やはり八幡の性春マジカルチンポはまちがっている。 作:ぷうち☆りん
青春とは嘘であり、悪である。
リア充である(力のある)ものは何をやっても許されるという新自由主義社会の縮図でありながらカースト制度への回帰という矛盾に満ちた最悪の世代だ。
「んひいっ……♥ふあぁ……♥」
押して駄目なら、諦めろ。
世の中どうにもならない事もある。
世間は俺の戸塚ではないのだ……。
「な、何だこの……チンポは……♥
年下男とのセックスがこんなに気持ちいいものだったなんて♥く、くそぅ♥♥♥もっと早く知っていればァ♥♥♥んひいっ♥♥♥トブぅ……♥♥♥」
黄昏れているぼっち学生の上で騎乗位アクメキメている平塚先生に意見具申。
「トブのは先生の首だと思うのですが……」
「こ、このっ♥こういう時はぁ♥♥♥
愛しているとか♥♥♥ 平塚先生のオマンコ最高ですとかっ♥♥♥ 言うべき所だろうがあっ♥♥♥ そういう所だぞっ♥♥♥ 」
怒り顔で絶頂の余韻に浸るとは器用な人だ。彼シャツばりに白衣の下は全裸というアレな恰好。黙っていれば美人教師、口を開けば残念アラサーを地で行く俺の担任教師の名は平塚静。 今、俺と彼女は彼女が所有するワゴンの中で不純異性交遊の真っ只中である。遮光カーテンをつけ、クーラーを効かせてのカーセックスという環境保護に真っ向から喧嘩を売るような行為に興じていた。10年も経てば一般性癖になるかどうかは知らないが……。
「それにしても先生って好きものだったんですね。それはしては入り口はすんなりなのに奥はカッチリしてキツキツって。
あんまり男とヤッたことはないんですか?」
俺がぽそり、と呟くと平塚先生の顔が見る見る茹で蛸のように赤くなった。
「す、好きものとは愚弄にも程があるぞっ! 君のチンポが凶悪すぎるだけだっ♥♥♥ 何だこれっ♥ どうしてこうなったあぁ♥♥♥ このカリ高極太ちんぽはっ♥♥♥ふざけているのかぁっ♥♥♥ 私の弱い所を的確に責めてくるしぃっ♥♥♥ こんなマジカルチートチンポが許されていい筈がないぃひぃぃ♥♥♥」
ズンッ! と下の方から子宮口まで突き上げる一撃を加えると先生は背中を仰け反らせて悶絶した。その拍子にたわわな胸がたゆんと揺れる。ホント脳から下は最高クラスだよな。 なお俺はチンポ以外は最低だ。
心配すんな、自覚はある。
「そろそろ駐車時間も終わりなんで、飛ばしていきますよ」
好きに動いて楽しんでもらっている所を悪いとは思うが側臥位の姿勢にさせて、腰を掴んで激しく前後させる。
「お゛ッ♥あひぃィィッッ♥♥♥い、いきなり激しいぃィッ♥♥♥たっ♥たしゅけてぇ♥♥♥はちまんチンポにころされりゅ♥連続アクメで脳がトマト麺になりゅうぅ♥♥♥」
もう何を言っているのか分からないレベルでアヘアヘ喘ぐ平塚先生を正直愛しいと感じている俺がいる。 少なくとも彼女が快楽に敗れた事に嘘はない筈だ。
真実の愛を求める程俺は純情ではないが、さりとて誰からも愛されない、必要とされない人生はもっとゴメンだ。
ぐちゅり、じゅぷり、ずぷっ──!! 腰を打ち付けながらそんな事を考える。
「先生、ピースして下さいよ」
「ぴ、ぴーすぅ♥ば、バカか君はぁ♥
もしかしなくてもアホだろぉ♥♥♥ うひっ!? ♥♥♥ あ、あかちゃん部屋ノックされてぇ♥♥♥ せ、せかすなあっ♥
するっ♥ チン負けアヘピーするからぁ♥ ちゃんと、ぴ、ピースしますうぅぅっ♥♥♥えへ♥えへっ♥♥うへへへっ♥」
俺のムチャぶりに従いアクメ笑い顔でダブルピースを決める先生は不様かつ滑稽だが、芸術的ですらある。これがギャップ萌えというやつだろうか? ともあれ俺も限界が近いのでラストスパートをかける事にした。
どびゅるるるううううっ!! ぶぴゅっ、ごぶっ、びちゃああっ……!!
