※この作品はR-18です。

ARR-another rain route-   作:のあむ

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甲が射撃練習で部屋を空けた休日。ひとりになったレインは、整えようと触れた布団から漂う甲の匂いの誘惑に勝てず、その中に身を収めて自慰を始めてしまう……。
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第八章『彼の匂いと私の匂い』

 想い人の名を呼び、快楽から促されるようにして、くぐもった淫らな声を上げる。

 

「んぅっ……ふっ……あぁっ……甲さぁん……!」

 自らに割り当てられた、上段のベッドではなく――下段にある“彼の”ベッドの上で。

 

「あんっ……そこ、はっ……そこっ……ダメッ……!」

 自分の胸を揉みしだくその手は、彼のものとは似ても似つかず。細く、小さなもので。自身の淫りがわしい行為を、はしたない声を、隠すために。

 全身は、頭のてっぺんから足のつま先まで、布団に覆われていて。

 

「甲さん……好き……大好きっ……愛してます……!」

 部屋の中は人工的に作られた照明の光と、ブラインドの隙間から差し込む自然光の両方で、明るく照らされている。

 

「はあっ……あっ……はぁ……!」

 吐息も、嬌声も。ひとり分しか存在しない、孤独な場所。

 

「ふぁああぁっ……気持ちいい、ですっ……もっと……してください……!」

 そんな虚しさから目を逸らし、私は太陽も沈まぬ内から、自室で悦楽に溺(おぼ)れていた。

 

ARR-another rain route-

第八章『彼の匂いと私の匂い』

 

「それじゃあ、今日は三時くらいまで射撃練習をしてくるよ。一回着替えを取りに帰るから。シャワーを浴びた後、一緒にお茶をしようなっ」

 昼食から少し経った頃。射撃練習場に赴くため、戦闘服を身につけタオルを肩にかけて、手にはシューティンググラスを持ち。片目をつぶった朗らかな表情を私に向けて、甲さんはお茶をする約束をしてくれた。

 

「はい、いってらっしゃいませ。お茶の時間を楽しみにしていますねっ」

 両手を身体の前で重ね、微笑み返しながら頭を下げて。私は部屋の入り口で甲さんを見送った。今日は週に一度だけの休息日。甲さんは今日も珍しく、三時頃まで射撃練習をすると言って出かけていった。

 甲さんとお部屋で一緒に過ごせないのは残念。でもこんな風に、甲さんが休日に行動を起こすのは珍しいことだから、私は応援したかった。

 甲さんもいなくなって、部屋でひとりぼっちの私はどうするのかというと。

 

「…………」

 いったい、なにをしているのだろう。たった今、甲さんのベッドへ横になり、掛け布団の中に私は全身を潜り込ませている。甲さんがいない間に、部屋のお掃除を終えて。

 甲さんのお布団が少し乱れていたので、整えようと思って持ち上げたら、甲さんの匂いが香ってきて。……それで、つい。頭まですっぽりと掛け布団をかぶり、全身が愛しい人の匂いに包まれ、心地よい気分になってしまう。

 

「甲さん……」

 想い人の名を、つぶやく。甲さんの寝汗を吸い、梅雨入り間近になって湿気を含み、重量を増した肌掛け布団。甲さんの体臭だけでなく、その重たさにも、なんだか居心地のよさを感じていて。

 ――最後に病院でキスをしてもらった日から、もう二ヶ月以上の時が経っていた。

 

「……っ」

 身体が、強く疼(うず)き。布団の中でもぞもぞと、両手を身体の真横から徐々に上げていく。……ダメ、なのに。こんなことを、甲さんのベッドの上で。

 甲さんのお布団の中で、してはいけないのに……。胸部にゆっくりと、手を運び。私は誘惑に勝てず、服の上から自分の胸を、そっと揉みほぐし始める。

 

「んっ……あぁっ……ふっ……ん、ぁっ……」

 吐息とともに、嬌声が口からこぼれていく。気持ちいい……。素肌ではないというのに、こんな状況のせいか。はたまた、自慰に体が慣らされたせいなのか。私の肉体は、以前よりも感度が高まり。

 少しだけど、自分で触れているというのに、衣服の上からでも快感を得られていた。

 

「ふぁあっ……んっ……ぅ……んう……んあっ……」

 甲さんの体臭が辺りに漂っているためだろう。意図的に出している喘ぎ声も手伝っているのか。まるで、甲さんから胸を触ってもらっているような感覚に陥ってしまう。

 全身を覆う布団の重さも。甲さんによってベッドへ押し倒され、のしかかられているような錯覚へと変換されてしまっている。

 

「…………」

 先日、アクシデントで甲さんにそんなことをされたのを思い出す。あの時は、もしかしてと。邪な期待で頭が満たされ、今にもはちきれそうなばかりに鼓動が高鳴っていた。

 

『ご、ごめん』

『い、いえ……』

 でも、現実は非情で。甲さんが、彼女の偽物である私を抱くことなど、あるはずがなかった。

 

「うっ……」

 嗚咽(おえつ)とともに、一筋の涙が両の目蓋からあふれ、頬を伝っていく。そんなことを望んだ罪深い自分への嫌悪感と、悲しみをごまかすように。……快楽を、得るために。

 私はネクタイを緩め、自身の手でベストのボタンをひとつずつ外していく。

 

「甲さぁん……」

 彼の名を呼びながら、服を脱がされていく妄想を始める。病院にいた頃のように、優しく接吻をして。シャツのボタンを取り外しながら、時折舌で口内を愛撫してくれていて。

 ブラジャーのホックを外して胸を露出させ、直に触れてくれる。……甲さん。この前のように、私を絶頂へと導いてください。私はいつもこうして淫らな空想に耽(ふけ)ることで、自慰の快感を増幅させていた。

 

「んっ……あっ……はぁ、ぅ……! う、ん……うあぁっ……!」

 バストの、柔らかな感触。素肌の状態で触れると、服を着ている時よりも、しなやかな揉み応えがはっきりと手に感じられている。……甲さん、私のこれがお気に入りだったな。

 入院していた頃、毎晩じっくりと時間をかけて胸を愛撫されていたことが、記憶に深く残っている。そのおかげか、邪魔なだけだと思っていた乳房に対して、以前よりも愛着を感じてしまう。

 私の身体で唯一、彼の好みに適合していたのだと。そう考えると、さらに興奮が増していく。

 

「は、ああっ……あんっ……! ふあぁあっ……う、ん……!」

 私の胸はたくさん彼に揉まれて、すっかり敏感になってしまった。最近は乳首が下着に擦れるだけで反応したりするので、着替えの時はいつも恥ずかしくなってしまう。

 同じ部屋で生活しているために、先週は甲さんに後ろを向いてもらって着替えを行なった。あの時も、ブラの布地が当たっただけで乳首が立ってしまっていて。

 もし見られてしまったらと思うと、気が気じゃなかった。

 

「あっ……甲さん……甲さぁん……!」

 自分の胸を揉み、愛しい人の名前を呼ぶ。普段とは違って、今は甲さんがいないから。遠慮せず、いつもより大きな声で。こうしていると、目の前に甲さんがいて、本当に抱いてもらっているような気分になってしまう。

 先日、偶然に触られた時の記憶を呼び覚まし、胸をぎゅっぎゅと強めに揉んでいく。

 

「んぅっ……あっんん……! んあ、あっ……や、やぁあっ……!」

 初めて自慰を行なった日は、本当に驚いた。私が達したのは、あの時が最初ではなかったという事実に。それを恥ずかしく思うと同時に、喜ばしく感じてしまう自分がいた。

 この身体は甲さんに――愛する人からもたらされた、絶頂を経験しているのだと。……それも一度ではなく、数度にわたって。その感覚を再現したくて、気持ちよくなりたくて。

 今日も私は、自分の身体を慰めていく。

 

