※この作品はR-18です。

ふるまぴ!【♡R18版♡俺は、フルマッピングボーナスで迷宮を無双する。〜毎日コツコツ探索してたら何でもできるようになってしまった。だからこれからはバカ弟子たちを育成していくぞ!〜】   作:龍々山ロボとみ

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ふるまぴSS!・アスカとカリナ、自由になる

 

 ♡(三人称視点)♡

 

店長(ママ)ー、来たよー? お話ってなーにー?」

 

 自由恋愛(プレイ)宿(ルーム)青春☆日誌(アオハル☆メモリーズ)」の従業員用事務室。

 

 その一番奥に存在する店長室に呼び出されたアスカとカリナは、店長室の扉をコンコンとノックした。

 

「おーう、開いとるのじゃ。入ってこーい」

 

 室内から返ってくる店長(ママ)の声。

 アスカがガチャリと扉を開くと、いつものように執務机に両脚を上げてふんぞり返っている赤髪の少女がいた。

 

「紫。店長(ママ)、今日もパンツ丸見えだねー」

 

「ふん。もうワシの下着など、誰も見ようとせんからの。じゃからこうしてここに入ってくる奴らに見せつけておるのじゃ。ほれほれ」

 

 短いスカートから伸びる細い脚をパタパタと動かしているこの少女、名をネロディアーナという。

 

 従業員からは店長(ママ)とかネロさんと呼ばれて親しまれており、古アルブ族の末裔にして、自由恋愛(プレイ)宿(ルーム)青春☆日誌(アオハル☆メモリーズ)」の経営者だ。

 

 そして、見た目からは想像できないが、実年齢はおそらくこの街の住人の中で最年長である。

 探索者協会幹部のシュナウザーですら、彼女からすれば赤子同然であるらしい。

 

 そんなネロ店長は、長く伸びる己の耳の先をイジイジと摘みながら、アスカとカリナの2人をソファに座らせる。

 ネロ店長の後ろで控えていた秘書役の女性が、そっとお茶を出した。

 

「ママ特製の薬草茶ですよー」

 

「……んー。今日のやつも変な臭いー」

 

「苦い……」

 

 アスカはクンクンと臭いを嗅ぐだけで口をつけず、カリナは一口飲んで眉根にシワを寄せた。

 

 今日のは比較的美味しくできたんじゃがのぅ、と思いながら、ネロは本題を切り出した。

 

「アスカ。カリナ。今日呼んだのはほかでもない。……お前たちの身請けが決まった」

 

 その言葉に、2人は目をパチクリさせた。

 

「身請け?」

 

「そうじゃ」

 

「けど店長(ママ)、そういう話は今まで全部断ってたんでしょ?」

 

「そうじゃ」

 

 アスカが、うーん、と考え込む。

 

「それって、私がイヤだって言ったら、断れるやつなの?」

 

「無理じゃのう。もうすでに、必要な手続きは全て終わっておるからな」

 

「むー……。店長(ママ)、どうしてそんな話を勝手に決めちゃうの?」

 

 いつになく怒った様子のアスカ。そして無言のまま恨みがましい目で見つめてくるカリナ。

 

 ネロ店長は、疲れたようにため息をついた。

 

「心配せんでも、お前たちにとっても悪い話じゃない。というか、おそらく最上級に良い話じゃぞ。アオネ、接客室の扉を開けておくれ」

 

 アオネと呼ばれた秘書役の女性は、ニコリと笑いながら隣の部屋への扉を開ける。

 

「え。……ええぇーーっっ!?」

 

 隣の部屋のソファに座って待っている青年の顔を見たとたん、アスカはびっくり仰天して叫んだ。

 

 カリナも目をまん丸に見開き、口をパクパクとさせている。

 

「お久しぶりです。アスカさん、カリナさん」

 

 そこには、アスカとカリナの2人が、このお店に来る客の中で一番信頼できると思っている青年がいた。

 

「セラ君!? ……ほんものだーー!!」

 

 ここ最近はちっとも顔を見せなくなってしまって、会えなくて寂しいなぁ、と思っていたところでの突然の顔合わせ。

 

 アスカは、久しぶりに飼い主に会った大型犬よろしく、何も考えずに青年に飛びついた。

 

「ぐおっ!?」

 

 飛びつかれた青年が苦しげにうめくが、それを無視して青年の首に腕を回し、アスカは頬擦りをする。

 

「えへへ、えへ……、セラ君だ、本当にセラ君だ……♡ ……んっ♡ ちゅっ♡ ちゅうっ♡ ちゅぱっ♡ ちゅるるっ♡ じゅる……♡」

 

 それから、ちゅっちゅっと唇を合わせ始めた。

 

 ネロ店長や秘書役のアオネが呆れたような表情で見ているのを、気にも留めずに口付けを続ける。

 

「あー、お前ら。頼むからそこでおっ始めんでくれよ……。そこでは真面目な話と取引の話だけにしておいてほしいのじゃが」

 

 アスカから返事はない。

 ネロ店長は再びため息をついた。

 

 そしてアスカと青年のやり取りを見ているカリナもソワソワとしているのを見て、この店のトップツー2人がなんとも骨抜きにされたものだ、と思った。

 

「……店長、その……」

 

「……はぁっ。まったく。あのような男に入れ込んでしもうて、ほとほと困った娘らじゃ。……もうお前たちに客を取れなどと言うのも心苦しいと思っておったところよ。信ずる男の元で、精一杯勤めてくるがよい」

 

「……ありがとう、ございました……」

 

 ペコリと頭を下げたあと、カリナもトコトコと青年の元に行った。

 アオネは困ったように笑いながら、扉を閉める。

 

「寂しくなっちゃいますね」

 

「ふん。客も取れなくなった娘っ子をいつまでも置いておくほど、ワシは寛容ではないのじゃ」

 

 そっぽをむくネロ店長。

 アオネはそっと近寄り、ネロ店長を背後からぎゅっと抱きしめた。

 

「ママったら。そんな憎まれ口ばかり言ってたら、おヘソが曲がっちゃいますよ」

 

「……ふん。ワシは、昔からこういう性格なのじゃ」

 

 アオネは、聞き分けのない我が子を窘めるようにして、ネロ店長の頭を撫でる。

 

 しばらく無言だったネロ店長は、やがてポツリと呟いた。

 

「……あの男なら。あの2人が不幸になることは、あるまいて」

 

 その言葉にアオネは頷く。

 

「そうですね。……おや?」

 

 アオネが耳をすますと、隣の部屋からなにやらドタドタと音が聞こえる。

 

 それから、2人とも落ち着いてください、とか、服を引っ張らないでください、みたいな声も聞こえてきている気がする。

 

「……あやつら」

 

 椅子から降りたネロ店長がバンッと扉を開けると、仰向けに押し倒された青年の顔に跨っているカリナと、今まさに青年のイチモツを口にくわえようとしていたアスカと、目が合った。

 

「あ、店長(ママ)

 

「これは、その……!?」

 

 ネロ店長は、

 

「だから、ここで、……おっ始めるんじゃ、なーーーい!!!」

 

 怒りのままに、吼えたのであった。

 

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