「ひいぃ〜~~~~~~~ッッッ♥♥♥♥♥」
悲鳴を上げて全身を痙攣させた平塚先生の中にありったけのザーメンを流し込む。何度味わっても飽きないだろう快感に俺も身震いしながら俺はどうしてこんな桃色性活に勤しむハメになっているのかを思い返す。
ー
何故こんな事になってしまったのか……。
俺はあの日、犬を助けようとして車に撥ねられた日に見た夢を思い出す。 車に撥ねられた事は覚えているが暗くて人生の道がわからないわ。
『どうだ、明るくなったろう。私は神だ。
お前の苦労をずっと見てたぞ 本当に良く頑張ったな?』
どうやら救急病院ではなく頭の病院に運ばれてしまったのだろう。ギリシアの偉い人やそんなに偉くない人も着ている片方を肩がけみたいにしている白い服を纏ってピカーッと光ってらっしゃるハゲた何者かが俺にファンキーな自己紹介を始めた。
あと苦労を見ていたら助けてほしかった。
『また髪の話してる……』
「ハゲとは言っていませんからいいでしょ。なんで光ってるんです?」
『偉大な存在というものは光り輝いて見えるものだヨ。あとガイアが俺にもっと輝けと囁いている』
輝いている方の理由は聞いていないんですけど!? という御約束は敢えて外す。
「ネットサブカルに詳しいんスか?」
『それはもう。神って意外とヒマなんだよ』
距離の詰め方も神がかっている。パンチパーマに曰く人を見て法を説けというのはこういうことだろうか。
「じゃあ何しに来たんですか? 俺、これから塾なんですけど」
『今日は休め。それよりもだ。キミは目ん玉は腐っているワリにまあまあ面白い男だな。犬を助けて車に撥ねられるなんてなかなかできない事だぞ』
褒めているのか貶しているのか……。
自称神様は腕を組んでウンウンと頷いている。
「どうも……」
『だから、そんなキミにご褒美をやろうと思ってな。まあ、ちょっとしたキミの人生への潤いだと思ってくれ』
「なんだかなあ……。まさかチートスキルを得て異世界転生しろとか言うのは勘弁して下さいよ。どうもそういうのは性に合わない」
「いや、それがねえ。最近そういうのをやると苦情が多くてな。ウチの界隈も昔と違って厳しくなったというかなんというか……」
やれやれと肩を竦める自称神様。
「まあ、抜け道は幾らでもあるわけでね。
キミにはとある能力をゲットして元の世界で好きにするといい」
「とある能力……?」
なんだかまたしてもイヤな予感がする。
あまり極端な能力は困るのだが……。
「それは……キミの聖剣、マジカルチンポと究極の鞘……エロゲ時空だ」
「いるかァ!!」
と、いう感じの夢だった。
ここからどう平塚先生とのこんな爛れた関係に繋がっていくのかだって?
待てよ、話はここから益々荒唐無稽になっていくんだぜ。
ー
「知らない……天井だ」
取り敢えず言ってみただけだ。実際知っているわけもない。病院特有の薬くささに混じって何か別の匂いがする気がするが気のせいだろう。
「あっ、漸く起きた」
愛しの小町が俺の顔を覗きこんでいる。
いつものように可愛い笑顔だ。
「ここはどこ? 私は誰?」
「まーたそんなベタベタなボケをするかなぁ? ボクの名前はヤン坊。で、貴方の名前はマー坊」
良かった、いつもの小町のようだ。
と安堵しながら身体を起こす。やはり病院で間違いないようだ。
それにしても変な夢をみていたせいか身体が妙に重いし、頭もぼんやりする。俺は一体どうしたんだろうか……?