『あんっ! んっ……やっ……こ、甲さん……あの……そこ、はぁ……!』

『……っ!』

 甲さんと一緒にベッドへ倒れ込んだ時は少し触れられただけだというのに、すぐに乳首が立ち、秘部は愛液で濡れていった。私の身体は、常に甲さんを求めている。

 

「はっう……ん、うっ……! あっ……んぁんっ……!」

 本当は、もっともっと、触れて欲しかった。服を脱がされて、直に。できることなら……最後まで。

 

「ひあっ……!! んぁああんっ……はぁあっ……甲さん……そこ、はぁっ……!」

 散々焦らしてから、コリコリと硬くなった乳首に触れ、指で擦っていく。

 

「甲さぁん……先っぽ、触られるの……気持ち、いいですっ……!」

 凄く、気持ちいい……。甲さんの布団の中で、彼の匂いに包まれて鮮明な記憶を頼りに加える愛撫は、あまりにも刺激的だった。

 

「んっ……ふあんっ……! ん、ぁっ……うう、ぅんっ……!」

 気持ちが昂(たかぶ)りいつもよりも荒っぽく胸を揉み、乳首を弄っていく。親指と人差し指。それと支えにしていた中指も使って。先端だけでなく、乳輪の部分も押して刺激を加えていく。

 

「んぁあっ……うぁんっ……そこも、触られるの好きですっ……!」

 硬くなった乳頭とは対照的に。乳暈(にゅううん)は沈み込みながらふにふにと、しなやかに私の指を受け止める。……今なら、甲さんが私の胸を夢中になって揉んでいた気持ちもわかるかも。

 乳輪の触り心地はなんとも言えず弾力があり。クセになって、いつまでも弄びたくなる手触りをしている。……例えるなら、マシュマロのような。

 自慰を始めた頃は乳首ばかり触れていて、途中からこの場所も愛撫するようになった。乳頭の鋭い快感も好きだけど。乳輪を触れた時に走る、淡い痺れは徐々に私を魅了していった。

 

『むーっ……うぅーっ……!』

 この前マッサージで腰と太ももを触れられた時の、ゾクゾクした感覚を思い返す。あの時は声を我慢してうそまでついてしまった。気持ちいいのは本当だけど。

 ……実際は“性的”に気持ちよかったことを。うそをついてしまってごめんなさい、甲さん……。でも私は貴方にもっと、触れて欲しかったんです……。

 施術の最中は筋肉をほぐしてもらえる気持ちよさだけでなく、好きな人に身体を触れられることにより、常に快楽を感じていた。

 

『んぁん……あっ、んんっ……! ふあぁあっ……ぅんっ……!』

 甲さんに指摘されるほど、はしたない声を上げてしまっていて。あの後寝る前にトイレへ行った時、私の秘部は驚くほど濡れそぼっていたことに気づいた。

 

『痛くはないか?』

『痛くはないけど……なんか……くすぐったいよ……甲……』

 初体験の折。暴漢と揉み合いになり身体へいくつもアザを作った私を気遣って、甲さんが私の胸を揉まずに舐めることで愛撫してくれた思い出。

 

「……っ」

 最初はくすぐったさしか感じられなかったけど、最後には少しだけ快感を覚えていたはず。飢えや疲労、脇腹のケガと両足の骨折の痛みにより、記憶が曖昧になったことがやるせない。

 でも、もう少し甲さんに触れて欲しかったという想いだけは、今も克明に胸の中へと残っている。あの気持ちよさは、指じゃ、再現できない。……こんな恥ずかしいこと、淑女として許されないのに。

 しては、いけないのに……。左手で心臓側の胸を持ち上げ顔の近くまで持っていき、おずおずと、自分の乳首へ舌を伸ばしていく。

 

「んっ……!」

 触れた途端、ぞくりとする。もし、こんな姿を甲さんに見られたら。そんなことを考えると私、どうにかなってしまいそう……。でも、気持ちいい……。

 

「んぅっ……あむっ……んんぅっ……んむっ……ん、ふぅっ……!」

 子どもがアイスクリームをペロペロと舐めるように。舌でコロコロと、乳頭を転がしていく。胸を揉んだことで勃起し、すっかり硬くなった乳首。

 自分の唾液で胸が汚れていくことに気恥ずかしさを覚えながらも、はしたない行ないで発生した快感に、私はずぶずぶと引きずり込まれていった。

 

「うんっ……んっ……くちゅっ……んぅっ……んふっ……んちゅっ……んんっ……!」

 手で触れるだけの自慰では得られない快楽が、電撃のように駆け巡っていく。乳首を舐めるだけでなく。時々口に含み、吸ってみる。

 

「んっ……ちゅっ……んはぁっ……ちゅぅっ……んぅうううっ……!」

 甲さんもあの時こうやって、私の胸を夢中になって愛撫してくれた。初めて抱かれた時の。生まれて初めて抱(いだ)いた、圧倒的な幸福感で脳内を満たしながら。私は逸楽に耽(ふけ)っていた。

 

「はーっ……はーっ……」

 胸から手と唇を離して大きく息を吐きながら、だらりと両手を身体の横へと垂らす。あまりの性的な気持ちの昂(たかぶ)りに、私の陰核はドクドクと、強く脈動し始めている。……やっぱり、ダメ。

 胸を触るだけで、やめるつもりだったのに……。ごめんなさい、甲さん。私は自分でも制御できないほどに、貴方のことを愛しているんです。

 貴方のベッドで、こんな淫らなことをする私を、どうかお許しください……。心の中で、彼へと深く謝罪する。シャツの前を手でつかんで、胸を隠しながら身を起こし、布団から出ていく。

 外から見えないように。いかがわしい事実を隠すように。ブラインドの操作棒を回転させ、スラット(羽根)を閉じる。ネクタイを外し、ベストを脱ぎ。

 タイトスカートのホックを外し、チャックを下ろしてスカートを取り去った。これ以上シワを増やさないために、ハンガーを使って洋服掛けにベストとスカート、そしてネクタイを吊るしていった。

 視野に設定画面を表示させてお月さまのアイコンを選択し、甲さんからのメッセージ以外全ての通知をオフにした、集中モードをオンにする。

 再び甲さんの布団の中へ身体を滑らせ――私は彼のベッドで、背徳的な行為に手を染めることを決めた。

 

◇ ◇ ◇

 

 初めての時、甲さんがしてくれたように、下着の上から自分の性器へ触れていく。お肌のことを考えて穿いている、シルク製ショーツの滑らかな肌触りが指に伝わっていく。

 

『こんなにぷにぷにして、柔らかいんだな……女の子のここって……』

『んっ……やんっ……あぁあっ……!』

 緊張した私を気遣って、いきなり直には触れないでくれた。そんな甲さんの思い遣りが喜ばしくて。でも私は下着が汚れてしまうことを気にして、すぐに脱がしてもらうようお願いしてしまった。

 デザインは異なるけど、あの時と同じサイドリボンショーツのひもを片方だけほどいていく。見た目が可愛くて、体形に合わせられるから、などの理由で選んでいたのに。

 こんなこと(自慰)をする時に、都合がいいだなんて。なんだか今までよりも、自分の穿いているショーツがいやらしいものに見えてしまう。実際こうして淫らな行為をしているのだから、仕方がないのだと。

 自分を納得させ、中へ手を潜り込ませていく。アンダーヘアの感触の向こう側。女の子の大事な場所へと、手を伸ばす。目の見えない甲さんの代わりに、自分の性器を覗き込むのは本当に恥ずかしかった。

 でもそうしないと、甲さんには見えなくてやりづらいと言われてしまったから。

 

「…………」

 いつも初体験の記憶を頼りにして自慰を行なっていたけど、もっと気持ちよくなりたいと考え、今日は少し違う想像をすることにした。……頭の中に、甲さんから大事な所を舐められるイメージが浮かんでいく。

