく、その身を犠牲にすることで、飛んでくる銃弾をも受け止める効果を併せ持たされていた。

 

「クソッ……」

 かろうじて欺瞞紙(チャフ)を貫通した弾丸も推進力が減少し、目標へと到達する頃には威力を衰えさせ、装甲によって無残にも弾かれ落下していく。短機関銃で射抜かれ前面に散布したチャフの面積が縮小すると、アイギスガードは先ほどの光景を一緒に再現するように、兵装をサンダーボルトに変更し対抗してきた。

 

「またサンダーボルトかよっ!」

 自らを守るチャフごと向かい来る銃弾を焼き尽くし、消し去っていくアイギスガード。兵装の選択に、少し疑問を持ちつつも。電撃を回避するためにブースターを使い後退し、サブマシンガンを解除した。

 次は近距離でのヒットアンドアウェイといくか。アイギスガードがサンダーボルトを発射し終えたタイミングを見計らい、サーチダッシュで急接近していく。

 それを察知したアイギスガードはライフルユニットを呼び出すと、左腕のシールドキャノンに装着し、影狼(カゲロウ)へ向けて撃ち始めた。一、二、三、四、五。

 決まった弾数だけ発射される武器だが、影狼(カゲロウ)の動きを阻害するために、一発一発が正確に狙い込まれ弾が撃たれていく。やはり、判断が早いな。

 弾数は固定されてしまうがスナイパーライフルよりも反動が少ない上、発射までの時間が短く牽制に使うのに最適なリニアライフル。弾の威力で劣っていても、的確に狙いをつければ強力で使いやすい武器だ。

 

「くっ!」

 仕方なく左右に身体を揺らし、リニアライフルの弾を避けていく。念のためサブマシンガンを手に実体化させ再び後退するが、アイギスガードはそれ以上影狼(カゲロウ)を追撃することはなかった。

 ミサイルはチャフで。ダブルサブマシンガンはサンダーボルトによって。それぞれ無効化されてしまう。

 

「さて、どうする……?」

 いったい、どう出るべきか。俺はここまで効果的にチャフや遠距離兵装を使う相手とは戦ったことはなく、こうもやりづらいものなのかと悩まされた。影狼(カゲロウ)が現在装備している遠距離兵装はアイギスガードが持つ兵装との相性が最悪で、ほとんどが無効化されてしまう。

 特に使用することの多い、ダブルサブマシンガンを無効化するサンダーボルトが特に厄介だった。これは恐らく、彼女の計算の内なのだろう。影狼(カゲロウ)が普段使用する兵装の組み合わせを熟知し予測した上で、対策を講じている。

 俺はどちらかというと近接タイプであり、ここまで遠距離が得意な敵とこの状態でやりあったことはなかった。このまま遠距離で戦い続けていてもジリ貧になるだけだろう。

 自然とそんな状況へと誘導する戦い方をする自分の相棒に対して、改めて優秀さを実感してしまう。この非凡なパートナーに、今までいったいどれだけ支えられていたのか。

 敵になり本気を出されると、ここまで恐ろしく厄介な敵になるのかと。……だが、少し妙だ。アイギスガードが使う遠距離兵装のバリエーションが、通常時よりも少ない。

 得意のミサイルはいったいどうしたんだ。まさか、ホーミングミサイルしか用意していないというのか。たしかに影狼(カゲロウ)の遠距離兵装に対しての対策は完璧だ。

 しかし、リニアライフルを使用することといい、ホーミングミサイルを二発しか放たなかったことといい。弾幕にいつもほどの濃度がない。俺はそこに、レインの用意した隠し玉の存在を感じ取っていた。

 先ほどから後方へ退避したまま思考を続けていたが、ずっとこうしていても埒が明かない。そうしびれを切らしかけたのも束の間、影狼(カゲロウ)へ向かい宙を飛ぶアイギスガードと視線が交差する。

 

「……っ!」

 どうやら彼女はそんな俺の隙を見逃さず、攻撃を仕掛けてきたらしい。サーチダッシュを使用してローラー音を響かせ、瞬く間に影狼(カゲロウ)との距離を詰めていくアイギスガード。

 通常時ではその重量から動きの鈍い機体であるが、ブースターを使うことにより、移動速度を爆発的に上げていた。

 