「あーっ、もう! そんな急に起き上がったら駄目だってば! ……ってうえ!?」
小町の顔がまるで変質者を見るようなドン引き顔になる。その理由はすぐに解った。
ベッド越しにでも分かるくらいに股間が大きく盛り上がっているのだ。これは恥ずかしい。
「ち、違うんだ小町。これにはワケがあってだな……」
いや、『神様からマジカルチンポを授かったんだ』なんて真顔で兄が言い出したら妹はどうするだろうか。それは通報しかないよな。誰だってそーする。俺だってそーする。
しかし……。
「溜まってるってヤツなのかな? しょうがないにゃあ……♥」
小町の表情が一変する。昨日までと同じ小悪魔じみてはいるが兄をどこか憎めず放っておけない感じの笑顔なのだが……。
瞳の奥にある光がギラギラとしているような気がするのだ。それに心なしか息が荒いし顔も赤いように見える。
「こ、小町さん……?」
恐る恐る声をかけるも彼女は意に介さず、俺のズボンに手をかけると一気にずり下ろした。そしてパンツの中から飛び出した俺の逸物をまじまじと眺めると目を輝かせる。
「み、見るんじゃないっ! 小町!」
「え、何で? ごみいちゃんが意識を失っていた間に尿瓶でお世話してあげたのに今更言われてもね〜」
な、なんて事をさせていたんだ俺はっ!?
って小町!! 俺の愚息をシコシコと擦りながら恍惚とした表情で顔を近づけるのは止めてくれぇ!!
「ふぅ……匂い……すごぉい……♥♥♥ 味も見ておこう、かな♥」
チロリ、とアイスクリームを舐めるように舌を出し亀頭の先端に触れるか触れないかのようなタッチを繰り返す小町の舌は完全に男を悦ばせるためのものとしか思えないものだった。
「んん……変な味ぃ♥生臭くてしょっぱいのにぃ……ドキドキ♥するよお……♥♥♥ああ、もう我慢できないぃ♥」
布団を剥ぐなり俺への手コキが更に激しさを増す。舌ペロが無くなったのを残念がる余裕もなくさっき俺の愚息を舐め回した舌が俺の口の中へと入り込んでくる。
ファーストキスはチンポをナメた直後の妹とのものでした……!?
「ねえ……お兄ちゃん♥しよう♥小町と♥エッチしようよぉ♥♥♥」
小町が完全に暴走している!! 一体何が起こっているというのか!? 俺が眠っているうちに世界線が変わったとでもいうのか……?
なんだよ世界線って? マジノ線の親戚か? ああ、くそっ! 頭が上手く働かなくて何が何だかわからないぞ……!!
だが、一つだけ確かな事がある。このままでは俺は小町に喰われてしまうという事だ……! ここは病室だし、もし見つかったりしたら大変な事になるのは確実だ。何とかしなければ……。
「す、すまん! 小町!」
「ふえ……? あ、に、逃げたあ〜!?」
小町の素っ頓狂な声を背に受けつつベッドから転がり落ちるように抜け出しその場を退散したのだ……。ヘタレだと? うるせえ!
ー
「……と言うわけで八幡君には異常な勃起が頻発しているのです」
「なるほど、異常性欲ですか……」
なんとか母さんたちに小町を引き取ってもらった後にお医者さんから説明を受けて俺は頭を抱えた。
「いえ、性欲と連動はしていない様ですな。なんというか前例がない症例なので説明が難しいのですが……」
まさかの難病指定である……。治療しろと言ってもどうしろと言うのか。原因不明なら治せないだろうしな……。泣きたい……。
ー
「お兄ちゃ〜ん。開けてよ〜? ご飯だよ〜?」
「い、いや……ラップに包んでくれればいい」
「え? ラップで包んでヤリたい?
マニアックすぎない? 私以外にそんな事言ったらケーサツ呼ばれちゃうよ♥」
それから一週間、自宅療養を名目とした引きこもり状態になってしまっていた俺に小町の猛攻が続いているのである。
そのうち一線を越えてくるのではないか、このドアこそが俺のマジノ線。
こんな伏線回収はいらなかったよなあ……。いや、マジでさ。
「失礼するぞ」
「あ、お兄ちゃんの担任さん?」
ドアの向こうで聞き慣れた声がする……! できればこの状況『でも』会いたくなかった相手だぞ。
「開けろ。開けなければ火を点ける」
やりかねない……!! 平塚静という女性は……常識の外に生きているから!