 

「んっ……あっ……甲さんっ……」

 指で小陰唇を撫でていくと、すぐに奥から潤滑液が分泌される。……でも、これじゃ足りない。できるだけ妄想へ近づけるために。私は再度胸を持ち上げ、先端に舌を這わせていく。

 

「あむっ……ふぅっ……んんっ……ぅっ……!」

 部位は違えど、舌で舐められ唾液に濡らされるその感覚を、指で触れている場所へ移すイメージで。スリットを手で開いていくと、頭の中の甲さんも同じようにして指で広げてくれた。

 秘部へ、甲さんの舌が、這っていく。

 

「んぅっ……んむっ……ん、んふっ……んーっ……!」

 胸を舐めて割れ目を指でなぞっていくと、本当に甲さんから舐めてもらえている気がして、とても心地いい。徐々に、甲さんの舌が、奥へと伸びる。

 それと同期(シンクロ)して、膣内へ右手の中指を、そっと入れていく。

 

「んあぁっ……あんっ……!!」

 指を動かすと、初めて自分を慰めた時とは比べものにならないほどの快感が駆け抜ける。乳首を咥えた口が自然と開き、喘ぎ声を発してしまう。

 

「むぅうっ……んんっ……んちゅっ……んふっ……んうぅ……!」

 再び乳頭を唇ではさみ、手の動きを激しくする。くちゅっ、くちゅっ。愛液による卑猥な水音が、反響していく。

 

『あっ……!?』

『ん……?』

 病院のベッドで押し倒され、お腹に当てられた男性器の硬さ。あの時は、また抱いてもらえるのかと、つい期待してしまった。私が驚いた声を出したりしなければ、もしかしてと。

 

『もう、甲さんったら……きゃっ!』

『んっ?』

『あ、あの……その……』

 ……甲さんの、凄く立派だったな。先日、朝の生理現象で高く盛り上がっていた、甲さんの下腹部。あの時は思わず、目が釘づけになってしまった。あんなにも、太く大きいのだと。

 時間が経ち、少し曖昧になった私の記憶を上書きするように。衣服越しでも甲さんの男性自身は、その存在をはっきりと私へ見せつけていた。そんな記憶に浸っていたせいなのだろうか。

 いつの間にか脳内で私の膣内(中)に抽出されるものは、甲さんの舌から見事な生殖器へと、姿を変えていた。

 

「ちゅぅっ……んんぅっ……うっ……んんっ……んむぅうっ……!」

 甲さんの長くて硬い、ペニスの感触を思い出しながら、指を動かしていく。乳首は口に含んで吸いながら、胸から離した手で、反対側の乳房を揉みしだく。

 あの逞しい男性器が、一度は自分の中に入ったことがあるのだと。強く意識すると快感が深まり、両手の指の動きが激しくなって、乳首を吸う力はさらに増していく。

 

「んーぅっ……んちゅっ……むうぅっ……んふっ……ふぅうっ……!」

 ――しかし膣内で絶頂に至るには、これらの刺激をもってしても、足りなかった。

 

「はあっ……はぁっ……」

 今日も、ダメみたい……。女性器から指を抜き、胸から口と手を離す。……やっぱりここじゃなくて“あの場所”じゃないと。私は膣内で達することを諦め、先ほどから極度の興奮により充血し、硬くなった肉の芽へと触れていく。

 

「ひあぁっ……!!」

 少し触れただけだというのに、びくんと身体が跳ねてしまう。この部位はこんなにも硬くなるものなのかと。指で軽く押した程度では、倒れないくらいに硬度を増したクリトリス。

 そのせいなのか、私が体験した中で最も強く、痺れるような快感が身体に走っていく。凄く、気持ちいい……。やっぱり、ここじゃないとイけない……。甲さんに撫でられることを想像しながら、円を描くように陰核を擦っていく。

 

「あっ……んあぁっ……甲さぁん……そこ、好きなんです……気持ち、いいですぅ……!」

 初めて自慰をした時は、この部位を擦ることによる未知の感覚に少し恐怖を感じていて。でも、甲さんに触られることを想像すると心地よくて。

 乳首も同時に愛撫すると快感が増していき、次第に乾いていたクリトリスの周辺は愛液に浸されて。ぷにぷにとした感触をしていた女性自身は、お餅のようにさらに柔らかく伸び、変わっていった。

 

「……っ……!」

 呼吸をすると同時に彼の匂いを嗅ぎ、そのたびに全身がゾクゾクする。

 

「ひぃんっ……!! それ……震わせるの……いい、ですっ……!」

 ただ擦るだけじゃなく押すようにして振動させ、変化した刺激を加えていく。敏感な場所だからすぐにイってしまわないように、時折手を止めることも忘れずに。

 

「ああっ……やめないで……もっとして、甲さんっ……!」

 できるだけ快感が長く深まるように。ゆっくりと時間をかけて、ピンク色の突起に触れていった。

 

『もう寝ようか、レイン』

『はい……』

 ――あの時も、甲さんは私を抱いてくださらなかった。手を休ませている間にふと我へ返り、苦しい現実(リアル)の記憶が蘇っていく。

 

「うっ……愛してます……好きなんです……大好きなんです……」

 目蓋から、熱いものが、こぼれ落ちていく。初めての時も、それ以降の時も。甲さんは私ではなく、亡くなった彼女(空さん)を求めていた。自分から頼んだことだけれど、悲しくて悲しくて、仕方がなかった。

 本当は、私自身を愛して欲しかった。でも、そんなことは絶対に言えない。こんなずるい自分は、彼に愛される資格なんてない。だから私は今日も彼に抱かれる妄想をして、自らを愛撫し、醜い欲を満たし続ける。

 

『愛してる、空……!』

 ごめんなさい。私は空さんじゃないんです……。

 

『愛してる、レイン……!』

「私も愛してます、甲さんっ……!」

 自分の都合のいいように、真実を歪(ゆが)めさせる。罪悪感で胸に刺すよな痛みが走り、息が止まりそうになりながらも、私は人倫に悖(もと)る行為を続けていく。

 

『レイン……レイン……!』

「ごめんなさい……甲さん……」

 いつもどおり、短時間で罪の意識に耐えられなくなり。謝罪とともに、愛の言葉を消去する。未来永劫、甲さんに愛されることのない私には、きっとこれがお似合いなのだろう。

 

「好きっ……甲さん……うぅっ……好きぃっ……!」

 決して言葉が返ってくることがないという悲惨な事実を理解しつつ、空想の中の彼へ愛をささやき続ける、愚かな私。半泣きになりながらも、肉体は見苦しいほどに快楽を求め。

 左手は乳房を刺激して、右手で陰核を擦り続けていた。限界を伝えるように、ジンジンと。クリトリスは触れ始めた頃よりも遥かに熱くなっている。もうダメ……イく……イっちゃう……!