「なにっ!?」

 接近戦だと。まさか、後方支援型のレインが近接戦闘を仕掛けてくるとは。それも両肩の盾を外し、防御力を大幅に下げた状態の機体で、だと……! 近距離戦闘に出ないという俺の油断を誘うために防具を外した、とでもいうのか。

 思いがけない行動を起こされ、呆気に取られて動きが鈍る。しかし、ブースターを使用していたとはいえ、これはあまりにも速過ぎる。いったいどういう訳だ。

 チャージを使う時と同様に、膝下・足裏・テール部のローラーを駆動させた、高速移動が可能な戦車(タンク)モードに移行したわけではないというのに。ブースターを使い終えた後も、勢いをさほど衰えさせないまま、影狼(カゲロウ)へと迫る鮮やかな空色の機体。

 思案している間に、俺はアイギスガードによって間合いを詰められてしまった。こちらの動揺を好機と考えたらしく。彼女はあろうことか、リニアライフルを解き――“素手”による攻撃を繰り出してきた。

 

「――っ!」

 反射的に、銃を持ったまま防御姿勢を取る。それに対し、深くお辞儀をするように。接近しながら、体勢を低くしゃがみ込ませるアイギスガード。そして影狼(カゲロウ)のガードの下から腹部へと、正確に狙い込まれたショートエルボーが放たれた。

 

「ぐうぅっ!」

 予測よりも速く重い打撃をくらい、唸り声が口から漏れ出る。なんだ、この鋭い一撃は。支援戦闘要員(サポート)のアイギスガードが、これを放ったっていうのか……!?

 驚きと衝撃の両方が俺を揺さぶり、シュミクラムの鋼の身体にダメージが伝わっていく。俺の心の強い揺らぎを、知るや知らずや。冷静に、そして正確に。アイギスガードは厚く大きな膝部(しつぶ)ユニットを影狼(カゲロウ)へと打ち当て、速やかに飛び上がった。

 

「がっ……はっ……」

 ジャンプを同時に行うことにより、先ほど放たれたものよりもさらに強力な勢いをつけられたニーキック。それは俺の意識を刈り取ろうとする、強い意志を感じさせるほどの威力をともなって。影狼(カゲロウ)の腹部へと深く深くめり込み、その身体を天高く持ち上げる。

 着地し終えるとランスを手に出現させ、矢継ぎ早に先端を影狼(カゲロウ)へと向けて突き出すアイギスガード。

 

「くっ……!」

 痛みを堪え、直ちに手に持った邪魔な短機関銃を解除して、巨大な鎌(サイス)を呼び出した。攻撃を受け流すため鎌を持ったまま手首を返し、刃が削れないように“峰”の部分を、向けられた円錐型の棒の側面に押し当てる。

 武器同士が擦れ合い、金属音が鳴るのに合わせて火花が散り、押し出された槍の勢いが削がれ弱まっていく。だが速い。速過ぎる……! 後ろへ退き変更しつつ、攻撃を受け流しながら俺は強く狼狽(うろた)えた。

【※変更:合気剣術における、敵の攻撃線を避ける身体捌きのこと】

 

 ブースターを使わない時ですら、アイギスガードは明らかに通常時よりも速い速度で動いている。それだけではなく、俺はレインの攻撃から感じる奇妙な既視感(デジャビュ)にも、動揺を誘われていた。

 戦闘開始前に感じた違和感の正体を探るべく、その機体をくまなく見ることを決める。

 

「……っ!」

 ランスの刺突攻撃により、アイギスガードの腕が伸びきった後のわずかな時間。ほんの一瞬だけ脱力した、無防備な状態を目がけて。峰で受け流した状態から、返した手首を元に戻す。

 今度はサイスの峰ではなく、刃を。接近しながら円錐型の棒へ滑らせ絡めさせて、下方から持ち上げ押しつけて縛(ばく)に留めるため。そしてアイギスガードを観察し、思考する時間を稼ぐ目的で。

【※縛(ばく)に留める:相手の剣に粘るように自らの剣をつけて、身体を密着させながら動きを封じる剣術技法。『続飯付(そくいづけ)』ともいう。合気剣術では『粘り付く』という】

 

「くぅうっ……!」

 添え手である左手にも力を籠め、槍を握りしめるアイギスガード。バランスを崩しそうになるのをよろめきながら数歩後ずさり、両脚で踏ん張ることによりなんとか堪える。

 苦悶の声を上げながらも、彼女は必死に押し合いへ耐えていく。

 

「ぬうぅっ……!」

 兵装を解除され、縛(ばく)に留めた状態を崩されないために。サイスを持つ両の手に渾身の力を籠めて、アイギスガードのランスを押さえつける。絶対に力を緩めるな!

