やはり八幡の性春マジカルチンポはまちがっている。 作:ぷうち☆りん
『やあ。調子はどうだいマイブラザー?
チュートリアルも無事終了……。本腰を入れて総武高校の女の子達を攻略開始って感じかな?』
相も変わらずフランクな邪神様だな……。
「質問があるんですけどよろしいですか」
『宜しい』
「何で俺の肉体まで改造したんです?」
『そりゃ、キミがエロゲ時空の主人公だからだよ八幡君。この世界ではそうなるのさ。その方が楽しいし、面白いだろう?』
某映画監督の名返答はルールで禁止スよね。邪神はルール無用だろうからやっぱり怖いスね。と自己完結しておく。
相変わらず眩しいから表情は見えないがどこぞの少佐殿ばりのオリジナル笑顔をしているのだろう。俺は面白くないなあ……と言えれば人生はどれ程楽か……。
北風と太陽の喩えの如く、風が吹きつける中でコートを脱ぐヤツはそういない。
負けることに関して俺は最強だが、試合放棄と敗北を混同されては困る。
「さいですか……」
『さいですよ。ま、そんな事よりもっと楽しくて夢のある展開に向かい給え』
「具体的には?」
『うむ! この私がわざわざお膳立てしてやったんだ。勿論ハーレムエンドに決まっているじゃないか!』
「はぁ!?」
何を言い出すかと思えば、コイツは一体何をほざいているのだろうか? 俺みたいなぼっちにそんな大それた事出来る訳ないだろうが……。
『コイツって言ったか?』
……心が読めるのか!? まずい!
いや、もう知っていたが!
『何がまずい? 言ってみろ』
「圧倒的コンプライアンス違反ですよそれ。神様が前に言っていましたけど今、令和ですって」
『それもそうだ。正義を標榜する輩が得意顔でやってくる善意の押し売り程、やりづらくてイヤなものは無いものな。お膳立てとか偉そうに抜かして悪かった。神なのに自省できる私ってすごくない?』
「すごいなー。あこがれちゃうなー」
我ながら実感のこもった棒読みだ。
というか実感のこもった棒読みって何だよ。
『さて、そろそろ時間かな。心守ハーティアはクールに去るぜ』
さらっと俺の黒歴史を畳返しのように引っペがしてくるとはなあ……。
ー
そして朝チュンならぬ朝チュッチュッという俺の人生に於いて縁があるとは思えなかったシチュエーションで朝がはじまった。
「寝顔は随分と可愛いな八幡♥ あんなに私をヒイヒイ言わせてアヘらせた鬼畜男とはまるで思えん♥私の女心を殺した責任は取ってもらうぞ♥」
俺の頬にキスをする声のトーンがどことなくどこかどこぞのアーキタイプを彷彿とさせるものになっている。え、今は違う人? 細かい事は気にするな。
……ってもう朝10時じゃねえか!
ヤリ疲れて寝ていたとはいえ限度があるのではなかろうか。
「たまには重役出勤もいい。すまないがコーヒーをくれ。ブラックのヤツが奥にある」
「生活指導の先生が生徒にそんな事を言っていいんですかね……マッカンはないンすかね……うっ……!?」
またしてもチンポが勃起してきた……。
まさかマッカンに欲情する異常性癖の持ち主だったというのか俺は……!
恐る恐る振り返ると平塚先生はバッと上着を脱ぎ捨てあまり色気のないブラジャーを外していた。アラサーとは信じられないような上向きのお椀型おっぱいがこれ見よ、と言わんばかりにぷるんと揺れる。
特盛……!!
「起き抜けにブラックコーヒーは胃に悪いものな♥予定は変更だ♥ミルクたっぷりのホットコーヒーにするとしようか♥」
胸を持ち上げて俺を誘う笑みを浮かべて平塚先生は仰る。
……それなんてエロゲ?
またしてもエロゲ領域が展開されてしまった様だ……! でもちょっといいかも……って俺の頭もトマト麺になっているのか?