 彼への想いとともに、快感も最高潮へ達していく。

 

「愛してます……甲さぁあぁんっ……!!」

 ぎゅっと乳頭を強くつまみ、彼への想いを叫びながら、私は絶頂に達した。甘い痺れが下半身に流れ、打ち震える。

 

「あっ……ああぁあっ……ふぁああっ……!」

 びくんびくんと、身体が震え、感じたことのない激しい絶頂の波が私を襲っていく。

 

「んっ……くぅっ……うぅっ……」

 乳首をつまんだまま、それが過ぎ去るのを、私は布団の中でじっと耐えていた。

 

「はあっ……はぁっ……はあっ……はぁっ……すごく……きもち、よかったぁ……」

 両手から、力を抜く。普段の自慰とは比較にならないほどの快感が走ったため、身体はがくがくと痙攣し続け、動けなくなってしまう。

 

「んっ……」

 ……甲さんの、匂い。達したばかりだというのに。私は布団に移った甲さんの体臭を嗅ぐと、彼に抱きしめられているような感覚に陥り、再び興奮し始めた。

 ……もっと、したい。甲さんの香りに包まれたまま、もう一回、イきたい……。視野の時計を、確認する。甲さんはまだ帰ってこないだろうから、もう一度、できるかも……。

 体に流れる甘い痺れで、意識が朦朧としながらも。性欲に支配された頭で、ただ冷静に、そんなことを考える自分がいた。

 

◇ ◇ ◇

 

「あっ……甲さぁん……」

 私は手の位置をさっきよりも下へ移動させ――膣へと再度持っていき、指を中へと挿入れていく。

 

「あぁあっ……!」

 先ほどよりも感度が増していることに驚いて、膣内(中)がきゅっとひくつき、指を締めつけていく。一度イくと、こんな敏感になるものなの……? 今まで一度達した後に、継続して自慰を行なったことはなかった。

 膣内の感度の高まりに戸惑いを覚えつつも、未知の快感に私は魅入られていった。

 

「はうっ……ふぁああっ……んぁ、うっ……んっ……甲、さぁん……!」

 甲さんに指を入れられた時の記憶を思い出しつつ、ぐちゅぐちゅと音を鳴らして指を動かす。卑猥に響く音へ羞恥を感じながらも、身体を流れる快感に突き動かされるようにして、手の動きは徐々に速まっていく。

 オーガズムに達したばかりなのもあり。もう既に膣内は多量の分泌液で満ち、自分の指をぎゅうぎゅうと締めつけることなく、すんなりと包み込むように受け入れていた。

 甲さんの指はもう少し太いから、と。今度は中指だけでなく、人差し指も入れることにした。

 

「んっ……うぁああっ……こ、甲さんっ……んあんっ……激しっ……そんな、ダメッ……!」

 最初は指一本を入れるのにも抵抗があったのに。今では甲さんに指を入れられるイメージをよりはっきりさせるため、もう一本指を入れるようになってしまった。

 

「ふぁあ、ぁっ……あっ……あん、んっ……んあっ……うぁあっ……!」

 イったことによる副作用なのか。先刻よりも、さらに柔らかくなった膣内。以前自慰の仕方を調べた時に知った――Gスポットという場所を刺激し始める。膣内のお腹側で、膣口から約三~五センチの辺りのざらっとした部分に、それはあった。

 

「あんっ……ふあ、んっ……ああっ……きもち、いいっ……んあんっ……!」

 凄い……。今日はいつもより気持ちがいい……。普段からそこを愛撫していたけど、まだ私は膣内で絶頂に達することはできていなかった。……でも今度こそ、イけるかもしれない。

 そんな確信に至るほど、今の私は膣内で快楽を得られていた。

 

「それ、いいですっ……うぁああっ……もっと……もっとぉ……!」

 指をまっすぐに出し入れするだけではなく、時折中で輪を描いていく。陰核とはまた違う気持ちよさが身体を走り、確かな絶頂の予感を覚える。

 

「こ、甲さぁんっ……やあぁっ……ん、んんっ……ふあ、あっ……やっ……んぁあぅっ……!」

 もう片方の手を使い、胸にも刺激を加えていく。甲さんに触れられる妄想をして、快感を増大させる。布団から香る彼の匂いが、私を深く興奮させてくれるから。

 まるで本当に甲さんに抱かれているかのような幻に包まれ、身体が心地よさで満たされていく。堪えきれなくなった私は、触れていた手で胸を持ち上げ、再び乳首を吸い始めた。

 

「んぅーっ……! んっ……んちゅっ……んふっ……ふ、ううっ……!」

 やっぱりこれ、気持ちいい……。こんな姿は絶対に、甲さんへ見せられない……。自分の女性自身に激しく指を抽出し、そのたびに愛液の鳴らす音が響き。

 もう片方の手で胸を揉み、口では乳頭を吸っていて。とことんまで官能に酔いしれ、はしたない声をもらすその姿は――到底淑女とは言えない、淫らなものだった。

 

「んぅっ……んはぁっ……ちゅぅっ……んん、んっ……んむぅっ……!」

 も、もうだめっ……イ、イく……イっちゃうぅ……! 今まで一度も経験したことのない感覚に、膣内が満たされていく。イ、イく……イくうぅうううううっ!

 

「んちゅっ……んっ……んう、うーっ……んんっ……んむぅうーっ!!」

 この時初めて、私は膣内(中)で絶頂に達した。クリトリスよりも深い場所で達したために、普段とは違う心地よさで身体が満たされていく。

 

「ああぁあっ……はぁあっ……んっ……ふぁああぁっ……!」

 おのずと乳首から口が離れ、身体の激しい痙攣とともに喘いでしまう。生まれて初めて感じる気持ちよさに、私の身も心も虜(とりこ)にされていく。

 制御できないほどに脚が震え、自身が迎えた絶頂の深さを、まざまざと見せつけている。

 

「んっ……はあっ……はぁ……あっ……はあっ……うっ……はぁっ……」

 横たわっているのが自分のベッドでないことも忘れて、オーガズムの余韻に浸っていく。二度にわたる激しい自慰により、全身に汗が滴っていた。

 

「……ぅっ……」

 しばし横になって呼吸を整えていると、突如として、目から涙がこぼれ落ちる。伝えられない彼への想いを言葉にすることの、悲しさ。ひとりで自分を慰めるしかないことの、虚しさ。

 彼のベッドの上で、長い間享楽(きょうらく)に耽(ふけ)ってしまった、自分の身体のいやらしさ。……そして、罪深さ。それらが複雑に混ざり合い、私の心をズタズタに引きちぎっていった。

 

「ひっ……くっ……うっ……ぐすっ……」

 布団から顔を出し、枕元にあったティッシュへ涙を吸わせていく。甲さんに、抱いてもらいたい。愛してもらいたい。毎日傍にいられて、最近はまた笑顔を向けてもらえるようになって、とても幸せなはずのに。

 どうして、こんなにも私は贅沢なことを考えるのだろう。自己嫌悪で、胸の中は忸怩(じくじ)たる思いで埋まっていく。

 

「愛してます……好き……大好き……甲さん……」

 涙を流しながら甲さんの匂いがする布団を抱きしめ、愛の言葉をつぶやき続ける。後始末を終えた後、布団を整え直し自分のベッドへと横たわった。

 

「…………」

 甲さんの布団の中で行なわれた、淫らな事実を突きつけるように。膣内絶頂が引き起こした甘く深い痺れは、未だに私の下腹部へ流れ続けていた。そんな悦楽の残り香へ浸りながら、愛する人のことをひたすらに想い続ける。

 

「……甲、さん……」

 自分ひとりしかいない、静謐(せいひつ)な空間へと。寂寥(せきりょう)感をにじませた声が、ひっそりと響き、溶けていった。

 

◇ ◇ ◇

 

「レイン、帰ったぞー」

「お、おかえりなさいませ」

 三時過ぎ。射撃練習を終えて甲さんが部屋へと戻ってきた。

 

「レインのアドバイスのおかげで調子いいよ。これならもう、射撃の自主練はしなくてもよさそうだ。来週からまた、休日はのんびりするぞー」

 甲さんは収納ケースから部屋着のTシャツとハーフパンツを取り出しながら、弾んだ声で話し始める。

 

「それはよかったです。私がお教えしたのは基本的なことばかりでしたし、それでもお役に立てたようでホッとしました」

「ああ、先週はありがとうな。それじゃあシャワー浴びてくるから、その後一緒にお茶しようぜっ」

 入り口で着替えを手に持ち、甲さんはスリッパを履いて振り返ると、機嫌よさそうな声でそう言ってくれた。

 