 隙を見せたらすぐに崩される! レインは合気系の技が得意。得物を持った状態からもスムーズに合気柔術への移行が可能なことは、今までの戦闘訓練で痛いほど思い知らされてきた。

 

「ぐぅうっ……!」

 軽量級である影狼(カゲロウ)において、重量級のアイギスガードとの力比べは分が悪い。だが、負けるわけにはいかない! 得物を押しつけるだけなら、熱の溜まる量や速度は緩やかになる。

 だからこのまま続飯付(そくいづけ)の状態で熱量限界まで粘ってやる! 必死に、鎌を持つ手へ力を籠め続ける。押さえつけている槍を抜くことによる、斜め上段からの被りに警戒しろ!

 こいつなら持っているのが槍だとしても、それくらいやってくる! 現実(リアル)と仮想の両方における戦闘訓練で、数えきれない回数を被受(かぶりうけ)で面打ちされたことが記憶に蘇る。

【※被受(かぶりうけ):合気剣術における両手で剣刃を受ける技】

 

 正面から打ち込んだ剣先を右下へ流し落とされ、次の瞬間。振り被られた竹刀が自分の面を直撃していた時は、本当に驚いたものだ。鎌を握る力は緩めずに、視線はアイギスガードの身体へと向けていく。

 

「……っ!」

 間近で観察することにより、アイギスガードの機体の変化の詳細に、俺はようやく気づくことができた。――アイギスガードの“装甲そのもの”が、通常時よりも薄くなっているということを。

 そうか、さっきの違和感はこれだったのか。レインは俺と戦うために両肩のシールドだけでなく、機体の装甲の厚みを減らすことによりさらなる軽量化をはかっていたのか。

 巨大な両肩の盾ばかりに目が行って、気づくのが遅れてしまった。何度も使う機会があったにもかかわらず、今日一度も使われていないことから。左手に装着されたシールドキャノンの散弾砲はおそらく、中身を抜かれただの飾りになっているのだろう。

 他にも普段膝部(しつぶ)ユニットに装備しているサインミサイルと自走ミサイル。機体に搭載していたそれら銃火器類も減らし、機体内部の各種感知装置のランクも下げることで、さらに軽量化していることだろう。

 しかも先ほどまではそのことを悟られぬよう、意図的に移動・攻撃速度を落としていたと見られる。そうでもなければ、この機動力の急激な増加のつじつまを合わせることなど、できはしなかった。

 

「はあぁっ!」

 突如として、ランスを持ったまま、アイギスガードは影狼(カゲロウ)へと体を強く衝突させた。

 

「うおっ!?」

 怯み、反射的にサイスを持つ手から力が抜けてしまう。こいつ、体をぶつけて無理矢理縛(ばく)を解きやがった! 軽量化したとはいえ、影狼(カゲロウ)よりも重量があるアイギスガードの体当たりは強力で、拮抗していた力の均衡と体勢を一気に崩されてしまう。

 動揺した俺を見て、好機と考えたのだろう。再度、体当たりが加えられる。

 

「うぐっ……!」

 しかも、今度はただ身体を当てるだけではなく。

 

「――っ!」

 左手を槍から離し、盾の縁を用いた鋭い肘打ちによる一打が、風切り音とともに頬をかすめていった。

 

「うっ……」

 とっさに首を反らしたことで、直撃こそしてはいないが。影狼(カゲロウ)の顔の表面へと、痺れるような痛みが走っていく。

 

「はっ!」

 アイギスガードは攻撃を終えるとただちにランスを解除して、影狼(カゲロウ)の腹へと蹴りを放ち、距離を空ける。体勢を整え、影狼(カゲロウ)へ対して攻撃の構えを取っていく。

 

「…………」

 拳とともに向けられる、無言の眼差し。……素手でやり合おうってのかよ。近接戦が得意な影狼(俺)に対する、あからさまな挑発のような。遠距離戦が得意な支援戦闘要員(アイギスガード)による、ファイティングポーズ。

 

「仕方ねえな……。そっちが肉弾戦に出るっていうのなら……お望みどおり、相手になってやるよっ!」

 俺は威勢よく啖呵を切り、サイスを解除してファイティングポーズ(同じポーズ)を取っていった。

 