ぎゅむ……♥と俺がシンクに腰を預けると平塚先生のおっぱいの合間に俺のマジカルチンポとやらが挟まれていく。先生の肌はアラサーの悲しさかしっとりと俺のチンポの熱気を吸着していくようだ。
「ん、おお……♥どういう事、だあ……♥」
「すいませんね、こんな変態で」
俺はそっと平塚先生の髪をとかす。
ちょっと水分が足りないのか……? 手櫛を通しながら毛先を整えてやるとまるで猫のように目を細め、俺に甘えてくる。
(な、なんだこれ? ち、チンポ♥ パイズリしているだけなのにチンポ気持ちいい♥♥もっと気持ちよくさせてあげたい……。もっと感じて欲しい……。もっと喘いで欲しい……今は股関節がバキバキでセックスできないから……♥でも、八幡がどうしてもと言うなら……♥)
意外と健気な人だ。アレか。惚れてしまうとひたすら尽くすタイプなのか。う〜ん、DV男やヒモ狙いのクズに絡め取られる手合だな。って後者は俺か? いや俺が目指しているのは専業主夫であってだな……。
「くっ……、いいですよ……先生。貴方のパイズリ……堪らないです」
「ふ、ふふっ♥そうだろう♥他の女とは比べものにもなるまい♥」
「いや、初めての女性は先生なんですけど」
じゅるじゅる音をたて、ヌーハラならぬパイフェラハラを実行していた先生の動きが止まった。
「い、今なんと言った八幡?」
「いや、俺はまだ先生としかセックスした事がない……と? う、おおっ!?」
パイズリフェラの勢いが俄然増していく!
おっぱいはぐにゃぐにゃ
と変形し、俺の肉竿を揉みくちゃにする!!
「ど、童貞だったのか!? 私としか交尾の経験が無いと言うのか!!」
「そうですよ……! いけませんか!」
ずりゅん! ずりぃいいいっ!!! 亀頭の先端部分が喉の奥まで引きずり込まれ、カリ首が喉粘膜に引っかかる感覚を覚えながら一気に引き抜く! そしてまた根元近くまで飲み込まれる! ちんぽへの奉仕精神溢れるディープスロートだ……!
(逃さない……♥逃さない♥ こんなマジカルチンポ♥女殺しのマジカルチンポ♥
絶対他の女どもが狙うに決まっている♥♥♥キミのチンポと捻くれた人の良さを知るのは私だけで……私だけがいいんだあっ♥そうしないと……捨てられる♥)
ヤンデレ要素もあったのかな先生……?
ここはひとつ、先生に恩返しと行くか……。
「ぐっ……!」
俺は両手を使い平塚先生の胸を鷲掴みにして乱暴に揉んだ。この体勢だと手がピンと伸びてやりづらいのだが仕方がない。それにしてもやはりすごい質量感だ。指がどこまでも沈んでいくようだ。柔らかいだけではなく張りもある。
「んおおっ♥♥♥わ、私がしてやるって言っているだろう♥♥♥」
「先生、今度一緒に美容院に行きましょうよ」
え? 何言ってんの俺? 髪の毛は母さんに切ってもらって2000円を徴収されているこの俺が? 割高だなおい。
しかし俺のこんな突拍子もない台詞にも先生は真面目に答えるのだ。
「い、いいぞぉ♥♥♥見てくれの悪いラーメンは初めから貶してやろう、バカにしてやろうと歪んだ考えの持ち主くらいしか箸をつけないからなあっ♥♥♥」
先生、少し認知が歪んでいますよ?
やっぱりこの人には幸せに生きてほしい。俺はそう思った。だから言葉の続きを言うことにした。
「昨日も言いましたけど、先生は綺麗ですよ」
「う、うそだあっ♥そんなウソをついても私はだまされないっ♥」
「綺麗ですよ」
「だまされないっ♥」
「綺麗ですよ」
「だまされないもんっ♥♥♥」
無限ループって怖くね?