「はい、楽しみにお待ちしていますね」

「……レイン、大丈夫か?」

「え、どういう意味でしょうか?」

 大丈夫とは、なんのことだろう。怪訝な顔で尋ねられ、首を傾げて甲さんと同じ表情を作ってしまう。

 

「いや、なんか顔赤いから。熱でもあんのか?」

「そんなことは……」

 自慰を行なっていた時は、体温が上がっていたかもしれないけど。あれから時間も経っているから、それはないはず。

 

「……っ!」

「……少し、熱あるんじゃないか? ちょっと、熱い気がする」

 甲さんは自分の額と私の額に手を当て、頭部の熱を比べている。

 

「大丈夫、ですから……」

 本当は大丈夫、などではありません……。おでこに添えられた、私よりも大きくて、厚い手の平。あんなことをした直後だから、いつもより貴方のことを意識してしまう。

 

「……っ……」

 私、これ以上貴方に触れられていると……もう……。下着を取り替えたばかりだというのに。貴方に額を触れられただけで、ショーツが再び湿っていくのを感じて。

 もじもじと、脚が自然と内ももを擦り合わせるような動きを取ってしまう。

 

「そっか、わかった」

「はい……」

 抱きつきたくなる衝動を必死に抑え、甲さんが部屋から出ていくのを見届けた。

 

「……はあ」

 自分の椅子に座り、ため息をつく。胸が痛くて、苦しい。恋をしたばかりの頃のように、甲さんのことが脳内を占めている。あの頃は一日中甲さんのことを考えて、切ない気持ちを抱えて毎日眠りについていたっけ。

 初めての恋で胸をときめかせて、本当に幸せだったな。今でも甲さんのことを、あんな風に綺麗なまま、想えていたらよかったのに。

 

『んちゅっ……んっ……んう、うーっ……んんっ……んむぅうーっ!!』

「――っ!」

 先ほどの淫らな行為が、頭を過ぎり。羞恥で顔が熱を持って、徐々に涙が目蓋を満たしていく。

 

「……うっ……ひっ……っく……」

 泣き声と同時に手が震え、スカートがこれ以上シワになることを恐れて、両手を机の上で重ねて握りしめる。薄汚い肉欲にまみれて、すっかり醜くなってしまった、私の恋心。

 処女だったあの頃とは、変わり果ててしまったことが。決してこの恋が叶うことはないという事実が、深く胸へと突き刺さり、悲嘆の涙にくれていく。ひとしきり泣いた後、私はいつものように深呼吸を始める。

 

「すーっ……はーっ……すーっ……はーっ……」

 ゆっくりと息を吸って、吐いて。幾度か、深呼吸をする。まずはお茶の準備をしなくちゃ。甲さんと約束して、楽しみにしていた至福の時間。

 今日は、リラックス効果のあるジャスミン茶がいいかもしれない。呼吸を整え終えると、いつしか手の震えは治まり、机に置いた缶から二人分のティーバッグを取る。

 クリーム色をしたおそろいのカップ二つを持つと、私は落ち着いた足取りで給湯室へ向かっていった。

 

◇ ◇ ◇

 

「……っ」

 ジャスミンティーをひと口飲み、カップを机に下ろすとともに、私の視線も下を向いてしまう。自室にはジャスミン茶の発する湯気が天井に立ち昇り、同時に花の強い香りが広がっていく。

 毎日楽しみにしているお茶の時間なのに。あんなことをしたせいで、今日はとても居心地が悪い。きちんと適切な温度にして、美味しく入れられたはずのお茶の味も、よくわからないな。

 

「……本当に大丈夫か?」

「え……?」

 声をかけられ、茫然と頭を上げる。甲さんは顔をしかめ、椅子に座ったまま首をこちらへ向け、凝視していた。

 

「いや、口数が少ないから。具合が悪いんじゃないのか」

「そんな、ことは……」

 膝の上で重ねた両手に、力が籠もる。罪悪感から甲さんのお顔をまともに見られず、再度うつむいてしまう。

 

「じゃあどうして、さっきから俺のほうを見て話さないんだよ。……なんか目もちょっと赤いし。もしかして、泣いていたのか?」

「そ、それは……」

 ……そんなこと、言えません。

 

「俺がなにかレインの気に障るようなことをやっちまったのなら、ちゃんと教えて欲しい。俺たち、ルームメイトだろ?」

「……っ!」

 左肩をつかまれ、驚いて顔を上げる。誠意の籠められた、まっすぐな瞳に見据えられているというのに。たったそれだけのことなのに、身体は敏感に反応してしまう。……このまま、ベッドに押し倒して欲しい。

 そして、どうか私を……。

 

「も、申し訳ありません、甲さん……」

 謝罪の言葉と一緒に、はしたない考えを瞬時に頭から振り払う。貴方が心配してくれているというのに。こんなことを考えてしまって、本当にごめんなさい……。

 

「顔、赤いぞ?」

 だって、貴方に。好きな人に、身体を触れられて。こんな至近距離で、見つめられたら。

 

「うう……」

 我慢できなくなり、私はまたもや下を向いてしまう。

 

「やっぱりおかしいぞ、今日のお前」

「ごめんなさい……」

 私の肩に添えられた手は優しく、思いやりに満ちたものだというのに。なにも言えず、ただ謝罪の言葉が口をついて出ていった。気遣ってくれる貴方の優しさが喜ばしくて、愛しさが、募っていく。

 ……胸が、苦しい。

 

「……ちょっと、気分転換に図書室で本を読んできますね」

 お茶を飲み終えてカップを洗って片付けた後、甲さんへ声をかけた。

 

「具合が悪くなったら、すぐに戻ってくるんだぞ?」

「はい……お気遣い、ありがとうございます……」

 結局、私は甲さんを避けるように。夕飯の時間までヒーリングミュージックを聞きながら、図書室で本を読んで過ごしてしまった。でもそのおかげか、心は平静を取り戻せて。

 食堂で甲さんと落ち合う頃には、元通りの私がそこにいた。

 

「レイン、気分は大丈夫か?」

「はい、おかげさまですっかりよくなりました」

「そっか、それならよかったよ。いつも規則正しい生活を送るお前が調子を崩していると、つい気になっちまう」

 言葉とともに向けられる、慈愛に満ちた眼差し。今度は臆することなく、真正面から視線を交わすことができて、安堵する。

 

「湿度や気圧の変化で、少し気分が悪くなっていたのかもしれません。……心配をおかけしてしまって、本当にごめんなさい、甲さん」

「なんだ、そんな理由だったのか。梅雨入り直前だし、納得だな」

「はい。それと目が赤かったのは、動物のドキュメンタリー番組を見て、感動して泣いてしまったからです。そんなことで涙を流していただなんて、さっきは恥ずかしくて言い出せなくって……」

 ごまかすように苦笑いを浮かべ、もっともらしい理由とともに、甲さんへ謝る。心の中ではうそをついたことに対しても、謝意を表しながら。

 

「たしかにこの年になると動画を見て感動して泣いたなんて、ちょっと恥ずかしいかもしれないな。まあ、お前が元気なら、いいよ」

「はい……」

 本当の理由に、辿り着かなくても。私がそんなことで泣いたわけではないのだと、貴方はきっと気づいてる。でも思慮深い貴方は、無理に詮索をすることなく、雰囲気を明るくすることに努めてくれている。

 

「……っ」

 なにげなく胸元へ置いた手に、心臓の高鳴りが伝わった。貴方の思いやりによって発生した充足感で、胸中がぽかぽかと、温められていく。

 

「でも俺が心配するのも無理ない、ってことも理解してくれよな? だって俺よりも体力があって、戦闘訓練で負けなしのレインがああなってたら、だれだって心配すると思うぜ?」

 肩をすくめ、少し意地悪そうな笑顔を向けて。そんなことを告げる甲さん。

 