「おぉおっ!」

 拳を交わしながら、思考する。さっき身体を押さえつけられた時すぐに膝蹴りをかましたのは、機体の変化に気づきづらくなるよう距離を取るためだったのだろう。

 それは至近距離からしばらく観察して、ようやくわかるくらいの厚みの変化なのだから。最初の攻撃で、後方へ逃げることなく影狼(カゲロウ)を接近させたり。サンダーボルトで迎撃した時に、深追いしなかったのも。

 盾を二つ外しただけのアイギスガードだと誤解させ、隙を見て近距離戦闘を仕掛け、驚いた俺を一気に倒すつもりだったのだろう。これが電子戦メインで戦闘能力において影狼(カゲロウ)より圧倒的に劣るアイギスガードにとって、唯一勝つことできる可能性を持った奇襲作戦、というわけか。

 本来の目的である、機体の重量を下げるため。防御力を低下させることで、近距離に出るはずがないだろうという俺の油断を誘うため。目立つ盾を外すことによって、装甲も薄くして大幅に軽量化していることに気づきにくくさせるため。

 その三つの目的で防具を外していたのか。そもそも、サイスでアイギスガードのランスを手繰り寄せた時、真っ先に感づくべきだった。多数のセンサーや長距離支援火器等を搭載し、堅固で重量があるはずのアイギスガードを引き寄せた時に感じた、手応えの軽さ。

 彼女へ対する迷いがあったとはいえ。それになにも感じなかったのは、戦闘用電子体(シュミクラム)乗りとして、俺は失格だった。今思うと、ホーミングミサイルを放った時、アイギスガードがわずかに後退していたことにも気づくべきだった。

 通常時なら、反動などものともせず。その場からわずかにも動くことのない頑強なアイギスガードが、ミサイルの反動ごときで下がらされていたという事実に。

 こうしてヒントはあちこちに散りばめられていたというのに、俺の脳はレインの説得を最優先にしていた。彼女に対する躊躇(ためら)いが、シュミクラム乗り(パイロット)としての感を鈍らせてしまっていたが故に。

 敵に情けをかけることをやめた、普段の俺ならすぐに気づいただろう。だが、迷うのも当然だ。今俺が相対するのは、長い間ともに歩み戦ってきた相棒(パートナー)である――桐島レイン、その人なのだから。

 

「ぐおぉっ!」

 硬く強化された盾の側面を打ち当てられることで、胸部装甲がへこみ強烈な衝撃が伝わる。放たれたのは、生身(リアル・ボディ)なら骨が折れ、肉が潰れるほどの強打。クソッ!

 鳩尾(みぞおち)と心臓から反らしたとはいえ、モロにくらっちまった……。それにしてもこれは……“俺がよく使う連撃(コンボ)”じゃねえか。先ほどからアイギスガードの攻撃に感じていた、既視感(デジャビュ)の正体。

 正確に言うと、影狼(カゲロウ)とアイギスガードで使用する兵装は完全に同一ではない。だからこれは俺がどの兵装でどう攻撃をつなげていくかという、傾向に照らし合わせ作り上げた、模造品(イミテーション)の連撃(コンボ)だ。

 まさか近距離兵装を増やすだけでなく、連撃(コンボ)を俺が使うものに寄せてくるとはな。近接兵装プログラムを導入(インストール)すれば、不得手な人間でも簡単に近接戦闘が身につくが、使いこなすにはそれなりの訓練が必要だ。

 習熟訓練として、俺の連撃(コンボ)をまねることが最善だと判断したのだろう。本当に、俺のことをよく見ていたんだな、お前は。レインに自分の連撃(コンボ)を模範として採用されるのはとても光栄なことだったが、こちらとしてはやりづらいことこの上なかった。

 普段は俺をサポートするために電子戦装備で欺瞞と撹乱を行ない、遠距離兵装で戦ってくれていた。そもそも現実(リアル)では、レインのほうが体術に長けていて、近接格闘も充分彼女の得意分野だと言える。

 遠距離兵装を封じられ、近接戦のみに出ざるを得ない状況で。さらに全力を出した彼女に、果たして俺は勝てるのだろうか。現実(リアル)では、彼女相手に近接格闘でまともに勝てたことのない――この俺が。

 

「やぁあっ!」

「くぅっ!」

 アイギスガードが振るう攻撃を見ていると、自分はいつもこんな風に攻撃をしていたのかと、改めて気づかされる。まるで自分自身が敵になって戦っているような、不思議な気分に襲われた。

