ふるまぴ!【♡R18版♡俺は、フルマッピングボーナスで迷宮を無双する。〜毎日コツコツ探索してたら何でもできるようになってしまった。だからこれからはバカ弟子たちを育成していくぞ!〜】 作:龍々山ロボとみ
♡(三人称視点)♡
ユミィことユーマリオン・テンドロームは、激おこぷんぷん丸であった。
いや、ムカ着火ファイヤーを通り越してカム着火インフェルノォォォォオオウぐらいかもしれない。
とにかく腹の中が煮えくり返り、必ずあのガーコンとかいうクソ野郎どもに復讐をせねばならぬと、そう心に誓っていた。
ユミィは上手な人付き合いの仕方が分からぬ。
しかし他人の視線というものには人一倍敏感であった。
無礼者相手には決して容赦せず、全力で捻り潰さねばならぬと、幼い頃より聞かされて育ってきた。
「アイツら、マジで蜂の巣にしてやる……!!」
そのためならムカつくことばかり言うボンクラ兄さんとも手を組むし、苦渋の決断として、ボンクラ兄さんに弟子入りをすることも辞さない。
気分は、悪魔に魂を売って堕天した戦乙女である。
ま、ボクぐらい美少女だったら大天使様かもだけどね、とか舐めたことを考えたりもしているが、それはさておき。
「けどまぁ、今は幻想力が回復しきってないし……、幻想体もボロボロだし……、肉体もへろへろだし……」
仮に今、目の前にガーコンたちが現れたとしても、復讐を果たせないどころか返り討ちだろう。
枯渇した幻想力はまだまだ回復していないし、幻想体の自動修復も途中だ。
いま幻想体になったとしても、修復し切れていない破損部位からのPP漏出により、すぐまた幻想体が完全破損し、しばらく幻想体になることすらできなくなるだろう。
なので、今は幻想体になれない。
それはつまり、今のユミィはカス以下の戦闘力しかないということだ。
なにせユミィの強さは100パーセント幻想体の強さに依るからだ。
ユミィ自身は肉体的な鍛錬は一切していないので、本気で走っても50メートルもたずにへろへろになるだろうし、腕立て伏せなど一回もできずに潰れる。
同年代の少女と比べてもなお、体力も筋力もないし、体格も貧弱でチビだ。
幻想体になってバカみたいな量の幻想力にモノを言わせた飽和射撃ができなければ、ユミィの戦闘力はそのへんの野良猫どころか、野良ネズミにも劣るのである。
そして奴らの卑劣な手にかかれば、今度こそあんなことやこんなことをされてしまうだろう。
穴という穴にブチ込まれて陵辱の憂き目に遭うかもしれない。
それだけは御免被る。
そんなことになるくらいなら舌を噛み切って死ぬ、……のはマジで痛くて苦しいだろうから、恥や外聞をかなぐり捨てて媚びへつらって土下座をしてしまうかもしれない。
最悪の最悪は実家に頼ることになるだろうが、できることならそれは避けたいので、ユミィはボンクラ兄さんの手を借りることに決めたのである。
「まぁ、あの兄さんも意外とやれるみたいだし」
最初に一緒にダンジョンに入った時は、見るからにレベルの低い幻想体であったのだが。何をどう悪さしたのか、先ほど見せてもらったステータスは、自身の幻想体を越えるレベルであった。
あれほどのステータスで、しかもスフィンクス相手にソロであれだけの立ち回りができるのだ。
戦力としては申し分ないどころか、ガーコンたち相手ならオーバーキルしてお釣りが来るレベルであろう。
「紳士的、……ってこともないけど。効率的で私情と実情を分別するぐらいの自制心はあるみたいだし、ボクほどの美少女相手にエロい目を向けないってのもまぁ、多少は評価できるし」