インフィニティ・シリンダーが回転するように先生のおっぱいはぐるんぐるんと動き周り俺の戯言は弾き返されていく。それでも俺は続ける事にした。だって本当に綺麗なんだもん。
「先生は綺麗だ」
「き、きれいじゃないもん♥♥♥」
「先生は美人だよ」
「び、びじんなんかじゃ……」
「先生は素敵な女性です」
「……っ……~~~~~~っ♥♥♥♥♥」
(ひ、卑怯だぞ……♥こんなタイミングで……そんな事言うなんて……♥ もう、いいっ♥ 八幡の女でも♥奴隷でも♥便器扱いされようとも……もうなんでもいいから私を愛して♥)
「せんせ……そろそろ限界です……口離してください……出る……出ます……うっ!」
びゅるるるるうううぅぅうう~~~~~~~っっ!!! どくんどくん!! どぴゅどぷぅっ……!!!! 先生が口を離す前に射精してしまった。精液は先生の口の中に飛び込んでいき、収まりきらなくなった分は俺の股間に飛び散り、陰毛をしとどに濡らす。
「しゅ、しゅごいぃ……♥♥♥脳みそが……溶けるぅ♥♥♥」
平塚先生は恍惚とした表情でその熱さと匂いと味と感触を堪能しているようだ。
(これが……八幡のザーメン……♥熱くて……ドロドロで……青臭い……でも……おいしい……♥♥)
ごくんっ! と喉を鳴らして嚥下する様はなんとも素晴らしい気分にさせてくれる。
マッカンよりも甘ったるく濃厚な先生とのバカップルタイムは昼を過ぎても尚、続いた。
ー
放課後になって学校に来るのは何と言うんだ? 重役出勤ではなく株主出勤だろうか。
いや、株主なら出勤する必要はないだろう。まあ、とにかく俺が平塚先生に案内されているのはクラスから離れた端の空き教室。俺のような捻くれたぼっちの行き着く先にして総武高校の楢山か。
そこには、一人の女生徒が本を読みながら佇んでいた。雪のように儚げで、怜悧な刃物……いわば剃刀の様な鋭さを彷彿とさせる才媛だ。彼女は俺に気付く事なくページをめくっている。その姿はどこか孤独であり孤高であるように感じた。
「雪ノ下君。新入部員を連れてきたぞ」
「平塚先生。部屋に入る時はノックをお願いした筈ですが」
成程、そういうタイプか……。と俺は名前だけは知っている彼女の存在を改めて認識した。2年J組の国際教養科、雪ノ下雪乃。成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗という絵に描いたような完璧超人だ。
因みに俺は絵にも描けない地獄絵図を地でいく欠陥ぼっちだ。
「先生、その如何にもこの世の全てを憎悪している様な犯罪者に一歩踏み込んだ様な男子生徒は誰です?」
「だから言ったろう。彼はこの腐った目にふさわしく根性も腐っている。見た目の通り孤独で捻くれた憐れむべき男でな。
……このまま野に放つには危険すぎるからここで更生させたいのだ」
酷い言われようだなあ……。
こういう時に限って件の発作は全く起こらない。平塚先生とのひと時は俺が生み出した妄想の産物だったろうか?
「お断りします。そこの男子からは獣の様な卑しく浅ましい視線を感じます」
身震いする仕草までしながら雪ノ下さんは俺を拒む。まあ、当然だろうなあ……。
「な、何だと!? 八幡!! 私に言ったあの言葉はデタラメだったのか!!
あんな名は体を表す青バナナ、いや冷凍マグロなんて食っても美味しくないぞ! ホントだぞ!!」
「先生、人前……人前です」
平塚先生にガクガクと肩を揺さぶられ、涙目で訴えかけられた。雪ノ下さんの事をそういう風に見做していたのか……。
「ひきぎゃや……私を見捨てないでくれぇ……」
「見捨てませんよ……」
「……」
雪ノ下さんは我関せず、と読書に勤しんでいたのは幸いだった。変な噂でも
流されたらたまったもんじゃないからな。だが彼女の視線は未だこちらに向けられている。何というかこう、警戒されているような視線を感じるんだよなあ……。
「まあ、先生の言うことならば無碍にもできませんし……承りました。この男が入部する事を認めましょう」
先生より立ち場が上なのか……?
なんというものの言いようだか。
相変わらず身を揉む様な仕草は止めないし……。
ー
「ようこそ奉仕部へ、頼まれた以上責任は果たすわ。貴方の問題を矯正してあげる。感謝なさい」
「あっ、いいです」
「……は?」
我ながらまさかの即答である。
まあこうしたナチュラルボーンハラスメントには関わりあいにならないのが一番、電話は二番。
「貴方、言われっぱなしで引き下がるなんて人として情けないとは思わないの? それとも負けるが勝ちだなんて戯言を言うつもりかしら」
「はい」
「貴方、やる気はあるの? ないのならばさっさと帰りなさい」
「はい、帰ります」
「ちょ、ちょっと! 待ちなさい!」
「いいえ、待ちません。ごゆっくり」
ピシャリ、と門を閉めて俺は足早に去っていく。盛大に何も始まらなかった。俺には青春もラブコメも必要ないのだ……。
妹、もとい小町さえいればいい……。
と、思っていたのだが。
『う〜ん、ちょっと良くないなあ……これは……』
邪神様の声が聞こえた気がした。ぞくり、と悪寒が走りドクンドクンと心臓の動悸が始まった。そのくせ股間は煮えたぎる様に熱い。まるで溶岩流の様な衝動が湧き上がってくる。な、何とか家に帰って鎮めなくては……! 俺は急ぎ帰路に着くのだった。
まあ――― ハーレムエンドには向かうねんけど―――