 レインとは、数えきれないほど戦闘訓練を行なっていて。本来のアイギスガードの動き・攻撃速度・移動速度を、この鋼鉄の身体は痛いほどに覚えている。自分の考えた連撃(コンボ)を思い出せば、次にどの攻撃が来るのか頭では理解していても。

 普段のアイギスガードとの速度差のせいで、つい反応が遅れてしまう。

 

「あぐっ……!」

 わずかに動作が遅れ、防御が追い付かず。普段アイギスガードを相手にしていたら、くらうはずのない攻撃を受け、次第にダメージが蓄積されていく。

 

「うっ……」

 正中線(顎)から外させるために首を傾けると、影狼(カゲロウ)の頬をジャブが触れていった。レインの本気は、俺を上回っているというのだろうか。俺はこれほど戦いにくい相手と戦ったことは、今まで一度たりともなかった。

 間違いなく俺にとって、今のアイギスガードはこれまで出会った中で――最強の敵だと、そう断言できた。

 

「ぐうぅっ……!」

 ボディを狙った拳を、両手で受け止める。後ずさりさせられるほどの衝撃が、痛みとともに手から腕へと走っていく。レインが全力で振るう拳はここまで重いのかと。アイギスガードが繰り出す攻撃を受けるたびに驚愕させられる。

 確かにお前は強い。短期間でここまで近接戦闘の腕を上げたことは称賛に値する。……だがな、そもそもお前が模倣した俺のデータは“いつのもの”なんだ?

 

「…………」

 そう考えながら、アイギスガードのフックを見切り、紙一重で回避する。

 

「……っ」

 攻撃が空振りに終わり、その動きに微かな動揺の色が見られるアイギスガード。亜季姉ぇから贈られた、自己進化ロジックの搭載された影狼(カゲロウ)を操作していることを、昔からお前は知っているはずだろう。

 

「ふっ……!」

 次のストレートも組み手をするように軽くいなしていく。今この瞬間、攻撃を受ける最中ですら成長し続ける影狼(俺)にとって、お前の模倣する遥か昔の自分に負ける道理など――微塵も存在することはなかった。

 俺はアイギスガードの攻撃が終わるタイミングを見計らい、ようやく反撃を開始することを決めた。ここまで防戦一方だったのは不意を突かれたせいでもあったが、アイギスガードの機体に熱量が溜まりきるタイミングを伺っていたためだ。

 視界に映る感知装置(センサー)の温度表示が、アイギスガードの熱が上がりきったことを知らせてくれていた。熱を冷まそうと退避しようとする今この瞬間に一気に攻撃を仕掛け、アイギスガードを床に組み伏せて今度こそ離脱(ログアウト)させる。

 ……悪いなレイン。ここからは、俺の時間だ。連撃(コンボ)を最後まで耐えきり、行動しようとしたのも束の間。俺はそこから始まる展開に、さらなる衝撃を受けることとなった。

 ――まずそれは、空間を捻じ曲げることで視覚に訴えかけ、最初の異変を知らせていた。

 

「――っ!?」

 前方で直立しているはずのアイギスガードの身体が、幻のようにゆらゆらと、揺らめいている。放出されずに溜まり続ける熱で、既定のデータ量を超越したことにより、エラーが起こる。

 周囲の空間が細かくゆがみ震えていき、発生された零と一の霞で織り上げた衣が、アイギスガードの機体を包んでいく。そして次に周りの空気を揺らし、戦闘機を思わせる甲高い音が、共鳴するように辺りへと響き始める。

 限界を超えることに対し、まるでアイギスガードの機体が、全身で苦痛の喘ぎを上げているかの如く。

 

「レイン、お前……まさか……」

「…………」

 ヒートゲージの限界まで、熱が溜まっているにも関わらず。アイギスガードはブースターを使い退避することなく、フォースクラッシュである――イニシャライザを使用したのだ。

 機体のリミッターを解除して行動速度を上げ、熱量が溜まりきり最大の攻撃力を出せる状態の機体で。影狼(カゲロウ)へと再び、攻撃を加えるために。赤。赤。赤。全身を燃え盛る炎に包まれ、赤一色で構成され揺らめき続ける、アイギスガードのサーモグラフィー画像。