なお、そのボンクラ兄さんと呼ばれている男は、マジのガチで一切の性的魅力をユミィから感じていない。
あまりにも子供っぽすぎる見た目と性格のせいで、仮にユミィが全裸でベッドに寝そべり、まんぐり返しで股間を両手で左右に割り開いてマンコとアナルを丸出しにして誘っても、男は鼻で笑ってから無視する(ツバサだと、たぶんちょっと乳に目がいく)だろう。
おっぱいのない女に誘われて嬉しい奴なんて単なる
男は生粋のおっぱい星人であり、タッパとケツのデカい女がタイプであった。
そしてユミィは、一切興味がないというボンクラ兄さんの言葉が、照れ隠し混じりに出てくる憎まれ口だと思っている。いくらなんでも、ボクにマジで一切興味ないとか嘘でしょ、と。
なんとも悲しいすれ違いである。
現実は非情であるが、しかしそうと知らなければまだ温情だったりもするのだ。
ただ、それにしても。
「……つっっかれたー。脚が棒になったみたいだ……」
生身の身体で、砂まみれの暑い日差しの中、今までに歩いたことのないぐらいの距離を歩き続けたのだ。
ダンジョン内にいたときは、生存本能というか火事場の馬鹿力というか、とにかく生き延びることに必死で歩いていたが、いざ命の危険を脱した今、とてつもない疲労感が全身にズシリとのしかかってくる。
ツバサの(と、ボンクラ兄さんから説明された)部屋で、備え付けのものらしき椅子に座ってあれこれ憎しみを募らせていたが、次第に落ち着いてくると、肉体の疲れを自覚してくる。
正直言って、ちょっとでいいから横になりたい。
なんなら朝まで寝ていたい。
「……ベッド、借りちゃおっかな」
ユミィが目を向けると、そこには綺麗に整えられたベッドがある。
シーツの角はピシッと合っていて、枕は隅に寄せられていた。
というか、部屋の中も綺麗に整頓されている。
装備品とか、日用品とか、色々なものが室内に置かれているが、どれもきちんと仕分けされていて、一目見てどこに何があるか分かるようになっている。
ツバサって思ったより綺麗好きなんだな、と思うとともに、ユミィは自身の格好に目を向ける。
砂塵吹き荒れる砂漠の真っ只中を歩き続けたため、服は砂まみれの埃まみれだ。
さすがにこれほど汚れた服のまま、あの綺麗に整えられたベッドに横になるのは憚られた。
「けど、……うーん」
しかし、それでもベッドの誘惑には抗いがたい。
結局ユミィは少し悩んだ末に、下着姿になれば汚れもそれほどつかないだろうと結論づけ、着ている服を脱いでいった。
まぁ、下着や肌着もだいぶ汗がしみていたが、もう乾いているし、汗ぐらいならツバサも怒ったりしないだろうと、そう考えたのだ。
そうしてユミィは、キャミソール(ブラなんてしていない。無意味だから)とパンツ姿でベッドに潜り込み、シーツを被って枕に頭を乗せた。
マットレスの柔らかさとシーツの優しい肌触りに、ユミィは安眠できる喜びを噛み締めようとした。
しかし、だ。
「……なんか、寝付けないな」
いざ、寝具に包まれて安心してくると、睡眠欲とは別の欲が出てくる。
具体的にはムラムラしてきた。
実はユミィは、わりと頻繁に寝る前のオナニーをしている。
それほど激しくはしないが、乳首を手のひらですりすりしたり、下着の上からクリを触ったりして軽くイくと、ほどよい心地良さでよく眠れるのだ。
そして今は、かなりの肉体的な疲労があるとはいえ、長時間の死の危険と、それから解放された安心感で精神が昂っており、思うように寝付けそうにないのである。
ユミィは少し悩んだが、
「……ちょっとだけ。軽くイッたら、たぶんすぐに寝るから……」
と、誰にともなく言い訳をし、それからそっと、胸と股間に手を伸ばした。