慌ててドアを開けると案の定そこには白衣を纏った我が担任の姿があったのだった。その手には確かにライターがありいつでも着火できる態勢になっていたので冗談ではなかったらしい。この人だけは本当に何をするかわからないから怖いんだよな……。まあ、悪い人ではないのだけども。むしろいい先生なんだけどもね。うん。
平塚先生は部屋に入るやいなや俺を上から下まで眺め回すようにして観察すると大きく溜め息を吐いた。
「相も変わらずマイナスのオーラに満ちているなキミは」
「相変わらずですね……」
いや、別にいいんだけどもさ。これでも少しは前向きになってきてるんだよホントダヨ? ウソジャナイヨ?
「さて、私が来た理由だが解っているかね?」
「……さあ?」
「ほう、とぼけるか比企谷。ならばハッキリ言おうじゃないか。引きこもりなど喩え御両親が許しても私が許さない。
モラトリアムならまだ許せるが後ろ向きのバカは可能性すらゼロッ……!!」
ざわ…… ざわ……
あ、この人マガジン派だったんだな。
だからヤンキーの系譜か。確かによく考えたらウチの学校ってそういう系統の教師多いよな。みんな元ヤンだったりとかしてな。いや、笑い事じゃないんだけどさ。
それにしてもなんでこの人はこんなに怒っているんだろう? もしかして俺の事が好きなんじゃなかろうか? それはないか。俺もないもんな。じゃあなんだ? ああ、そうか。これはあれだな。妹に手を出しかけた兄(社会不適合者)の更生プログラムの一環なのだろうか。
なんか俺を撥ねた偉い人の代理人の葉山って弁護士さんとオヤジ達が難病の治療費がどうだの、社会復帰にかかる費用の補填がどうこうとリビングで話し合っていた姿が思い出されるぜ……。つまりは俺の将来を案じての事なのだとすれば合点がいくというものだ。
「と、言うわけでキミの学園復帰の第一歩としてラーメン屋に行くぞ。私の車に乗り給え。土足は厳禁だ。禁を犯したら言葉ではなく拳で語るぞ」
やっぱりヤンキーじゃないか……!
ヤンキーにとって車内は聖域にして不可侵の領域だからな。恐ろしい……っ! ……なんて事はないんだろうけど念のため靴を脱いでスリッパを用意しておいた俺であったとさ。
ー
「はあ……♥はあ……♥」
「美味かったスよ。ここのラーメン。
俺と先生って好みが合うんスね」
そんなこんなでダウンした先生をさておき一人ラーメンを堪能した俺は、食後ワゴンの後ろで未だグロッキー状態にある平塚先生に俺は世間話をするかのように気安く、いや、世間話をした事なんてここ数ヶ月はなかったが、とにかくそう声をかけた。
「そ、そうかあ……♥お、ひい……♥
キミのチンポの事で頭がいっぱいでぇ……♥♥♥ それどころじゃないぃ♥♥♥」
「……」
そっ閉じしかける所だったが土足でワゴン車に乗っても先生は咎め立てることはなかったというかそれどころではないというか、未だに覚めない興奮に身を焦がしていたようだったので仕方なく服を着せて、フラフラの足取り之の彼女共々コンビニで酒とつまみを買って頂いた後に運転代行を呼ぶことにした。
「はい。飲んで飲んで」
「ふひぃ……♥ 酒を飲ませてぇ♥ 抵抗できなくさせてぇ♥ いやらしい事を私の家でするつもりだなぁ♥♥♥ エロ同人みたいに♥ エロ同人みたいにぃ♥♥♥」
もう色キチ状態を隠すつもりもない様だ。
メンドくさいので俺もでたトコ勝負で行くようにする。制服で来なくて良かったぜ。
ワゴンの後部でイチャつく俺達をバックミラー越しに見ていたのだろうか。
チッ、と代行ドライバーさんの舌打ちが聞こえた。すんません……何か。
今の俺はリア充のカテゴリーに入る筈なのだが何だか思っていたのと違うような……。
「今夜は寝かせんぞ♥」
平塚先生が甘く囁いてくる。
生活指導とは何だったのか。