 感知装置(センサー)が壊れたのかと思うほどに、アイギスガードの身体は高温へと晒されている。……こんな、とんでもない量の熱をまとった機体の攻撃を、受けたら。自然と拳を握りしめ、奥歯を噛みしめる感覚を覚える。

 前方から伝わる、うだるような熱気だけのせいではない。影狼(カゲロウ)の身体は、冷や汗をかくような怖気に襲われていた。……まさか、イニシャライザまで使うとはな。

 俺ですらデメリットが大き過ぎて、必ずレインがともに戦場へ立つ時のみに。それも、極わずかでしか使用してこなかったイニシャライザ。そんなフォースクラッシュを、慎重派のお前が使うなんて。

 限界を超えた運用をすることにより、使用すると機体データが破損する恐れがある。運が悪ければ、本人の電子体そのものが壊れ離脱(ログアウト)できなくなる危険性をも孕む、いわくつきのフォースクラッシュ。

 

 ここまでリスクを冒し、全力を尽くしてくるなんて。お前は本当に、俺のことを――殺す気、なんだな。俺は今まで一度も自分の相棒から向けられたことのない、明確な殺意というものを。この時初めて、感じ取ったのであった。

 

『君を手にかけるくらいなら』

終

 

次回『一日(いちじつ)の長(ちょう)』へと、続く




●Q&Aコーナー

 Q:手榴弾の設定どうなってんの!? 原作と違くない!?
 A:未来で電脳空間(サイバースペース)だから、自由に起爆時間を設定できる便利な兵器になりました……。

 Q:手榴弾の起爆時間が長くなると、敵に投げ返されるリスクが出てくるから危険なのでは?
 A:起爆時間は自由に設定出来るため、相手がどれくらいの長さに設定したか全くわからないので、巻き込まれるリスクを負ってまで投げ返そうと思う人はいないと思います……。
 ちなみに常時、視野に起爆するまでの残り時間が表示することが出来て、音声アナウンスのオンオフ、仲間とリンクしてマップに自分たちが投げた手榴弾の位置・影響範囲が表示され把握できるようになっていて、味方が投げた手榴弾の影響範囲に接近すると通知が来るようになっています。
 安全対策は万全です!

 Q:カスタマイズしたアイギスガードのパラメータ―教えて
 A:耐久力は機動力のために犠牲になったのだ……。

【カスタマイズしたアイギスガード】
耐久力:E
射撃:B
格闘:C
機動力:B

 Q:アイギスガードの機動力が上がっただけなのに、甲さん驚き過ぎじゃない!?
 凄腕(ホットドガー)なのに動揺し過ぎだろ!
 A:DiveXでアイギスガードを操作してみてください!
 機動力Dであそこまで遅かったアイギスガードが、いきなり機動力Bになったら驚くと思います!
 いつも一緒にいたらなおさらです!

 Q:なんでいきなり合気剣術描写を入れたんですか?
 A:原作でレインが合気道の使い手という設定になっていて、震機狼戦のために合気剣術の本を買ったので入れてみました。
 実際私が読んだ本の合気道は柔術・拳法・棒術・槍術・剣術・二刀剣術・小太刀術と広く応用が利くタイプだったのでピッタリだと思ったんです!
 戦闘訓練回の『武を極めるということ』でそこら辺は説明するつもりです。

●あとがき

 連載開始からそろそろ一年で、今のペースで連載していると、ここまで来るのにあと五年かかる計算になってしまいます……。
 その上読者さんの年齢は高齢な方が多いと予想していて、その方達を五年も待たせるのは酷だと考え、今回先行掲載に至りました……。
 私も五年後には四十×歳になってしまうので仕方がないと思います!
「これを載せずに死ねねぇ!」と思い続ける日々に終わりを告げたかったので!
 盛大に死亡フラグを立てた気もするけど、気にしないでいきます!

 次回『一日の長』もアップしようと思っているのですが、一応読者さんの意向を知りたいので、アンケートにて『一日の長』の掲載の是非を問います。
 たぶんいつもどおり一票くらいしか入らないと思うんですけど、一応行ないます!
 協力して頂けると嬉しいです!
 一票も入らなかったら載せちゃいますので!
 9/19を締め切りとします!
 よろしくお願いします!

今回『君を手にかけるくらいなら』を先行掲載しましたが、書き上げ済みの次回『一日の長』も今読みたいですか?

  • 我慢できないから今アップしてくれ
  • 何年でも待てるから今はアップしないでくれ
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