「……それは、どういう意味でしょうか」

 自然と頬が膨らんで。眉間に、シワが寄っていく。バカは風邪を引かない、ではないけれど。甲さんの言葉に、それと近しいニュアンスを感じ取り、不機嫌になってしまう。

 ……ひどいです、甲さん。

 

「怒るなよ。現実(リアル)じゃまったく歯が立たないレインも。俺にとっては年相応に、デリケートなひとりの女の子だってこと」

 なだめるように、甲さんはポンと私の肩に手を乗せた。

 

「そうですか……」

「そうだよ。だから機嫌直せよな」

「……心配してくださって、ありがとうございます」

 我ながら、せわしないなと思いつつ。目が細まり、への字になっていた口元が自然と緩む。やはり私は、そんな優しい貴方のことが――心の底から、愛おしいんです。

 左肩へ乗せられた手に重ねようと、右手を伸ばし、指先が触れた瞬間。

 

「見せつけるようにイチャイチャしやがって……!」

「門倉の野郎……!」

「俺もルームメイトだったら肩触り放題だったのに……!」

「レインたん可愛い……」

 甲さんにかけられる、無数の怨嗟の言葉。

 

「「――っ!」」

 慌てて甲さんと同時に手を引っ込める。甲さんと私の背後には、人があふれ返り。いつの間にか、私たちは衆人環視の的になってしまっていた。

 

「ほ、ほら。食事を注文しに行くぞ、レインッ」

「は、はいっ」

 とは言われたものの。

 

「あっ……」

 周囲を他の訓練生のかたに囲まれ、身動きが取れなくて困ってしまう。

 

「俺たちは見せもんじゃねえぞ! お前らさっさと散れっ! 散れぇーっ!」

 甲さんは私を背後へかばい、照れ臭そうにして。群衆に向かいブンブンと手を振り、大きな声で解散を促している。

 

「……くすっ」

 なんだか甲さんが、私を守ってくださっているみたい。ここへ来て鍛え上げられ、分厚くなった甲さんの背中は、とても頼もしく見えた。

 

「じゃあわざわざこんな人の集まる場所でやるなバカ野郎っ! 独りもんをおちょくってんのかぁ!?」

 困ったことに。群衆の先頭に立つ、見覚えのある西洋系の殿方が、甲さんへ罵声を浴びせかけてきた。

 

「バカ野郎とはなんだこの野郎……」

「こ、甲さんっ」

 ――暴力反対。そんな言葉と同時に。

 

『……甲……さん……?』

 血溜まりに横たわった甲さんの姿が、フラッシュバックして。ケンカになってはいけないと。

 

「ダメですっ……!」

 私は急いで甲さんの腕を引く。反対の方向へ異なるベクトルの力が加えられ、拮抗することを予想して力を調整したのに。実際に甲さんはその訓練生をにらみつけただけで、特段行動を起こすわけではなく。

 

「あっ……」

 勢いよく、甲さんの腕がすっぽりと――私の上半身にある、二つの膨らみの間に収まってしまった。

 

「レ、レイン。気持ちいいけどさ……人前でこれはさすがに……」

「も、申し訳ありませんっ!」

 私はすぐに自分の胸から甲さんの腕を解放するが、時すでに遅し。

 

「死ねぇええぇえっー!」

「門倉てめぇーっ!」

「おっぱいで腕を挟んでもらえるとか、うらやましいー!」

「恥ずかしそうなレインたん可愛い……」

 先刻まで私達を取り囲んでいた訓練生たちから、甲さんへ向けて一斉に放たれる怒号。

 

「ひっ……」

 割れんばかりの怒鳴り声とブーイングに、私は耳を両手で塞がずにはいられなかった。

 

「うるっせぇえええええっ! お前らっ! 今のはどう見ても事故だろうが! 俺は悪くない!」

「ああなると思って、俺を利用して一芝居打ったんだろ!? そうに決まってる! 卑怯なことしやがって! 門倉てめぇーっ!」

「やんのかこの野郎っ!?」

「こ、甲さんっ」

 なんとか私は甲さんと、言い争っていた訓練生のかたをなだめ、集まっていた人達も次第に散っていった。その後もお料理ができるまでの間、甲さんは大勢の殿方による舌打ちや嫉妬の視線に苛(さいな)まれ。

 結果、甲さんが落ち着かないという理由で、私たちは部屋にお盆を運んで食事することになった。

 

「ごめんなさい、甲さん……さっきは私のせいで……」

「あんな騒ぎになるとはな……ああいうのは今後、気をつけてくれ……」

 あのようなことがあった時は、いつも疲れた様子を見せていた甲さん。でも今日は一段と疲弊し、凛々しいお顔が少しやつれて見えた。

 

「はい……」

 食べ始めてから何度目かのお詫びの言葉を述べて、箸を使い料理を口へと運ぶ。弱虫な自分とはお別れできたのに。学園生だった頃と同様に、相変わらずやることが裏目に出てしまう私だった。

 

「まあ、部屋に運ぶのは面倒くさいけどさ。たまにはこうやって、部屋でレインと二人っきりで、静かに夕飯を摂るのも悪くないな? こうして美味いお茶も入れてもらえたし」

「そう言っていただけて、嬉しいです……」

 とうもろこしの香ばしい匂いが、私達二人のデスク上に漂っている。せっかくだからと。私は部屋に食事を乗せたお盆を置いてから給湯室へ赴き、ノンカフェインのもろこし茶を入れてきたのだ。

 先ほど自分で台無しにしてしまったティータイムを、もう一度やり直したかったから。

 

「いつもあいつらに睨まれて飯を食うのは不快だったからなー。清々するぜ! 食事に完全合成食料品(ソイレント・グリーン)を使ってなきゃ最高だなんだが。贅沢は言うまい」

「いつものように食堂でお食事をするのも好きですけど。私も静かなお部屋で甲さんと食事をご一緒するのは、特別な感じがして楽しいです」

「ああなったのも半分は俺のせいだし、いつもごめんな。こちらこそ、そんな風に言ってもらえて光栄だ」

 お世辞などではないのだと。爽やかな表情を浮かべ、快(こころよ)い言葉をかけてくれる甲さん。

 

「はいっ」

 そんな甲さんの想いに応えるように、私からもありったけの笑顔を返していった。

 

 それからの時間は特に何事もなく。あんな淫らなことをした事実が、まるで白昼夢だったかのように。私の抱(いだ)いた罪悪感や、身を引き裂かれそうな切なさも。

 彼の微笑みを前にしたら、いつしかそんな想いもいずこかへと消え去って。ただ胸には、幸せな気持ちと、彼への恋心だけが残っていく。この夜は想い人と二人――とても穏やかで、温かな時を過ごしていった。

 

◇ ◇ ◇

 

 そろそろ寝ようと思って、布団に入り電気を消すと。嗅ぎ慣れた甘く落ち着く匂いが、漂ってくる。……これは、レインの匂いだ。

 

「レイン。もしかして今日、俺の布団で寝たりした?」

 不思議に思い、すぐさま香りの発生源(レイン)へ質問をした。

 

「ええっ!? い、いえ。そんなことは、まったく」

 ――うそだ。普段落ち着いたレインが出すことのない、動揺した声が上から聞こえてくる。お前がそんな狼狽(うろた)えている時点で、うそですって言ってるようなもんだろ。

 

「本当かー? 布団からお前の匂いがしてるぞ。お前、具合が悪かったから自分のベッドに上がれなくて、俺のベッドで昼寝したんだろ」

 そういうことなら正直に言えばいいのに。俺はそういうことを気にしないし、なんでうそなんかつくんだ? 別にルームメイトなんだから、遠慮なんてしなくてもいいものを。

 レインの行動に少しだけ疑問を抱きながら、問いを重ねていく。

 

「……そういうことに、しておいてください」

 一呼吸遅れて、ぼそっとした調子で返された言葉。

 

