ふるまぴ!【♡R18版♡俺は、フルマッピングボーナスで迷宮を無双する。〜毎日コツコツ探索してたら何でもできるようになってしまった。だからこれからはバカ弟子たちを育成していくぞ!〜】 作:龍々山ロボとみ
「な、なんでだよ……! なんでお前、そんな……!!」
両腕両足を失った少年が、芋虫のように身をよじる。
表情には余裕もクソもない。
とにかく驚き、焦っている様子だ。
そして、俺はこれからコイツに追い込みをかける。
二度と舐めたマネができないようにな。
両腕両足を切り飛ばしたのでだいぶPPが漏れているが、まぁ、あとしばらくはもつだろう。
俺の話が終わるまで落ちずにいてくれれば、それでいい。
さて、と。
「悪いが、これでも俺は5年間毎日ダンジョンに潜ってるからな。新人のお前たちとは、そもそもの地力が違うんだ」
そもそも幻想体の性能も違うし、仮に全く同じステータスの幻想体を使ったとしても、俺はお前と百戦して百勝できる。
それぐらいには、練度が違う。
「くそっ、ず、ずるいぞ! 俺たちを騙したんだな! 何年もこの街にいるのに、いっつもこの白ダンに潜ってばかりのヘナチョコだって聞いたのに!」
あぁ、白ダンに潜ってばかりなのは事実だ。
上を目指す気がないという意味では、ヘナチョコという評価も間違ってはいないだろう。
「だが、それもこれも俺がどれぐらい強いかとは無関係な事実だ。俺はお前よりちゃんと強い」
それにそもそも、自分より探索者歴の長い奴を侮るのが間違いだ。
ここは探索者の街で、ダンジョン探索は危険な仕事なのだ。
どんなに燻ってる奴でも、長く続けられてる奴はそれだけ生き残るのが上手いってことだ。
俺は、俺より昔から探索者をやっている奴を絶対に侮らないし、もし戦わなければならなくなったら、どんな手を使ってでも倒す。
ダンジョン入り直後を狙うとか、数で囲んで一斉に爆弾を投げつけるとか、ダンジョンのギミックでハメるとか、そういうことはもちろんするが、
必要とあれば生身でいるところを奇襲することだって厭わないし、……その後の後始末をカネで依頼したりもする。
もちろん、そういう命のやり取りに発展しないように、俺は常日頃から目上の人に丁寧に接しているし、目下の奴にもそれなりに丁寧に接している。
売られたケンカは値段を見て買うが、自分からケンカを売ったりはしない。
なぜなら、人間同士で戦っても、カネにならないからだ。
俺たち探索者は、ダンジョンに潜ってあらゆる形での資源を回収してくることで、カネを得られるんだからな。
ダンジョンの前や中で、人間同士で争うなんて愚の骨頂だよ。なにしに来たんだ、って話だろ。
だから、こういう勝負とか決闘っていうのはな、名誉を減らさないために仕方なくやるもんだ。
もしくは、調子に乗ったアホを制裁するためか、だな。
「くそぉっ……! お、俺は、……俺のほうが、ツバサのことを……!」
「おっと、その先の言葉は慎重に選べよ、
「っ!? な、なんでおれの名前を……!?」
いや、一週間もあったんだから調べたに決まってるだろ。なんのために一週間も待ったと思ってるんだ。
まさか、本気でお前たちの準備が整うのを待ってやったと思ってるのか?
だとしたら、オメデタイ奴だよ、お前は。
「一緒にやってるのは、ノボリ、ルーカス、ギレン、ハリー、だったか? 5人ともハジコ村の出身で、1月ほど前にこの街に来ているな。今泊まっている宿は淡紅の鶉亭。よく飯を食いに行く店はチャンプ・カッツ。装備品を買った店はフラワー商店で、ドロップ品の換金に行くのはギンツ商会だ」
俺が、知人たちにカネを渡して得た情報を述べていくと、カトスの顔に冷や汗が浮かんでくる。
ようやく気づいたようだな。
「そうだよ。俺は、もしお前たちが約束の日までにビビって逃げ出したり、街中で俺たちに襲いかかってきたりしてもいいように、お前たちのことを徹底的に調べ上げてある」
「……!」
この街には、隠密行動の得意な探索者なんてゴロゴロいるからな。
そいつらにきちんとカネを払えば、街に来たばかりの新人のことなんてすぐに調べられるんだ。
「で? お前のほうがツバサのことを、なんだって?」
「……つ、ツバサのことを……」
「強くしてやれる、か? それともまさか、……
悪いが、色恋沙汰が一番面倒だからな。
もしそうだとしたら、
「これ以上、街中で付き纏われても鬱陶しいな。……今日中に殺すか」
「っ……!?」
俺は、恐怖している様子のカトスの耳元に顔を近づけて、囁く。
「冥土の土産に、一つ良いことを教えてやるよ。実は俺はな、
「はっ……!? それって……!!」
「そうだ。俺はC級ダンジョンをクリアしたことがある」
だから、アカシアの街中でも幻想体を使えるんだよ。
「今からお前を落として、すぐにボスを倒して外に出て、お前たちがこの街から逃げ出す前に始末しに行く。それが不可能でないことぐらい、今のお前でも分かるだろ?」
こっちは宿も立ち寄り先も把握しているし、なによりこの幻想体の強さはよく分かったはずだ。
調子に乗った新人5人を始末するなんて赤子の手を捻るようなものだ。
沼蛇のほうがまだ手強いぐらいだろう。
「というわけで、ひと足先に出てろ。すぐにあとを追う」
「ま、待ってくれ、待っ……!」
俺はカトスの首をはねた。
カトスの幻想体が破損し、爆散する。
さて、さっさと兎を仕留めるか。
そう思ってボス部屋に向かう俺の背後から、
「……うっ、ひっぐ、ぐうぅ、」
と、情けない泣き声が聞こえてきた。
……は?
まさかと思った俺が振り返ると、
「ま、待っでぐれよぉ……! し、死にたくない……、だすけてくれよぉ……!!」
そこには、