「そういうことにしておいてくれって、どういうことだよ」

「…………」

 レインは黙り込み、返事をしてくれない。電気も消えベッド越しなせいで、表情を読むこともできず。

 

「……まあ、いいけどさ」

 俺はレインとの会話を続けることを諦めた。昼間は泣いてたみたいだし、好きだったやつのことでも思い出していたんだろう。これ以上聞いてやるのは酷だ。

 ……でも、お前の体臭とは少し違う“この匂い”はなんなんだ……? ただの甘い香りではない、別のなにかによる匂いが、微かに寝具の中で存在している。

 それを媒介にしてあの時の――初体験の記憶が呼び起こされる。男女間の性行為の経験が少なく、確定はできないが。

 

「……っ」

 これって、たぶん“アレ”の匂いだよな……。本当に、昼寝をしていただけなのか……? ま、まさかな。真面目なレインに限って、そんなことは……。

 

『あっ、あん……んぁっ……あ……あ、はう……んっ、くぅ……!』

 ――前言撤回。あいつは俺が同じベッドで寝ているのにも関わらず、オナニーをした前科持ちだ。昼間やたらと俺と目を合わせなかったのは、俺のベッドで自慰行為に励んでいたから、だとしたら……?

 

「――っ!」

 脳内でバラバラに散らばっていたピースが、ぴたりとはまっていく。ヒントは、いくつもあった。やたらと俺から目を逸らし、顔を赤らめ、少し上がっていた体温。

 

「…………」

 そしてなにより、レインの体臭がつき、異様に甘い香りを発する俺の肌掛け布団。うそ……だろ……? 愕然として震える手で掛け布団を持ち、顔の近くへ引き寄せて、匂いを嗅いでみる。

 ……いい、匂いだ。とても自分の使っている布団に対するものとは思えない感想が、頭に浮かんでいく。

 

「はー……」

 甘く心を落ち着かせる、若い女のかぐわしい香りが布団から発せられ、ため息をつきながら自然と目蓋が閉じていく。いい、気持ちだ……。これでぐっすり眠れるな……。

 

「……っ!」

 あっぶね! 寝ちまうところだった! あいつの匂い凄いな!? 乱れた心を無理やりにも封じ込められそうになり、必死に目蓋を開け抵抗する。

 

「…………」

 トリュフを探る豚の如く。身を起こしてベッドに這いつくばり、念のためにシーツへ鼻を近づけ、匂いを探っていく。こんな夜遅い時間に。真っ暗な部屋の自分のベッドで。

 いったい俺はなにをやっているんだ。考えながらも、そうせずにはいられなかった。レインの甘い体臭で頭がクラクラさせられつつも、匂いを嗅いでいくと、すぐに異変に気づいた。

 なんだ、この濃い匂いは……!? ちょうど、枕に頭を乗せた状態で股間に位置する辺り。その周囲だけ異様に甘酸っぱく、ピンポイントに性欲を刺激する、なんとも芳(かんば)しい香りを放っていた。

 

「……っ……」

 ごくりと、唾を飲み込む。……あいつ、クロだな。疑惑が確信へと変わり、俺はルームメイトの所業に改めて驚愕した。ま、まあ。彼女も年頃の女の子だから、欲求が溜まることもあるのだろう。

 病院にいた頃、俺が毎晩あんなことをして、何度もイかせたせいかもしれないからな。悶々としながらも、自分が原因を招いたのかもしれないと。俺は強引にも自分を納得させ、寝具を元通りに整え直して横になる。

 ――だが、さすがにこれを嗅いでこのまま寝るのは無理そうだな。布団に残るレインの複数の甘い匂いに包まれ“二重の意味で”心地よい気分になって、ゆっくりと目を閉じる。

 ……いい、匂いだ。自分も同じことを考えているのだと――ズボンの中で、息子が起き上がっていく気配を感じた。

 

 深夜、俺は彼女のせいで次の日が休日ではないというのに。自らの欲求を何度もトイレで解消するハメになった。くそっ、レインのやつ。今度は尻をマッサージしてやる……!

 そう決意して後日、俺は本当にそれを実行してしまった。その後、俺がどうなったかは、語らずとも伝わるはずだ。……俺はまたもや、深い快感と引き換えに睡眠時間を失った、とだけ言っておこう。

 

第八章『彼の匂いと私の匂い』

終




Q:こんなことがあったんなら、原作でレインが布団へ入り込んだ時になにも思わなかったのはおかしくないか!?

A:この出来事から数ヶ月が経ち、忙しくてそんなことがあったのをすっかり忘れていた、ということにしていてください……。
 だって原作をプレイした時、絶対にレインは初犯じゃないと思いませんでした!?
 あの短時間で甲さんの布団に入り込むとか、チャンスをうかがっていたとしか思えませんよ!
 レインは絶対に甲さんの布団へ入ってオナニーしたことが一度はあるはず!
 ただし、あまりの気持ちよさと罪悪感で、数ヶ月に一度しかしないようにしてるってことで!
 そもそも甲さんが部屋を空けることが少ないので、やるチャンスはかなり少ないです!
 ちなみに今回の反省点を活かして、事後に毎回ベッドリネンをすべて交換して証拠隠滅する設定になっています!
 どうかそれで納得してください!

●あとがき
 レインの尻をマッサージする話は漫画ネタになったので、その内漫画にして発表するつもりです。
 ……はい、性欲三部作の完結編でした。
 疲れた……。
 ひとりえっち書くの苦手過ぎて、甲さんに目の前でやらされるやつ以外もう二度と書きたくない……。
 ネタ自体はあといくつかあるけど、全部漫画に回します……。
 ひもパンが小道具として便利過ぎて、レインのパンツが全部ひもパンになりそう……。
 『鈍色のクリスマス』での初体験シーンで穿いてるのもひもパンになっちゃった……。
 だってあの時、レインが両足骨折していて痛くて可哀そうって思ったら、ひもをほどくだけで足を通さずに脱がせられるひもパンになるよね!?
 この前マーカスをちゃんと出すの十四話からとか言ったんですが、なんかもう書き慣れ過ぎて普通に今回出しちゃいました……。
 それにしてもまさか、前回の投稿から三ヶ月も経ってからの投稿になってしまうとは思いませんでしたね……。
 まず『誰ソ彼ホテル』のイラストを描くのに十五日間かかり、それから二ヶ月近くネタメモを打ち続けていたんです……。
 「ネタメモを全部打ち終わってから投稿するぞ!」って思ってたのに、まさか約二ヶ月かかっても終わらないとは……。
 さすがに約1ヶ月で6万文字打っていたので、諦めて作業しました……。
 バトルを描くだけのシリーズ『Battleaholic』の震機狼戦の冒頭や、レインルートのOP前バトルを描いた『初陣』の冒頭や文章サンプルをアップしたので、気になる方はこちらへどうぞ。

▼pixiv『文章サンプル詰め合わせ』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24674722

 ちなみにこの前数えたらネタの数が非R18が71、バトルが19、R18が93で、全部で183個になってました……。
 200個になる日も近いなこれ……。
 打った文字数も44万文字になりました……。
 ラノベ4冊分とか、たくさん打ったなぁ……。

 今回は完成度60%、4,495文字の状態から仕上げ作業を始めたので、完成させられるかどうか物凄く不安でした……。
 私は基本的に毎回プロットも作らず思い付き100%で書くタイプなので、さすがに今回は無理かもって思っていて、それでも最後まで書き上げられたことはとても嬉しかったです!

 次回は『電子戦基礎理論学習テキスト回』の予定ですが、まだ本を読んでいないので全然書けていません……。
 本を読んでから書くつもりですが、あまりにもアレな感じになったらボツにします……。
 その場合は『レインの誕生日回』になります……。

 ここでまず一つ目のお知らせなのですが、『レインの誕生日回』を投稿したらこの連載は一旦お休みとさせていただきます。
 理由は、いい加減原作をクリアしたいからです!
 原作をクリアしてないとわからない未確定要素を扱うお話が出てきたので、そこをはっきりするためにもクリアしなければと思いました……。
 こんな原作をクリアしないで小説を連載する異常な状況を終わらせたいので、原作をクリアします!
 あとこの前、偶然レインの物凄く可愛いファンアートを発見してしまいまして!
 少なそうだけど、他にも探したくてしょうがなくなったので、もうクリアしたいです! 

 というわけで、原作をクリア次第連載を再開します!
 お休みしている間は絵のほうをメインにして、レインのえっちなイラストや漫画を描いたり、病院編の漫画をpixivなどにアップしていきたいと考えています。
 小説を連載していると、どうしても文章がメインになってしまうので、その間にたくさん絵や漫画を描きたいですねー。
 まだ漫画は他の作品で1つ目を描いてる途中なんで、これを機に描けるようになりたいです!
 文章のほうもネタメモを打って、投稿予定の話を仕上げていったり、えっちなお話でアップできそうなものはたまに投稿するつもりです。
 ……とまあ、今後の予定はこんな感じです!
 以下、お知らせです。

●アンケートのお知らせ
 最近pixivの方で『R18文章サンプル詰め合わせ』を読んで下さる方がいらっしゃるようなので、そろそろ最後までやってる小説をアップしたくなってしまいました。
 そこでアンケートを行ない、皆さんに読みたいと思うお話を選んでいただきたいと思います!
 この前から始めていてもう既に一票入っていますが、まだまだ受け付けているので他のお話をご希望の方はどうぞ投票お願いします!
 票が入った話を近いうちにアップしようかなって思っています!

各話の解説です。
投票の参考にしてください。

①原作レインルート8章の愛と快楽の会議で最後までする話

甲さん視点。
2回ヤります。
駅弁×2

簡単に言うと駅弁×2、以上!
それ以外特徴ない……。
駅弁×2のつもりだけど、最後にバック一回追加するかも……。 
癖になってんだよな……えっちを三回以上で書くの……。

▼pixivにサンプルがあるので、これを読んでみるのをお勧めします。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23770849

②原作レインルート7章で「俺の身体を枕代わりにでも使ってくれ……」と言われて甲を眠○するレインのお話

一回目まではレイン視点。
二回目以降は目を覚ました甲さん視点。
3・4回の予定。

レインが甲さんの手を使って自分の身体を愛撫してイ○→騎乗位→目を覚ました甲さん視点で本茶臼→一回休んでから正常位(もう一回するかも……)

私のお勧めはこれです!
想いが通じ合ってるわけではないんですが、レインが甲さんを好きで堪らなくなってしちゃう話で、最後甲さんに慰められるから結構ラブラブしています……。
単純に眠○ネタはこれしかないのと、終わったと見せかけて延長戦するのでかなりレアなネタです!
一回目はレイン視点で、二回目からは甲さんが途中で目を覚まして甲さん視点に切り替わるので、演出も少し凝ってます。

▼pixivにサンプルがあるので、これを読んでみるのをお勧めします。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23770849

③原作レインルート11章でレインを襲った時に最後までヤっちゃう話

一番エロい。
レイン視点。
4、5回ヤります。
正常位→バック→正常位→他の体位(×2になるかも?)
レイン視点。

 甲さんに抱かれて嬉しい、気持ち良い、他人に見られてる・聞かれていて恥ずかしいっていう感情が混ざり合う感じ。
 読者さんは甲さん視点の方が良さそうなので、両方の視点で書くかも……。
カメラに映ってるからイ○ないように我慢したり、見られたくなくて顔を隠したり。
 でも好きな人に抱かれてるから身体は嬉しくて気持ちよくなっちゃって、最後は快楽に身を任せてカメラも気にせず……って感じです。
 漫画版では監視員の視点もちょくちょく入れて更にえっち度を上げる予定。

▼pixivにサンプルがあるので、これを読んでみるのをお勧めします。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23770849

④原作レインルート8章の愛と快楽の会議のシーンを『えっちしないと出られない部屋』にしたやつ

甲さん視点。
2回やります。
騎乗位→正常位。

 普通に一回して開かなくて、壁に「セ○クスしないと通れない部屋。ただしラブラブカップル限定!」って書いてあったため、二回目は恋人の振りをしてお互いに好きとか言い合ってラブラブえっち。
 ネタ枠で始まりがコメディですが、部屋を出るためにレインが本当の想いを打ち明ける展開が気に入っています。
 ラストは少しシリアスになって原作っぽく擬態する所も好きだったりする……。

⑤『初日でレインとヤる話』

2回ヤる。
甲さん視点。
パ○ズリと騎乗位、以上!

 甲さんが混乱してる以外はあんまり特徴ないんだこれ……。
とにかく甲さんが慌ててるさまを楽しんでくれって感じかなー。

各話こんな感じでpixivとハーメルンの両方でアンケートを行なっているので、皆さんが読みたいと思う話に投票してもらえると嬉しいです!

●えっちネタ募集のお知らせ
 なんか上のヤらないシーンでヤるシリーズだけを載せるのもアレなので、普通に原作レインルートアフターのネタもアップしようかと思います……。
 でもえっち話を書き過ぎてどれもネタ切れを起こしていて、えっちをちゃんと書けていません。
 そこで、えっち内容を募集します!
 お話は、原作レインルートアフターで甲さんとレインが結婚して、世界のどこかでようやく落ち着いて生活し始めた頃。
 ある日ノイ先生からコスプレ衣装と「命を救った礼にハメ撮りを送ってこい!」っていうメッセージが送られて、もちろんそんなもん無視する甲さん。
 レインの健全なコスプレ写真だけを撮影して、作業の後毎回えっちするっていうシリーズです。
 このシリーズのえっち内容を募集したいと思います。
 内容はこんな感じです。
 ちなみに原作のグッズ絵などを基にお話を書くことになっています。

①コミケ82タペストリーの絵柄のえっちな水着
 これだけ甲さんプロデュース。
 後は全部ノイ先生プロデュース。
(プールから部屋に移動して水着の上から身体を触る所までは書けているので、それ以降をお願いします)

②猫耳着けた下着姿

③ムっとしてる裸エプロン

④涙を浮かべて恥ずかしがってる裸エプロン

⑤下着付けてないで胸と尻出してるメイド服
(甲さんの前でひとりえっちをさせられるという部分だけ書けているので、それ以降をお願いします)

⑥体操服

 とりあえず候補はこんな感じです!
 読みたいお話があるかたはコスプレえっち話を1つ選んで、できるだけ詳しくえっち内容を書いて、Wavebox・ハーメルンのメッセージにて送ってください。

▼Wavebox
https://wavebox.me/wave/3bk8eq759okir5ci/

 SMとかス○とか浣腸とか、アブノーマルなのは禁止です。
 ごく普通のいちゃラブえっちの範囲内でお願いします!
 正直、アンケートがいつも1票しか入らないのにこんなことすんの無謀だってわかっているんですが、やりたくなってしまったのでしょうがないと思います!
 応募がなかったらもちろん頑張って自分で書きます!
 その代わり大分後になります!
 ご応募お待ちしております!

えっちなお話でどれか読みたいと思うものはありますか?ちなみにもちろん全て甲レインで、『記憶を失くした俺と、彼女の初体験』(愛と快楽の会議で最後までする話)が一番書けています。一番内容が薄いのは初日にHする話です…。

  • 愛と快楽の会議で最後までする話
  • 枕代わりに使ってと言われて甲を眠姦する話
  • 嫌がるレインを襲って最後までしちゃう話
  • 愛と快楽の会議でHしないと出られない部屋
  • レインルートの初日でレインとHする話
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